虚假的同学聚会-第1部分-

iamk 日本恐怖故事 2024-04-20 21:00:02 266 0

当我从东名高速公路在厚木交流道转入小田原厚木道路时,交通量大幅减少。

继续穿过小田原西交流道,驶入国道[文] 1 号线,朝箱根方向行驶。

虽然是周五,但由于是工作日的下午[章],前往箱根的车流源源不断。

隔音墙之间可以看到刚开始发芽的新[来]鲜绿色植物,赏心悦目。

◇◇◇◇

两周前,我突然在SNS上收到一条[自]消息。

看名字,是我高中时交往过的一个女[i]人,或者说是老女友。

渡边明子。那是她的名字。

消息的内容是这个周末我所有的高中[a]圈子都会在箱根聚会,所以我问我来[m]不来。

她比我小一岁,所以她现在应该三十[k]六岁了。

我筱田浩一在初三到高中期间和她交[.]往过,所以我们没有任何肉体关系,[c]只是柏拉图式的接吻关系。但是,因[n]为这是由于离我家很近,我白天、周[恐]末​​和长假的大部分空闲时间都和[怖]她在一起。

然而,高中毕业后,我进入当地一所[鬼]大学,与女友的身体疏远了。

尽管如此,他们还是保持了一段时间[故]的联系,但由于当时连手机都还没有[事]普及,他们最终在忙碌的大学生活和[文]课程中失去了联系。 、打工、社团活动,我们变得疏远,[章]不知不觉间关系就结束了,没有明确[来]的分离。

我们已经有近20年没有说话了,但[自]到了聚会的时候,她一定是在社交媒[i]体上搜索了我,找到了我。

Akiko结婚了吗?在社交媒体上[a],她保留了原来的姓氏。

即使结婚了,仍然在SNS上使用婚[m]前姓氏的人很多,所以不能仅凭这一[k]点来判断。

她的个人资料页面上没有她自己的照[.]片,其他信息要么没有填写,要么被[c]隐藏,只是她住在东京府中市。

如果您在SNS上成为好友,您可以[n]看到更多详细信息。我向 Ruka 发送了好友请求,但尚未收到任何批[恐]准通知。

你是那种只偶尔查看一下SNS的人[怖],还是你知道却假装不知道的人?

他只是以校友会秘书的身份联系我,[鬼]他可能对我个人不再感兴趣了。

那就可以了。我也结婚了,所以抱怨[故]没有意义。

************

正好这个周末没什么计划,听说我已[事]经完全忘记了前女友的消息,当我再[文]次联系她时,我感觉我很想和她见面[章],所以我答应了。

然后就收到回复,附上旅馆的地图,[来]说从周五晚上开始举办两晚,不过周[自]六去也没有问题。

住两晚对我来说是出乎意料的,但由[i]于我要去箱根,工作刚刚从年初的忙[a]碌节奏中平静下来,所以我决定休息[m]一天,从周五开始参加。

因为是老女友的邀请,我心里有些愧[k]疚,但毕竟只是同学聚会,所以我就[.]照常和妻子佐子说了这件事,没有隐[c]瞒什么,然后这是一次两晚的聚会。[n]尽管我说这很不寻常,但我想我应该[恐]和朋友们一起去某个地方。

我想知道,结婚十多年后,人们是否[怖]会对伴侣的行为不再那么感兴趣,也[鬼]许是因为本来就很难生孩子,而且他[故]们经常吵架,所以他们已经凉了一些[事],确实气氛很好。

◇◇◇◇

按照导航系统的指示,找到一条穿越[文]森林的狭窄土路,汽车无法互相通行[章]。我进了房间,穿过树林,一座古民[来]居般的客栈出现在我的面前。

没有停车场,但当我把车停在大门旁[自]边的空地时,一个穿着西装的女人向[i]我走来。

虽然年纪已经很大了,但绝对是亚希[a]子。

当年的Akiko短发搭配牛仔裤,[m]有点孩子气,但如今的Akiko留[k]着半长发,穿着紧身迷你套装,完全[.]成熟了。

我想知道他是否在停车场等我到达。[c]

“好久不见了,走吧,我们进去吧。”

<下车时,秋子拉着我的手臂,微笑着把我带到了旅馆门口,仿佛空白期从未发生过。

当你跟着她穿过大门进入时,你会发[n]现一个老式的入口出现在你的面前。[恐]

当我走进前门时,我看到一个身材娇[怖]小的老妇人坐在那里,看起来就像一[鬼]个装饰品。

“欢迎。”

