“达磨先生倒下了”
小妖精们边滚着达摩边欢呼。达摩正张着嘴笑。大学校园里就有这样的妖怪。
我正坐在长椅上看着妖怪的时候,一只哥布林踢开了达磨,把他压倒在地。然后达摩打了女人的腿,把她撞倒了。
“达磨同学倒下了”
哥布林们用手拍着脑袋,高声歌唱。
不一样的玩法。我是这么想的。
一时间,妖精们和达摩们就这样恶作剧。
我从小就可以这样看鬼怪和妖怪。自从我知道除了我以外没有人能看到它,我就一直对自己保密。我敢肯定,如果你与人交谈,他们会认为你疯了。我不喜欢那样…
几天后。那天,没见小妖精和达摩玩得开心。就在我怀疑他是否厌倦了它时,我听到一个声音说:“Dharma Otoshi。”
一看,楼顶边上有达磨。我从这里看不到哥布林,但我能听到他们高亢的笑声。达摩还在张着嘴笑。
不过,对于达磨在那个高度,哥布林们唱着“达摩大年”的情况,我有种不祥的预感。
不可能吧……但就在我这么想的时候,达磨飞走了,一头栽进了悬在下面的男人身上。
当达摩击中其中一个的头部时,一声沉重的声音响起,就像敲响了寺庙的钟一样。紧接着,他如同断了线的木偶一般,倒在了地上。
他摔倒的原因我能理解,但是在他身边的人看来,他是毫无预兆的摔倒了,所以是一个很大的恐慌。即使我叫他,摇晃他的身体,他也没有反应,就被周围的人抬着送到了医务室。
后来听说他并没有真的受伤,只是碰了个疙瘩。
恶作剧成功的达摩在笑。过了一会儿,哥布林们来到达磨身边,拍着手说“达摩大年”,玩得很开心。
这就是为什么它是一种不同的游戏方式。
然后哥布林们唱着“达磨先生倒下了”,把达磨滚到了什么地方。消失了。之后,达摩和妖精再也没有出现过。
那是一只玩起来很奇怪的妖怪。
作者:一日一日一ヨ羊羽子
原文:◇達磨と小鬼◇
「達磨さんが転んだ」
楽しそうに歌いながら小鬼達が達磨を転がしていた。達磨は大口を開けてがはがはと笑っている。大学構内にそんな妖怪がいた。
ベンチからその妖怪達を眺めていると一匹の小鬼が、ぽんっと達磨を蹴飛ばして勢いよく転がした。すると達磨は女性の足にぶつかって、彼女をすてんと転ばした。
「達磨さんが転んだ」
小鬼達は頭の上で手を叩き、疳高い声で歌いながらはしゃいでいた。
遊び方が違う。と、そう思った。
しばらく小鬼達と達磨はそんな悪戯をして遊んでいたのだった。
私は幼い頃からこんな風に幽霊や妖怪が見えてしまう。それが私以外には見えていないと知ってから、この事は自分だけの秘密にしている。きっと人に話したら頭のおかしい奴だと思われる。それが嫌だったから…。
数日後。その日は遊びに興じる小鬼達と達磨を見かけなかった。飽きたのだろうかと思っていると「達磨落とし」と声がする。
見ると建物の屋上の縁に達磨がいた。ここからだと小鬼達は見えないが、疳高い笑い声はしっかり聞こえる。達磨は相変わらず大口を開けてがはがはと笑っていた。
しかし、あの高さに達磨がいて小鬼達は「達磨落とし」と歌っているこの状況に、些か嫌な予感がしてしまう。
まさかな…、と思っていると達磨が勢いよく飛んで、真下でたむろする男衆目掛け真っ逆さまに落ちていく。
その中の一人の頭に達磨が直撃すると、ごーんと梵鐘を撞いたような重い音が辺りに響く。直後、彼は糸を切られた操り人形のように、だらんと地面に倒れてしまった。
私は何故倒れたか理解できるのだけど、周りの人達から見たらなんの前触れもなく彼が倒れたもんだから、それは大慌てである。声を掛け、体を揺さぶっても反応がないので、周りの人達に担がれながら医務室へ運ばれていった。
あとで聞いたけど、彼はたんこぶができただけで大した怪我はしなかったらしい。
悪戯に成功した達磨はがはがはと笑っている。しばらくすると達磨の元に小鬼達がやってきて「達磨落とし」と手を叩いてはしゃいでいた。
だから遊び方が違う。
そうして小鬼達は「達磨さんが転んだ」と歌いながら達磨を転がしてどこかへ消えていった。それから達磨と小鬼達が姿を現すことはなくなった。
なんとも奇妙な遊び方をする妖怪であった。