wallpaper:649
2018 年 12 月 24 日——东京上空 800 米。
nextpage
“嗯，下一个目的地是……”
摇一摇
“圣诞老人！”
“哇！你是什么人？姑娘，你是哪里人？”
“圣诞老人刚来我家送我礼物。”
之后，他偷偷爬到我背上跟着我。”[文]
“我根本没注意到你，所以你躲在雪[章]橇里了？
但是，你也经常注意到我。
最近，非法闯入成为了一个问题，所[来]以圣诞老人行业甚至使用光学迷彩这[自]种美国军工产品来偷偷入侵。但是.[i].. "
nextpage
"但是我手机上安装了热像仪应用程序[a]，圣诞老人走进了我的房间。我可以[m]看到他的全貌。"
“......当一个孩子拥有自己[k]的手机并且比大人更好地使用它时，[.]这是一个可怕的世界。
嗯，你的名字是 Miyako-chan，对吧？p>无论如何，圣诞老人，我'我今晚过得很辛苦，所以我会把所有的礼物都送到其他地址，然后送你回家吗？”
“卧槽……？嗯，反正没问题。
我也想看看圣诞老人的作品。
擅自闯入住宅区，擅自乘坐飞行雪橇飞越居民区，甚至知道地址和礼物愿望，获取个人信息的方式似乎成为了争论的焦点。
“最后，你必须品尝一种神秘的糖果，它会抹去今晚发生的所有记忆。”
这也是为了自己的安全。行业。窥视[c]行业黑暗的人，也在同时窥视行业的[n]黑暗。……成人世界很可怕，不是吗[恐]？没办法，只能祈祷圣诞老人没有宠[怖]爱小女孩的嗜好，明天早上以后我的[鬼]贞操就平安无事了。
圣诞老人，你接下来要去哪里？
nextpage
“嗯，根据名单，下一个孩子是住在[故]世田谷区○○-×××-△△的藤井[事]苍太（暂定名）。
" p>
我今年5岁，生日是7月9日，A型血，爱好将棋，最喜欢的食物是汉堡包。
我最喜欢的女孩是我家附近的安妮。……嗯，好漂亮的女孩，五官分明，看起来将来会成为美女。我最近和家人夸耀说我的脸颊被咬破了。>
我的家人包括我的父亲、母亲和我三[文]岁的妹妹。
我的父亲是一位精英银行家，他毕业于东京大学。
妈妈也很漂亮，和松贵子一样，是全职主妇，性格也很好。
根据邻居的信息，一家人和睦，其实老公是。最近工作忙，回家晚了，老婆好像很郁闷……嗯……“我闻到了这件事的味道。”
“哈...！没关系的宫古酱。
圣诞老人的工作规则非常严格。这完[章]全是为了品牌形象。
如果你要打破禁令，内部清洗的特工，称为黑色圣诞老人……”
声音：5
“嘿，S-537，回应。
3间房子的送货时间都晚了，但是你[来]……不知还好吗？
今晚我没有人可以关注。
如果出了问题，会从你的工资里扣！[自]
“哇，你们跟其他船公司一样黑。”[i]
圣诞老人，别被洗脑了。“我们公司。” p>
如果工会力量薄弱，个人还是勤勤恳恳地记录自己的出勤记录，并积极参与工会和大众媒体。……”
“嘿，S-537.你没听到小孩的声音吗？
而且你好像说了一些很傻的话...[a]...'
“不！其中一个礼物包括一个女孩游[m]戏，我只是听到了音频。台词也反映[k]了现在的社会状态，不是吗？
说话的角色看起来像个小女孩，但她[.]实际上是一个 300 岁的萝莉......"
nextpage
摇
“不知道！不玩了赶紧拎起来！我为[c]孩子们传递了梦想和希望！你知道，[n]自己做不到的补偿是……”
·
·
·
“……哈，宫古酱，今晚不知道什么时候会接到总部的电话，所以请安静。”
>要是被人知道你拉着一个女孩子坐雪橇，那可就麻烦大了。”
“谁看起来像个孩子，其实是个30[恐]0岁的老人萝莉妹子。
宫古，这是明年了。
……圣诞老人，现在，最后一次赔罪[怖]吧。”
“哦，藤井君的家。
宫子酱，我要潜下去了，抓紧点，别[鬼]被甩下去了。”
p>
"..."