然后,明子二话不说,走到了老妇人[故]面前,老妇人礼貌地用三指手势打招[事]呼,把嘴凑到了她的耳边。

他好像听力不好。

``大雪先生,我又来了。''

``是的,是的,Akiko-sa[文]n,我一直在等你。常见的附件后面[章]是空的。”

显然,Akiko 是这家旅馆的常客。

明子轻轻地将手放在大雪的肩膀上,[来]他慢慢地试图站起来。

“我自己走,请带路。我从前面开始[自]。小一,这边走。”

随着明子的招手,我走了出去。我进[i]来的正门进入花园,当我转身沿着主[a]楼走时,我看到花园后面的树林里有[m]一座相当大的建筑,看起来像一个茶[k]室。那肯定就是大雪同学所说的附件[.]吧。

通过一条长约10米的有顶走廊与主[c]楼相连,走廊旁边有一个专用于附属[n]建筑的小入口。

明子打开入口的拉门,走了进去,仿[恐]佛已经习惯了。

“这个房间很不错,不是吗?我很喜[怖]欢。”

我跟着晶子,她高兴地脱掉鞋子走了[鬼]进去。当我看到一看,发现是一间日[故]式房间,大约有八张榻榻米。

后面,四张半榻榻米之间的圆桌上放[事]置着两张藤椅,再往前是一扇滑动玻[文]璃门,可以看到外面的竹林。

木板中间左后方各有一扇门,左边的[章]门好像是厕所。

我往厕所里面看了一眼,发现里面很[来]宽敞,而且是一间朴素的西式厕所,[自]朴素的木墙与建筑格格不入。

“这是这栋别馆的私人露天浴池。”[i]

明子说道,当她打开右侧的门时,看[a]到的是一个像玄关一样的榻榻米。有[m]一个小更衣室,可以直接下去到竹篱[k]笆围起来的露天浴池。

浴缸长2米,充满源源不断的热水。[.]这是一个高约三米的椭圆形岩浴。

这似乎是一个舒适的房间,但从我进[c]入这个房间的那一刻起,就有一些事[n]情困扰着我。

“明子,今天有多少人来参加聚会?[恐]这个房间确实不错,但是大家聚在一[怖]起会不会太小了?”

然后,明子神秘地笑了,他站在我面[鬼]前。

“今天只有我和小一。不,不只是今天,还有明天。三天两夜的团聚,只有我们两个人。”

“就我们两个?”

“同学聚会就是同学聚会吧?”

你是说,秋子一开始就打算只邀请我[故]一个人?我想知道他的意图是什么。[事]

“如果只有我们两个人也没关系,以[文]前都是我们两个人在一起。还有……[章]

“还有?”

“然后?” p>

“我不记得和小一分手了,是吗?”

完全正确。

Akiko 真的认为事情还在继续吗?

常识表明事实并非如此。那是20年[来]前的事了,如果他们是认真的,他们[自]应该更早采取某种方法。

最近发生了什么事情让明子想要回到[i]过去,还是她有别的想法?

我是诚实地问的。

“Akiko,你到底有什么目的?[a]你不会想回到高中的时候吧?”

然后,Akiko 抓住了我的手。我接过它并微笑着。[m]

“当然,我不想回到高中。我想在这[k]里度过一段成年男女的时光。”

“为什么?”

“等会儿慢慢聊。饭前先把东西收起来,先去洗澡吧?你的房间有露天浴池,我们一起去洗澡吧。”

<明子把我和我的东西带到了房间的角落,打开了墙上的衣架,拿出了两件浴衣。

如果你已经走到这一步,你就无能为[.]力了。我屏住呼吸。

我脱下外套,挂在衣架上,从明子手[c]中接过浴衣。

当你进入更衣室时,Kiko大概是[n]感到尴尬了,所以她背对着我,开始[恐]脱衣服。即使是亚希子这个女人先脱[怖]衣服,我也不能感到尴尬。

我赶紧脱掉衣服,跳进浴缸里。热水[鬼]有点温,可能是因为可以长时间洗澡[故]

明子绑着头发跟着她到了洗手间,试[事]图用毛巾盖住她的前额,但还不足以[文]完全盖住。

她成熟的白皙皮肤和比例让我惊叹不[章]已。

明子倾向于低下头来避开我的目光,[来]当她安静地进入浴缸时,她在我旁边[自]坐下,把头靠在我的肩膀上。

“我们这样在一起的时候,让我想起[i]了高中时在泳池里玩耍的时候。那时[a],我们穿着泳衣,光是裸露的肩膀的[m]触碰就让我心动了。”

“我也一样,光是看着穿着泳衣的亚[k]希子就让我心潮澎湃。”

初春的傍晚,风还是有点大。凛冽的[.]风感觉很好。

如果我年轻十岁,还是单身,我一定[c]会拥抱Akiko。

“佐子小姐,对吗?你的妻子。”

明子对于从自己嘴里说出妻子的名字[n]感到有些惊讶。

感觉就像他们试图阻止我攻击。

“哦,是的,但是你怎么知道?”

