水族馆诅咒专家

iamk 日本恐怖故事 2024-04-12 09:00:01 66 0

我们住在面向濑户内海的某个县的港口城镇。就是一个普通的港口城市,没什么特别的。早晨,小镇变得有些喧闹,镇上的人们开始为早晨做准备,有的去上班,有的散步。

海边有一所小小学,从我们每天上无[文]聊的课的二楼教室的窗户里,可以看[章]到人们忙碌的工作。许多船只排成一[来]排,穿着工作服的男人搬运货物,渔[自]民抽烟聊天。清晨明媚的阳光照耀着[i]每个人。

我喜欢每天早上盯着那个场景,直到[a]教室开始。

上学的路两旁都是几间民房和商店,[m]三人总是一起上学。

除了“我”之外,我们还有“兄弟”[k]和“Zuke”。我们三个人总是聊[.]着一些无聊的故事,而且很兴奋。

当我们在进行平常愚蠢的谈话时,我[c]提到了一个水族馆的话题,该水族馆[n]位于离海岸公路不远的一块空地的另[恐]一边。

我:“那个水族馆不再营业了吗?”[怖]

兄弟回答道,倒退到我和 Zuke 前面。

B Ro: “他们不可能这么做。我从来没有见[鬼]过有人进来或离开。”

Zuke:“我听说他们因为管理不善而破产了。” ”

p>

哥:“哇!”

那天放学后,我们走到前面,碰巧看[故]到了废弃的水族馆。尽管我说“就在[事]我面前”,但我只是从空地外面看它[文]。平坦的屋顶和附着在上面的三角形[章]背鳍物体给了它一种水族馆的感觉,[来]我们三个人就这样的琐事度过了愉快[自]的时光。看起来并不是一个很大的水[i]族馆。

那时,小学生即将放暑假。对于小学[a]生来说,暑假是为了玩,他们决定在[m]最后一天完成作业。我们三个人决定[k]利用暑假去探索一个废弃的水族馆。[.]

没有人记得是谁开始的,在你意识到[c]之前,事情就是这样的。它正在流动[n]

探险的前一天晚上,我一边兴奋地想[恐]着明天,一边把零食和数码相机装进[怖]我从衣柜里拿出来的背包里。我对父[鬼]母撒了谎,告诉他们我要去附近的山[故]区探险。我自然睡不着,第二天我就[事]在最后一刻和两人见面了。当我看着[文]他们时,我发现布鲁和祖克都睡眼惺[章]忪。

“你要去吗!”

尽管B-ro看上去很困,但我和Z[来]-suke都听到了他欢快的声音。[自] ”我简短地回答道,然后就向水族馆[i]走去。

穿过私人住宅区,进入沿海道路。这[a]是我在上学路上经常看到的景象,但[m]今天看起来最丰富多彩。

也许是“出征”的兴奋让他这么做了[k]

我们平常无聊的谈话变成了富有成果[.]的事情,不知不觉间,我们来到了一[c]大片空地,那里有一个水族馆。

当我们到达正门前时,我们停下来看[n]了看面前的建筑。

然后,我和Zsuke开始行走,跟[恐]随再次开始前进的B-ro。

虽然锁着,他们还是通过碎玻璃的缝[怖]隙溜进了水族馆。这简直就是侵占啊[鬼]

建筑物内部比我想象的要干净,除了[故]一些油漆剥落和水族箱散落的碎片外[事],建筑物本身没有明显的损坏。

一个可能是用来装小册子的金属器皿[文]掉了下来,周围散落着几张纸片。我[章]能认出上面的字迹,但几乎无法阅读[来],因为上面沾满了从某处渗漏的水。[自]

“蓝鳍金枪鱼可以长到3米……”

在我旁边,祖克开始大声朗读墙上的[i]海报。大厅里回荡着关于蓝鳍金枪鱼[a]的评论,除了我们,没有其他人。

还有马林鱼和海鳗的海报,B-ro[m]正盯着马林鱼。

我们看了墙上的海报,决定进去。进[k]入水族馆埋在墙上的区域。可能展出[.]了虾和银杏等小生物。大多数储罐都[c]已破损且空了。

“马林鱼太神奇了。它们的速度非常[n]快,背鳍也很旋风……”

