来自远古的邀请⑤-神犬与常女-

iamk 日本恐怖故事 2024-03-30 00:00:02 63 0

拥有优秀阴阳师作为远祖的五条夏树,是一名在保险公司工作的普通单身上班族,在室町时代阴阳师的命令下被送到了现代,阴阳师唤醒了他作为现代阴阳师。大式神,流花。

然而,对成为阴阳师毫无兴趣的五条[文]夏树烧毁了流花居住的人偶。

然而,相反,流香从遥远的过去的阴[章]阳师的束缚中解脱出来,自愿地与五[来]条夏希结下了不解之缘。

随后,看似小学生实则24岁打工的[自]通灵者南枫子加入了队伍,五条夏希[i]的另外一处诡异事件接二连三地发生[a]。平淡的日常生活。

这就是故事。

◇◇◇◇◇◇◇◇

城市里的树木都染上了新绿,不仅仅[m]是温暖。这是一个阳光明媚的星期天[k],阳光如此充足,让人感觉很热。

五条夏树和南风子来到了高畑不动尊[.]金刚寺院内每月第三个星期日举办的[c]“御座市场”。

看起来这个名字是因为这里出售各种[n]旧东西,但简单来说,就是一个古董[恐]市场。

商店鳞次栉比,不仅出售古董,还出[怖]售服装、玩具、食品和饮料。

由于是一个阳光明媚的周日,这里挤[鬼]满了家庭、情侣以及寻找便宜货的老[故]人和妇女。

夏树和枫子似乎也玩得很开心。环视[事]那边的商店和那边的商店。

“哇,嘿夏希桑,这个木盒子太可爱[文]了。”

风子手里拿着的那个,盖子上有两只[章]狗的浮雕。那是一只小木盒,大约二[来]十厘米见方,虽然看上去没有破损,[自]但从质地上看却相当古老。

“那个盒子是一只仙犬。”

夏树的肩膀上站着的是流花,体型变[i]得紧凑的式神,大约有30厘米。

看起来就像是穿着巫女服装的莉卡酱[a]人偶,但除了夏树和枫子之外没有人[m]能看到它。

“仙犬?”

夏希重复着这个问题。

“是的。它也被称为守夜犬(ton[k]o inu)或狗箱(inubako)[.],但在过去,这种箱子被放在卧室里[c],用于各种分娩区和睡眠区的领域。[n]我把它放在那里。 ”

“但是为什么是狗呢?”

身材娇小的风子抬头看着坐在夏希肩[恐]膀上的流花问道。

``这两只狗是一对雌雄,由于狗容[怖]易分娩,所以它们被认为是平安分娩[鬼]的护身符,而且作为神的追随者,它[故]们也有守护神的作用。 ”

枫子似乎很喜欢这只神仙狗,她把原[事]本售价 5000 日元的小盒子讨价还价,降到了 3000 日元,说要用它来当妖精狗。一个配[文]件盒。

接下来我知道的是,Ruka 脸上带着笑容看着。

通常,当Ruka去买酒和食物以外[章]的东西时,她的脸上都会露出一种很[来]无聊的表情。我不知道是不是有什么[自]事情。

不过,本应拥有灵力的枫子本人,却[i]似乎对这个小盒子并没有什么特别的[a]感觉,开心地接过了这个包装好的盒[m]子。

◇◇◇◇

离开寺院后,夏希和枫子前往高畠不[k]动站附近的天妇罗碗,那里以物美价[.]廉而闻名。好吃。我走进店里。

不知不觉间,Ruka已经长到了正[c]常的身材,正在换上休闲装。

Ruka只有在适合她的时候才能表[n]现得像个正常人。

我说“方便的时候”大多数时候是出[恐]去吃饭的时候。

就连只有巫女服装的流香,似乎也在[怖]与风子商量,准备着各种适合这种场[鬼]合的衣服。

“Otogi no Togi的意思是安慰对方,对吗?[故]Yato的意思是做爱,对吧?”

夏希看着风子买的小盒子,低声说道[事],流香点点头作为回应。

“严格来说,夜客的意思是女人遵循[文]男人的意愿,在晚上与他同床共枕。[章]不过,在死者守灵期间与死者共度一[来]夜,这也是夜客。”这和童话故事不[自]是不一样吗?”