“我在 Facebook 上看到了。”

我在社交媒体上做错了什么我无意这[恐]样做,所以我不会故意发布任何隐藏[怖]我妻子名字的东西,而且我确信有我[鬼]和她的照片。

“我明白了。如果你不小心使用SN[故]S,一切都会变得很明显。Akik[事]o 已经将一切保密,但她结婚了吗?”[文]

“嗯,我是离婚了。我也没有孩子。[章]

我也是没有孩子的人。虽然明子表示[来]无意分手,但她曾经结过婚。

“你离婚了吗?”

“是的。和丈夫一起生活变得很痛苦[自]。一开始我以为我可以过得去,但是[i]……事实并非如此。”过去半年了。[a]我和小一相处得很好,在一起这么久[m]。”

我从初三就认识亚希子了,所以直到[k]我考上了大学,虽然我们在一起四年[.]了变得。

“但是我们没有住在一起,毕竟住在[c]同一个屋檐下,会发生很多事情。”[n]

“但是我们没有住在一起。在营地一[恐]起。我们拥抱着睡觉,唯一没有做的[怖]就是像这样一起洗澡然后做爱,对吧[鬼]?”

``那么,现在我们像这样一起洗澡[故]。既然我们发生了性关系,那么就只[事]剩下性行为了?”

“是的,但这只是时间问题,对吧?”

明子说着笑了。

************

从浴池出来,就看到正在准备晚饭,[文]两个中年男女正在吃饭。桌子上,他[章]们排成一排。

“啊,小姐,我们马上就准备好了,[来]不过喝点饮料怎么样?”

一个穿着日服、系着腰带的女人冲着[自]明子过来喊道。从浴缸中出来。乘以[i]

“好吧,我想要四瓶啤酒,还有一瓶[a]常见的‘Hiyaoroshi’。[m]Koichi,你喜欢清酒,对吧?[k]

Akiko 点了一份酒。熟悉的语气。做到了。[.]

从大雪老太太打招呼的方式来看,明[c]子一定是这家旅馆的常客了。

饭菜上桌后不久,饮料就端了出来。[n]

“干杯。”

明子把一杯啤酒放在桌子对面,一口[恐]气喝光了。

“真是好喝啊。想想看,我还是第一[怖]次和亚纪子喝酒呢。”

“是啊,不只是两个人喝的。”我们[鬼]中的一些人,但是当...有一次,[故]元旦在小一家里喝了一杯酒,说“T[事]oso”。

然后,食物就摆在桌子上,回忆起来[文]那些古老的故事给我留下了深刻的印[章]象。

正如明子所说,她和明子大概相处得[来]很好,或者说是契合度很好,谈话也[自]很热闹,完全没有二十年差距的感觉[i]

“Akiko,你能告诉我你为什么[a]叫我来这里吗?”

随着酒精的发展,我决定在喝醉之前[m]问清楚。我再次问了这个问题之前就[k]被躲过了。

明子的脸色突然严肃起来,将手中的[.]酒杯放到了桌子上。

“我要你和你老婆分手,和我在一起[c]。”

A一脸严肃地看着我。我不知该如何[n]回答Kiko。

“那是谎言。”

明子突然失了表情,笑了起来。

“嗯,今天见到你后我也有这种感觉。但事实是......”

