“爱”和“久美”

iamk 日本恐怖故事 2023-08-20 08:30:01 303 0

让我告诉你一个我从一位高中生那里听到的故事。

由于学长并不直接认识此人,我想这[文]大概是几年前的事了。

这是关于这所学校的学生,名叫爱和久未的两个女孩的故事。

他们是同学,也是青梅竹马。他们住得很近,从小就一起玩耍。

爱是一个活泼好动的孩子,而久美则是一个害羞安静的孩子。

久未没有其他朋友,所以他一直粘着[章]爱。在学校,甚至在假期,我都跟着[来]艾。

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Ai参加了社团活动,结交了新朋友[自],也有了更多的社交机会。

另一方面,久美依然没有朋友,继续依赖爱情。

非常贴心的爱,对待久美就像对待自己的妹妹一样照顾她。

初中毕业后,两人考上了同一所高中。

即使在高中,Kumi 仍然没有尝试发展友谊并且对 Ai 很粘人。

直到初中,艾一直照顾她,部分原因是她是青梅竹马。稻田。

尽管如此,深知Kumi没有其他朋友的Ai,总是抽出时间和她一起度过,即使她正在参加俱乐部活动并与其他朋友一起出去玩。

当久美和爱单独在一起时,她似乎很开心,就像一只依附于主人的小狗。

有这样一集,可以看出久未对爱情的渴望。

上课时久美经常给爱写信。

在笔记本的碎片上写信,然后交给同学。

大多数时候,它都写着诸如“你做作业了吗?”或“今天有社团活动吗?”之类的无聊内容。

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艾尽职尽责地回应了那场幼稚的游戏[i],但有一天,突然,我刚注意到一件[a]事。

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信上写着名字是为了让你知道是写给谁的,但是汉字写错了。

在“爱”这个汉字的底部,去掉点的“冬”字形部分——部首的名字据说是“冬头”。 “Ku”,因为正确的支出没有通过内部。

“Kyu”是Kumi名字中的一个[m]字母,我觉得不是巧合。

一直都是这样吗? ——爱想着,但没有留下过去往来的[k]信件,所以无法确认。

下课后,爱来到久未的办公桌前,询[.]问信件的地址。

“是啊,你现在意识到了吗?很久以[c]前了,我的名字‘久美’被收进了‘[n]爱’中,你不觉得很美妙吗?”我是[恐]‘爱’的一部分?”

Kumi 开心地笑了。

小爱那纯真的笑容,让她脊背发凉。

那是我第一次对儿时玩伴感到害怕。

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那件事之后,爱渐渐疏远了久未。

在那之前,在社团活动没有进行的日子和假期,我不得不强迫自己和久未在一起。就这样了。

当我拒绝了久美的邀请时,她说“对不起,我和朋友有个约会”,她看起来像一只被遗弃的小狗一样悲伤。

虽然我自己拒绝了,但看到那张脸,小爱的心还是痛的。

然而,随着这样的反反复复,我渐渐[怖]地开始觉得尴尬多于愧疚。

有一天,爱一如既往地拒绝了久美的邀请,她通常会立即打退堂鼓,但一副责怪爱的样子,

我不能……就像以前一样,我希望你多注意一下。”

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在爱情中,有些东西断裂了。

“我还有很多朋友!我不能再和久美[鬼]出去了!不要再跟着我了!”

爱哭了。

久美一言不发,一脸受伤的离开了。

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从那天起,久未开始逃避爱情,也许是被他那句“别跟着我”吓到了吧。

失去了曾经是她内心根基的爱,她退缩到自己的壳里。

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Kumi 不再和学校里的任何人说话。

久美完全孤立无援,没有学生愿意靠近她,黑着脸低着头。

艾心疼他,但又怕再闹鬼,只能让他一个人呆着。

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几个月后,久美缺课了。

小爱还以为是感冒什么的,结果过了几天都没来学校。

一个星期过去了,老师在晨会上说。[故]

“久美病了,在医院里,看来还要久[事]一点。”