我只是忽略了B关于马林鱼的热情谈[恐]论。不过,我继续前进速度很快。

当我看着空荡荡的水族箱时,我想知[怖]道,“我想知道那里养着什么样的生[鬼]物?”我的脑海中浮现出像兄弟关于[故]马林鱼的故事这样微不足道的事情。[事]祖克继续漫不经心地走着,环顾四周[文]

穿过壁槽区后,出现了一条小型的水[章]下隧道。那里有裂缝和洞,B-ro[来]也不再说话,祖克、我和B-ro小[自]心翼翼地爬过隧道。踩在玻璃上的声[i]音回荡着。感觉这里除了我们之外没[a]有其他人。

我穿过隧道,在祖克旁边排队。似乎[m]来到了一个稍宽一些的地方,环顾四[k]周,发现了一些被遗弃在那里的破烂[.]标本。当我回头时,跟着我走下隧道[c]的B-ro已经消失了。紧接着,我[n]停在一个标本前,发现他正在咧着嘴[恐]笑。

哥向前看去,看到一条长约两米的大[怖]鱼,鼻子尖尖,背鳍如龙翼。Ta。[鬼]这是一个填充标本。

不知不觉间,祖克也站在了哥的身边,盯着那条大鱼。当我走近这条鱼并查看说明牌时,我看到上面用大字印着“旗鱼”四个字。尽管有阿谀奉承,但看起来并不真实。

水族馆诅咒专家 日本恐怖故事

Zuke:“这不是塑料吗?”

我:“这不是真的。我想我可以制作它我自己。”

< p>至少我只是说实话,但对于这可怕的言论,B-ro 说:“这比你在恐怖电影中看到的 CG 怪物要好。”< /p>

我一脸严肃地反驳道。

我以为粗制的CG和眼前的旗鱼标本[故]质量没有太大区别,心里暗笑,但是[事]太麻烦了照办吧。假装很满意。祖克[文]似乎已经对这个标本失去了兴趣,在[章]通往他还没去过的区域的走廊入口处[来],他把它贴在墙上。我向后靠着站着[自],等待着。

我们走到了下一个走廊,走了一会儿[i],祖克低声说道:“我想看看后院。[a]”我和B罗答应了,随意打开了门。[m]

“这种时候,如果有地方存放清洁用[k]品就太可惜了。”B 简单易懂地解释道。

之后,我们三人分头在后院搜查了大[.]约三分钟。我听到远处传来B-ro[c]的声音,说道:“你输了!”然后我[n]找到了似乎是员工室的门。

“就是了,快来!”

我对他们两个喊道。

两声踩在地上的嘎吱声和踢腿声正在[恐]逼近。

兄弟:“哦,认真的?”

Zuke:“很好!”

他们两个都朝我飞来。

当三人都打开门进去的时候,里面排[怖]着粗粗的管道和巨大的水箱。靠墙有[鬼]几个储物柜,其中两个半开着。

Zuke:“太神奇了,你通常不会[故]看到这样的东西。”

兄弟:“哦!就是那边那个三角形的[事]家伙.-!?''

我:“我感觉我有所收获。”

我们三个人各自在昏暗的后院里玩得[文]很开心。

我沿着一捆捆向四面八方延伸的管道[章]慢慢走着。也许是光线昏暗的缘故,[来]缸里几厘米的毛茸茸的绿水几乎是黑[自]色的。当我们各自探索时,我感觉自[i]己越来越沮丧。

盯着看了一会儿,管道之间的一个神[a]秘物体引起了我的注意。我感觉到三[m]角板有一点动静,连忙招呼两人就跑[k]。 B-ro和Z-suke很快就加入[.]了我们,我觉得更有信心了,所以我[c]问他们有什么有趣的事情。