分隔符
< p class="command is-separator js-separator">分隔符分隔符
< /p>
wallpaper:965
（早安...）（小声）
（...也许这是一个怀旧的故事，[故]但我不不认识宫古）
（没关系，宫古酱。今天是什么？不[事]是偷看偶像睡脸的计划。
...藤井君好像是睡得好。让我们[文]把礼物放在床边说再见吧）
摇一摇
男孩！
“Gya!!!”
（嘿圣诞老人！如果你大声喊叫，你[章]会被抓住的）
（嘿，宫子酱。地板我在地板上发现[来]了一个乐高积木，我踩到了它。
对不起。>
摇
哇！
“哇！这是什么，哇哇，ita-t[自]a-ta-ta-ta！”我刚发现[i]天花板上挂着一块防蝇胶带。
我的头发和我的白胡子都乱了。
巴丹！
摇
八吃八吃八吃！
"Ugyaaaaaaaaaaaaa[a]aaaaaaaaaaaaaaaa[m]aaaaaaaaaaaaaaaa[k]aaaaaaaaaaaaaaaa[.]aaaaaaaaaaaaaaaa[c]aaaaaaaaaaaaaaaa[n]aaaaaaaaaaaaaaaa[恐]aaaaaaaaaaaaaaaa[怖]aaaaaaaaaaaaaaaa[鬼]aaaaaaaaaaaaaaaa[故]aaaaaaaaaaaaaaaa[事]aaaaaaaaaaaaaaaa[文]aaaaaaaaaaaaaaaa[章]aaaaaaaaaaaaaaaa[来]aaaaaaaaaaaaaaaa[自]aaaaaaaaaaaaaaaa[i]aaaaaaaaaaaaaaaa[a]aaaaaaaaaaaaaaaa[m]aaaaaaaaaaaaaaaa[k]aaaaaaaaaaaaaaaa[.]aaaaaaaaaaaaaaaa[c]aaaaaaaaaaaaaaaa[n]aaaaaaaaaaaa!!!"
nextpage
"Fufufufu, gokokokoko...
It's all my reading. That's right. ..”
“……谁！” 既然你已经踏入了未来的将棋大师藤[恐]井草太（暂定名）的房间，你总不能[怖]白白回家吧？ ”
“是的，今晚是圣诞节。我读到你要[鬼]来了，圣诞老人。
所以有一个双重的，我设置了三个陷[故]阱。
将棋游戏的关键是你的对手能走多少[事]步。
那么你的下一步是什么？总有一天你[文]会被粘在你的罚球上的苍蝇胶带困住[章]白胡子？”
摇
Joquin！
“不！？用剪刀把胡须剪成两半……[来]
“……呵呵呵”
“啊，你……那一定是圣诞老人的象[自]征……”
那是什么？ /p>
“圣诞老人的胡子不是唯一重要的东[i]西。
是的，它只是一部分。
我有责任在圣诞之夜给孩子们带来梦想和希望。为此，我需要一两把胡子。”
p>“哇，好大的野心……我输了……”
“那个……”
“我希望你明白。在认真的比赛中，[a]有时对手会做出意想不到的事情。这[m]是一个很好的教训。记住，未来的将[k]棋高手。”
“嗯……”
摇
“你声音太大了！别”人家说好话的[.]时候别惹我！”
摇
>
“宫古酱，我觉得你不应该擅自剪我的胡子！
那个布道不是我应该说的吗！？”
“啊，真是个好人！反正今晚我得送[c]礼物，所以我不能在这里浪费我的时[n]间。
圣诞老人拿不定主意，所以我打断了他。这是真的，但是......我不相信。
< p>...嗯，不管怎样，藤井君。是的，就是你妈妈在打扫卫生时不小心扔掉的你最喜欢的将棋棋盘上的 Ayumu 棋子。
