来自远古的邀请④<妖怪招财女>

iamk 日本恐怖故事 2024-03-29 21:00:01 231 0

拥有优秀阴阳师作为远祖的五条夏树,是一名在保险公司工作的普通单身上班族,在室町时代阴阳师的命令下被送到了现代,阴阳师唤醒了他作为现代阴阳师。大式神,流花。

然而,对成为阴阳师毫无兴趣的五条[文]夏树烧毁了流花居住的人偶。

然而,相反,流香从遥远的过去的阴[章]阳师的束缚中解脱出来,自愿地与五[来]条夏希结下了不解之缘。

随后,看似小学生实则24岁打工的[自]通灵者南枫子加入了队伍,五条夏希[i]的另外一处诡异事件接二连三地发生[a]。平淡的日常生活。

这就是故事。

◇◇◇◇◇◇◇◇

``Ruka-san,我今天在工[m]作中从我的同事三岛那里听到了这个[k]。你在吗? ?''

五条夏希下班回家,与式神流花共进[.]晚餐。

作为式神,Ruka吃喝很多。

他说这是一份祭品和圣酒,但对夏希[c]来说这是一笔相当大的开支。

夏希从同事那里听到的故事最初是一[n]个可以称为都市传说的谣言。

****************[恐]

这是一个三十多岁的男人经历的故事[怖]

在回我以前常去的家的路上,在路边[鬼]房屋之间的狭窄小巷里,我看到一个[故]红色的小鸟居,后面有一个小神社。[事]注意到。

我以前一定经过它很多次了,但我不[文]确定是我没有注意到它还是它突然出[章]现在那里,但它就在我面前。

小巷的宽度有半米,大约九十厘米,[来]神社的深度大约有五米。

没有任何迹象表明它是私有财产。

男人爬过小鸟居,走了进去。

当我站在神社前时,它并没有什么特[自]别的,它看起来就像一个放大版的垂[i]直神道祭坛。

是伊纳里吗?

那里有一个供养箱,我就把口袋里的[a]硬币扔了进去,拍手完成了祈祷。

那一刻我转身决定回家。

(您满意了辉? )

突然,我听到一个女人的声音。

环顾四周,显然没有其他人,因为这[m]是一条只能容一人站立的巷子般的地[k]方。

我以为是从两边的房子看的,但是两[.]边都是高高的砌墙,从这个位置看不[c]到窗户。

(现在满意了吗?)

正当我困惑的时候,我又听到了同样[n]的声音。

你问他们对什么满意?

家?工作?钱?或者也许是性?

男人想,忘记了那个声音是从哪里来[恐]的。

生完孩子后,妻子失去了性感,总是[怖]抱怨,浮夸的老板不喜欢她,每月2[鬼]万日元的零用钱。

“我对一切都不满意。”

男人呕吐般的嘟囔着。

(那我就满足你了。)

身后传来女人的声音,男人一转身,[故]就看到了一条大巷子,那里曾经是神[事]社所在的地方。有一扇木门似乎挡住[文]了。

然后,当门从里面打开时,一名留着[章]黑长发、一袭鲜红长裙的美艳女子出[来]现,正对着男人招手。

它将如何以及如何满足您的需求?

男人摇摇晃晃地向门口走去。

就在这时,我的智能手机突然响了。[自]

我条件反射地从口袋里掏出智能手机[i],看了看待机屏幕,发现这是我家里[a]的电话。

“爸爸,你什么时候回家?”

这是我女儿说的。

正当我正要回答这个可爱的问题时,[m]我听到了一声咔嚓声。

抬头一看,没有门,也没有女人,只[k]有一条空荡荡的小巷。

************

``故事是这样的,但是有不少男人[.]失踪了那个区域。一定是进入那扇门[c]的人。”

“夏树大人相信那个都市传说吗?”[n]

“不,不。当我第一次听到故事,我[恐]以为这只是谣言,但后来他接着说,[怖]他自己也见过类似的公司和女人。”[鬼]

他的同事三岛说:据昨天报道回家途[故]中,他在竹林里发现了一座小鸟居和[事]神社。

这里应该没有这样的公司。

这是我常走的路,也是我早春采笋的[文]地方。您绝不会错过它。

我走到竹林边,想看看是不是看错了[章],但它肯定就在那里。

我们距离鸟居还有几米远。

这座神社看上去相当古老,如果不认[来]识的人看到的话,一定会以为这里已[自]经存在很久了。

但随后三岛想起了那个都市传说。

不要接近这家公司。

想到这里,三岛转身想要离开这里。[i]

当时...