“没什么特别的。不过有管道和水族[n]箱的顶部,”祖克说,“好吧,它只[恐]是一个水生物种。“这是一座豪宅,[怖]”他有点失望地说。

“有一张桌子,抽屉里有这样的东西[鬼]。”

兄弟开始往桌子上放东西。地面。 。

那里很黑,所以我们决定去一个明亮[故]的地方,于是我们离开后院,在一个[事]相对明亮的走廊里再次见到了兄弟。[文]我开始整理我找到的东西在地上。 B-ro在地板上留下了几本笔记本[章]和其他东西,包括边缘锯齿状的牙齿[来]、指甲刀、圆珠笔等。

我们三人展开其中一本笔记本,仔细[自]一看,看到了一些字母,大概是这里[i]养的鱼的名字,还有一些数字。写在[a]上面。我想知道这是否是被囚禁的人[m]数。

它们都有我在哪里听过的名字,比如[k]“海葵”、“水母”、“黑鳍礁鲨”[.]等等。

也许这是一份关于被圈养的生物的备[c]忘录。当我翻页时,我发现一些文字[n]引起了我的注意。

“大白鲨”

虽然我不太了解鱼,但我知道这一点[恐]。他是你在海上最不想见到的第一条[怖]鱼。在我旁边,祖克嘀咕道:“这么[鬼]小的水族馆不可能养大白鲨。” B-ro自己兴奋地说:“太棒了![故]

翻完所有笔记后,我决定也看看其他[事]笔记。它可能是关于新繁殖的生物的[文]备忘录,也可能是关于死去的生物的[章]备忘录。书页上写满了一些生物的名[来]字、天数、粗略的字母、方格、圆圈[自]和十字。

翻了一会儿,我还发现了一条大白鲨[i]的记录。大约有五个十字标记,上面[a]写着“两天”和“半天”的字样。我[m]不知道这些字母和符号代表什么。

Zuke:“饲养大白鲨似乎一团糟[k]。它们很容易因压力而死亡。”

Brou:“这是一个粗略的备忘录[.]。你充满了错误。”

我:“备忘录和育种非常彻底。”

当我们自由交谈时,我听到远处有人[c]。“帕林!”我听到玻璃破碎的声音[n]。继续”玻璃破碎的声音有一定的节[恐]奏,还有什么东西摩擦地面的声音,[怖]缓慢但逐渐变大。

我们三人齐声站起来,扔掉随身携带[鬼]的笔记本和其他小物品,沿着来时的[故]路跑。然而,感觉走廊比我来的时候[事]更长了。

我的心有点害怕,但我更害怕被布鲁[文]和祖克甩在后面,所以我拼命地跑。[章]另外两人似乎也一样,三人都逃跑了[来],忘记了彼此的存在。

我好像听到了前面有什么东西倒塌的[自]声音。

我没有时间担心这个,所以我忘记了[i]一切就跑了。跑了一会儿,我来到了[a]我记忆中的一大片区域。这是标本区[m]。当然,我无法仔细观察这些标本,[k]所以我在到达时陷入的隧道中寻找。[.]

但是没有水下隧道。隧道通道所在的[c]区域已被瓦砾堵塞。我环顾四周,想[n]看看是否还有其他出路,但那里只有[恐]粗制滥造的标本。

另外两人一定也意识到已经没有退路[怖]了。他们俩都坐在隧道原来所在的地[鬼]方附近。出于某种原因,B-ro 手里拿着一个旗鱼标本。

有什么东西无情地拉近了距离。当声[故]源进入标本区时,我第一次看到是谁[事]在跟踪我们。

那里有一个巨大的流线型生物,长着[文]黑色的小眼睛,长着一排牙齿,在地[章]上爬行。高度接近2m。这确实是一[来]条大白鲨。

至少看起来是这样,他的皮肤有些地[自]方已经磨损、变色,我可以看到他慢[i]慢地向我走来。大白鲨的嘴两侧张开[a],看起来像是在微笑。

它看上去一点也不像活物,但我也不[m]认为它是鬼。大白鲨是真实存在的,[k]而且确实存在。好像它确实存在过一[.]样。爬行。恶臭刺痛我的鼻子。浓浓[c]的氨水味和腐鱼味让我感到头晕。