nextpage
p>摇一摇
非常感谢！
我正在整理比赛记录，视线一移，我[恐]的球恶作剧掉了地板上的那块。就像[怖]。
我怎么找都找不到...谢谢！是圣[鬼]诞礼物吗？
“是的。对我来说，这个棋盘和棋子[故]是无可替代的。”
我不想丢失任何东西，也不想有新的棋子。
这是爸爸给我买的。”
“……呵呵。 /p>
那么，宫古酱，我们去下一个家吧。”
“谢谢你，圣诞老人。
p>还有宫古老师！”
“勤奋一点。”
“太好了……”
分隔符
分隔符
separator
nextpage
wallpaper:928
“是的，所以现在，我们在最后一个[事]送货目的地，花高野（6岁）家门前[文]。”
有没有挂一块大木牌？
……“鼻高房？”< /p>
“宫古酱，你还没上小学就读得很好[章]了。”
没错，就是这个由前大相扑横纲花高手方率领的‘花之高边屋’。白天，有很多相扑选手。你在练习。”
“嗯，反正这是最后一次了，还是算[来]了吧。
你的猫卡已经拿到了吧？”
“我们不是紧身连衣裤盗贼！
那么，让我们挡路...”
摇
“Dosukoi！”< /p>
“咕哈！”
>摇
闭嘴！
摇
闭嘴！
摇< / p>
我知道了！”
摇一摇
“哦哦哦
摇一摇
哦哦哦
shake
嘿！
“这是怎么回事？”
“呃……胃汁液回流……好厉害的虚[自]张声势……到底是谁……？”
“是我！”>“嘿，你是高野花，是吗？
名单里的照片应该是个小个子吧……”这一年来，我一直在努力的吃着苦练着，把自己的身体练好了。 " p>他的身高是他的两倍，宽度是他的两倍。"
"谢谢 Miyako-chan。
圣诞老人有没有给你带来我要的礼物？"
p>
“对啊……米饭、蔬菜、肉、鱼……[i]好多啊。”
你问这么多干嘛？ /p>
“呃。我要为我父亲和我房间里的每个人做相扑火锅......
最近每个人都很忙，很烦.....[a].我以为他们会是就像 Hana 为我做的一样开心。”
他说在另一个房间里和相扑选手打架[m]，Kakukai 遇到了麻烦......“
”你是电视女孩。，Miyako-[k]chan，Kakukai...
但是，是的，Hana-chan，我希望每个人都说它很好吃。不，我相信他们会的！”
< p >nextpage“是的，谢谢你！Santa-san，Miyako-chan。”
nextpage
分隔符
分隔符
分隔符
wallpaper:568
“啊，好不容易赶上了。”
宫古酱辛苦了，对不起你帮了大忙。[.]”
wallpaper:568
>
nextpage
“...嘿，圣诞老人。有很多房子[c]你今晚发了礼物，但光是这个镇上肯[n]定有更多的孩子。
你出现的房子里的孩子没有共同点吗[恐]？“
是的，今晚是圣诞节。即使我不去给[怖]你礼物，我父母亲近的人也会是圣诞[鬼]老人。
但我今天遇到了你。孩子们出于某种[故]原因不能那样做。 ”
“这就是你顺路去机构和教堂的原因[事]吧？”
“没错。
< p>另外，我可以向你展示一个人类无法实现的梦想，只为今晚。例如，
"。 .. 刚刚，演讲者那边那个吓人的人叫圣[文]诞老人赔罪。
那个呢？"
"...我用
但我无法与家人建立良好的关系，因[章]为我一直在工作。
我的女儿在她大约年龄时离家出走，[来]我联系不上她，我老婆也先支离破碎[自]了。
而我，也死在了圣诞节。
……很久以前”
nextpage
“这个故事很沉重，我不知道学龄前[i]的女孩子会不会听到。”
但是，是的，我学到了很多东西.