虚假的同学聚会-第1部分- 日本恐怖故事

***** *** *

令他们惊讶的是,这家旅馆的主人是[恐]亚纪子的父亲,他经营着一家房地产[怖]公司。

离婚后,明子独自一人住在父亲拥有[鬼]的公寓里,同时在父亲的公司帮忙。[故]

所以刚才准备饭菜的两人都叫明子小[事]姐。

这家旅馆虽然位置有些僻静,但喜欢[文]隐秘氛围的老顾客很多,生意也稳定[章]

然而,去年秋天前后,有传言称这座[来]别馆里出现了女鬼。

长期的老顾客彼此之间有联系,消息[自]很快就传开了。

然而,这间附楼是唯一一个传闻闹鬼[i]的房间;其他客房都很安全,知道此[a]事的常客前来入住,但他们不想住在[m]附楼里。 它消失了。

既然是这么华丽的附楼,还带有独立[k]的露天浴池,住宿费自然就高了。

这些附属建筑往往空置,这一事实对[.]企业造成了相当大的损害。

然后,她的父亲命令明子留下来几天[c],以确认真相。

虽然我在办公室工作,但我不能断然[n]拒绝,因为我到了这个年纪了,我是[恐]靠着我父亲的腿生活的,这取决于我[怖]怎么看,包括我住的公寓。明子不情[鬼]愿地接受了这份工作,但她觉得独自[故]一人做起来不舒服。

所以我想知道是否有人愿意和我一起[事]去。

女人不能互相依赖。然而,即使离婚[文]了,她也不能和认识的男人一起住温[章]泉旅馆。

这就是我想出这个主意的原因。

我在Facebook上搜索一下就[来]找到了他,但是当我查看他的个人资[自]料时,他已经结婚了,所以我认为即[i]使我约他出去他也不会来,所以我假[a]装这是一个同学聚会并约他出去。

“但是,我认为我根本没有任何灵力[m]。”

“小一的我没想到会发生这样的事情[k]。我所需要的只是你陪我度过我父亲[.]在这栋附楼里订的两个晚上。很抱歉[c]欺骗了你,但是请让我们来一次三天[n]两夜的秘密欺骗之旅吧。 ”

我喝醉了,不能开车回家。

我已经很久没有能拖这么久才开始说[恐]话了,但这是一个经过深思熟虑的方[怖]法。他的眼神和双手合十的样子都和[鬼]以前一样。

``我的父亲总是让我和他协商,让[故]他遇到鬼就不会来我们客栈。首先,[事]他让他的宝贝女儿单独和鬼在一起。[文] “你让我呆在有酒吧的地方吗?这不[章]可能,不是吗?你在想什么,你这个[来]该死的父亲?”

他让愤怒的明子平静下来,倒了一杯[自]酒。他喝了一杯。

我记得明子父亲的脸,看起来就像一[i]个房地产经纪人的浣熊父亲的照片,[a]虽然我认为他可能会说这样的话,但[m]我有一种奇怪的感觉,她一直有一种[k]对他印象很好。

“如果你父亲没有这么说,我们就不[.]会这样做,所以我会原谅你。”

“好吧,这也是事实“……要不你喝[c]醉之前再去泡一次温泉吧?”

明子一边说着,一边站了起来,猛地[n]当场解开了浴衣。

◇◇◇◇ 继续中间部分


作者:天虚空蔵
原文:偽りの同窓会<前編>

厚木インターで東名から小田原厚木道路に乗り換えると交通量はぐっと減った。

このまま小田原西インターで国道一[恐]号に降りて箱根を目指す。

金曜日なのだが、やはり平日の午後[怖]だけあって箱根方面への車の流れは[鬼]順調だ。

防音壁の合間に見え隠れする芽吹き[故]始めたばかりの新緑が見た目に心地[事]良い。

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◇◇◇◇

二週間前、突然SNSにメッセージ[文]が届いた。

その名前を見ると高校時代に交際し[章]ていた、つまり昔の彼女だった女性[来]からだった。

渡辺亜希子。それが彼女の名前だ。[自]

メッセージの内容は、この週末に箱[i]根で高校時代のサークルメンバーが[a]集まって同窓会をやるから来ないか[m]、という内容だった。

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彼女はひとつ年下の後輩だったから[k]、今は三十六になるはずだ。

俺、篠田弘一が彼女と交際していた[.]のは、中学三年生から高校生の間と[c]いうこともあり、特に肉体的な関係[n]はなく、キスだけのプラトニックな[恐]付き合いであったが、家が近かった[怖]こともあり週末や長期の休みなどの[鬼]昼間、空いている時間のほとんどを[故]彼女と過ごしていた。

しかし高校卒業後は俺が地方の大学[事]に進学し、彼女とは物理的に距離が[文]できてしまった。

それでもしばらくの間は連絡を取り[章]合っていたが、携帯電話すら満足に[来]普及していなかった時代ということ[自]もあり、授業はもちろんバイトやサ[i]ークル活動など慌ただしい大学生活[a]の中でやがて疎遠になり、明確に別[m]れという区切りをつけることなくい[k]つの間にか終わってしまった。