“都是一样的。在没有电视的年代,[i]这是排解漫漫长夜无聊的好方法。童[a]话就是讲故事的故事。都是为了别人[m]而说的。”

“所以你的意思是,仙狗只是简单地放在床上。这真是太无聊了。我认为这更有意义。”

“呵呵”

流香听了夏希的话,意味深长地笑了笑,开始啄食递给她的天妇罗碗。

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◇◇◇◇

几天后,枫子来到夏树的公寓看望他[k]

“夏树小姐,Ruka 小姐在吗?”

“哦,她一直都在这里。我只是希望有时候她不在。” ”

< p>“哦,我无法把目光从夏希大人身上移开,因为她会在没有我的情况下独自沉迷于尘世的欲望。欢迎,枫子酱,我想你是时候了来吧。”

“时间到了。?

嘿,夏树同学,你能离开一下座位吗[.]?”

枫子很少要求夏希离开房间。在男人[c]面前谈论一定是一件很难的事情。

女性之间进行这样的对话没有什么好[n]处。夏树乖乖地说要去书店,然后就[恐]离开了房间。

``Ruka-san,你前几天在[怖]高畠的Fudo-sama买了一只[鬼]精灵狗就回家了,对吗?''

``是的。我记得''

“从那天起,晚上,就会开始有一个女人和我一起睡觉。”

那个女人是一个丰满、美丽的长发女[故]人,穿着白色内衣。

虽然我认为这个世界上不存在这种东[事]西,但并没有枫子平时感受到的精神[文]存在。

然后,女人轻轻地抱住了没有被完全[章]束缚、却无法动弹身体的风子,开始[来]以每次惯用的方式讲述着童话故事。[自]

(你知道......很久以前,在[i]某个地方......)

这个故事总是很可怕。

幽灵,即有关鬼怪的故事。

也许是内容的问题,或者是她说话的[a]方式,但是这个故事太可怕了,风子[m]像个孩子一样紧紧地抱住女人的胸口[k]

然后,女人轻轻地抚摸风子的全身。[.]

“感觉真好。”

当我屈服于他双手的动作时,我变得[c]越来越梦幻,不知不觉间,已经是早[n]晨了。

然而,尽管我以为睡了个好觉,但全[恐]身却有一种疲倦感,而且一天比一天[怖]严重。

“我知道那个女人是个怪物,但我不知道她从哪里来,当她出现时,我就迷糊得无法动弹。”

< p>“嗯。那是一个叫做‘Toko Onna’的古老怪物。”

根据 Ruka 的故事,据说‘东光女’住在一只仙[鬼]犬体内,每晚穿着白色内衣出现,讲[故]述各种童话故事,然后吸走对方的精[事]气。

“基本上,常女是一种性恶魔,其目的是从对方身上吸取精华。自平安时代以来就有谣言。”

< p>“即使对方是女性,?”

“是的,但是枫子酱的胸部是平的,所以她可能会被误认为是男孩。”

“Migya!地板女孩在我的胯下。你在摸我!”

“我只是开玩笑,如果你把那只仙犬[文]留在这里,它就不会出现了枫子酱又[章]来了。”

“但是你想出现在夏树同学面前吗?[来]

“是的,但是没关系,因为我和你在[自]一起。是吗?”夏树大人的贞操像床[i]上女孩一样被夺走可以吗?''

◇◇◇◇

“穿着性感的女怪物长内衣?”

夏希有些高兴地向流香问道。

“是的,从平安时代开始就有神犬住[a]在那里。”

“你的意思是怪物吸走了人类的精髓[m]?”

”是的,仙犬是带着孩子般的感情被[k]放在床上的。它是那些感情累积而诞[.]生的怪物。”

与常女共度一夜后据说,如果一个男[c]人和她在一起,他就会对她上瘾,并[n]主动去找她,因为他感觉自己就像被[恐]母亲抱着一样,有安全感,而且能得[怖]到性快感。可谓擅长,据说最终会衰[鬼]弱而死。

女性也会被附身,但程度比男性要轻[故],而通过放开风子这样的仙犬,她们[事]似乎比男性更容易摆脱魔咒。

所以Ruka一定是默默地看着风子[文]得到仙犬并把它带回家。

“自从小风在戈萨雷市场买了仙犬之[章]后,流香小姐就知道小风是被常女附[来]体了。”