赎罪的意义，今晚我遇到了圣诞老人[a]。”
下一个page
“……？
现在，宫子酱。是时候说再见了。
这颗神秘的糖果只会抹去今晚的记忆[m]。 " 舔它然后睡觉。
别担心，我会开车送你回家。
明天早上，你会像往常一样在床上醒来。"
p>“是的，好的，圣诞老人。
即使我不记得了，但今晚我玩得很开[k]心。
……终于要给圣诞老人送礼物了。”[.]
“宫古酱送的？”
是啊。
圣诞老人不记得他之前给了我什么礼[c]物，但我确实得到了。
爸爸妈妈对我很好，我很开心。
我们都笑得很开心。
...可是妈妈有时候看起来很孤单[n]。
我妈妈的爸爸妈妈——我的爷爷和奶[恐]奶现在都死了，妈妈不想多说他们。[怖]
可是在我准备明年上小学的时候，我[鬼]妈有时看起来很伤心。
nextpage
然后我说，``我想向 Miyako 展示 Miyako 是多么成熟。''
我也想见见爷爷奶奶。
在朋友Kayo家，爷爷奶奶都过得很好，很亲切，似乎玩得很开心。
嘿，圣诞老人。圣诞老人的礼物也可[故]以让你梦想“人们无法实现的愿望”[事]，对吧？
我叫宫子。
我母亲的娘家姓是三田荣子。
圣诞老人的女儿叫什么名字...？[文]
晚安圣诞老人。
抱歉剪了你的胡子。
圣诞快乐。
作者：綿貫一
原文：G線上のメリークリスマス
wallpaper:649
2018年12月24日――東京上空800メートル。
nextpage
「さて、次の届け先は…」
shake
「サーンタさん！」
「わ！なんだ君は？お嬢ちゃん、ど[章]こから来たんだい？」
「さっきサンタさん、うちに来てプ[来]レゼントくれたじゃない。
その後、こっそり背中に張り付いて、ついてきたのよ」
nextpage
「ちっとも気づかなかった。それで[自]ソリに隠れてたのか。
しかし、よく私の存在に気付いたね[i]。
近頃じゃ住居不法侵入が問題になってるから、サンタ業界も米軍横流し品の光学迷彩なんてものまで使って極秘裏に侵入しているというのに……」
nextpage
「でも、私のア○フォンにインスト[a]ールしてあるサーマル（熱感知）カ[m]メラのアプリで、サンタさんが部屋[k]に入ってくる姿は丸見えだったわ」[.]