当大白鲨来到距离我们不到2米的地[n]方时,它露出了上颚,黑眼珠翻了白[恐],露出了杀气和狂野的神情。以最大[怖]的食欲接近。

然而,B罗却像这样站了起来。他手[鬼]里拿着一个旗鱼标本。 B-ro站在我和祖克面前,一边发[故]出奇怪的声音,一边反复将旗鱼标本[事]插入大白鲨的眼睛和鳃里。

哥哥用旗鱼标本刺伤了大白鲨,然后[文]用力踢了鼻子。大白鲨一时停止了动[章]作,然后就化成了一团糊状。

B-ro然后对我和Z-suke大[来]喊,“我们逃吧!”并开始移走那堆[自]瓦砾。大约10分钟后,我们清理了[i]隧道里的岩石,才得以逃离标本区。[a]

旗鱼太棒了。我也这么想。

我们径直跑到入口处,B-ro踢开[m]了玻璃门,所以Z-suke和我也[k]从那里逃走了。离开废弃的水族馆,[.]我们继续奔跑,终于到了哥的家。

我把废弃水族馆里发生的一切都告诉[c]了布鲁莫。

兄弟:“有一条又大又危险的鲨鱼,[n]那边很危险!”

Zuke:“它在地面上游泳,这就[恐]是一切泥泞又危险,我被袭击了!”[怖]

我:“我被僵尸鲨鱼袭击了!”

…………………………

< p>

< p>……………………

此后,B带回家的旗鱼标本被没收,[鬼]他不得不把它放回废弃的水族馆。看[故]起来是这样。显然,B-ro强烈抱[事]怨他不想去,他的父母别无选择,只[文]能把他送回去。

果然,暑假结束后,我们被打电话、[章]被骂。浪费老师和家长的水听说那是[来]一个水族馆,但最终没有大人谈论过[自]这个废弃的水族馆。他不是没说,而[i]是因为不知道所以不能说。大人们似[a]乎对那个废弃的水族馆不感兴趣。

此后,除了做关于鲨鱼的噩梦以及偶[m]尔在视野边缘看到一个三角形的背鳍[k]之外,没有发生任何事情。

但是,从那时起,我开始尊重各种生物。


作者:み
原文:水族館の呪い上手

僕たちは、瀬戸内海に面した某県の港町に住んでいた。別に特別でもなんでもない、普通の港町だ。朝になると、町民たちはそれぞれ朝の身支度を始め、出勤する人や散歩をする人で、町は少し騒がしくなる。

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海沿いに小さな小学校があり、僕た[.]ちが毎日つまらない授業を受けてい[c]る2階の教室の窓からは、忙しいそ[n]うに働く人たちが見える。ズラっと[恐]並んだたくさんの船、荷物を運ぶ作[怖]業着のおじさん、タバコをふかして[鬼]会話をしている漁師さんたち。少し[故]眩しい朝日がそこにいるみんなを照[事]らしていた。

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朝のホームルームが始まるまでの時[文]間、毎日その光景をボーっと眺めて[章]いるのが好きだった。

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通学路には、いくつかの民家や商店[来]が並んでおり、いつも3人で通学し[自]ていた。

僕たちには「僕」の他に、仮に「B[i]郎」と「Z介」がいた。いつもこの[a]3人でくだらない小話をしては「ガ[m]ハハハ」と盛り上がっていた。

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そんないつものくだらない会話で盛[k]り上がっている時、僕は海沿いの道[.]から少し外れた空き地の向こう側に[c]ある水族館の話題を出した。