没有详细解释病名。

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课堂上传闻不断,但过了几天,久美就没人再提了。

小爱很担心久未的情况,但她没有说出来。

久美休学一个月后,爱从妈妈那里听说了久美的病情。

据说,久美的妈妈跟他说过爱母的事。因为是邻居,爱和久未的父母也是朋友。

久美患上急性白血病,在加护病房。[文]

病情进展迅速,继续强化治疗。几乎[章]没有康复的希望,据说他的生命只剩[来]下两三个月了。

我妈说我的情况很不好,吃药有副作[自]用,还在痛。

什么都不知道的小艾吓了一跳。我没[i]想到这么严重。

久未的妈妈是这么说的。

“我的女儿很痛苦,我不知道她还能活多久。现在我在想,‘……我这么痛苦,为什么艾还没有来来看我……”我一遍又一遍地说着,我要趁我还活着的时候,艾能来看我。”

想见自己,不是谎言。

但他到底是想见见故人,还是怨恨曾经背叛自己的挚友?

小爱不知道久美是什么感觉。

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想到自己病弱憔悴,用痛苦的声音指责她背叛,小艾就畏缩不前,再也见不到他了。

久美的妈妈好像经常这样问,有空就去看看爱。

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但是,艾还是不能去医院。

但是有一天,Kumi 的妈妈来到家里说,

“大约十天会是高峰期。我想让你见我最后一面。”

"

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看到久美母亲的绝望,爱终于下定决[a]心去看望久美。

我想我应该道歉,说:“我把你推开是我做错了。”

然而,当爱下定决心时,已经晚了,久美已经看不见她了。

爱很后悔,但又没有办法。

Kumi的病情持续恶化,在停止探[m]视一个月后去世。

最后差点昏过去虽然是状态,但似乎[k]偶尔也会睁开眼睛,呼唤着爱的名字[.]

葬礼顺利进行。

应死者家属的要求,葬礼只由亲属举行,但艾和艾的家人特地出席了葬礼,并在死者的遗像上双手合十。

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一时间,艾家和学校的气氛有些沉重,但过了一会儿,大家理清了心情,日常生活又恢复了正常。

虽然爱有时想起久美会心痛,但她不再有在医院时那种强烈的负罪感。

久未去世已经过去了半年左右。

小爱在放学期间和同学聊天。

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久美的话题出乎意料地冒出来,爱说[c]起上课时久美寄来的信。

当我告诉他Kumi寄来的信是用‘[n]Ku’而不是‘love’时,我的[恐]同学饶有兴趣地‘嗯’了一声,说:[怖]“原来你这么爱love啊。 “

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这句话让小爱的心一阵刺痛,小爱垂[鬼]下眼帘,想起了久美。

艾如见鬼一般抬头看到同学,吓了一[故]跳。

“什么……什么?怎么了?”

同学还一副惊恐的样子,用指尖指了[事]指小艾的胸口。 .

“……艾,你的名字……”

艾垂下眼帘,看着同学指着的胸口。[文]

最近,从保护个人信息和保护学生免[章]受可疑人员侵害的角度来看,越来越[来]少的学校将他们的名字印在校服上。[自]

然而,在这所学校,传统上,制服的[i]胸前绣有他们的名字。

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艾未未的制服上绣着字母“Ku”,[a]而不是字母“love”。

艾很不高兴。

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我觉得那身制服有种难以忍受的诡异感,但我就是脱不下来。

艾忍到下一节课,但她实在受不了,去了护士办公室。

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回到家,我赶紧脱下制服,从背后看[m]了看刺绣。

事实证明,刺绣是缝合得当的,而不[k]是解开线使之“长”。

而且不仅是“love”这个字母,[.]所有的姓氏字母都是手工缝制的。

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多久没... 爱疑惑。

那一定是在 Kumi 住院之前,所以至少是八个月前——如果是在我和她闹翻之前,那应该是将近一年前了。

那段时间爱没有注意到任何事情,一直穿着久未绣的制服。

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我觉得这可能是可能的,所以我仔细检查了其他制服,但是唯一重新绣花的是我那天穿的那件。 .但是,你不能觉得它很好,因为它只有一个。

Ai 不敢穿校服,所以她缺课了三天,直到她能穿上校服。

至于那件制服后来怎么样了,艾爱看[c]都讨厌,连摸都讨厌,好像藏在后面[n]似的。

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在这所高中,在我进入In之前19[恐]98年,制服上的名字刺绣被废除。[怖]