“是啊,是啊。好像被一些看起来很[自]有趣的怪物附身了。学习,学校。通[i]过遇到各种各样的怪物,夏希大人和[a]风子酱的感性,或者说是精神感知,[m]都变得敏锐。

特别是,风子酱对灵性的东西很敏感[k],但她似乎对怪物没什么感觉。”

看来Ruka还没有放弃让夏树成为[.]阴阳师。

``不管怎样,克服地板女人的诱惑[c]吧。我希望你尽力而为。 ”

“但是我对那种诱惑没有信心~”

◇◇◇◇

夏希按照吩咐,把仙犬放在枕头边,[n]爬上了床。

Ruka 不见踪影。

他很可能隐藏自己,以便地板女人很[恐]容易出现。

但即使躺着,我也不容易睡着。

不只是面对怪物的焦虑和恐惧,二十[怖]八岁的处女一定会以另一种方式兴奋[鬼]

然而,常女始终没有出现,我就中途[故]放弃了,开始打瞌睡。

我感觉我的头被轻轻地拍了一下。

当我睁开半睡半醒的眼睛时,我看到[事]旁边一个长发女人的笑脸。

(我给你讲个有趣的故事……)

啊,夏希隐约以为这是常女,但是她[文]温柔的脸庞和……我可以看到她那丰[章]满的乳房从她微露的长内衣下露出来[来],我完全没有感觉到任何危险的感觉[自]

(你知道...很久以前,在某个地[i]方...)

你会情不自禁地听她可爱的声音和耳语般的方式请讲。

来自远古的邀请⑤-神犬与常女- 日本恐怖故事

不是我的身体不动,而是我没有动的[a]意愿。

他仍然受到常女的摆布。

常女轻轻地握住夏希的头,将其压在[m]她柔软的胸膛上,继续对话。

(然后,男人就走进了竹林,然后那[k]里……)

一边说着,一边轻轻地抚摸着夏希的[.]全身,走吧。

就在这时,那只手移到了夏希的下半[c]身。

“就是这样!十香女!”

当夏希听到刺耳的声音转过身来时,[n]流花正站在床边,手里拿着一把木剑[恐]。手。

(谁?别打扰我。)

常女抬起原本躺在夏树身边的身体,[怖]瞪着流花。

他的脸上没有了之前的和蔼笑容,瞬[鬼]间变成了恶魔般的模样。

“我这样吞噬人的灵魂已经有一千多[故]年了。已经够了。是时候结束了。”[事]

Ru瞪回了常女。香织的语气也比平[文]时更加​​粗暴。

(我不喜欢这样。当我从他们身上吸[章]出他们的精华时,他们都显得欣喜若[来]狂。怎么了?)

“夏树大人,低下头!”

听到流花的话,夏希立即倒在了床上[自],与此同时,一把木剑带着呼啸的风[i]声砍倒了常女。

(休)

伴随着呼吸般的声音,常女将虾拱起[a],躲开了木剑,同时向后跳了回去。[m]

这时,夏树从床上滚了下来,走到流[k]花身后,只露出脖子,偷看女人的样[.]子。

常女没有注意到长内衣下摆的裂开,[c]弯下腰,露出大腿,单膝向上,似乎[n]在寻找机会扑向她。

“你以为你这个色魔能打败这个式神[恐]流香大人吗?来啊,冲我来!”

流香坐在床上大喊道。他以难以想象[怖]的速度,将木剑刺向了正在准备的女[鬼]子。

木剑的剑尖刺入了常女的喉咙。

至少在夏树看来是这样的。

然而,下一刻,常女已经不在了。瞬[故]间就消失了。

“消失了……?”

夏树这么嘀咕着,流香咂了咂嘴。

“她逃走了吗?”

夏树走到床边查看,却不见常女的身[事]影,而床上的仙犬也不见了踪影。床[文]头板也消失了。

◇◇◇◇

``我猜男人毕竟喜欢又大又软的胸[章]部~''

当Ruka向风子汇报了昨晚在夏树[来]房间发生的事情,风子撅起了嘴。

“呃,夏希大人不是只是被她的胸部[自]引诱,差点掉进东光女的毒牙里。”[i]

“呃,是这样的。”是的,东子恩纳[a]。不过,她的胸部很大。不抗拒任何[m]事情的夏树小姐仍然是夏树小姐。”[k]

流花安慰风子,但风子的情绪并没有[.]好转。

“总之,那个小盒子是因为夏希大人[c]的缘故消失的,风子酱你应该给我3[n]000日元还是给我买点东西呢?