僕「あそこの水族館ってもうやって[n]ないの?」

僕とZ介の前で後ろ向きに歩くB郎[恐]が答える

B郎「やってるわけねぇだろ。入っ[怖]ていく人も出てくる人も見たことな[鬼]いし。」

Z介「噂では、テキトーな経営で潰[故]れたって聞いたことある」

B郎「ほえぇ〜」

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僕たちはその日の学校終わりに目の[事]前まで行ってなんとなく廃水族館を[文]見た。「目の前まで」といっても空[章]き地の外から眺めるだけだ。平らな[来]屋根や、そこについている三角形の[自]背びれのオブジェはいかにも水族館[i]って感じがし、そんなどうでも良い[a]ことで3人と盛り上がった。あまり[m]大きな水族館ではないようだった。[k]

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その頃、小学生は夏休みを控えてい[.]た。小学生にとって夏休みは遊ぶた[c]めのものであり、宿題なんか最終日[n]に根性で終わらせるものだと勝手に[恐]決めていた。僕たち3人は早速夏休[怖]みを利用して廃水族館探検をするこ[鬼]とになった。

誰が言い出したのかなど誰も覚えて[故]おらずいつのまにかそんな流れにな[事]っていた。

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探検の前日の夜、押し入れから引っ[文]張り出したリュックにお菓子類やデ[章]ジカメを詰めながら僕は明日のこと[来]を考えワクワクしていた。親には「[自]近所の山の冒険」などと適当に嘘を[i]ついた。当然眠れるはずもなく次の[a]日は待ち合わせ時刻ギリギリで2人[m]と合流した。見るとB郎もZ介も眠[k]そうな目をしているように感じた。[.]

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「おっしゃ行くか!」

という眠そうな見ために反したB郎[c]の元気な声に、僕もZ介も「おう![n]」と短めに答えて水族館へと向かっ[恐]た。

民家が立ち並ぶ地帯を抜け、海沿い[怖]の道に入る。いつも通学で見ている[鬼]風景だが、今日は最高に色鮮やかに[故]見えた。

「これから探検に出かける」という[事]ワクワクがそうさせたのだろうか。[文]

いつものくだらない会話にも花が咲[章]き、いつのまにか水族館がある広い[来]空き地に到着した。

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正面玄関の目の前まで来た僕たちは[自]、しばらく立ち止まって目の前の建[i]物を見た。

そして、再び進み出したB郎に続く[a]ように僕とZ介は歩き出した。

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鍵がかかってはいたものの、割れた[m]ガラスの隙間から水族館に潜入した[k]。ただの不法侵入だ。

館内は思ったより綺麗で、塗装が所[.]々はげていたり、水槽のかけらが散[c]らばっていたりするだけで建物自体[n]の目立った損傷は見当たらなかった[恐]

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パンフレット置きだったであろう金[怖]属の器具が倒れており、何枚かの紙[鬼]が散乱していた。文字が書いてある[故]のは認識できたが、どこからか漏れ[事]てきている水で滲んでいて、ほとん[文]ど読み取れなかった。

「クロマグロは全長3mにもなり、[章]…」

横でZ介が壁のポスターを音読しだ[来]した。僕たち以外誰もいない館内に[自]クロマグロの解説が響き渡っていた[i]

カジキやウツボのポスターもあり、[a]B郎がカジキの方に見入っていた。[m]

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壁のポスターを読み漁った僕たちは[k]奥へと進むことにした。壁に水槽が[.]埋まっているゾーンに入る。エビや[c]らギンポやらの、小型の生物が展示[n]されていたのだろう。水槽のほとん[恐]どが割れており、中身は空っぽだっ[怖]た。

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「カジキってな、すげぇんだぜ。め[鬼]っちゃ速いし背びれはシュッとなっ[故]てて…」

カジキをアツく語るB郎を軽く聞き[事]流しながら足速に進んだ。

空の水槽を見ていると、「そこでで[文]どんな生物が飼育されていたのだろ[章]うか」と、B郎のカジキ語りと同じ[来]くらいどうでもいいことが頭に浮か[自]んできた。Z介は変わらず辺りを見[i]回しながら淡々と歩いていた。

