[折磨的爱] 第 4 集

iamk 日本恐怖故事 2023-07-26 08:30:02 671 0

一条小购物街。

因为在车站前,所以即使在这个时间[文]也很拥挤。

和陌生人一起购物。

以那个声音为背景音乐,我累坏了。

“……我累了”

我急忙查看四周。

还好没有人在听。

如果真有一个人,只要存在就能夺走人的生命力,那么久治绝对是流着那种血的。

安然接住我的久治流着泪讲了一个“有趣的故事”,久治却看了一眼车窗,发出“哇……”的凄惨声音。“有趣的交流会”结束了窗帘。

不确定,对吧?

我也不知道。

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刚出门的久治就被突然出现的一群妹[章]子给吞了进去,我隐约有些“哇..[来] ”。

我被困在一家古董店门前。

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因为这里面有什么奇怪的地方。

巴掌大小,脸蛋像大福的少女。

那张与它小小的身躯相称大小的嘴巴[自],正在哽咽地动着。

它太小了,听不见你在说什么,但不[i]知为什么它坐在一个小木箱上面,它[a]只是盯着我咕哝着。

我可以这样说吗?

是啊,我今天就像瘟神一样,但我被打得很重,所以没有比这更糟糕的了。

而那个孩子在一个奇怪的方向上是积[m]极的。

“可爱”

胖嘟嘟的苹果色脸蛋,细细的眼睛。[k]还有一张小嘴。

大约两个头。

如果我向右倾斜,孩子的头就会向左[.]倾斜。

如果我向左倾斜,他的头就会向右倾[c]斜。

每动一下脖子就发出“呵呵”的嘴巴[n]也很可爱。

无害。

我感觉像是被要求送他回家,所以我[恐]伸出手说,

木崎君。

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“哇!?”

一道奇怪的声音传出。

“你在做什么?”

既然好像不限于学校,如果我被高井[怖]先生附身的话,我就得确认我不想再[鬼]犯了。

“没,没什么……”

我应该没碰吧,好吧。

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自从锦鲤小姐的阴霾一直是阴霾之后,我几乎没有和她建立联系。

一个高中生说他不碰女孩就放心了,这是前所未闻的错误,但是久司的情况就是如此。

我不想再收集任何旗帜了。

他说了一些无关紧要的话试图逃跑,[故]但是

“这个猫的盒子是什么?”

先生我看到了我正在找的那个小盒子[事]在早些时候。

在高井先生看来,它就像一个盒子。

好吧,如果我能看到它,我就不能忍受被黑雾困扰了。

小包厢里的女孩看着高井先生的时候,不知为何非常有礼貌地鞠了一躬。

“啊,我得赶紧回家了。”

虽然很担心大福酱,但也很难和恋井[文]同学长久相处。

于是我假装很忙往家走,但是

“等等”

我被拦住了。

“什么?”

与久治不同。一种纯粹的凝视,不评[章]判或试探他人。

“嗯,是啊”

“是啊”

“你还是把那个箱子放在木崎君那里[来]吧”

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我听不太清楚,因为之前的话已经消失了。

暂且,如果我只写下这里那里听到的[自]

“***就是**。”

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有人做某事。只有这一点是模棱两可[i]的,而且只有这么多是已知的。

但是,但是。老实说,我不关心那种[a]事情。

锦鲤先生的看向眼睛,意味着黑色的雾气也进入了视野。

[折磨的爱] 第 4 集 日本恐怖故事

这对我来说是更大的问题。

本想听听他怎么说,却又忍不住一头[m]雾水。

到目前为止,除了“成为”之外,什[k]么也没做。

“对不起,我下次再做。”

“哦,”

我真的很害羞。

如此避重就轻,不仅仅是做人,也不是做人。

可是我已经习惯了,所以我逃跑了。[.]

参与的越多,受伤的就越多。

太可惜了。

我丢下还想说什么的强来同学,开始奔跑。

此时,我应该意识到了。

在外面遇到了锦鲤先生

“我什么都没闻”。

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奇怪的声音。

奇怪的声音。

奇怪的声音。

我觉得走廊里回荡着 3 个女孩(除了一些例外)的黄色声音。

一个上午在办公桌前累得筋疲力尽有[c]什么好难过的?

你怎么来了?

早安,樱谷君,你是不是每走一步都会有人喝彩?