表面上跟家长和学生解释是为了保护个人信息,我来了。


作者:常夜灯
原文:「愛」と「久美」

私が高校で先輩から聞いた話をお話します。

その先輩も直接は当事者を知らないというので、おそらく数年前の出来事なのだと思います。

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この学校の生徒だった、「愛」と「[鬼]久美」という二人の女生徒にまつわ[故]る話です。

二人は同級生で、幼馴染みでした。[事]互いの家も近く、幼いころから一緒[文]に遊んでいたそうです。

愛は元気で活発な子供で、久美は、[章]内気で大人しい子でした。

久美は他に友達がいなかったので、愛にべったりだったそうです。学校でも、休みの日でも、愛の後ろをついて回っていました。

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中学に上がると、愛は部活をはじめ[来]たり、新しい友人ができたりと、人[自]付き合いの場が増えていきました。[i]

対して、久美のほうは相変わらず他に友人もできず、愛に依存する関係が続いていました。

“爱”和“久美” 日本恐怖故事

面倒見の良い愛は、久美が妹であるかのように接し、世話を焼いていました。

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中学を卒業し、二人は同じ高校に進[a]学しました。

高校でも、久美は相変わらず交友関係を広げようとはせず、愛にべったりでした。

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中学までは、幼馴染みのよしみもあ[m]って彼女の面倒を見ていた愛ですが[k]、高校にまで上がると、さすがに存[.]在が重くなってきました。

それでも、久美に他に友だちがいな[c]いことをよく知っている愛は、部活[n]や他の友人との付き合いをしながら[恐]も、彼女と過ごす時間を必ず作って[怖]いました。

久美は、愛と二人きりの時間には、まるで飼い主に懐く子犬のように、嬉しそうにしていたそうです。

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久美が愛を慕っていたことを示す、[鬼]こんなエピソードがあります。

久美は、授業中によく愛へ手紙を回[故]してきました。

ノートの切れ端などに手紙を書いて[事]、クラスメイトに手渡ししてもらっ[文]て回すのです。

たいていは、「課題やった?」とか、「今日部活あるの?」とか、たわいもないことが書いてありました。

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愛は、子供じみたその遊びにも、律儀に付き合って返事を返していましたが、ある日、ふとあることに気がつきました。

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手紙には、誰宛か分かるように名前[章]が書いてあるのですが、その漢字が[来]間違っているのです。

「愛」というの字の下のほうにある[自]、「冬」から点々を取った形の部分[i]――部首名では「ふゆがしら」とい[a]うそうですが、それが、右払いが中[m]に通っておらず、「久」の形になっ[k]ているのです。

「久」は久美の名前の一字で、偶然ではないような気がしました。

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以前からそうだったのか?――と愛[.]は考えましたが、過去にやりとりし[c]た手紙も残っておらず、確かめるこ[n]とはできませんでした。

授業が終わって、愛は久美の席へ行き、手紙の宛名のことを聞いてみました。

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「そうよ。今気付くの? ずっと前からよ。"愛&[恐]quot;の中に私の名前、&qu[怖]ot;久美"の&quo[鬼]t;久"が入ってるの。[故]"愛"の中に[事]私が入ってるって、素敵だと思わな[文]い?」

そういって久美は、楽しそうに微笑[章]みました。

子供のように邪気のないその笑顔に[来]、愛はかえって、背筋がゾクッとし[自]たそうです。

幼いころからの友人を、初めて「怖い」と思った瞬間でした。

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その出来事をきっかけにして、愛は[i]少しずつ、久美と距離を置くように[a]なりました。

それまでは、部活のない日や休日などは、久美と過ごす時間を無理してでも作っていたのですが、だんだんとその時間が短くなり、他の友人を優先するようになっていきました。

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久美からの誘いを「ごめん、友達と[m]約束があるから」と断ると、彼女は[k]捨てられた子犬のように哀しそうな[.]顔をしました。

自分から断ったとはいえ、その顔を[c]見るとさすがに愛も胸が痛みました[n]