我也是。我救了你是楼层女孩发来的[恐],所以我想我应该请你吃点东西~”[怖]

Ruka如此说道。我一边说着,一[鬼]边和风子并肩站着,看着夏希,我们[故]都笑了起来。

“但是,地板上的那位女士去了哪里[事]?”

“好吧,她逃走了。在某个地方,还[文]会有其他人再次被牺牲。可能是库鲁[章]鲁。” '

也许那只仙犬在某个古玩市场的商店[来]前排队。

◇◇◇◇ FIN


作者:天虚空蔵
原文:古からの誘い⑤<御伽犬と床女>

優れた陰陽師を遠い祖先に持ちながら、普通の独身サラリーマンとして保険会社に勤める五条夏樹と、その室町時代の陰陽師の命により現代へ送り込まれ、彼を現代の陰陽師として覚醒させたい式神、瑠香。

しかし陰陽師になることなど興味の[自]ない五条夏樹は、瑠香の宿る人形([i]ひとがた)を焼き払ってしまった。[a]

ところが逆に瑠香はそれにより遠い[m]過去の陰陽師の束縛から解放され、[k]彼女の自由意思で五条夏樹に絡んで[.]くるようになったのだ。

そして、見た目は小学生、実は二十[c]四歳フリーターの霊感持ちである三[n]波風子が加わり、五条夏樹の地味だ[恐]った日常の中に、次々と奇妙な事件[怖]がもたらされる。

そんなお話。

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◇◇◇◇◇◇◇◇

街中の木々が新緑に彩られ、暖かい[鬼]というよりも既に暑いと感じるよう[故]な日差しが降り注ぐ快晴の日曜日。[事]

五条夏樹と三波風子は、高幡不動尊[文]金剛寺の境内で毎月第三日曜日に開[章]催される”ござれ市”に来ていた。[来]

古いものならなんでもござれ、とい[自]うことろからその名が付いているら[i]しいのだが、ありていに言えば骨董[a]市だ。

境内の至る所に店が並び、骨董品だ[m]けでなく、衣類や玩具、そして飲食[k]の出店などが所狭しと並んでいる。[.]

天気の良い日曜だけあって、家族連[c]れやカップル、そして掘り出し物を[n]狙うオジサン、オバサンなど多くの[恐]人で賑わっており、

夏樹と風子も楽しそうにあっちの店[怖]、こっちの店と覗いて回っていた。[鬼]

「わあ、ねえ夏樹さん、この木の箱[故]、可愛いにゃ。」

風子が手にしているのは、蓋に二匹[事]の犬のレリーフが施された二十セン[文]チ四方の小さな木箱で、見たところ[章]壊れてはいないものの、その風合い[来]からするとかなり古そうだ。

「その箱は御伽犬ね。」

夏樹の肩の上には、三十センチ弱程[自]のコンパクトサイズになった式神、[i]瑠香が乗っている。

巫女装束を着たリカちゃん人形のよ[a]うだが、夏樹と風子以外の人にその[m]姿は見えない。

「御伽犬?」

夏樹がオウム返しに聞き返した。

「そう。宿直犬(とのいいぬ)や犬[k]筥(いぬばこ)とも呼ぶけど、昔は[.]この箱を寝室に置いて、いろいろな[c]産所や寝所で使う物を入れておいた[n]のよ。」

「でも何で犬なのかにゃ?」

小柄な風子が夏樹の肩に乗る瑠香を[恐]見上げるようにして聞いた。

「この二匹の犬は雄雌のつがいなん[怖]だけど、犬は出産が軽いから安産の[鬼]お守りとされたし、神様の眷属とし[故]て魔除けの意味もあるのよ。」

風子はその御伽犬を気に入ったよう[事]であり、小物入れに使うと言って、[文]五千円で売られていたその小箱を三[章]千円まで値切って買った。

気がつくとそれを瑠香がニヤニヤし[来]ながら見ている。

普段、酒と食べ物以外の買い物をす[自]る時は、非常につまらなそうな顔を[i]している瑠香がこのような顔をして[a]いるということは、ひょっとすると[m]この小箱には何かあるのだろうか。[k]