转新班已经一个月了,但是因为久司的关系,那里的日子真的不好过。

不习惯怎么办?

“我昨天去了,不是吗?”

“你没讲深奥。”

“我觉得是个有深度的故事, though."

“我被你看不见的东西看着”哪部分[n]浅薄?

你能暂时离开我的座位吗?

锦鲤老师还没来,所以我旁边的座位[恐]是空的。这就是为什么我不愿意在她[怖]来之前借用它。

”(我昨天跑了)”

“樱谷君”

“什么?”一直穿着.的久治叫我。[鬼]

“咦?!”

他猛地盯着门口,倒吸一口冷气。

“苦司”

“咦,难不成锦鲤先生就在你旁边?[故]

“啊,是啊。”

“最差”

“怎么了?”

当我回答锦鲤先生就在我旁边时,他抱着头呻吟。

久治对我来说是一个完全陌生的人,昨天才交往了一天,但我还是理解的。

让这个男人做出这种反应的古井同学[事]是谁?

“……午休,来西厢楼顶”

“嘿久治”

随便说说,久治出去了他正在看的门[文]的另一边。

我没说我要去。

兔子和角落。把包挂在桌子边上。

高丽同学像是在追着久治似的,来到[章]了几个女生已经不在的教室,像是要[来]代替她们。

“早安,木崎君”

“早安,八神先生”

昨天我跑了,你不介意吗?说话轻柔困倦的锦井先生悠闲地坐下。

今天黑色的雾气缠绕在彩井先生的腰间,可是彩井先生一坐下,它就动了,移到了他的脖子上。

“(那是它应该放的地方……)”

想也没想,我从包里拿出课本,放在了办公桌上。

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Tick

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我的指尖碰到了一个硬物。

它是正方形的,有些地方表面粗糙。[自]

如果你拿起它放在办公桌上仔细一看[i],是

“哦……”

>“Tafuku-chan,”我咽了口唾沫,没有继续说下去。

在古董店看到的一个巴掌大小的木盒[a]

最重要的是,Otafuku-ch[m]an 颠倒了。

它不起作用。

为什么这是我包里的?

“毕竟是我买的”

锦鲤先生笑着说,等等,我没买。

因为那之后我直接回家了,我不应该有这个,但实际上,Otafuku-chan的小手在拍打,她一直在抱怨什么。

“这不是颠倒了吗?”

“咦?”

如果大声说出来的话,听起来就像陌生人在自言自语,所以试着用相当小声的声音问Otafuku-chan。

能不能听到。

“啊……你反对?”

我一问,他点点头。

如果你把小盒子倒过来,Otafu[k]ku-chan 就会翻身。

然后,他又像昨天一样,重新坐下,深深地向我鞠躬。

“你怎么在这里?”

就像小孩子要求拥抱一样。

“?”

想说点别的,

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“这是什么?”

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>

「 ?!」

老实说,听到第三方的声音,我吓了[.]一跳,而不是古井桑、久司或大福酱[c]

“哦,对不起!我被吓了一跳”

“没有”

这个人是谁?

一个打着双结的女孩在我面前一脸歉[n]意地看着我。

当然,很长...很长。

“是长口晴。”

“是的,长口先生!我说

完全忘记名字了。

长口学长和我的脾气成反比地笑了笑,露出亲切的笑容。

“有很多人记得它”

“对不起!!”一定是有什么东西卡[恐]住了。

即使我忘记了我的名字,我仍然在笑[怖]

他是一个非常聪明的人。

大福酱一定也很吃惊,从箱子里移到我的左手边,贴着我看着长口同学。

嗯,感觉不到。

“慕夏烂猫盒子”

“是这样吗?”

“我可以摸一下吗?”

“给你走吧。”

笑了一会儿后,长口先生对盒子表现[鬼]出了兴趣,拿起了它。

这肯定是一个很旧的箱子,但看起来[故]保养得很好,所以我不认为它有那么[事]“破烂”。

“里面是什么?”

“好的”

“我可以打开吗?”

“咦”

完全按照自己的节奏。

长口先生把手放在盖子上准备打开小盒子,御田福酱看了他一眼,摇了摇头。

我真的很紧张。

也许他们不喜欢它被打开。

强迫别人做自己不喜欢的事情是不好[文]的。

所以我才慌了,想要阻止长口先生,[章]

“小新”

一个声音从旁边跳了进来。

“嗯?什么?”