(现在幸福吗?)

突然,我听到身后传来一个女人的声[a]音。

当三岛条件反射地转过头来时,他看[m]到一个穿着西装的漂亮女人站在那里[k],正对着他微笑。

据我所知,她应该是一个穿着迷人裙[.]子的女人,但我不知道她的外表是否[c]会根据与她在一起的人而改变。

“哇!”

无论她有多么迷人,这样的女人都不[n]可能独自站在这样的地方。

三岛以最快的速度逃跑并逃离了现场[恐]

今天,我向夏希讲述了那个都市传说[怖]以及我当晚的经历。

当然,他不知道夏希的身份,也说过[鬼],但他大概还是忍不住要告诉别人。[故]

************

“这是一个招财女人。”

何茹卡叹了口气,低声说道。

“招财女?”

“是的。这是自古以来就存在的怪物[事]。我想你可以称它为妖怪。它与鬼不[文]同。”

p>

招财女,也被称为狐狸或貉,在阴影中以美丽的女人的形式出现,引诱男人进入突然出现的门。

那些被引诱回来的人都没有回来,也[章]没有人知道门的另一边是什么。

它们出现的地方并不固定,有城市、[来]山区、荒无人烟的地方。

“那我们去看看吧?”

“嗯?”

“我要去见招财女。现在就在那个同[自]事家附近吧?如果夏树大人也是阴阳[i]师的后裔,你开车去吧为了那位同事[a]而让她离开?”

Ruka微笑着说道。

“不,我不想在没有被要求的情况下[m]靠近那样的地方!”

“一切都是一种体验。”

虽然她最近表现不多,Ruka似乎[k]并没有放弃让Natsuki成为阴[.]阳师。

最终,夏希无法抗拒流花,并最终出[c]去除掉“招财女”。

◇◇◇◇

一问三岛,我立刻就知道竹林在哪里了。

来自远古的邀请④<妖怪招财女> 日本恐怖故事

这个地方位于町田市的郊区,不仅名[n]义上被称为东京,而且还有一种有点[恐]怀旧的乡村景观,狭窄的道路两旁都[怖]是私人住宅。

当夏希把车停在靠近竹林的田地边时[鬼],她和流香下了车。

当时是晚上九点刚过,三岛也正是在[故]同一时间看到了那个奇怪的神社。

“我并没有觉得有什么特别奇怪的地[事]方。”

夏树从路边向漆黑的竹林望去,但似[文]乎并没有什么特别的地方。

“也许是因为她是一个寻找男人的怪[章]物,所以如果我和她在一起,她就不[来]会出现。那我就这么做吧。”

鲁卡这么说着,突然就消失了。

“啊?哦,嘿!”

夏希以为无论发生什么事,只要有R[自]uka在,一切都会好起来的,但当[i]Ruka突然消失时,她感到很沮丧[a]..

“就是这样。别把我留在这种地方。[m]

一剩下夏希一个人,她突然感到沮丧[k],环顾四周。

周围一片漆黑,只有稍远一点的路灯[.],根本就没有街道。

我又看了看竹林。

“没什么。是啊。没什么。我们现在[c]回家吧。”

夏希仿佛自言自语般自言自语道,然[n]后转向车子。变了。

“喵”

突然,我听到身后传来熟悉的声音。[恐]

“诶?风酱?”

当我转身时,我看到不应该在这里的[怖]南风子站在竹林前。

后面是一座原本不应该存在的小楼。[鬼]可见一座红色的小鸟居。

“过来喵?”