「……子供が自分用の携帯を持って[c]いて、大人よりも使いこなしている[n]って、こわい世の中だなあ。
ええと、君の名前はミヤコちゃん…[恐]だったよね？ ああそうだ、リストに書いてある。[怖]
君のところに届けたのはどんなプレ[鬼]ゼントだったか……。
とにかくね、サンタさん、今夜はケツカッチンだから、残りの配達先にすべてのプレゼントを届けてから、君をおうちに送ってあげるからね？」
nextpage
「ケツカッチン……？うん、とにか[故]くそれでいいわ。
私もサンタさんのお仕事、見てみた[事]いと思っていたの。
住居不法侵入に、空飛ぶソリで住宅地上空を無許可飛行、住所やプレゼントの希望を知るのだって個人情報の取得方法が争点になりそうね。ほかには……」
nextpage
「君には最後に、今夜のことに関し[文]てすべての記憶を消す、不思議な飴[章]を舐めてもらうからね。
これは君の身の安全のためでもある。業界の闇を覗く者は、業界の闇にもまた同時に覗かれているものなんだよ。すべて忘れるに越したことはないんだ」
nextpage
「……大人の世界って怖いのね。記[来]憶を消されるのはしかたないけど、[自]あとはサンタさんに幼女愛の趣味が[i]なくて、私の貞操が明日の朝以降も[a]無事であることを祈るだけだわ。
で、サンタさん、次はどこに向かっているの？」
nextpage
「ええと、リストによると次のお子[m]様は世田谷区○○-×××-△△に[k]お住いの藤井颯太君（仮）。
年齢は5才、生年月日は7月9日、[.]血液型A型、趣味は将棋、好きな食[c]べものはハンバーグ。
好きな女の子は近所の杏ちゃん。……へえ、目鼻立ちのはっきりした娘だなあ、将来美人になりそうだね。つい最近ほっぺにチューしてもらったと家族に自慢。……はは、ませてるのか純粋なのか。
nextpage
家族構成は父親、母親に3歳の妹。[n]
父親は東大出のエリート銀行員……[恐]はっ、その上イケメンかよ。
母親も……松たか子似の美人だなあ[怖]。専業主婦で、性格も良し。
ご近所からの情報によれば家族仲も良いって話だけど、その実、旦那の仕事が忙しくて帰りが遅く、奥さんは欲求不満気味……か……」
nextpage
「……私の貞操の危機は解消された[鬼]けど、違う事件の臭いがしてきたわ[故]ね」
「はっ……！大丈夫だよ、ミヤコち[事]ゃん。
サンタさんの就業規則はそれはそれ[文]は厳しいんだ。なんといってもブラ[章]ンドイメージ命だから。
もし禁を侵そうものなら、ブラックサンタという内部粛清機関のエージェントが……」
nextpage
sound:5
『おい、S-537、応答しろ。
予定より3軒配達が遅れてるが、て[来]めぇ……大丈夫なんだろうな？
今夜はフォローに回せる人員はいね[自]ぇんだぞ。
もし未配達なんてことになったら、てめぇの給金からさっ引くからな！』
nextpage
「わお、どこぞの運送会社に負けな[i]いブラックぶりね。
サンタさん、洗脳されちゃダメよ。[a]『わが社の当たり前が世間の当たり[m]前』なんて、疑うためにある言葉だ[k]わ。
労組が弱いのなら、個人でまめに勤怠の記録を残して、労基やマスコミにたれ込むのが……」
nextpage
『おい、S-537、なんかガキの[.]声がしなかったか？
それにずいぶん剣呑なこと言ってや[c]がったような……』
「いえ！プレゼントのひとつにギャ[n]ルゲーが入ってて、その音声が流れ[恐]ただけです。セリフも近頃の世相を[怖]反映してるんですかね。
しゃべってるキャラクターも見た目は幼女ですが、年齢は300歳というロリ婆……」
nextpage
shake
『しらねーよ！遊んでねぇでとっとと運べ！ガキどもに夢と希望を届けんだよ！てめぇだって、自分でそれができなかった償いが……(ﾌﾞﾁｯ)』
nextpage
・
・
・
nextpage
「……はあ。ミヤコちゃん、今夜は[鬼]いつ本社から通信が入るかわからな[故]いんだから、おとなしくしててくれ[事]なきゃ。