“小新,你不是跟木崎君有什么关系[来]吗?”

“啊!那是对了,我忘了谢谢你,荣[自]酱。”

长口先生的问题让他想起了他对我的需要,他把小盒子放在了桌子上。

趁着长口先生注意高井先生,我把盒子收了起来,放在了办公桌上。

我认为这是巧合,但我从心底里感谢Koii先生。

“你知道的,木崎君。”

一边听着长口先生介绍他的事,大福酱不知为何摸了摸我的左手,我就把它放在了办公桌上。

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作者:三屋敷ふーた(")
原文:【咎塗れの恋】第4話

ちょっとした商店街。

駅前だからか、こんな時間でも賑わ[i]っている。

見知らぬ奥様方が揃ってお買い物。[a]

その声をBGMに、俺はひたすら脱[m]力。

「…………疲れた」

ポロッと口に出して、慌てて周りを[k]確認。

良かった誰も聞いてない。

存在するだけで人の生命力を根こそ[.]ぎ奪う奴が居るのなら、久慈は間違[c]いなくその血が流れているだろう。[n]

無事俺を取っ捕まえた久慈と、泣く泣く"楽しいお話"をしていたが、チラッと窓を見た久慈が「うわぁ……」と情けない声を出して、本日の"楽しい交流会"は幕を閉じた。

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よく分からないだろ?

俺も分からない。

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ただ外に出た久慈は、あっという間[恐]に突如現れた女子グループに飲まれ[怖]ていったから「うわぁ……」の意味[鬼]はなんとなく察した。

そして俺は、骨董品屋の前で立ち往生。

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だってなんか妙なもんが居る。

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お多福みたいな顔の、手のひらサイ[故]ズの女の子。

その小さい身体に見合った大きさの[事]口が、もごもごもごもご仕切りに動[文]いてる。

何言ってるかはあまりに小さ過ぎて[章]聞こえないが、何故か小さい木の箱[来]の上に座っていて、とにかく俺をじ[自]っと見てもごもごもごもご。

これは、言っていいのだろうか。

うん、今日はもう疫病神みたいなの[i]に散々してやられたから、あれ以上[a]の悪いことがある筈ない。

と、変な方向に前向きになれるレベ[m]ルでは、その子はそうだった。

「可愛い」

ぷくぷくの林檎みたいな色したほっ[k]ぺたに、糸みたいに細い目。あとお[.]ちょぼ口。

だいたい二頭身。

俺が右に傾けばその子は左側に首を[c]傾げる。

俺が左に傾けばその子は右側に首を[n]傾げる。

首を動かすたびに「ほ」みたいな口[恐]を作るのもまた可愛かった。

害とは無縁の存在。

なんだか連れて帰れと言われている[怖]ような気がして、手を伸ばして、

「きーざきくん」

「うっへぁわいっっ!?」

突如、右下から現れた囲井さん。

変な声出た。

「何してるの?」

そう聞く彼女の首元には、やっぱり[鬼]黒いモヤ。

学校限定って訳じゃないらしいので[故]、これは囲井さんに憑いてると、改[事]めてしたくもない確認をさせられる[文]

「いや、何も……」

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たぶん触ってない、大丈夫。

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囲井さんのモヤがモヤのままだから[章]、ギリギリ彼女と縁は出来ていない[来]

女の子に触れなくてほっとするとか[自]、男子高校生には有るまじき失態だ[i]けど、久慈の件がある。

もうこれ以上フラグは回収したくな[a]い。

当たり障りの無いことを言って逃げ[m]ようとしたが、

「なんだろねこの箱」

そんなこと知らない囲井さんは、俺[k]がさっきまで見ていた小箱を見た。[.]

囲井さんの目にはただの箱に見える[c]のだろう。

まぁ見えていたら、黒いモヤに付き[n]纏われて平気でいられる筈が無いか[恐]ら。

小箱の女の子は囲井さんを見ると、[怖]何故かペコリとすごく丁寧にお辞儀[鬼]をした。

「あっ、と俺そろそろ帰らないと」[故]