枫子一边说着,一边神秘地微笑着,[故]向夏希招手。

在其后面,红色鸟居的另一侧,有一[事]扇巨大的木门。

这不是风子。她绝对是一个招财女人[文]

三岛一被叫出来就跑了,暂时被救了[章]

我现在也该逃跑了。

然而,即使意识到这一点,夏希还是[来]立即逃跑了,因为脑海中浮现出流花[自]的“消灭招财女”的话,而眼前的人[i]是风子。我犹豫了。

然而,夏希对如何摆脱招财女人一无[a]所知。

“过来喵。”

枫子再次招手说道,然后转身走开。[m]随后,原本紧闭的木门缓缓打开。

枫子将半个身子探入门内,再次招手[k]

“小芙……”

夏树按照邀请,向门口走去。

枫子露出灿烂的笑容,伸出手,抓住[.]夏树的手臂,将她拉进门。

话音刚落,

“哎呀!”

伴随着一声大喊,空气中传来了什么[c]东西划破的声音,夏希抓住了夏希的[n]手臂,枫子的手臂跳了起来。

“Gyaa!”

枫子尖叫着从门外滚到地上。

Ruka站在她旁边,手里拿着一把[恐]闪亮的黑色木剑。

“夏希大人,你在做什么?你不应该[怖]这么容易被拉进门!”

我握住他的手臂,蹲在地上。当枫子[鬼]坐起来,不是她。

这是狐狸还是狗?

一只全身覆盖着深灰色皮毛的野兽用[故]两条腿站立,怒视着我们。

他的眼睛泛着红光。

“哇哦!”

夏树惊讶地连忙躲到流花身后。

“招财女的真实身份是你,暗狐!”[事]

琉卡一边大喊,一边向上挥动木剑,[文]名为暗狐的怪物挂在了她的身上。长[章]袍。它开始发生。

“哈!”

Ruka的叫喊声在周围响起。不知[来]什么时候,黑狐向后一跳,躲开了鲁[自]卡的闪光。

就在木剑击中身后粗壮的青竹时,竹[i]子突然斜切,就像是用日本刀砍过一[a]样,缓缓向夏希落去。

“哎呀。”

夏树险些避开了掉落的竹子,再次躲[m]到了流歌的身后。

虽然是木剑……

不过,虽然雅美狐的手臂被这把木剑[k]给毁掉了,但似乎并没有造成多大的[.]伤害。

这样的话,就算是琉卡的木剑,也未[c]必能轻易击败它。

“夏树大人,请退后一点。”

流香将木剑举在眼前,对着夏树大喊[n],拉近了她与夏树之间的距离。雅美[恐]狐。

“切,你打扰了好地方!”

她用沙哑的老妇声音嘟囔道,这声音[怖]根本不像之前风子的声音。黑狐迅速[鬼]跳进了门内。

“等等!”

流香连忙试图追上他,但黑狐一跳进[故]去,门就随着鸟居一起消失了。

“可恶,我错过了杀戮!”

◇◇◇◇

“嘿,Ruka-san,你看起来[事]很酷。”

像往常一样在夏希的公寓喝酒,当夏[文]希告诉她招财女人的故事时,枫子的[章]反应是眼睛里闪闪发光。

“虽然看起来是这样,但他是加茂文忠的首席式神。作为一名战斗者,他经常与怪物战斗,有时甚至击败邪恶的人类。我做到了。”

“可是那个招财大人为什么变成了我呢?”

“那么,引诱夏树大人的最佳人选是风子酱。你不是这么想的吗?”< /p>

``嘿嘿~♡''

流花的话让枫子的表情彻底崩溃了,[来]夏希见状苦笑起来。

“不过,那个招财女,呃,她是一只[自]暗狐吗?这是否意味着她能够逃脱?[i]

流歌似乎对夏树的问题感到有些恼火[a]……他脸上露出了表情。

“没错。它是一个靠吃人类灵魂生存[m]了一千多年的怪物,所以不会那么容[k]易。不过,如果夏希大人增强了她的[.]实力,她本可以杀了它。”也许嘿。[c]

“这就是你说的。”

“好吧,我会一点一点地培养你。作[n]为式神,我将能够接受并侍奉夏树大[恐]人。”我的主人。”直到那时。”

枫子倾身向前,脸上露出幸福的表情[怖]

“那么,夏树小姐就成为英雄大人,流花小姐就成为战士。那么……我就成为武僧吧?大家一起去打败最后的决赛吧”老大!”

