因为父亲的工作,我被转到了一个我不想去的学校。那是一所初高中一体化的私立学校,以所谓的辍学生就读的垫底学校而闻名。
我的父亲无法靠他的主要工作谋生,他是这里的一名英语老师。
所谓劳力型副业。
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“嘿,村上春树。你知道这是什么吗?”
< p>渡边从口袋里掏出一块浅橘色和棕色相间的橡皮擦大小的东西,举到我的鼻尖。“我不知道,对不起,你从哪里弄来[文]的?”
渡边无畏的笑道
p>“这是死海。是盐。”
,他自信地笑了起来。
“它叫死海,就是死海。在你父亲的上师出生的国家,这是一片可怕的海。”
(太可笑了,他真是个白痴。)
“骗子。”
“如果你认为我在说谎,试试舔它。[章]它是盐,它是盐。它也很咸。咸死了[来]。”
我甩开渡边的手,转身到一边。
“你从哪里弄来的?我告诉你,记住[自],我杀了你,用合法的手段。”
p>“合法的途径是什么?你”
“哦,你猜对了,没错,我要用诅咒[i]。并自豪地炫耀。
你知道这是什么吗?
(或坡。你在开玩笑。 )
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当我想起那次历史性发现的新闻片段[a]时,我不知所措。
这不是死海古卷之一,我笑了
“哦,你知道的。你是伊娃的粉丝,不是吗?人类互补计划。”
>”我猜你才是真正了解‘人类互补计划’的人。”我很生气。
我不认为渡边能够理解他脑子里的“人类补充计划”。
其实我也不是很懂,所以更郁闷。
“咳!你一脸苦相,我真的很讨厌你[m],村上真司先生。”
>渡边嫌弃地咧嘴骂道。
“闭嘴,你这个混蛋!未经允许不得说出我的名字,能杀了我就杀了我,反之我会还咒。”
“好吧,期待吧,明天早上你就不在了。”
“吵,别这么想。”
我大叫着打开了我的高跟鞋离开了。[k]
“别跑。别跑。真嗣君。”
渡边的声音在嘲笑我。
我出了教室,走到走廊尽头右转,下了西校舍的楼梯。
渡边恼人的声音刺痛了我的脊背。
分隔符
“村上春树,去死吧!”
p> >分隔符
在车上,在路上……我在他面前努力[.]表现得很强硬,但一想到他居然受到[c]了杀人的威胁,我就无法保持镇定和[n]冷静。
当然可以。
毕竟只是威胁,恶作剧而已。
尽管我一遍又一遍地重复着这句话,[恐]但我还是觉得脚没有着地一样恶心。[怖]没错,我想这就是我说我感觉不到活[鬼]着的意思。
我终于回到家,把自己关在房间里,不吃饭不洗澡。
一直到早上,我都没有睡,结果,什么都没有发生。
我还活着。
早饭前,我问爸爸
“死海古卷是普通人容易得到的吗?”
>我听说。
“啊,说了好久了,我还是不明白,[故]一切都是谜,你不明白,总会有人想[事]出点什么的糟透了。”怎么又是死海[文]古卷?”
“咦?是啊。哎,动画里有。
“别只看YouTube和漫画,读[章]些像样的书。”
我被骂了。
“你放心,我不会再转学了。”
“但是你要冷静,不要做。”
p>
父亲用一副犀利的眼神威胁我。
“哦,我明白了。”(;'∀')
有时候,爸爸是会变的。
“不用谢,父亲。”
最后,我连放松的时间都没有,就匆匆离开了家。
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边走边想。
自从我们成为孤儿家庭以来,已经有很长一段时间了。
我不认识我妈的脸。
忘记了。
不对,有点不一样。
我决定忘掉它。
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因为渡边,我不得不不睡觉去上学,[来]我很生气,但实际上什么也没发生。[自]有我自己没有它谁会松一口气。
在上学的路上,困意袭来,我无能为[i]力。
(妈的,我作弊了。)
路上在便利店买了能量饮料喝了,今[a]天好像没效果,半睡半醒,到了学校[m]。
位于独立建筑内的小教堂。
连接的走廊前已经围了一大群人。
校门口停着几辆警车,一辆救护车从我身边驶过。
从早上开始,气氛就开始沸腾了。
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在围观的人群中,我发现了乐队成员[k]Y-ko,并决定向她询问这件事。[.]