そのまま20年近く連絡を取ること[.]もなかったのだが、今回同窓会をや[c]るにあたり、彼女は音信不通だった[n]俺をSNSで検索して見つけたのだ[恐]ろう。

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亜希子は結婚しているのだろうか。[怖]SNS上では昔の苗字のままだ。

結婚していてもSNSでは旧姓を使[鬼]い続ける人も少なくないから、それ[故]だけでは判断できない。

彼女のプロフィールのページに彼女[事]自身の写真はなく、それ以外の情報[文]は、記入されていないのか、非公開[章]になっているのか、東京都府中市在[来]住ということだけしか判らない。

SNSで友達になればもう少し詳細[自]を見ることが出来るかと友達の申請[i]を送ってみたのだが、未だ承認の通[a]知はない。

たまにしかSNSをチェックしない[m]タイプなのか、分かっていて知らぬ[k]ふりをしているのか。

あくまでも同窓会の幹事役として俺[.]に連絡を取っただけで、個人的には[c]もう興味がないのかもしれない。

それならそれでもいい。自分だって[n]結婚している身なのだから、文句を[恐]言う筋合いではないのだ。

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**********

たまたまこの週末は何の予定もなく[怖]、すっかり忘れていた昔の彼女から[鬼]改めて連絡を受けてみると、久しぶ[故]りに彼女に会ってみたくなり、承諾[事]の返事を返した。

すると金曜の夜から二泊でやるが、[文]土曜だけの参加でも問題ないからと[章]旅館の地図を添えて返事が返ってき[来]た。

二泊は意外であったがせっかく箱根[自]まで行くのだし、仕事も年度初めの[i]ドタバタが落ち着いたところだった[a]ので、休暇を取り金曜から参加する[m]ことに決めた。

昔の彼女からの誘いということで多[k]少後ろめたい気持ちはあったが、あ[.]くまでも同窓会であり、女房の紗子[c]には特に隠すこともなくそのまま普[n]通に話をすると、二泊で同窓会って[恐]珍しいわねと言いながらも、じゃあ[怖]私も友達とどこかへ遊びに行こうか[鬼]な、とそれだけだった。

結婚して十年を超えてくるとそれほ[故]ど相方の行動に関心を持たなくなる[事]ものなのだろうか、そもそもなかな[文]か子供ができないこともあり、喧嘩[章]することも多くなって多少冷めた雰[来]囲気が漂っているのも事実なのだ。[自]

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◇◇◇◇

ナビの指示に従い、車がすれ違うこ[i]とが出来ないような舗装されていな[a]い林の間の細い道へと入り、木々の[m]間を進んで行くと目の前に古民家の[k]ような宿が現れた。

駐車場はなく入り口の門の脇にある[.]空き地に車を停めると、すぐにスー[c]ツ姿の女性が近づいてきた。

それは相応に歳を取っているが間違[n]いなく亜希子だ。

あの頃はショートヘアにジーンズと[恐]いう、ややボーイッシュなスタイル[怖]だったが、今日の亜希子はセミロン[鬼]グにタイトミニのスーツ姿で、すっ[故]かり大人の雰囲気に変わっている。[事]

駐車場で俺が到着するのを待ってい[文]たのだろうか。

「ひさしぶりね。さあ、中に入りま[章]しょ。」

亜希子はこれまでの空白期間がなか[来]ったかのように、車から降りた俺の[自]腕を取るとにこやかに宿の入り口へ[i]と誘う。

彼女に従い門を潜って中に入ると、[a]目の前には古風な趣の玄関がある。[m]

そして玄関を入るとまるで置物のよ[k]うな小柄なお婆さんがちょこんと座[.]っていた。

「いらっしゃいませ。」

すると亜希子は何も言わずに丁寧に[c]三つ指を突いて迎えてくれたお婆さ[n]んの傍に寄ると耳元に口を寄せた。[恐]

どうやら耳が遠いようだ。

「お幸さん、また来たわよ。」

「はいはい、亜希子さん、お待ちし[怖]ていましたよ。いつもの奥の離れを[鬼]空けてありますからね。」

どうやら亜希子はこの宿の常連のよ[故]うだ。

ゆっくりと立ち上がろうとするお幸[事]さんの肩に亜希子は優しく手を置い[文]た。

「勝手に行くから案内はいいわ。表[章]から回るわね。弘一、こっちよ。」[来]