< p>“那是谁?那个‘最后的老大’是……不过小福是个和尚,所以记不住咒语吧?”

夏树这么说着笑了。

“哦,我式神来教你。你会使用黑素瘤,它可以烧焦夏树大人。”

< p>“我会尽力的。”

“嘿嘿……”

……

◇◇◇◇ FIN


作者:天虚空蔵
原文:古からの誘い④<妖怪まねき女>

優れた陰陽師を遠い祖先に持ちながら、普通の独身サラリーマンとして保険会社に勤める五条夏樹と、その室町時代の陰陽師の命により現代へ送り込まれ、彼を現代の陰陽師として覚醒させたい式神、瑠香。

しかし陰陽師になることなど興味の[鬼]ない五条夏樹は、瑠香の宿る人形([故]ひとがた)を焼き払ってしまった。[事]

ところが逆に瑠香はそれにより遠い[文]過去の陰陽師の束縛から解放され、[章]彼女の自由意思で五条夏樹に絡んで[来]くるようになったのだ。

そして、見た目は小学生、実は二十[自]四歳フリーターの霊感持ちである三[i]波風子が加わり、五条夏樹の地味だ[a]った日常の中に、次々と奇妙な事件[m]がもたらされる。

そんなお話。

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◇◇◇◇◇◇◇◇

「瑠香さん、今日、会社で同僚の三[k]島からこんな話を聞いたんだけど、[.]知ってる?」

仕事を終えて帰宅した五条夏樹は、[c]式神の瑠香と共に夕食を摂っていた[n]

瑠香は式神の癖によく食べるし、よ[恐]く飲む。

本人はお供え物とお神酒だと言うが[怖]、夏樹にとっては結構な出費だ。

夏樹が同僚から聞いた話は、いわば[鬼]都市伝説と言うべき噂話から始まっ[故]た。

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************

とある三十代の男性が、経験したと[事]いう話。

普段通い慣れた自宅への道の途中、[文]道路脇の家と家の間にある狭い路地[章]のようなところに、小さな赤い鳥居[来]と、その奥に小さな社があるのに気[自]がついた。

これまで幾度も通っていたはずなの[i]だが、本当に気づかなかったのか、[a]突然そこに現れたのかは定かではな[m]いが、現実として目の前にあるのだ[k]

その路地の幅は半間、約九十センチ[.]で、社までの奥行きは五メートルく[c]らいだろうか。

特に個人の敷地であることを示すよ[n]うなものはない。

その男は、その小さな鳥居を潜って[恐]中へ入って行った。

社の前に立ってみたが何の変哲もな[怖]い、縦型の神棚を大きくしたような[鬼]社だ。

お稲荷さんだろうか。

賽銭箱があったため、ポケットに入[故]っていた小銭を投げ込むと、柏手を[事]打ってお参りを済ませた。

そして帰ろうかと向きを変えた瞬間[文]だった。

(あなたは満足してる?)

不意に女性の声が聞こえた。

周りを見回しても、そもそも人がひ[章]とり立つだけの幅しかない路地のよ[来]うな場所であり、他の誰もいないの[自]は明らかだ。

両脇の住宅からかと思ったが、両側[i]とも高いブロック塀になっており、[a]この場所から見える位置に窓のよう[m]なものはない。

(あなたは今満足しているの?)

戸惑っていると再び同じ声が聞こえ[k]た。

何に対して満足しているかと聞いて[.]いるのだろうか。

家庭?仕事?金銭?それともセック[c]ス?