“咦,怎么了?”
“你这个时候去学校干什么?他晕倒[c]死了。”
据Y-ko说,
午夜时分,保安公司的人进入校园,[n]接到报告说他们闯入了,当保安赶过[恐]来时,他们听到一声巨响。女人的呻[怖]吟声和一个低沉的、闷闷不乐的男声[鬼]从本该空无一人的礼拜堂里传来。
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我胆战心惊的往里面看了看,没有人[故]。
刚才那个在场的人,好像已经不见了[事]。
然后,保安似乎只是锁上门回家了。[文]
今天早会负责音乐的音乐社N学姐来练习管风琴,小教堂的门口,应该总是关闭,来了。注意到它是打开的。
感觉有些奇怪,当我走进礼拜堂时,渡边躺在学校历任校长的遗像前死了。
一言以蔽之,好像是这样的。
“渡边前辈。你为什么要这样做?我[章]爱你。”
>“Watanabe-san,太糟糕了,你太有活力了。”
到处都能听到美国佬女孩的抽泣声。[来]
渡边的死因不明。
尸体旁边放着一张薄纸,上面写着类似密码的字母,还有一块看起来像岩盐的石头,仍然用亚麻状的长布包裹着。有。
恐怖又一次袭来,以为渡边真的是要咒死我。
不知道为什么渡边会被诅咒。
结果我什么都没看懂。
一块细长的麻布和一块岩盐昨天,渡边给我看了这两样东西。 ,我什至不知道他们是不是真的。
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假设它们是真实的,用它们来施放诅咒。这真的可能吗?
不知道是死海盐块还是死海古卷。
即使是真的,我想也没有人会相信它[自]就在这里。
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生前与渡边相遇的我,掌握着案件的关键。他作为重要证人被警方传唤。由于未成年等原因,他让我和父亲一起去。
嗯,渡边和我的关系并不好,但我们有很多共同点,所以这是很自然的。
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本来想说实话,又不想后面惹上麻烦[i],渡边骂死我了,我想闭嘴。
不过,警察跟渡边是朋友。他特别要[a]求我提供有关异性之间是否有任何互[m]动的信息。令人惊讶。
渡边和我不一样,长得很帅,我觉得[k]他还蛮受欢迎的。
但我从未听说过爱情故事。
当时,有人向我展示了在尸体附近的[.]薄纸上写的似乎是密文的内容。
肮脏的字迹比我想象的更让我吃惊。
因为写在薄纸上,有些地方已经破损褪色,难以辨认。
后来,警察给我看了一份重写的副本[c],让我看懂写的是什么。
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我还是不知道那些字母是什么意思。[n]
爸爸说w可能是渡边先生字母表的第[恐]一个字母,但是谁都能猜出这样的。[怖]
就连警察也苦笑了一下。
(拜托爸爸,别装酷,这里不是教堂[鬼]。)
我心里嘀咕着。
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这就是副本。
|-Day---/+---Day[故] I+||-Day W
简而言之,就像是在字母W前写的火[事]柴拼图,我想知道密文是什么意思。[文]
父亲为没有可以依偎的岛屿而苦恼。[章]
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回到家后,我像火柴拼图一样记下了[来]密文,靠在我的记忆中。
怎么说呢,我也不太把握线索。
我躺在床上,双手高举。
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然后,随便把写有密文的纸,上下左[自]右翻动一下。
咦?
太震撼了,可以说是巧合。
我急忙下床,借着看台的灯光翻了翻[i]报纸。
那么,
М∀Day-||+IDay---[a]+/---Day-|
。
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我还注意到了一些别的东西。
这个火柴谜一样的密文,不是像死海[m]古卷那样的古文字,也没有太多的意[k]义,所以总之,不是那么难。。
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在渡边去世前夕,我看到渡边喃喃自[.]语,“我可以用这个。”有目击者。[c]
“计算器?”
为什么是计算器?