ソリに女の子を乗せてるなんてバレ[文]たら大事になっちゃうよ」
「誰が見た目は子供、中身は300[章]歳のロリ婆よ。
ミヤコ、これでも来年小学生になる[来]バリバリの現役よ。
……サンタさん、さっき、最後に償いって」
nextpage
「お、藤井くんの家が見えてきたよ[自]。
ミヤコちゃん、急降下するから振り[i]落とされないようにしっかり捕まっ[a]て」
「……」
nextpage
separator
nextpage
separator
nextpage
separator
nextpage
wallpaper:965
(おはようございまーす……) (小声で)
(……たぶん、なんかの懐かしネタ[m]なんだろうけど、ミヤコわかんない[k]よ)
(いいんだよミヤコちゃん。今日は[.]なにもアイドルの寝顔を覗こうって[c]企画じゃないんだ。
……藤井くんはよく寝てるようだね。さあ、今のうちにプレゼントを枕元に置いて、おいとましよう)
nextpage
shake
ガキッ！
「ギャー！！！」
(ちょっとサンタさん！大声出した[n]らばれちゃうよ)
(ち、ちがうんだよミヤコちゃん。[恐]床にレゴブロックが落ちてて、踏ん[怖]づけちゃったんだ。
イタタ……ほら、足の裏にへこんだ跡が着くくらい、思いっきり踏んじゃって……おっと)
nextpage
shake
グイッ！
「うわ！なんだこれ、うわうわ、イ[鬼]タタタタタ！」
(ちょっと！今度は何？)
(頭を上げた場所に、ちょうど天井[故]からハエ取りテープが下げてあった[事]んだ。
髪と、それに白髭がからまって……イタタタタタ！)
nextpage
shake
バターンッ！
shake
バチバチバチバチーンッ！
「うぎゃああああああああああああ[文]ああああ！」
「ちょっとうるさいわよ！」
「違うんだよ！倒れた場所に、ちょうど大量のネズミ取りが……痛い痛い！外してくれ！」
nextpage
「ふっふっふっ、行幸行幸……。
すべて僕の読み通りですね……」
「……誰っ！」
「やだなあ、誰の部屋に入ったと思[章]ってるんですか？
将来の将棋名人、藤井聡太(仮)の部屋に足を踏み入れた以上、ただでは帰れませんよ？」
nextpage
「これ全部、あんたが仕掛けたの！[来]」
「そうですよ？今夜はクリスマスで[自]すからね。サンタさん、あなたが来[i]るのは読んでいました。
だから、すべての浸入経路に二重、三重の罠を仕掛けておいたんです。
nextpage
相手の動きを何手先まで読めるかが[a]将棋というゲームの肝です。
さあ、次はどう動きます？いずれ、その立派な白髭に巻き付いたハエ取りテープで、身動きはとれなそうですが？」
nextpage
shake
ジョキーン！
nextpage
「なっ！？髭を鋏で、一刀両断……[m]だって？」
「……ふふふ」
「あ、あなた……それはサンタにと[k]って象徴とも言えるものでしょうに[.]……。
それを、なんの迷いもなく断ち切るとは……計算外です」
nextpage
「サンタにとって、髭だけが大切な[c]ものじゃない。
そう、それはただのパーツ。
クリスマスの夜に、子供たちに夢と希望を届けることこそ本分。そのためには髭の一本や二本」
nextpage
「な、なんという大望……。負けま[n]した……」
「あの……」
「わかってくれればいいわ。真剣勝[恐]負では、時に相手は予想外の行動を[怖]とる。いい勉強になったわね。覚え[鬼]ておきなさい、未来の将棋名人さん[故]」
「あの、ええと……」
nextpage
shake
「うるさいわね！人が良いことを言ってる時に、横から茶々入れないで！」
shake
「僕の髭を勝手に切っておいて、そ[事]の態度はないんじゃないかな、ミヤ[文]コちゃん！
それにその説教は僕が言うべきことなんじゃないかな！かな！」
nextpage
「ああもう細かい男ね！どうせ今夜[章]のうちにプレゼントを配りきらなき[来]ゃいけないんだから、ここで時間を[自]かけてるわけにいかないじゃない。[i]