その声がどこから聞こえているのか[n]という疑問を忘れ、男は考えた。

子供が生まれて色気も素っ気もなく[恐]なり文句ばかりの女房、気に食わな[怖]い見栄っ張りの上司、月二万円の小[鬼]遣い。

「満足なんかしてないよ。全てに。[故]

男は吐き捨てるようにそう呟いた。[事]

(じゃあ、私が満足させてあげるわ[文]。)

すぐ背後から女の声が聞こえ、男が[章]振り返るといままで社があった場所[来]に大きく路地を塞ぐような木の扉が[自]あった。

そしてその扉が内側から開くと、長[i]い黒髪に真っ赤なドレス姿の艶やか[a]な女が顔を出して男に向かい手招き[m]をした。

何をどう満足させてくれるのか。

男はふらふらと扉の方へ歩き始めた[k]

その時、突然スマホの着信音が鳴り[.]だした。

反射的にポケットからスマホを取り[c]出し、待ち受け画面を見ると自宅の[n]電話からだ。

「パパ、何時頃帰ってくる?」

娘からだった。

その愛らしい問い掛けに返事をしよ[恐]うとしたその時、”チッ”という舌[怖]打ちが聞こえた。

顔を上げると、そこには扉も女の姿[鬼]もなく、ただ何もない路地があるだ[故]けだった。

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*********

「こんな話なんだけどね、その周辺[事]では、行方不明になる男性が結構い[文]るらしいんだ。きっとその扉に入っ[章]ちゃった人なんだね。」

「夏樹さまは、その都市伝説を信じ[来]ているんですか?」

「いや、その話を聞いた時はあくま[自]でも噂話だと思ったんだけど、その[i]話に続けて、そいつ自身がそれらし[a]い社と女を見たって言うんだ。」

同僚の三島の話によれば、昨日、彼[m]が帰宅する途中にある竹林の中に、[k]小さな鳥居と社を見つけたのだとい[.]う。

この場所にそんな社などないはずだ[c]

普段から通っている道であり、春先[n]にはたけのこ取りにも訪れる場所で[恐]ある。見落とすはずはない。

何かの見間違いかと竹林の端まで近[怖]づいてみたが、間違いなくそこにあ[鬼]る。

鳥居まであと数メートルという距離[故]まで近づいた。

かなり古びた感じの社で、知らない[事]者が見れば、昔からそこにあったと[文]疑いなく思うだろう。

しかし三島はそこであの都市伝説を[章]思い出したのだ。

この社に近づいてはいけない。

そう思った三島はくるりと向きを変[来]えてその場から離れようとした。

その時・・・

(いま、あなたは幸せ?)

ふいに背後から女の声がした。

反射的に三島が振り返るとそこには[自]スーツ姿の美しい女性が立って彼に[i]向かって微笑んでいた。

聞いた話では、艶やかなドレス姿の[a]女のはずだが、相手によって姿を変[m]えるのだろうか。

「うわ~っ!」

いくら魅力的な女でも、こんなとこ[k]ろにこのような女性がひとりで立っ[.]ているはずがない。

三島は全力で駆け出しその場から逃[c]げ出した。

そして今日、夏樹にあの都市伝説と[n]共に夕べの体験を話したのだ。

もちろん夏樹の素性を知っていて話[恐]をしたわけではないのだが、誰かに[怖]話さずにはいられなかったのだろう[鬼]

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************

「”まねき女”ね。」

瑠香がため息を吐いて、そう呟いた[故]

「”まねき女”?」

「そう。昔からいる物の怪よ。妖怪[事]と言えばいいかしら。幽霊とは違う[文]わ。」

まねき女とは、狐とも狸とも言われ[章]ているが、物陰に美女の姿で現れ、[来]そこに突然現れる扉の中へ男を誘い[自]込んでしまうという。

誘い込まれた男で戻ってきた者はお[i]らず、扉の向こうに何があるのかは[a]誰も知らない。

そして現れる場所は一定しておらず[m]、市街地だったり、山の中だったり[k]、転々とひと気のない場所を選んで[.]現れるらしい。

「それじゃ、見に行ってみましょう[c]か?」

「へ?」

「まねき女を見に行くのよ。今はそ[n]の同僚の人の家の近くに出るんでし[恐]ょ?夏樹さまも陰陽師の末裔ならそ[怖]の同僚の為に追い払ってみたらどう[鬼]ですか?」

瑠香はそう言ってにやっと笑った。[故]