手招きする亜希子に従い、入って来[自]た玄関を出て庭へと回り、母屋沿い[i]に進むと庭の奥に広がる林の中にや[a]や大きいお茶室のような建物が建っ[m]ていた。あれがお幸さんの言ってい[k]た離れに違いない。

母屋とは十メートルほどの屋根付き[.]の渡り廊下でつながっており、その[c]渡り廊下の横には離れ専用の小さな[n]玄関がある。

亜希子は慣れた様子で玄関の引き戸[恐]を開けて中へ入った。

「なかなか良い部屋でしょう?私、[怖]すごく気に入っているの。」

嬉しそうに靴を脱いで中へと入った[鬼]亜希子に続いてその離れに入ってみ[故]ると、部屋はざっと八畳ほどの和室[事]になっている。

その奥には四畳半ほどの板間に丸テ[文]ーブルを挟んで籐の椅子が二脚置か[章]れ、その向こうはガラスの引き戸が[来]あって外の竹林が見える。

板の間の左手奥と右手にドアがひと[自]つずつあり、左手奥のドアがトイレ[i]のようだ。

試しにトイレを覗いて見ると中は広[a]く、建物に似合わず白木の壁のこざ[m]っぱりとした洋式のトイレだ。

「こっちがこの離れ専用の露天風呂[k]になっているのよ。」

そう言って亜希子が右手にある扉を[.]開けると、縁側のような一畳程の小[c]さな脱衣所があり、そのまま竹の柵[n]で囲まれた露天風呂に降りられるよ[恐]うになっている。

湯船はかけ流しの湯が湛えられた、[怖]二メートル掛け三メートルくらいの[鬼]楕円形の岩風呂になっている。

なかなか過ごしやすそうな部屋だが[故]、この部屋に入った時から気になっ[事]ていることがあった。

「亜希子、今日の同窓会には結局何[文]人来るの?この部屋は凄く良いんだ[章]けど皆が集まるには狭くないか?」[来]

すると亜希子は妖しく微笑んで俺の[自]目の前に立った。

「今日は弘一とふたりだけよ。いい[i]え、今日だけじゃなくて明日も。ふ[a]たりだけで二泊三日の同窓会よ。」[m]

「ふたりだけ?」

「同窓会は同窓会でしょ?」

亜希子は最初から俺だけを誘うつも[k]りだったということか。いったいど[.]ういうつもりなのだろう。

「別にふたりだけでもいいじゃない[c]。昔はいつもふたりだけで一緒にい[n]たでしょう。それに・・・」

「それに?」

「私は弘一と別れた記憶はないんだ[恐]けど?」

それはその通りなのだ。

そうかと言って今も続いているなど[怖]と亜希子は本気で思っているのだろ[鬼]うか。

常識的にそんなはずはない。二十年[故]も前の話であり、もし本気でそう思[事]っているのであればもっと早く何ら[文]かのアプローチがあっても良かった[章]はずだ。

亜希子に何か昔に戻りたいと思わせ[来]る出来事が最近あったのか、それと[自]も何か別の思惑があるのか。

俺は素直に聞いてみた。

「亜希子、いったい何が目的なんだ[i]?まさか今更高校の時の状態に戻り[a]たいと言う訳じゃないだろう?」

すると亜希子は俺の手を取って微笑[m]んだ。

「もちろん高校の頃に戻りたいなん[k]て思ってないわ。ちゃんと大人の男[.]と女として、ここで一緒に時間を過[c]ごしたいの。」

「何故?」

「あとでゆっくり話すわ。それより[n]も荷物を片付けて夕食前にお風呂に[恐]入らない?せっかく部屋に露天風呂[怖]が付いているんだもの。一緒に入り[鬼]ましょ。」

亜希子は俺と自分の荷物を部屋の隅[故]に持っていくと、壁に埋め込まれて[事]いる洋服掛けを開けて備え付けの浴[文]衣を二着取り出した。

もうここまで来たら仕方がない。俺[章]は腹を括った。

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ジャケットを脱ぎ、それを洋服掛け[来]のハンガーに掛けると、亜希子から[自]浴衣を受け取った。

脱衣所に入ると亜希子はさすがに恥[i]ずかしいのか、俺に背を向けて服を[a]脱ぎ始めた。女性の亜希子が先に脱[m]いでいるのに自分が恥ずかしがって[k]いるわけにはいかない。