我胡乱敲了几次计算器上的键。
然后,我把计算器倒转了几次,就像[n]我对看似密文的副本所做的那样。
哦,真的。
我明白了。
是这样吗?
看到简单得惊人的密文,我松了一口[恐]气,但同时,新的问题又涌上心头。[怖]
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这种度数真的可以诅咒一个人死吗?[鬼]
我想知道渡边做了什么。
首先,他给我看的那个东西是从哪里弄来的?
渡边的家人也表示,连警察都不知道从哪里弄来的。
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死海盐,死海古卷麻布
这样的有东西的人不多。
我大汗淋漓。
还有一件事。
这是最不愉快也最可怕的事实。
是的,这所学校是一所男校。
因为我父母给我取了一个古怪的名字[故]Nobuyo。
我走到哪里都很烦,因为我被渡边这[事]样的白痴纠缠不清。
我在生物学上是一个“女人”。
渡边似乎和我有着同样的烦恼。
我不是“女人”。
我是我
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因为他长得好看,比我好看。
看起来像宝冢星。
很吵。
“我不知道该怎么办。”
“你在尖叫,我总是被激怒。
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最后,我们漂浮了。
无论我走到哪里,我都在漂浮。
像漂浮在咸咸的死海中的尸体
。
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不知不觉睡着了。
在我身边躺在床上,爸爸离我很近。
我把脸埋在爸爸的胸口,叹了口气。
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“我被警察问话了,渡边的异性恋。”
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“是的。”
“当然我什么也没说。
“生活有点难受,很累,不是吗?”[文]
“没关系。”
父亲搂着我的肩膀,嘴角挂起温柔的微笑,关掉了枕边的灯。
作者:あんみつ姫
原文:「Mの非喜劇」
俺は、親父の仕事のせいで、行きたくもない学校に転校させられた。そこは、中高一貫の私立校で、いわゆる落ちこぼれのゆく底辺校として有名だった。
本業だけで食っていけない俺の親父[章]は、ここで英語の教師をしている。[来]
いわゆる、労働型副業ってやつ。
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「おい、村上。これなんだかわかる[自]か?」
渡辺は、薄いオレンジと茶色がかった消しゴムぐらいの塊をポケットから取り出し、俺の鼻先に突き付けた。
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「知らねぇよ。きったねぇな。どっ[i]から拾って来たんだよ。」
「け、おまえ、親父が牧師の癖に、[a]肝心なことはなんも知らねぇんだな[m]。」
渡辺はそういうと、不敵な笑みを浮[k]かべながら
「これはな。死海の塩なんだよ。」[.]
と、自信たっぷりに顎をしゃくって見せた。
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「死の海と書いて、死海な。おまえ[c]の親父の教祖様の生まれた国にある[n] そら怖ろしい海な。」
(途方もないことを言いやがる。こ[恐]いつ本当にバカな野郎だ。)
「嘘つけ。そんなもん嘘に決まって[怖]るだろ。そもそも、どうやって手に[鬼]入れたんだよ。」
「嘘だと思うなら、舐めってみろ。塩だぞ塩。それも、かなり塩辛い。死ぬくらいしょっぺぇ。」
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俺は、渡辺の手を払いのけ横を向い[故]た。
「どこから手に入れたかって。教え[事]てやるもんか。いいか、覚えてろよ[文]。俺は、お前を殺す。合法的な手段[章]を用いてな。」
「合法的手段ってなによ。俺を呪い殺そうっとでもいうの。おまえのほうこそバカじゃね。」
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「あぁ、察しがいいじゃねぇか。そ[来]うだよ。呪い殺すんだよ。こいつと[自]こいつを使ってな。」
渡辺はそういうと、今度は、細長い[i]麻布の切れ端のような物を取り出す[a]と、自慢げに見せびらかした。
「お前、これが何だかわかるか。」[m]
目の前に突き付けられたそれは、直[k]感でヤバいもののような気がした。[.]