サンタさんが踏ん切りがつかなかったから、私が切ってあげたのよ。感謝してほしいくらいだわ」
nextpage
「そ、それはそうだけど……納得い[a]かないなあ。
……ま、まあともかく、藤井くん。[m]こんな手の込んだことしなくても、[k]君へのプレゼントはほら、ちゃんと[.]持ってきているよ。
はい、お母さんが掃除のときに間違って捨ててしまった、愛用の将棋盤の『歩』の駒」
nextpage
shake
「あ、ありがとうございます！
棋譜を並べていて、ちょっと目を離[c]した隙に、うちのタマがいたずらし[n]て、床に駒を落としちゃったみたい[恐]なんです。
いくら探しても見つからなくて……ありがとうございます！」
nextpage
「それが彼へのクリスマスプレゼン[怖]トなわけ？」
「ええ。僕にとって、この将棋盤と[鬼]駒はかけがえのないものですから。[故]
欠けていいものじゃないし、別の新品の駒でも嫌なんです。
nextpage
これは、パパが買ってくれたものだ[事]から」
「……ふうん」
「まあ、ひとまず無事に渡せてよか[文]った。
じゃあミヤコちゃん、次の家に向かおうか」
nextpage
「本当にありがとうございました、[章]サンタさん。
それにミヤコ師匠！」
「精進しなさいよ」
「えらそうだなあ……」
nextpage
separator
nextpage
separator
nextpage
separator
nextpage
wallpaper:928
「はい、というわけでですね。我々[来]は今、最後の配達先である、高野ハ[自]ナさん(6歳)のおうちの前に来て[i]おります」
「サンタさん、こちら随分変わった[a]造りのおうちみたいですね。
大きな木の札が掛かってますよ？
……『鼻の高部屋』？」
nextpage
「小学校入学前なのによく読めまし[m]たね、ミヤコちゃん。
そうなんです、こちらは大相撲元横綱、鼻の高親方率いる『鼻の高部屋』なんですね。昼間は大勢のお相撲さんが稽古をしているんですよ」
nextpage
「ふうん、まあとにかくここが最後[k]なんだから、ちゃっちゃと済ませま[.]しょう？
もうキャッツカードは挟んできたん[c]でしょう？」
「僕らはレオタード盗賊団じゃない[n]よ！
じゃあ、お邪魔しまーす……」
nextpage
shake
「どすこーい！」
「ぐはぁ！」
nextpage
shake
「どすこい！
shake
どすこい！
shake
ごっつぁんでーす！」
shake
「ぐあぁ、
shake
ぎゃあ、
shake
どひー！」
nextpage
「な、何事なの？」
「うぅ……胃液が逆流する……なんて強力なぶちかまし……。一体誰が……？」
nextpage
「私でーす(野太い声)！」
「き、君は高野ハナちゃん、だね？[恐]
リストにあった写真は小柄な子だっ[怖]たはず……」
「去年まではひょろかったっす。この一年モリモリ食べて稽古して、身体作ったっす」
nextpage
「この子、6歳ってことは私と同い[鬼]年？
身長も横幅も倍あるじゃない」
「よろしくっすミヤコちゃん。
サンタさん、私のリクエストしたプレゼント、持ってきてくれたっすか？」
nextpage
「う、うん……、米に野菜に肉に魚[故]……すごい量だね。
なんだってこんなにお願いしたんだ[事]い？」
「うっす。私がお父さんや部屋の皆[文]に、ちゃんこ鍋を作ってあげようと[章]思って……。
最近、皆忙しいし、イライラしてるから……前にハナが作ってあげた時みたいに、喜んでくれるかなって思ったっす」
nextpage
「鼻の高部屋って、ミヤコ、最近テ[来]レビで見たことあるかも。
他の部屋の力士とケンカがあって、[自]角界が揉めてるって言ってたような[i]……」
「テレビっ子だね、ミヤコちゃん。[a]角界って……。
でもそうか、ハナちゃん。皆に美味しいって言ってもらえるといいね。いや、きっと言ってくれるさ！」