さっさと服を脱ぐと体を流して湯船[.]に飛び込んだ。お湯は長湯が出来る[c]ようになのか、少しぬるめだ。

髪を束ね、追って洗い場に降りてき[n]た亜希子はさすがに手拭いで前を隠[恐]すようにしているが、覆いきれるも[怖]のではない。

その熟れ切った白い肌とプロポーシ[鬼]ョンに俺は息を飲んだ。

亜希子は俺の視線を避けるように少[故]し俯きがちで静かに湯船に入ると俺[事]の横に座って俺の肩に頭を乗せてき[文]た。

「こうやってふたりで入っていると[章]、高校の頃プールで遊んでいた時を[来]思い出すわ。あの頃は水着を着てい[自]たけど素肌の肩が触れ合うだけでド[i]キドキしていたのよ。」

「俺も同じだよ。水着姿の亜希子を[a]見ているだけでドキドキしていた。[m]

春先の夕暮れに吹く、まだ少し肌寒[k]い風が気持ちいい。

もし俺があと十歳若く独身であった[.]ら、間違いなく亜希子を抱き寄せて[c]いるだろう。

「紗子さん、だったっけ?奥さん。[n]

亜希子の口から女房の名前が出てき[恐]たことに少し驚いた。

まるで俺が襲い掛からないように釘[怖]を刺されたように感じたのだ。

「ああ、そうだけど、何で知ってい[鬼]るの?」

「フェイスブックで見たの。」

俺はSNSで何か悪さをしようとい[故]うような気は毛頭ないので、敢えて[事]女房の名前を隠すような投稿はして[文]いないし、女房と一緒の写真もある[章]はずだ。

「そうか。SNSも気をつけないと[来]何もかもあからさまになっちゃうね[自]。亜希子は全部非公開になっていた[i]けど、結婚しているの?」

「ううん、バツイチなの。子供もい[a]ないわ。」

子供がいないのは俺も同じだ。別れ[m]たつもりはないと言いながら亜希子[k]も一度は結婚していたということだ[.]

「離婚したの?」

「うん。旦那と一緒に生活するのが[c]苦痛になっちゃったの。最初は何と[n]かやっていけるかなって思ったんだ[恐]けど、半年持たなかったわ。弘一と[怖]はあれだけ長い時間一緒にいても平[鬼]気だったのに。」

亜希子とは、俺が中学三年の時から[故]だから、俺が大学に入るまでとして[事]も四年間は一緒にいたことになる。[文]

「しかし俺達は一緒に生活していた[章]わけじゃないからね。やっぱりひと[来]つ屋根の下で暮らすとなるといろい[自]ろあるだろう。」

「でもキャンプで一緒に抱き合って[i]寝たし、やってなかったのはこうや[a]って一緒にお風呂に入ることとエッ[m]チだけじゃない?」

「じゃあ、今こうやって一緒にお風[k]呂に入っているから、後はエッチだ[.]け?」

「そうね。でももう時間の問題でし[c]ょ?」

亜希子はそう言って笑った。

*********

風呂から上がると、夕食の支度をし[n]ているところであり、中年の男女ふ[恐]たりがテーブルの上に食事を並べて[怖]いる。

「あ、お嬢様、もうすぐ支度が終わ[鬼]りますが、お酒はどうなさいますか[故]?」

和服にたすき姿の女性が風呂から上[事]がってきた亜希子に声を掛けた。

「そうね、ビールを四本と、それか[文]らいつもの”ひやおろし”を一本お[章]願い。弘一は日本酒、大丈夫でしょ[来]う?」

亜希子は慣れた口調で注文した。

出迎えてくれたお幸お婆さんの対応[自]といい、亜希子はこの宿のかなりの[i]常連なのだろう。

程なく配膳が終わり、お酒が運ばれ[a]てきた。

「乾杯。」

テーブルを挟んでビールがなみなみ[m]と注がれたグラスを合わせると、亜[k]希子はそれを一気に飲み干した。

「いい吞みっぷりだね。考えてみれ[.]ば亜希子とふたりで酒を飲むのもこ[c]れが初めてだ。」

「そうね。ふたりきりではないけど[n]、いつだったかお正月に弘一の家で[恐]お屠蘇と言いながらお酒を飲ませて[怖]貰ったことはあったわ。」

そうして昔話に花を咲かせながらテ[鬼]ーブルに並べられた料理に舌鼓を打[故]った。

亜希子が言う通り、亜希子とはウマ[事]が合うというか相性が良いのだろう[文]、20年のギャップをまったく感じ[章]ることなく会話が弾む。

「亜希子、そろそろ俺をここに呼ん[来]だ理由をちゃんと聞かせてくれない[自]か?」

酒も進む中、酔っ払ってしまう前に[i]聞いておこうと、俺は先程はぐらか[a]された質問をもう一度尋ねた。

亜希子は手に持ったぐい呑みをテー[m]ブルに置くと急に真面目な顔に変わ[k]った。

「奥さんと別れて、私と一緒になっ[.]て欲しいの。」

真剣な顔で俺を見つめる亜希子に、[c]俺は何と回答すれば良いのか言葉に[n]詰まった。

「嘘よ。」

亜希子は急に表情を崩して笑った。[恐]