しかし、それが繰り返し続くと、だんだんと罪悪感よりも、うとましさを感じるようになっていったのです。

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あるとき、いつものように愛が久美[恐]の誘いを断ると、普段ならすぐに引[怖]き下がる彼女が、愛を責めるような[鬼]表情をして、

「……最近、ぜんぜん私に付き合っ[故]てくれない……前みたいに、もっと[事]かまってほしい」

と、訴えました。

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愛の中で、プチッと何かが切れまし[文]た。

「私には他にもたくさん友達がいる[章]の! 久美とばっかり付き合えない! もうつきまとわないで!」

と、愛は叫んでしまいました。

久美は、ひどく傷ついた顔をして、何も言わずその場を去りました。

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「つきまとわないで」という言葉が[来]よほどショックだったのか、その日[自]から久美は、愛を避けるようになり[i]ました。

心の拠り所であった愛を失い、彼女は自分の殻に閉じこもってしまいました。

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学校で、久美は誰とも話さなくなり[a]ました。

暗い顔をしてうつむいている彼女に[m]、好きこのんで近づこうとする生徒[k]もおらず、久美は完全に孤立しまし[.]た。

愛はかわいそうに思いましたが、また以前のようにつきまとわれることを恐れ、放っておくことしかできませんでした。

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数ヶ月が過ぎたころ、久美が学校を[c]休みました。

風邪か何かだろうと愛は思っていたのですが、数日経っても彼女は登校しませんでした。

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一週間が過ぎ、先生が朝礼でこう言[n]いました。

「久美さんは、体調を崩して入院し[恐]ています。少し長くなるそうです」[怖]

それだけで、病名などの詳しい説明はありませんでした。

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クラスでは憶測の噂が飛び交いまし[鬼]たが、二、三日たつと、久美のこと[故]が話題にのぼることはなくなりまし[事]た。

愛は、久美の病状が気になってはいましたが、自分からその話を振ることはありませんでした。

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久美が学校を休んで一ヶ月ほど経っ[文]たころ、愛は母親から久美の病状を[章]聞かされました。

愛の母は、久美の母から聞いたのだそうです。ご近所なので、愛と久美の親同士も親交があったのです。

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久美は急性白血病で、集中治療室に[来]入院しているのでした。

急速に病状が進んでおり、懸命な治[自]療が続けられていますが、回復の見[i]込みはほとんどなく、持って二、三[a]ヶ月の命なのだそうです。

容体はとても悪く、薬の副作用もあ[m]り、苦しい状態が続いていると、母[k]は言いました。

何も知らなかった愛は、ショックを受けました。そこまで深刻な病状だとは思っていなかったのです。

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久美の母は、こう話していたそうで[.]す。

「娘は苦しんでいて、いつまで生きていられるのかもわからない。今は、『……私がこんなに苦しんでいるのに、なぜ愛は見舞いにも来ないの……』と繰り返し言っている。命があるうちに、愛に見舞いに来てほしい」

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母から話を聞いて、愛は正直、怖く[c]なりました。

自分に会いたいというのは、嘘では[n]ないでしょう。

でもそれは、旧友にひと目会いたい[恐]からなのか、それとも、自分を裏切[怖]ったかつての親友を恨んでのことな[鬼]のか――。

愛には、久美がどんな気持ちでいるのか、わかりませんでした。

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病気でやつれた彼女に、苦しそうな[故]声で裏切りを責められることを想像[事]すると、愛は身体がすくんでしまい[文]、到底会うことなどできませんでし[章]た。

母親は、たびたび久美の母から頼まれているようで、事あるごとに愛へ見舞いにいくよう促しました。

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それでも、愛はどうしても病院へ行[来]くことができませんでした。

しかしある日、久美の母が家にやっ[自]てきて、

「あと十日ほどが山場だ。今はうわ[i]ごとのように愛の名を呼んでいる。[a]最後にひと目会ってあげてほしい」[m]

と、直に頼まれました。

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久美の母の切実な様子に、愛はよう[k]やく覚悟を決め、久美を見舞う決心[.]をしました。

「突き放したりして、悪いことをし[c]た」と謝ろう、そう思っていました[n]