「やだよ。頼まれてもいないのに、[事]そんな場所に近づきたくない!」

「何事も経験ですよ。」

最近あまり表には出さないが、瑠香[文]は夏樹を陰陽師にすることをまだ諦[章]めてはいないようだ。

結局、夏樹は瑠香には逆らい切れず[来]、”まねき女”退治に出かけること[自]になってしまった。

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◇◇◇◇

三島に聞いた竹林のある場所はすぐ[i]に判った。

町田市の外れにあるその場所は、東[a]京とは名ばかりで、どこか懐かしい[m]田舎の風景が広がり、狭い道路の脇[k]に民家が立ち並んでいる。

竹林の傍にある畑の脇に車を停める[.]と、夏樹は瑠香と共に車を降りた。[c]

時刻は夜九時を過ぎたところであり[n]、三島が奇妙な社を見掛けたのと同[恐]時刻だ。

「特におかしな気配は感じないね。[怖]

夏樹は道路から暗い竹林の中を覗き[鬼]込んでみたが、特に何もなさそうだ[故]

「男の人が目当ての妖怪だから、私[事]が一緒だと現れないのかもしれませ[文]んね。じゃあ私はこれで。」

瑠香はそう言うとすっと姿を消して[章]しまった。

「え?あっ、おい!」

何が起こっても取り敢えず瑠香がい[来]れば大丈夫だと思っていた夏樹は、[自]その瑠香がいきなりいなくなって狼[i]狽えた。

「そんな。こんなところに置いて行[a]くなよ。」

ひとりになった途端、急に心細くな[m]った夏樹は周りを見回した。

少し離れたところに街灯があるだけ[k]で、この辺りは薄暗く、ひと通りも[.]全くない。

そしてもう一度竹林の中を覗き込ん[c]だ。

「何にもないよな。うん。ない。さ[n]っさと帰ろう。」

夏樹はひとりでそう自分に言い聞か[恐]せるように言うと車の方へ向きを変[怖]えた。

「にゃ」

突然背後で聞き憶えのある声が聞こ[鬼]えた。

「え?ふ~ちゃん?」

振り返ると竹林の前に、ここにいる[故]はずのない三波風子が立っていた。[事]

その背後には、たった今までなかっ[文]たはずの小さな赤い鳥居が見えてい[章]る。

「こっちへ来るにゃ?」

風子がそう言って妖しく微笑み、夏[来]樹に向かって手招きをした。

その背後、赤い鳥居の向こう側には[自]大きな木の扉があるではないか。

これは風子ではない。間違いなくま[i]ねき女だ。

三島は声を掛けられた時点ですぐに[a]逃げ出し、取り敢えず事なきを得た[m]

自分も今すぐに逃げ出すべきだ。

しかしそう悟っても、瑠香の”まね[k]き女退治”という言葉が頭に浮かん[.]だことに加え、目の前にいるのが風[c]子であることから、夏樹はすぐに逃[n]げ出すのを躊躇った。

しかし、まねき女退治と言っても、[恐]夏樹は退治するための術を何も知ら[怖]ない。

「こっちへおいでにゃ。」

風子はそう言ってまた手招きすると[鬼]後を向いた。すると閉じていた木の[故]扉がゆっくりと開いて行く。

そして風子はその扉に半身を入れて[事]、また手招きをした。

「ふ~ちゃん・・・」

夏樹はそのままふらふらと誘われる[文]がまま扉に向かって歩き出した。

すると風子は満面の笑みを浮かべ、[章]手を伸ばして夏樹の腕を掴んで扉の[来]中へと引っ張った。

その途端、

「きえーいっ!」

掛け声と共に何かが空を切る音がし[自]て、夏樹の腕を掴んでいる風子の腕[i]が跳ねた。

「ぎゃっ!」

風子が悲鳴を上げて扉から地面へと[a]転がり出た。

その横に立っていたのは、黒光りす[m]る木刀を構えた瑠香だった。

「夏樹さま、何をやっているんです[k]か!そう易々と扉の中へ引っ張られ[.]ちゃダメでしょ!」

腕を押さえて一旦地面にうずくまっ[c]た風子が体を起こすと、その姿は風[n]子ではなかった。

狐なのか、犬なのか。

濃い灰色の毛に全身を覆われた獣が[恐]二本足で立ってこちらを睨んでいる[怖]