しかし霊感があるはずの風子自身は[.]この小箱に対して特段なにも感じて[c]いないようであり、包んで貰ったそ[n]の小箱をご機嫌で受け取った。

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◇◇◇◇

境内を出た夏樹と風子は、高幡不動[恐]駅の近くにある安くて美味しいこと[怖]で有名な天丼屋に入った。

いつの間にか瑠香も普通のサイズに[鬼]なって、カジュアルな服に着替えて[故]いる。

瑠香は自分の都合の良い時にだけ、[事]普通の人間のように振舞えるのだ。[文]

“都合の良い時”というのは大半が[章]外食の時なのだが。

巫女装束しか持っていなかった瑠香[来]も、そのような時の為に風子に相談[自]しながらいろいろ服を揃えているよ[i]うだ。

「御伽犬の伽って、相手を慰めるっ[a]ていう意味だろ?夜伽ってエッチす[m]ることだよね。」

風子が買った小箱を眺めながら夏樹[k]がそう呟くと、瑠香がそれに頷いた[.]

「厳密にいえば、夜伽は女の人が男[c]性の意に従って夜の床を共にするっ[n]て事ね。でもお通夜の時に死んだ人[恐]と一緒に夜を過ごすことも夜伽って[怖]言ったりするのよ。」

「おとぎ話のお伽とは違うのかにゃ[鬼]?」

「同じよ。テレビなんかなかった時[故]代に長い夜の退屈を紛らわすために[事]語り合う話がお伽噺ね。」

「とどのつまり、御伽犬って単純に[文]寝床に置くからってことか。意外に[章]つまらないな。もっと意味深なのか[来]と思ったけど。」

「ふふっ」

夏樹の言葉に、瑠香は意味深に笑う[自]と運ばれてきた天丼をぱくつき始め[i]た。

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◇◇◇◇

それから数日経った夜、夏樹のアパ[a]ートを風子が尋ねてきた。

「夏樹さーん、瑠香さんはいるかに[m]ゃ?」

「ああ、いつでもいるよ。たまには[k]いない時があって欲しいんだけど。[.]

「あら、私がいないと夏樹さまはひ[c]とりで煩悩に走るから目が離せない[n]わよ。いらっしゃい、風子ちゃん、[恐]そろそろ来る頃だと思ってたわ。」[怖]

「そろそろ?

んとね、夏樹さん、ちょっと席を外[鬼]してくれる?」

風子が夏樹に場を外せというのは珍[故]しい。何か男性の前では話辛い事な[事]のだろう。

女性同士のその手の話に立ち入って[文]も良いことはない。夏樹は素直に本[章]屋に行ってくると言って部屋を出て[来]行った。

「瑠香さん、この前、高幡のお不動[自]様で御伽犬を買って帰ったでしょ?[i]

「うん。憶えてるわよ。」

「その日から、夜、気がつくと女の[a]人が添い寝してくるんだにゃ。」

その女は髪の長いふっくらとした美[m]人で白い長襦袢姿。

この世の存在ではないと思うのだが[k]、風子がいつも感じるような霊的な[.]気配は全くない。

そしてその女は、金縛りと言う訳で[c]はないが身体を動かせない風子を優[n]しく抱きしめると、毎回お決まりの[恐]切り出しでおとぎ話を始めるのだ。[怖]

(あのね・・・昔、昔、あるところ[鬼]にね・・・)

内容は決まって怖い話。

物の怪、つまり幽霊や妖怪の話。

内容のせいなのか、彼女の話し方な[故]のか、その話はとても怖く、風子は[事]まるで子供のように女の胸にすがり[文]つく。

すると女は優しく風子の全身を撫で[章]回すのだ。

「それがとっても気持ちいいんだに[来]ゃ。」

その手の動きに身を任せているとう[自]っとりと夢見心地になり、気がつく[i]と朝になっている。

しかしゆっくりと眠ったはずなのに[a]全身を倦怠感が覆い、それが日増し[m]に酷くなっていくのだ。

「あの女の人が物の怪だということ[k]は解ってる。でも何処から来たのか[.]分からないし、あの人が現れると頭[c]がぼんやりして身動きが取れなくな[n]るんだにゃ。」