しかし、愛が決意したころには時す[恐]でに遅しで、久美は面会謝絶になっ[怖]ていました。

愛はひどく後悔しましたが、もうどうにもなりません。

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久美の病状はますます悪化し、面会[鬼]謝絶から一ヶ月後に、彼女は亡くな[故]りました。

最後はほとんど意識のない状態でしたが、ときおり薄目を開いては、愛の名を呼んでいたそうです。

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葬儀は、つつがなく行われました。[事]

遺族の希望で葬儀は親族のみでとりおこなわれましたが、愛と愛の家族は特別に告別式に参列し、遺影に手を合わせたのでした。

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愛の家庭も学校も、しばらくは重苦[文]しい空気が漂っていましたが、しば[章]らくするとみな気持ちの整理がつい[来]て、日常が戻ってきました。

愛は、ときどき久美のことを思い出して胸が痛むことはありましたが、彼女が入院していたころのように、強い罪悪感に囚われることはなくなりました。

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久美が亡くなってから、半年ほどが[自]過ぎました。

学校の休み時間、愛は級友と雑談をしていました。

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ふとしたきっかけで久美の話題にな[i]り、愛は、久美が授業中に送ってき[a]た手紙の話をしました。

久美が手紙の宛名に、「愛」のふゆがしらを「久」にした字を書いて送っていたことを話すと、級友は「へえ」と興味深そうにして、「それだけ愛のことが好きだったんだね」と言いました。

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その言葉に胸がチクリと痛み、愛は[m]、目を伏せて久美のことを思い出し[k]ていました。

そうして、ふと顔を上げると、級友が幽霊でも見たかのような形相をしていたので、愛はビクッとしました。

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「なっ……何? どうしたのよ?」

級友は怯えた表情のまま、指先で、[.]愛の胸元を指し示しました。

「……愛、名前……」

愛は目線を下げて、級友が指差す胸元に目をやりました。

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最近は、個人情報の保護や生徒を不[c]審者から守るという観点から、制服[n]に氏名を入れる学校が少なくなりま[恐]した。

しかしこの高校では、伝統的に制服の胸に氏名の刺繍が入っていました。

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愛の制服の刺繍は、「愛」の文字の[怖]ふゆがしらが、「久」の字になって[鬼]いたのです。

「えっ……!? やだっ……!? どうして……!?」

愛はひどく動揺しました。

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その制服を着ていることに耐えがた[故]い不気味さを感じましたが、まさか[事]脱ぐわけにもいきません。

愛は我慢して次の授業まで受けましたが、耐えきれずに保健室へ行き、体調が悪いことにして早退の許可をもらいました。

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家に帰って急いで制服を脱ぎ、刺繍[文]を裏から見てみました。

その刺繍は、糸をほどいてふゆがし[章]らを「久」にしているのではなく、[来]ちゃんと縫われていることがわかり[自]ました。

それも、「愛」の字だけではなく、姓名の全ての文字が手縫いされていたのです。

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いったい、いつからのことなのか…[i]…愛は考えました。

久美が入院するより前なのは間違い[a]ないので、少なくとも八ヶ月以上前[m]――彼女と仲違いする前であれば、[k]一年近く前だろうと思いました。

そのあいだ愛は何も気付かず、久美が刺繍を縫った制服を着続けていたのでした。

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もしやと思い、おそるおそる他の制[.]服も調べてみましたが、刺繍が縫い[c]直されていたのは、その日着ていた[n]一着だけでした。とはいえ、一着だ[恐]けだったから良かったという気にな[怖]るはずもありません。

愛は制服に袖を通すことが自体が恐[鬼]ろしくなり、再び着られるようにな[故]るまで、三日間学校を休みました。[事]

その後その制服がどうなったかというと、愛はおぞましくて見るのも触るの嫌だったのですが、捨てると久美に呪われるような気がして、仕方なく押し入れの奥に仕舞ってあるのだそうです。

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この高校では、私が入学する前の年[文]に、制服への氏名の刺繍が廃止され[章]ました。

表向きは「個人情報保護のため」と保護者や生徒へ説明がされたようですが、本当は、この話が学校側へ伝わったのだろうと、生徒の間では噂されています。

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