「まあ、今日会ってそんな気もして[怖]きちゃったけど。本当のところはね[鬼]・・・」

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驚いたことにこの旅館は不動産会社[故]を経営する亜希子の父親が所有して[事]いた。

亜希子自身も離婚した後は父親の会[文]社を手伝いながら父親の所有するマ[章]ンションでひとり暮らしをしている[来]

先程食事の準備をしていたふたりが[自]亜希子のことをお嬢様と呼んでいた[i]のはそういうことだったのだ。

この旅館は少し奥まった場所にある[a]のだが、逆にこの隠れ家的な雰囲気[m]を気に入っている常連客が多く経営[k]は安定していた。

ところが去年の秋頃からこの離れに[.]女の幽霊が出るという噂が立ち始め[c]たのだ。

昔からの常連客は客同士のつながり[n]もあり、その噂はあっという間に広[恐]がった。

しかし幽霊が出ると噂されているの[怖]はこの離れだけで、他の客室は何事[鬼]もなく、それを知る常連客は泊まり[故]に来てくれるのだが、離れには泊ま[事]りたがらなくなってしまった。

個別の露天風呂まで付いたこれだけ[文]立派な離れだから当然宿泊料も高い[章]

この離れが空きがちになってしまう[来]のは経営的にかなりの痛手になって[自]いるのだ。

そこで父親は亜希子に二、三日泊ま[i]って真偽を確かめてこいと命令した[a]

事務仕事をしているとはいえ、住ん[m]でいるマンションも含めて見方によ[k]ってはこの歳になって父親の脛をか[.]じって生活している立場から無下に[c]断るわけにもいかず、亜希子は渋々[n]引き受けたのだがひとりでは心もと[恐]ない。

そこで誰か一緒に行ってくれる人は[怖]いないかと考えた。

女同士では頼りにならない。しかし[鬼]バツイチとはいえ男の人とふたりで[故]顔見知りの温泉旅館に泊まるわけに[事]はいかない。

そこで思いついたのが俺だったと言[文]う訳だ。

フェイスブックで検索するとすぐに[章]見つかったが、プロフィールを見る[来]と結婚しており、まともに誘っても[自]乗ってこないと思い、同窓会だと偽[i]って誘いをかけたのだ。

「しかし、俺には霊感みたいなもの[a]は全くないと思うんだけど。」

「弘一にそんなことは期待していな[m]いわよ。ただこの離れで父親が命令[k]した二晩を過ごすのに付き合ってく[.]れればいいの。騙して申し訳なかっ[c]たけど、二泊三日限り、内緒の浮気[n]旅行ということでお願い。」

もう酒を飲んでしまっている以上運[恐]転して帰ることは出来ない。

ここまで引き延ばしてから話をする[怖]なんて、昔からそうであったがやり[鬼]方が周到だ。悪戯な眼差して両手を[故]合わせる仕草も昔と変わらない。

「うちの親父は、幽霊に会ったらう[事]ちの旅館に出ないように交渉してき[文]てくれって無理難題を吹っ掛けてく[章]るのよ。そもそも大事な娘をひとり[来]で幽霊の出る場所に泊まらせる?あ[自]りえないわよね。何考えているんだ[i]ろ、あのクソ親父。」

憤慨する亜希子をまあまあと宥めな[a]がらぐい呑みに酒を注いだ。

不動産屋のタヌキ親父を絵に描いた[m]ような亜希子の父親の顔を思いだし[k]、あの人なら言いかねないなと思い[.]ながらも、不思議と昔からどこかで[c]好感を持っていた。

「お父さんがそんなことを言い出さ[n]なければ、ふたりでこうしているこ[恐]ともなかったのだから許してあげよ[怖]うよ。」

「まあそれもそうね。ねえ、完全に[鬼]酔っぱらう前にもう一度温泉に入ろ[故]?」

亜希子はそう言って立ち上がると、[事]いきなりその場で浴衣の帯を解いた[文]

◇◇◇◇ 中編へつづく

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