「ふ~ん。それは”床女(とこおん[恐]な)”という昔からいる妖怪よ。」[怖]

瑠香の話によると、”床女”は御伽[鬼]犬に棲みつき、白い長襦袢姿で夜な[故]夜な現れては様々なおとぎ話を聞か[事]せてくれ、そして相手の精を吸い取[文]っていくという。

「床女は基本的に色魔の一種で、相[章]手から精を吸い取ることが目的なの[来]。平安時代から噂があるわ。」

「相手が女でも?」

「そうね。でも風子ちゃんは胸がぺ[自]ったんこだから男の子に間違われた[i]のかもしれないけど。」

「みぎゃ!床女さんは私の股間も触[a]ってるにゃ!」

「冗談よ。その御伽犬をここに置い[m]て行けば、もう風子ちゃんのところ[k]には現れないわよ。」

「でも夏樹さんのところに現れる?[.]

「うん。でも私がついているから大[c]丈夫。夏樹さまの童貞を床女ごとき[n]に奪われてたまるもんですか。」

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◇◇◇◇

「長襦袢姿の色っぽい女の妖怪?」[恐]

夏樹がどこか嬉しそうに瑠香に問い[怖]返した。

「そう、平安の昔から御伽犬に棲み[鬼]ついているのよね。」

「その妖怪が男の精を吸い取るって[故]?」

「うん、御伽犬は子宝への思いを込[事]めて寝床に置かれていた物だからね[文]。その思いが積み重なって生まれた[章]物の怪よ。」

一旦床女と一緒に夜を過ごすと、母[来]親に抱かれているような安心感と、[自]床上手と言っていい性的な快楽によ[i]り男性は中毒になったように自ら彼[a]女を求めるようになり、やがて衰弱[m]して死んでしまうという。

女性にも取り憑くが、その度合いは[k]男性よりも軽く、風子のように御伽[.]犬を手放すことにより、男性に比べ[c]れば容易にその呪縛から抜けられる[n]らしい。

それ故、瑠香は風子が御伽犬を手に[恐]入れ、持ち帰るのを黙って見ていた[怖]のだろう。

「瑠香さんは、ふ~ちゃんがござれ[鬼]市で御伽犬を買った時から床女が憑[故]いていることに気がついていたんだ[事]。」

「ええ、面白そうな物の怪が憑いて[文]るなって。勉強よ、べんきょう。い[章]ろいろな物の怪に出会うことで夏樹[来]さまや風子ちゃんの感性と言うか、[自]霊感が研ぎ澄まされていくのよ。

特に風子ちゃんは霊的なものには敏[i]感だけど、妖怪の類はあまり感じな[a]いみたいだしね。」

どうやら瑠香は夏樹を陰陽師にする[m]ことを諦めていないようだ。

「とにかく、床女の誘惑に勝てるか[k]どうか、精々頑張ってね。」

「でもその手の誘惑には自信ないな[.]~」

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◇◇◇◇

瑠香に言われた通りに御伽犬を枕元[c]に置くと夏樹はベッドに潜り込んだ[n]

瑠香の姿は見えない。

おそらく床女が現れやすいように身[恐]を隠しているのだろう。

しかし横になってもなかなか寝付け[怖]ない。

それは妖怪に対峙する不安と恐怖だ[鬼]けではなく、二十八歳の童貞は別の[故]意味でドキドキしているに違いない[事]

しかし床女はなかなか現れず、半ば[文]諦めてウトウトし始めた時だった。[章]

優しく頭を撫でられる感覚があった[来]

半分寝ぼけた目を開けると、すぐ横[自]に髪の長い女性の微笑む顔があった[i]

(面白い話を聞かせてあげるわね・[a]・・)

ああ、これが床女だと夏樹はぼんや[m]りと考えたが、その優しげな顔と、[k]そのすぐ下に見せつけるように少し[.]はだけた長襦袢の胸元から覗く豊か[c]な胸のふくらみが目に入り、危機感[n]は全く湧いてこない。

(あのね・・・昔、昔、あるところ[恐]にね・・・)

愛らしい声と囁くような話し方に思[怖]わず聞き入ってしまう。

身体は動かない、と言うよりも動か[鬼]そうという意思が湧いてこない。

じっと床女のなすがままに身を任せ[故]ている状態だ。

床女は、夏樹の頭を優しく抱きかか[事]えるようにして柔らかい胸に押し当[文]てながら話を進めて行く。

(そして、その男が竹藪の中へ入っ[章]て行ったの。するとそこに・・・)[来]