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壁水槽ゾーンを過ぎると、小規模の[a]水中トンネルが現れた。ひび割れて[m]穴が空いていたので、B郎も語るの[k]をやめ、Z介、僕、B郎の順に慎重[.]にトンネルを潜った。パキッ、パキ[c]ッとガラスを踏む音が響く。やはり[n]ここには僕たち以外誰もいないのだ[恐]と感じた。

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トンネルを潜り、Z介の横に並んだ[怖]。少し広い場所に出たようで、見渡[鬼]すとそこにはいくつものボロボロな[故]標本がそのまま放棄されていた。振[事]り返ると、自分より後にトンネルを[文]潜ったはずのB郎が姿を消しており[章]、直後、僕は一つの標本の前で足を[来]止め、ニヤニヤしているB郎の姿を[自]発見した。

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B郎の視線の先を見ると、鼻先が鋭[i]く尖り、ドラゴンの翼のような背び[a]れをした2mくらいの大型魚が器具[m]で固定されていた。剥製標本だ。

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気がつくと、Z介もB郎の横に立ち[k]、そのデッカい魚を見つめている。[.]僕も近寄って、説明書きされている[c]プレートを確認すると、「バショウ[n]カジキ」と大きく印刷されているの[恐]が読み取れた。お世辞にも、本物に[怖]は見えなかった。

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Z介「これプラスチックじゃね?」[鬼]

僕「本物じゃぁないよねコレ。僕で[故]も作れそう。」

少なくとも僕は本音を言っただけだ[事]ったが、そのひどい言い用に対して[文]B郎は

「パニック映画に出てくるモンスタ[章]ーの雑CGよりはマシ」

と真面目な顔でそんなことを言って[来]反論した。

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僕は、雑なCGと、目の前のバショ[自]ウカジキの標本のクオリティに大差[i]はないと思い内心ニヤニヤしていた[a]が、面倒なのでその場は納得したふ[m]りをした。Z介はすでに標本に興味[k]をなくしたようで、まだ行っていな[.]いゾーンへと続く廊下の入り口で壁[c]にもたれて立って待っていた。

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次へと続く廊下に進み、しばらく歩[n]いていると、Z介が「バックヤード[恐]見たい」と呟いた。B郎と僕もそれ[怖]に賛同し、手当たり次第にドアを開[鬼]けていった。

「こういうときに掃除用具置き場だ[故]ったらハズレ感あるよね」と地味に[事]納得できることをB郎が言った。

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それから3分ぐらい、3人で別れて[文]バックヤードを探し回った。遠くか[章]ら「ハズレたぁー」と聞こえてくる[来]B郎の声にクスッとなりながらも、[自]僕はスタッフルームらしき部屋の扉[i]を見つけた。

「あったぞ、早く来い!」

と僕は2人を呼んだ。

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パタパタパリパリと地面を蹴る2つ[a]の音が近づいてくる。

B郎「おお、マジか」

Z介「ナイス」

と2人ともすっ飛んできた。

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3人揃って扉を開け中に入ると、太[m]いパイプやら巨大な貯水タンクやら[k]が並んでいた。壁際にはいくつかロ[.]ッカーが置いてあり、その中の二つ[c]ほどは半開きの状態で放置されてい[n]た。

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Z介「すごいなおい、普段は見られ[恐]ないじゃんこんなの」

B郎「おお!あそこの三角のヤツな[怖]んだー!?」

僕「なんか得した気分やね」

3人ともおおはしゃぎで別々に薄暗[鬼]いバックヤードを探検した。

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僕は、四方八方に伸びたパイプの束[故]を目で追いながら、ゆっくり歩きま[事]わった。薄暗いせいもあるのか、タ[文]ンクにたまっている数センチほど溜[章]まっているフカ緑色の水は黒に近か[来]った。別れて探索しているのもあり[自]、徐々に心ぼそくなるのを僕は感じ[i]ていた。

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しばらくボーッと眺めていると、パ[a]イプとパイプの間に見える謎のオブ[m]ジェが目にとまった。三角形の板の[k]ようなそれが少し動いた気がして僕[.]は、急いで2人を呼びながら走った[c]。B郎もZ介もすぐに合流し、すこ[n]し強気になった僕は、2人に何か面[恐]白そうなものはなかったか聞いてみ[怖]た。