(まさか。嘘だろ。)
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俺は、あの歴史的発見を伝えるニュ[c]ース映像を思い出し絶句した。
「こ、これは、死海文書の一つじゃ[n]ないよな。」
ぐふぁははははは
渡辺は、わざとらしく大げさに哄笑した。
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「ほう。これは、知っているんだな[恐]。お前、エヴァのファンだものな。[怖]『人類補完計画』ってが。」
「おまえのほうこそ、『人類補完計[鬼]画』をちゃんと理解してほざいてい[故]るんだろうな。」
俺は、社会現象となった伝説のアニ[事]メをバカにされたようで腹が立った[文]。
『人類補完計画』は、渡辺の頭では[章]、到底理解できないであろうと思う[来]。
というか、実は俺も、よく解っていないから、余計に頭にくるってわけだ。
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「け!辛気臭い顔しやがって。俺は[自]お前が大嫌いなんだよ。村上信慈([i]しんじ)君。」
渡辺は、ニタニタと嫌らしい笑みを[a]浮かべながら毒づいた。
「うるせぇ、黙れ!こん畜生。俺の[m]名前を勝手に口にするな。殺せるも[k]んなら殺してみろ。逆に、呪い返し[.]したるわ。」
「まぁ、楽しみに待っとって。明日[c]の朝には、お前はもうここにはいな[n]いんだから。」
「やかましい。帰る。いいか。そう[恐]簡単に人を殺せると思うなよ。」
俺は、そう怒鳴ると、踵を返してその場を立ち去った。
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「逃げちゃだめだ。逃げちゃだめだ[怖]。シンジくん。」
フフフフフフフフ( ^ω^)・・・
俺を揶揄する渡辺の声がする。
俺は、教室を出て、突き当りの廊下[鬼]を右に曲がり、西校舎の階段を下っ[故]た。
忌々しい渡辺の声が私の背中に突き刺さる。
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「村上 死ね!」
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(やばい、やばいよ、ガチならやば[事]い。)
帰路の電車の中、道の途中…あいつ[文]の前では、強がってはみたものの、[章]実際、殺人予告をされていると思う[来]と、冷静かつ落ち着いてなどいられ[自]ない。
当たり前だよな。
所詮、ただの脅し、悪ふざけさ。
と、何度も言い聞かせるも、足が地についていないようなふわふわした感じがして気分が悪い。まさしく、生きた心地がしないとは、こういうことをいうんだろうな。
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俺は、やっとの思いで、帰宅し、飯[i]も食わず、風呂にも入らず部屋にこ[a]もった。
一睡もできぬまま、朝を迎えたが、[m]結局、何も起こらなかった。
俺は、まだ、生きている。
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朝めし前、親父に、
「死海文書って、一般人でも簡単に[k]手に入れられるものなのか?」
と聞いた。
「あぁ、一時期そんな話もあったよ[.]うだがな。未だによくわからん。す[c]べてが謎だ。解らんことには、良か[n]らぬことを思いつくものが、必ず付[恐]いて回る。ってことだ。なんでまた[怖]、死海文書なんだ。」
「え?うん。ちょっと、アニメにさ。出て来たから。知りたいと思って。」
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「YouTubeや漫画ばっかり見[鬼]てないで、少しはまともな本を読め[故]。」
と一喝される。
「安心しろ。もう、転校は、しないから。」
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「ただし、おとなしくしていること[事]。揉め事は、出来るだけ起こさぬよ[文]うに。」
親父は、射貫くような眼差しで威嚇[章]してきた。
「お、おぅ。わかったよ。」(;&[来]#39;∀')
時々、親父は、変貌する。
「こえぇんだよ。親父。」
俺は、結局、心安らぐ間もないまま、そそくさと家をあとにした。
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歩きながら思う。
父子家庭になって久しい。
母親の顔は知らない。
忘れた。
いや、少し違う。
忘れることにしたんだった。
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渡辺のせいで、一睡もしないまま登[自]校する羽目になり、怒りも頂点に達[i]していたが、その実、何事もなくて[a]安堵する自分がいた。
学校までの道のりは、睡魔が襲って[m]きてどうしようもない。
(くそ、ずるやすみするんだったな[k]。)
途中、コンビニでエナジードリンクを買って飲むも、今日ばかりは利きそうもなく、半分眠りかけながら、学校に着いた。
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校舎の離れに位置する礼拝堂。
そこに続く渡り廊下前に、人だかり[.]ができていた。
パトカーが数台校門の前に横づけに[c]なっており、たった今、俺の目の前[n]を救急車が走り去っていった。
朝から騒然とした雰囲気だ。
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こんもりした野次馬の輪の中に、バ[恐]ンド仲間のY子を見つけた俺は、そ[怖]れとなく聞いてみることにした。
「おい、何があったんだよ。」
「なにあんた、今頃登校か?相変わらずねぇ。驚いたわ。あの渡辺がさ。礼拝堂で、倒れて死んでいたんだよ。」