お多福ちゃんは気になるが、囲井さ[事]んと長時間居るのはきつい。

ので、適当に忙しいフリをして帰路[文]につこうとしたが、

「待って」

呼び止められる。

「なに?」

一瞬俯いた囲井さんは、顔を上げて[章]俺と目を合わせた。

久慈と違う。人を値踏みとか、試す[来]とかしていない純粋な視線。

「あの、ね」

「うん」

「あの箱、木崎くんの所に置いてあ[自]げた方が良いよって、」

先の言葉が小さくなって消えていっ[i]たから、上手く聞こえなかった。

一応、ところどころ聞こえた箇所だけ記すと、

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"***さんが**てる。"

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誰かが何かをする。これだけでは曖[a]昧で、その程度のことしか分からな[m]い。

でもな、でも。そんなことは正直ど[k]うでもいいんだ。

囲井さんの目を見ると言うことは、[.]視界に黒いモヤも入ってくること。[c]

俺にとっては、そっちの方が重大な[n]問題だった。

話をちゃんと聞いてあげたかったが[恐]、どうしてもモヤが気になる。

今のところ"居る&qu[怖]ot;以外は何もされてないけど。[鬼]

「ごめん、今度にするね」

「あ、」

我ながら本当に意気地がない。

こんなに逃げ腰になってしまうのは[故]、男として云々以前に、人として駄[事]目なんだ。

でもそうするのが癖になってしまっ[文]ているから、俺は逃げる。

関わったら関わっただけ、酷い目に[章]合うんだ。

そんなのはもう懲り懲りだ。

まだ何か言いたそうだった囲井さんを置いて、俺は走り出した。

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この時に、俺は気付くべきだったん[来]だ。

外で会った囲井さんからは、

"なんの臭いもしなかった"ことを。

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奇声。

奇声。

奇声。

3組女子(一部を除く)の黄色い声[自]は、廊下まで響いてんじゃないかと[i]思う。

何が悲しくて、朝から自分の机の前[a]で疲弊しなくちゃいけないんだろう[m]

「…………なんで居んだよ」

「おはよう桜也くん」

どうして6組のこいつが俺の席に座[k]って、動くたびに歓声を受けている[.]のでしょうか。

転校してきてから一月経っていない[c]クラスが、久慈のせいで物凄く居づ[n]らくなる。

馴染めなかったらどうしてくれんだ[恐]

「俺昨日行ったよね?」

「深い話はしてないじゃん」

「それはそれは深いお話だったと思[怖]いますけども」

"見えない何かに見られ[鬼]ています"の、どこが浅[故]い話になるのか。

とりあえずどいてくれないだろうか[事]俺の席から。

囲井さんはまだ来ていないらしく、[文]隣は空席。だからと言って、彼女が[章]来るまで借りるのも気が引ける。

「(昨日逃げたしな俺)」

「桜也くん」

「なに」

人の目が多いからか、取り繕った笑[来]顔をずっと被っている久慈に呼ばれ[自]た。

「あの、っ?!」

俺に何かを言いかけて、突然扉の方[i]を凝視して息を飲む。

「久慈」

「ねぇ君の隣もしかして囲井さん?[a]

「あ、ああ。そうだよ」

「最悪」

「どうした?」

隣は囲井さんだと答えてやったら、[m]頭を抱えて唸った。

久慈は昨日一日だけ付き合いの、ほ[k]ぼ全く知らない人だが、それでも分[.]かる。

この男にこんな反応をさせる囲井さ[c]んって、何者だと。

「…………昼休み、西棟の一番上に[n]来て」

「おい久慈っっ」

言うだけ言って、久慈は見ていたド[恐]アとは反対側の方から出ていった。[怖]

俺行くって言ってねぇんだけど。

兎にも角にも着席。鞄を机の横の所[鬼]に掛ける。

久慈を追いかけるように女子の数名[故]が居なくなった教室に、彼女達と入[事]れ替わるように囲井さんが来た。

「おはよう木崎くん」

「おは、よう囲井さん」

昨日、俺が逃げたことを一切気にし[文]ていないのか。ぽやーっとした、寝[章]惚けてるみたいな話し方をする囲井[来]さんはのんびり席に付く。

黒いモヤは、今日は囲井さんの腰あ[自]たりに巻き付いていたが、囲井さん[i]が座るとすぐにうぞうぞ動いて首元[a]に移動した。

「(そこが定位置なんだ……)」

そう思ったり思わなかったりしながら、教科書を鞄から出して、机に入れようと手を入れて、

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コツン

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指先に何か硬い物が当たる。

四角くて、表面がところどころザラ[m]ザラしている。

何となく引っ掴んで、よく見ようと机の上に出せば、それは、

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「お……」

"たふくちゃん"と、続けずに何とか飲み込んだ。

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骨董品屋で見た、手のひらサイズの[k]木箱。

その上で、ひっくり返ってるお多福[.]ちゃん。

訳が分からない。

どうしてこれが俺の鞄から?