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「特になんにも。パイプとか水槽の[鬼]上側とかならあったけど」とZ介が[故]言うのを聞いて、「まあ、ただの水[事]族館だしな」と少しガッカリしたが[文]

「なんか机があって引き出しにこん[章]なんが入ってた」

とB郎が床になにかを置き始めた。[来]

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そこは薄暗かったので、「いったん[自]明るいところへ行こう」ということ[i]になり、いったんバックヤードを出[a]て、比較的明るい廊下で再びB郎が[m]発見したものを床に並べ始めた。B[k]郎は、数冊のノートと、縁がギザギ[.]ザの歯、爪切り、ボールペン、et[c]cなどいくつかのものを床に置いて[n]いった。

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何冊かあるノートの一冊を広げ、3[恐]人で食い入るように覗き込むと、こ[怖]こで飼育していた魚の名前であろう[鬼]文字と、なにかの数字が書き並べて[故]あった。飼育していた個体数だろう[事]か。

「イソギンポ」「ミズクラゲ」「ツ[文]マグロ」、、など、どこかで聞いた[章]ことある名前ばかりだ。

飼育されている生物のメモだろうか[来]。ページをめくっていくと、気にな[自]る文字を発見した。

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「ホホジロザメ」

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魚に詳しくない僕でもさすがに知っ[i]ている。海で会いたくない魚No.[a]1のアイツだ。横でZ介が「こんな[m]小さな水族館でホホジロザメが飼育[k]できるはずないよなぁ」と呟いた。[.]B郎は「すげぇ!」と1人で盛り上[c]がっていた。

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ノートを全てめくり終わると、他の[n]ノートも見てみることになった。新[恐]しく飼育される生物のメモ書きや、[怖]死んだ生物のメモだろう。いくつか[鬼]の生物の名前、日数、雑な文字とチ[故]ェックや丸印、バツ印でページが埋[事]まっていた。

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しばらくページをめくりながら見て[文]いると、ホホジロザメの記録も発見[章]した。バツ印が5つほどあり、「2[来]日」や「半日」と書かれていた。そ[自]れらの文字や記号が何を表している[i]のかなんて、僕たにはわからなかっ[a]た。

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Z介「ホホジロザメの飼育ってメッ[m]チャムズイらしいよ。ストレスです[k]ぐ死ぬらしい」

B郎「雑なメモやな。バツだらけや[.]んけ」

僕「メモも飼育もテキトー感半端な[c]いな」

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などと自由に言い合っていた時、遠[n]くで「パリン!」とガラスが割れる[恐]音がした。続けて「パキン、パキン[怖]、ズズズ」と一定のリズムでガラス[鬼]が割れる音と、地面に何かが擦れる[故]音が、ゆっくりだが徐々に大きくな[事]っている。

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僕たち3人は一斉に立ち上がり、持[文]ち出したノートやその他の小物は放[章]り出して元来た道を走った。あるあ[来]るだが、来た時よりも廊下が長いよ[自]うに感じた。

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恐怖で胸が少しドキドキしたが、B[i]郎とZ介に置いて行かれることの方[a]が怖いので、必死に走った。他の2[m]人も同じようで、3人ともお互いの[k]存在を忘れて走った。

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前方から何かが崩れる音が聞こえた[.]気がした。

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が、そんなの気にしている余裕など[c]なく、全てを忘れて走った。しばら[n]く走っていると、覚えのある広い場[恐]所に出た。標本ゾーンだ。当然、標[怖]本をじっくり眺めていることなどで[鬼]きるはずなく、来た時に潜ったトン[故]ネルを探した。

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しかし、水中トンネルなんかなかっ[事]た。トンネルの通路があった場所は[文]がれきに塞がれていた。他に抜け道[章]はないないのかと見渡すも、雑な標[来]本ばかりが立っているだけで、そん[自]なものはなかった。