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Y子の話によると、
深夜、警備会社に何者かが学校敷地内に侵入したらしいとの連絡があり、警備員が駆け付けてみると、誰もいないはずの礼拝堂から、女の人のうめき声と 籠るような低い男の声がしたという。
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恐る恐る中を覗いてみるも誰もいな[鬼]い。
さっきまであった人の気配もなくな[故]っていたんだそうだ。
それで、警備員は、そのまま施錠して帰ったらしい。
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今日の朝礼の奏楽当番だった音楽部[事]のN先輩が、オルガンの練習をしに[文]来て、いつもは閉まっているはずの[章]礼拝堂の扉が開いているのに気づい[来]た。
違和感を感じて、礼拝堂の中に入っ[自]てみると、渡辺が歴代の学園長が描[i]かれた肖像画の前で、あおむけの状[a]態で亡くなっていた。
と、かいつまんでいうと こういうことらしい。
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「渡辺先輩。どうしてこんなことに[m]。私、好きだったのに。」
「渡辺さん、酷い。あんなに元気だ[k]ったじゃない。」
ヤンキーこじらせ女子のすすり泣く声が、あちこちから聞こえている。
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渡辺の死因に関しては、不明とのこ[.]とだった。
遺体の傍らには、暗号文のような文[c]字が書かれた薄い紙と岩塩のような[n]石の塊が、麻布のような細長い布に[恐]包まれたまま、置かれてあったと。[怖]
渡辺は、本当に、俺を呪い殺すつもりだったんだと思い、再び恐怖が襲ってくる。
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それにしても、なんで、渡辺に呪い[鬼]がかかってしまったんだろう。
結局、何も分からなかった。
細長く丸まった麻布と、岩塩の塊 昨日、渡辺が俺に見せてくれた二つのアイテム。、果たして、それらは、本物だったかそうかすらわからなかった。
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仮に本物だとして、それらを使って[故]、呪いをかける。そんなことが実際[事]にあり得るのだろうか。
死海の塩の塊だったのか、死海文書[文]だったのか、俺にはわからない。
仮に、本物だったとしても、そんなものがここにあるなんて誰も信じないと思うのだが。
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渡辺が亡くなる前に会っていた俺は[章]、事件のカギを握る重要参考人とし[来]て警察に呼び出された。未成年とい[自]うことや、他いろいろな事情がある[i]ためか親父と二人で来てくれという[a]ことだった。
まぁ、渡辺と俺は、仲が悪かったものの、似ている部分も多かったから、当然と言えば当然なんだが。
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俺は、正直に話そうと思ったが、後からめんどくさいことになるのも嫌だったし、渡辺が、俺を呪い殺そうとしていたことは黙っていようと思った。
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ところが、警察は、渡辺の交友関係[m]。特に、異性間について交流はなか[k]ったかどうかの情報を教えてほしい[.]と言ってきた。意外だった。
渡辺は、俺と違い、美形だったし、[c]結構、モテていたと思う。
だが、色恋話は、一度も聞いたことがない。
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その時、遺体の傍にあった薄い紙に[n]書かれた暗号文めいたものを見せて[恐]もらったのだが。
想像以上に汚い字に驚いた。
その上半紙のように薄い紙に書かれ[怖]てあったため、所々破けたり、薄く[鬼]なったりして、かなり読みにくい。[故]
後から、警察の人が、どんなものが書かれていたのかわかるように書き直した写しを見せてくれた。
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それでも、これら一連の文字が、何[事]を意味するのかが皆目見当がつかな[文]かった。
親父は、このwは、渡辺さんのアル[章]ファベットの頭文字ではないかと言[来]っていたが、その程度の推理ならだ[自]れでもできる。
警察の人も苦笑していた。
(親父頼む。カッコいいふりするな[i]。ここは、教会じゃねぇ。)
俺は、心の中で呟く。
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それが、その写しだ。
|−日− − − /+― −日I+||ー日 W
要するに、アルファベットのWの前[a]に書かれてあるマッチ棒のパズルの[m]ような暗号文が何を意味しているか[k]が知りたいわけなんだが。
親父は、取りつく島がないと頭を抱えていた。
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帰宅してから、俺は、再度、写しに[.]書かれてあった マッチ棒のパズルのような暗号文を[c]記憶を頼りに書きあげてみた。
それが、なんというか、全くと言っ[n]ていいほど、手掛かりがつかめない[恐]。
お手上げ状態のまま、ベットに横になった。
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それから、何気なく、暗号文の書かれた紙を上下左右にくるくる回してみる。
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え?