「やっぱり買ったんだそれ」

囲井さんがにこにこそう言うが、い[c]や待って買ってない。

あの後真っ直ぐ家に帰ったから、こ[n]れを俺が持ってる筈が無くて、でも[恐]現にお多福ちゃんはちっこい手足を[怖]バタバタさせて、しきりに何かを訴[鬼]えてる。

「逆さまじゃない?それ」

「え?」

箱を指差した囲井さんが笑う。

大きな声で言うと1人でブツブツ言[故]ってる変な人になるから、かなり小[事]さな声でお多福ちゃんに聞いてみる[文]

聞こえているかは別として。

「あー…………反対なの?」

そう聞けば、コクコク頷いた。

小箱をひっくり返してやると、お多[章]福ちゃんもコロンと転がる。

そして昨日と同じように正座し直し[来]て、俺に深々とお辞儀をした。

「なんでここに居るの?」

続けて聞くとお多福ちゃんは、細い[自]目を更に糸みたいに伸ばして、俺へ[i]両手を伸ばす。

丁度、小さい子が抱っこをせがむ時[a]みたいな体勢。

「?」

パクパク一生懸命話す素振りを見せ[m]てくれてるけど、全く何も聞こえな[k]い。

もう一つ何か声を掛けようとして、

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「なーにこれ?」

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「?!」

囲井さんでも久慈でもお多福ちゃん[.]でもない、まさかの第三者の声がし[c]て、あからさまにびっくりしてしま[n]った。

「あ、ごめん!驚かした」

「いや」

誰だっけこの人。

正面で申し訳なさそうに俺を見る、[恐]二つ結びの女子。

確か、なが……なが。

「永口榛(ながぐちはる)だよ」

「そう永口さん!……あ、」

思いっきり指差して言ってしまった[怖]

完全に、名前忘れてました宣言した[鬼]のも同然だ。

さぁーっと血の気が失せてく俺と反[故]比例して、くすくす人懐っこそうな[事]笑顔を浮かべた永口さん。

「覚える人多かったもんね」

「ごめん!!」

「いーよいーよ面白いから」

何かがツボに入ったのだろう。

自分の名を忘れられてたのに、ケラ[文]ケラ笑っている。

非常に明るい人だこの人。

お多福ちゃんも驚いたのか、箱から[章]俺の左手の方に移動して、くっつき[来]ながら永口さんを見てた。

まぁ感触なんて無いんだけど。

「むっちゃボロっちいねこの箱」

「そうっすかね」

「触ってもいい?」

「どうぞ」

ひとしきり笑ったあと、箱に興味を[自]示した永口さんは小箱を持ち上げた[i]

確かに随分古い箱だけど、手入れは[a]されていたように見える箱だから、[m]そこまで"ボロっちい&[k]quot;とは思わないのだが。

「中何入ってるの?」

「さあ」

「開けていい?」

「はあ」

とことんマイペース。

小箱を開けようと蓋に手を掛けた永[.]口さんだったが、チラッと見たお多[c]福ちゃんがちぎれんばかりに首を振[n]っていた。

物凄くイヤイヤしている。

恐らく、開けられるのが嫌なんだろ[恐]う。

誰だろうと嫌がってるのを強要する[怖]のはよくない。

だから慌てて永口さんを止めようと[鬼]して、

「榛ちゃん」

横から飛び込んだ声。

「ん?なーに」

「榛ちゃん、木崎くんに何か用あっ[故]たんじゃないの?」

「あっ!そうだ忘れてたありがとう[事]榮ちゃん」

囲井さんの質問で俺への用を思い出[文]したのか、永口さんは小箱を机の上[章]に置く。

永口さんが囲井さんに意識を向けて[来]いる隙に、俺は箱を回収して机の中[自]に仕舞った。

偶然だと思うが、囲井さんに「あり[i]がとう」と心の中で礼をして。

「あのね木崎くん」

日直の仕事がなんとか。

俺への用事を伝える永口さんの話を聞きつつ、左手はなんとなくお多福ちゃんが触ってそうで、机の中に入れておいた。

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