その目は赤く光っていた。

「うわっ!」

驚いた夏樹は、慌てて瑠香の背後に[鬼]隠れた。

「まねき女の正体はお前だったか、[故]闇狐!」

瑠香はそう叫ぶと木刀を上段に振り[事]かぶり、袈裟懸けにその闇狐と呼ば[文]れた物の怪に切りかかった。

「はーっ!」

瑠香の掛け声が周辺に響き渡ると同[章]時に、闇狐は後ろへ飛び下がって瑠[来]香の一閃を既の所で躱した。

木刀はそのまま背後にあった太い青[自]竹に当たったかと思うと、竹はまる[i]で日本刀で切ったかのように、スパ[a]ッと斜めに切れ、ゆっくりと夏樹の[m]方へ倒れてきた。

「おっと。」

辛うじて倒れてくる竹を避けた夏樹[k]は再び瑠香の背後に隠れた。

木刀なのに・・・

しかし闇狐はこの木刀で腕を払われ[.]たのに、大きなダメージはないよう[c]なのだ。

そうすると、瑠香の木刀でもそう簡[n]単には退治できないのではないだろ[恐]うか。

「夏樹さま、少し下がっていて下さ[怖]い。」

瑠香は木刀を正眼に構えると、夏樹[鬼]に向かってそう叫び、闇狐との間合[故]いを詰めた。

「チッ、いいところを邪魔しやがっ[事]て!」

先程の風子の声とは似ても似つかな[文]い、しわがれた老婆の声でそう呟く[章]と、闇狐はすばやく扉の中に飛び込[来]んだ。

「待て!」

瑠香がすかさず後を追おうとしたが[自]、闇狐が飛び込んだ途端、扉は鳥居[i]もろとも掻き消すように消えてしま[a]った。

「くそ、仕留め損なった!」

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◇◇◇◇

「へー、瑠香さん、かっこいいにゃ[m]。」

夏樹のアパートでいつものように飲[k]みながら、夏樹がまねき女の話を聞[.]かせると風子は目をキラキラさせて[c]反応した。

「こう見えても、賀茂文忠さまの筆[n]頭式神でしたからね。戦闘員として[恐]物の怪と戦うのはしょっちゅうでし[怖]たし、場合によっては悪しき人間を[鬼]成敗したりすることもありましたわ[故]。」

「でもそのまねき女は、何で私に化[事]けたのかにゃ?」

「さあ、夏樹さまを誘い込むには風[文]子ちゃんが一番だと思ったんじゃな[章]い?」

「でへ~っ♡」

瑠香のその言葉に風子は思い切り表[来]情を崩し、夏樹はそれを見て苦笑い[自]を浮かべた。

「でも、結局まねき女、えっと、闇[i]狐だっけ?には、逃げられちゃった[a]ってこと?」

夏樹の問いに、瑠香は多少むっとし[m]たような表情を浮かべた。

「そうですね。千年以上も男の魂を[k]喰らいながら生き抜いてきた物の怪[.]ですからそう簡単には行きませんわ[c]。でも夏樹さまがもっと力をつけて[n]いて下されば、仕留められたかもね[恐]。」

「そんなこと言われたって。」

「まあ、ぼちぼち鍛えてあげます。[怖]式神の私が、夏樹さまを主人として[鬼]認めてお仕えできるようなレベルま[故]で。」

すると風子が嬉しそうな顔で身を乗[事]り出した。

「きゃー、そうなると夏樹さんが勇[文]者様になって、瑠香さんが戦士でし[章]ょ、そうすると・・・私は僧侶かな[来]?みんなでラスボスを倒しに行くに[自]ゃ!」

「誰なんだ?その"ラス[i]ボス"って・・・でもふ[a]~ちゃんは僧侶だなんて、呪文なん[m]か覚えられないだろ?」

夏樹はそう言って笑った。

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「あら、式神の私が教えてあげます[k]わ。夏樹さまを黒焦げに出来るよう[.]なメラゾーマくらいは使えるように[c]なりますよ。」

「がんばるにゃ。」

「おいおい・・・」

◇◇◇◇ FIN

日本日文kowabana
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