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他の2人も、逃げ道がないことに気[i]がついたのだろう。2人ともトンネ[a]ルがあった辺りに座り込んでいる。[m]なぜかB郎は、バショウカジキの標[k]本を握りしめていた。

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ズズズズズズと、なにかは容赦なく[.]距離を詰めてくる。音の出所が、標[c]本ゾーンへ入り込んだ時、僕は自分[n]たちを追って来ている者の姿を初め[恐]て見た。

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そこには真っ黒で小さな目、何列に[怖]もビッシリ並んだ歯、流線型の大型[鬼]の生物が地面を這っていた。高さは[故]2m近くある。それはまさしく

ホホジロザメだった。

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少なくとも見た目はそう見えるが、[事]肌はボロボロでところどころ赤黒く[文]変色していた、奴が徐々にこちらへ[章]近づいて来るのが見える。ホホジロ[来]ザメの口の両端が裂け、まるでほく[自]そ笑んでいるよに見えた。

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生きているようには全く思えないが[i]、幽霊でもない気がする。そのホホ[a]ジロザメは、実体があって確かにそ[m]こに存在しているように見えた。気[k]色悪い。悪臭が鼻を噛み切る。強烈[.]なアンモニア臭と魚が腐った臭いは[c]、意識を朦朧とさせた。

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ホホジロザメが僕たちから2mも離[n]れていない距離に差し掛かかると、[恐]上顎を剥き出し、黒目はひっくり返[怖]って白目を剥き、殺意と野生的な食[鬼]欲マックスで近づいて来る。

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しかし、ここぞとばかりにB郎が立[故]ち上がった。手には力強くバショウ[事]カジキの標本が握られている。B郎[文]は僕とZ介の前に立つと、奇声を発[章]しながらホホジロザメの目やエラの[来]辺りにバショウカジキの標本をなん[自]ども突き刺した。

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B郎はホホジロザメをバショウカジ[i]キの標本で滅多刺しにしたあと、渾[a]身の蹴りを鼻部分にお見舞いした。[m]ホホジロザメはしばらく動かなくな[k]った後、ドロドロに溶けてしまった[.]

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B郎は続けて「おい逃げるぞ!」と[c]僕とZ介に怒鳴り、がれきの山をど[n]けはじめた。トンネルを塞いでいた[恐]岩を10分ほどかけてようやく取り[怖]除き、僕たち全員は標本ゾーンから[鬼]脱出した。

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バショウカジキってすごい。僕はそ[故]う思った。

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そのまま玄関へ走るとB郎はガラス[事]張りのドアを蹴破ったので僕とZ介[文]もそこから脱出した。廃水族館を出[章]た後も僕たちは走り続け、最終的に[来]B郎の家に転がり込んだ。

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B郎母に廃水族館で起こったことを[自]記憶の限り暴露した。

B郎「ヤバいデカいサメがいてそれ[i]でヤバかったんだよなんだよあそこ[a]!」

Z介「地面を泳いでいてなんかどろ[m]どろしてヤバかったんです!」

僕「ゾンビのサメに襲われました![k]

…………………

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………………

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その後、B郎が家まで握っていたバ[.]ショウカジキの標本は没収され、廃[c]水族館に返しにいくことになったら[n]しい。B郎が「行きたくない」とあ[恐]まりにも激しく駄々をこねるので仕[怖]方なく親が返しに行ったそうだ。

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夏休みが終わると予想どおり、僕た[鬼]ちは呼び出されて叱られた。先生や[故]親に廃水族館であったことを聞いた[事]が、結局廃水族館について大人の口[文]から語られることはなかった。言わ[章]ないのではなく、本当に知らなくて[来]言えないようだった。大人たちはあ[自]の廃水族館に興味がないといった様[i]子だ。

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その後は、サメの悪夢を見たり時々[a]視界の端で三角形の背びれが見える[m]程度で、特に変わったことはなかっ[k]た。

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ただ、それからの僕は、様々な生物に対して敬意を示すようになった。

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