wallpaper:126
从今年春天开始,我将成为一名大学生。
父母一直叫我上大学,我只好上了大学,但又很想尽快找到一份工作。但是我不想和把我养大到现在的父母顶嘴。
那天,我正在逛一家叫直井书店的店。从车站到大学路上的这家古色古香的小店,每次逛大学都会浮现在我的脑海里,但直到现在才有机会进去。
对于唯一爱好就是看书的我来说,这家店将是我四年大学生活中最重要的地方。我觉得说它最重要有点夸张,但书店对我来说就是那么重要。
在店里逛了一会儿,买了几本朋友推荐的叫「串原铃濑」的作家的书,就离开了店。这是一家小商店,商品种类繁多。
我今天没有什么特别的安排,所以我决定趁着这里在寄宿处走走。
我打算住的宿舍离大学坐火车两站路,从那里坐公共汽车大约十分钟。附近有一条小河流过,到处都是稻田。房间窗外的景色和这片区域的氛围,简直就像是这片区域的氛围,所以我立马决定住在这里。
我下了车,顺着河边的柏油路逆流而上。美丽的石板路继续了一段时间,但在某个点上,路突然结束了,石子路从那里一直延伸下去。它似乎没有得到很好的照顾,而且该地区杂草丛生。在杂草丛中,有一棵孤零零的小灌木。
看着文字勾起了过去不好的回忆。
从小我就能够看到常人看不到的东西。所谓的鬼怪和妖怪。因为我知道除了我以外任何人都看不到它,所以我一直对自己保密。我敢肯定,如果你与人交谈,他们会认为你疯了。我不喜欢那样…
〇
小学的时候。我模仿小说中的人物,在附近的河边长椅上读书。河面沐浴在阳光下闪烁的灯光和不时吹来的微风,摇曳着观音艺和春仙园。
一阵大风吹来,眼看就要翻页了,我就捧在手里,等着风停。
同时,当我环顾四周时,我可以看到远处的文字。前阵子路过的时候没注意到,绿地里长着许多长长的、略带褐色的灌木丛。
当时想起奶奶做的佃煮好吃,就从板凳上站起来,冲过去叫妈妈给我做。然而,当我兴高采烈地走近时,看到它却大失所望。
周围长出很多的不是刷子。那是一个瘦削、没有血色、浑身是泥巴的棕色男人的手指。到处都是手指。随风摇曳的花草之中,他的手指没有丝毫的动作,笔直的指向天空。
然后,就像土里长出的新芽一样,破土而出,长出了一根手指。当我来到这里时,我当然没有一根手指。不是没注意到,只是在板凳上看书的时候长成这样了。
我不知道这些手指在想什么,指着什么。
〇
走下石子路,看到杂草丛中长着很多土棍子。毛笔在风中摇曳,它的脑袋随花儿摇摆。幸运的是,它没有长出任何手指。
你像一根阴森森的手指,回想起过去经历过的离奇事件。今后,我会不断地遇到他们,卷入其中,产生不愉快的感觉。我带着与周围人完全不同的焦虑回家。
作者:一日一日一ヨ羊羽子
原文:◇土筆◇
wallpaper:126
今年の春から私は大学生になる。
両親が大学は出ろと口をすっぱくして言うので仕方なく進学したが、本当はさっさと就職したかった。でも、ここまで育ててくれた親に口答えはしたくなかった。
その日、私は「南井(なおい)書店」というお店を訪れていた。駅から大学へ向かう道中にある古めかしく、こじんまりと佇むこのお店は大学へ訪れる度に気になってはいたが、今まで入店する機会がなかった。
唯一の趣味が読書である私にとって、このお店は四年間の大学生活で最も重要な場所となるであろう。最も重要、と言うのは些か大袈裟である気がするけど、本屋さんは私にとってそれくらい大事なのだ。
しばらく店内を物色してから、友人に薦められた「串原閑羅瀨(くしはらしずらせ)」と言う作家さんの本を数冊購入してお店を後にした。こじんまりとしているのに中々に品揃えの良いお店であった。
今日は特に予定もないので、私はここまで来たついでに下宿先周辺を散策することにした。
私が起居する予定の下宿は大学から電車で二駅乗って、そこからバスでがたがた揺られて十分程行った所にある。近くを川が流れていて周囲にはちらほらと田んぼがあり、なんだか中途半端に田舎臭さが残る落ち着いた場所であった。部屋の窓から臨む景色やこの土地の赴きが地元の雰囲気とそっくりで、住むならここがいいと即決したのだった。
私はバスから降りると、川に沿って舗装された道を上流に向かって歩いてみた。しばらくは綺麗な石の道が続いたが、あるところを境にすぱっとその道が終わり、そこから先はずーっと砂利の道が続いていた。あまり手入れもされていないらしく、辺りには鬱陶しく雑草が生い茂っていた。その雑草の中にぽつんと小さな土筆が生えていた。
土筆を見ると昔の嫌な思い出が蘇る。
私は幼い頃から普通の人には見えないモノが見える。所謂、幽霊や妖怪。それが私以外には見えないことを知ってから、この事は自分だけの秘密にしている。きっと人に話したら頭のおかしい奴だと思われる。それが嫌だったから…。
〇
小学生時分。私は小説の登場人物の真似をして、近くにある河川敷のベンチで本を読んでいた。川面が陽の光を浴びてきらきらと輝き、ときおり吹く優しい風は蒲公英や春紫苑をゆらゆらと揺らしていた。
少し強い風が吹いてページがめくれそうになり、それを手で押さえて風が止むのを待った。
その間、辺りを眺めていると遠目に土筆が見えた。さっきあそこを通った時は気づかなかったけど、緑の中に少し茶色く細長い土筆が何本も生えていた。
当時、祖母が作ってくれた土筆の佃煮がとても美味しかったことを思い出して、それを母に作ってもらおうとベンチから立ち上がり駆け寄った。しかし、意気揚々と近くまでやってきた私はそれを見て落胆した。
周囲に何本も生えるそれは土筆ではなかった。痩せ細り、血の気のない、泥で茶色く汚れた人の指だった。辺り一面に指が生えていた。風で揺らめく草花の中で、その指は微動だにせず真っ直ぐ天を指していた。
すると、土の中から芽を出すように地面を突き破り、ぼこっと指が生えてきた。ここへ訪れた時は確かに指は一本もなかった。それは気づかなかったわけではなく、私がベンチで本を読んでいる間にこうやって生えてきたのだ。
一体、この指達は何を思ってここに居るのか、何を思い天を指しているのか、それは私にはわからなかった。
〇
砂利道を進んでみると沢山の土筆が雑草の中で力強く伸びていた。土筆は風に吹かれ、草花と一緒にゆらゆらと頭を揺らしていた。幸い、その中に一本も指は生えていなかった。
不気味な指のように、過去に体験してきた奇怪な出来事を
思い返す。これから先も変わらずそれらに遭遇し、巻き込まれ、不愉快な思いをする事になるのだろう。私は周りとは全く違う不安を抱えながら帰宅したのだった。