nextpage
「うん、ありがとうっす！サンタさん、ミヤコちゃん。」
nextpage
separator
nextpage
separator
nextpage
separator
nextpage
wallpaper:568
「はあー、なんとか間に合ったなあ[m]。
お疲れ様、ミヤコちゃん。色々手伝ってもらって、かえって悪かったね」
nextpage
「……ねえ、サンタさん。あなたが[k]今夜、プレゼントを配って回った家[.]はたくさんあったけど、子供はこの[c]街だけでも、もっといるはずだわ？[n]
あなたが現れる家の子供たちには、共通点があるんじゃない？」
nextpage
「……さすがだね、ミヤコちゃん。[恐]
そう、今夜はクリスマスだ。僕がプ[怖]レゼントをあげにいかなくても、親[鬼]が近しい人が、サンタクロースにな[故]ってくれるさ。
でも、今日逢った子供たちは、事情[事]があって、それができない子達だっ[文]たんだ」
「だから途中、施設や教会にも行ったのね？」
nextpage
「そうだね。
それともうひとつ、人間には叶えら[章]れない願いも、今晩だけは夢として[来]見せてあげることができる。
例えば、死んでしまった人に逢いたい、とかね」
nextpage
「……さっき、スピーカーの向こう[自]の怖い人が、サンタさんに『償い』[i]って言ってたわ。
あれは？」
nextpage
「……僕も昔、人の親だったんだよ[a]。
でも、働きづくめで家族とよい関係[m]を作れていなかった。
娘は年頃になると家を出ていき連絡[k]がつかず、女房も身体を壊して先に[.]逝ってしまった。
そして、僕自身も、クリスマスの日[c]に死んでしまったのさ。
……ずっと昔の話だけどね」
nextpage
「ヘビーな話ね。小学校入学前の女[n]子に聞かせる内容かしら。
でもそうか、色々わかったわ。
償いの意味、そして今夜私がサンタさんに出逢ったわけ」
nextpage
「……？
さあ、ミヤコちゃん。そろそろお別[恐]れの時間だ。
今夜の記憶だけを消す、この不思議[怖]な飴を舐めて眠るんだ。
大丈夫、ちゃんと家まで送り届けて[鬼]あげる。
明日の朝、君はいつもと同じようにベッドで目覚めるんだ」
nextpage
「うん、わかったわサンタさん。
覚えてることはできなくても、今夜[故]はとても楽しかった。
……最後に、私からサンタさんに、[事]プレゼントをあげる」
「ミヤコちゃんから？」
nextpage
うん。
サンタさんはさっき、私にくれたプ[文]レゼントを覚えてなかったけど、私[章]は確かにもらっていたの。
私の家はパパもママもとても優しい[来]し、幸せよ。
ふたりともよく笑うの。
……でもママは時々、さびしそうな顔をする時があるわ。
nextpage
ママのお父さんやお母さん――私に[自]とってのおじいちゃんとおばあちゃ[i]んはもう亡くなっていて、ママはあ[a]まりふたりのことを話したがらない[m]の。
でも、来年私が小学校に上がる準備をしていると、ママは時々さびしげな顔をするわ。
nextpage
そして、『大きくなったミヤコのこ[k]とを、おじいちゃん達に見せてあげ[.]たいな』って言ったのよ。
私も、おじいちゃんとおばあちゃん[c]に逢ってみたかった。
友達のカヨちゃんの家は、おじいちゃんもおばあちゃんも元気で、とても優しくて、楽しそうなんだもの。
nextpage
ねえサンタさん。サンタさんのプレ[n]ゼントは、『人には叶えられない願[恐]い』も夢で見せてくれるんでしょう[怖]？
私の名前はミヤコ。
ママの旧姓は、三田エイコっていう[鬼]んだって。
サンタさんの、娘さんの名前は……？
nextpage
おやすみ、サンタさん。
髭切っちゃってごめんなさい。
メリークリスマス。
声明
部分内容涉及暴力、血腥、犯罪等，来自网络，请勿模仿
版权：内容只是个人喜好搜集,如有侵权请联系处理。
- 上一篇： G和千足虫
- 下一篇： ～现代都市传说～增久
发表评论