話をしながら夏樹の全身を優しく撫[自]で回してゆく。

そしてその手が夏樹の下半身へと進[i]んだ時だった。

「そこまでだ!床女!」

厳しく叩きつけるような声に夏樹が[a]思わず振り向くと、ベッドの横に瑠[m]香が木刀を片手に仁王立ちしていた[k]

(誰だ?邪魔をするな。)

床女は夏樹の横に横たえていた身体[.]をむくりと起こすと瑠香を睨みつけ[c]た。

その顔は先程迄の優し気な微笑みな[n]どかけらもなく、一瞬にして鬼のよ[恐]うな形相に変わっている。

「千年以上もそうやって人の精を貪[怖]り続けて来たんだ。もういいだろう[鬼]。そろそろ終わりにしようぜ。」

床女を睨み返す瑠香の口調もいつも[故]と違って荒っぽくなっている。

(嫌だね。皆、恍惚の表情で私に精[事]を吸い取られていたよ。何が悪いん[文]だい。)

「夏樹さま、頭を下げて!」

瑠香の言葉に反応し、夏樹が咄嗟に[章]ベッドに伏せると同時に、びゅっと[来]風を切る音と共に木刀が床女を薙ぎ[自]払った。

(ひゅっ)

息を吸い込むような声と共に、床女[i]はエビ反って木刀を躱すと同時に後[a]ろへ飛び下がった。

その隙に夏樹は転がるようにベッド[m]から降りて瑠香の背後に回り、首だ[k]けを覗かせて床女の様子を窺ってい[.]る。

床女は長襦袢の裾が割れるのを気に[c]も留めずに太腿を露わに片膝を立て[n]た状態で身を屈め、飛び掛かる隙を[恐]狙っているかのようだ。

「色魔ごときが、この式神瑠香さま[怖]に勝てると思ってるのか?ほら、掛[鬼]かって来てみろよ!」

瑠香はそう叫ぶとベッドの上で身構[故]えている床女に向かって目にも止ま[事]らぬ速さで木刀を突き出した。

その木刀の切先が床女の喉元を貫い[文]た。

少なくとも夏樹の目にはそう見えた[章]

しかし次の瞬間、床女の姿はそこに[来]無かった。一瞬にして消えてしまっ[自]たのだ。

「消え・・・た?」

夏樹がそう呟くと、瑠香がチッと舌[i]打ちした。

「逃がしたか。」

夏樹がベッドに近づいて確認したが[a]どこにも床女の姿はなく、ヘッドボ[m]ードに置いてあった御伽犬も消えて[k]いた。

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◇◇◇◇

「やっぱり男の人っておっきくて柔[.]らかいおっぱいが好きなんだにゃ~[c]

夏樹の部屋で昨夜起こったことを瑠[n]香が風子に報告すると、風子はそう[恐]言って口を尖らせた。

「まあまあ、夏樹さまもおっぱいだ[怖]けに釣られて床女の毒牙に掛かりそ[鬼]うになったわけじゃないから。」

「まあ、確かに床女さんのおっぱい[故]はおおきかったけどさ。何も抵抗し[事]ない夏樹さんも夏樹さんだにゃ。」[文]

瑠香が風子を慰めたが風子の機嫌は[章]直らない。

「とにかく、夏樹さまのせいであの[来]小箱がなくなったんだから、風子ち[自]ゃんは三千円返して貰うか、何か奢[i]ってもらえば?

私も床女から救ってあげたんだから[a]、何か奢って貰おうかな~」

瑠香はそう言って風子と肩を組むと[m]ふたりで夏樹を見て笑った。

「でも、床女さんは何処に行っちゃ[k]ったのかにゃ。」

「さあ、逃げられちゃったからね。[.]どこかでまた犠牲になる人が出てく[c]るんでしょうね。」

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あの御伽犬はまたどこかの骨董市で[n]店先に並んでいるのかもしれない。[恐]

◇◇◇◇ FIN

日本日文kowabana
声明

部分内容涉及暴力、血腥、犯罪等,来自网络,请勿模仿

版权:内容只是个人喜好搜集,如有侵权请联系处理。

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