それは、全く偶然の出来事といって[怖]もよいほど衝撃的だった。
俺は、大急ぎでベットから起き上がると、紙を裏返しにしてスタンドの灯りにすかしてみた。
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すると、
М 日―||+I 日− ―+/− − −日−|
となる。
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更に気づいたことがある。
このマッチ棒のパズルのような暗号文は、死海文書に書かれたような古代文字でもなければ、たいそうな意味が書かれているわけでもない、要するに、そんなに難しいもんじゃないってことだ。
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渡辺が亡くなる前夜、一番下の妹が、部屋でしきりに電卓を打ちながら、「これ、使えるなぁ。」と呟いている渡辺の姿を目撃している。
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「電卓?」
なんで電卓なんだ。
俺は、電卓のキーを何度かアトラン[鬼]ダムに押してみた。
それから、さっきの暗号文らしきものが書かれていた写しと同じように、電卓の本体を、2,3回上下を逆にしてみたりした。
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ほ、ほんとかよ。
なるほど。
そういうことだったのか。
俺は、拍子抜けするほど簡単な暗号文に、ほっとすると同時に、新たな疑問がわいてきた。
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果たして、この程度で、人を呪い殺[故]せるものなんだろうか。
いったい、渡辺は、何をしたんだろ[事]う。
そもそも、あいつが俺に見せてくれ[文]たものは、どこから手に入れた物な[章]んだろう。
渡辺の家族も、警察ですら入手先が解らないと言っていた。
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死海の塩 死海文書もどきの麻布
そんなものを持っている奴なんて、[来]そう多くはないよな。
嫌な汗が流れて来た。
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それと、もう一つ。
これが一番 不愉快で恐ろしい事実なんだ。
そう、学校は、男子禁制の女子校なんだよな。
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親が、俺に、信慈(のぶよ)って変[自]な名前つけるもんだから。
渡辺みたいなバカに絡まれて、どこに行っても えれぇ迷惑しているんだけどね。
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俺は、生物学上「女」なんだってさ[i]。
渡辺も、俺とおんなじ悩みを抱えて[a]いたらしい。
俺は、「女」じゃねぇよ。
俺は、俺だ。
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あいつは、器量よしだったから 俺よりはまし。
宝塚スターみたい だって。
騒がれていた。
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「んなもんしるか。」
「キャーキャー言いやがって。えれ[m]ぇ迷惑!」
って、いつもイライラしていた。
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結局、俺たちは浮いていたのさ。
どこにいっても、浮いていたのさ。
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塩の海「死海」に浮かぶ
「死体」のようにね。
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いつの間にか、眠りに落ちていた。[k]
ベットに横たわる俺の傍らに 寄り添うように親父がいる。
俺は、親父の胸に顔をうずめため息をつく。
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「警察で聴かれたんだ。渡辺の異性[.]関係。」
「そうか。」
「もちろん、何も言わなかったよ。[c]言えないさ。」
「・・・それでいい。それでいいん[n]だ。」
「なんか、生きにくいんだけど。疲[恐]れるんだよね。こういうの。」
「大丈夫。何の心配もない。今まで[怖]とおり ふたり仲良く暮らそう。」
親父は、俺の肩を抱き寄せると、口元にやわらかな笑みを浮かべ、枕もとのスタンドの灯りを消した。
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