结语
2016 年 1 月下旬
…
旧公寓的一个房间。
昏暗的房间内,沙发上坐着一个男人[文],摆弄着手机。
男人的脸正对着智能手机的小屏幕,[章]小显示屏的灯光照亮了他的脸。
无事可做。
这只是浪费时间。
我只是在搜索可怕的网站,因为我想[来]看到一些可怕的东西。
哦?
男人的手指停了下来。
一个有趣的关键字引起了我的注意。[自]
[诅咒之血]
“搜此者必死”
“发疯必死”
这样的关键词引起我的注意。
好像这是一种叫做【不该搜索的词】[i]的东西。
并显示某个URL。
根据相关文章,凡是看到这【诅咒之[a]血】的人都会死
“死”
。
而且,“我疯了”……
操作智能手机的男人的手指停了下来[m]。
……
见了必死。
嗯,吓人。
但是我也想看
但是我有点害怕...
我该怎么办...
……
好吧,让我们看看!
男子犹豫片刻,打开了【诅咒之血】。
…
…
【解说:我搜了不该搜的词】
超越了网址。这是一段在著名视频网[k]站上发布的视频。
男人点击播放按钮。
...
...
智能手机屏幕上出现了一名穿T恤的[.]男子,他是这段视频的解说员。欢快[c]的语气
“大家好。
今天,我想实实在在的去搜一下某些[n]【不该搜的词】。
那个词就是【诅咒之血】!
有传言说最近这个词在国外很火... /p>
我要死了这是正确的!
不,这很可怕。
更何况,他们不只是死,而是死于疯[恐]狂!
而今天,当着屏幕另一边观众的面,[怖]我要搜索那些【不该搜索的词】!
看着对象……[诅咒之血],
你是不是对我的丑感到惊讶?
或者,
是你确定你会发疯然后死去?我给你[鬼]录了个视频。
好了,开始吧。
请好好看看屏幕另一边的观众是如何[故]让我发疯的,也可能不会!
开始搜索吧!
视频中,身穿T恤的解说员开始操作[事]笔记本电脑。
我的盲点看不清我的笔记本电脑屏幕[文]。
这可能是制作的一部分。
男人对屏幕上解说员的动作很感兴趣。
屏幕上,解说员正在敲击键盘继续搜[章]索。
“嗯……是的,出来了,是投影出来[来]的!”
眼前的就是那个【诅咒之血】吗?
……嗯……?
这是什么?
它看起来像一张脏纸......
我想我以前在哪里见过这个....[自]..
我认为这是一个类在大学里。我想.[i].....
是的,没错。但这是扭曲的,
转身
转身扭动
?
? ?
解说员不动了。
什么?这是怎么回事?
男人盯着屏幕。
紧接着。
音乐:6
啊啊啊啊啊! ! ! 』
哇!
突然,解说员尖叫起来。
奇怪的尖叫声让男人跪倒在沙发上。
即便如此,我也没有放开智能手机的画面,投射出在地上拼命扭动的解说员的影像。
“啊,gagakakagakaf[a]ugaagbababababab[m]a”
什么鬼!这是怎么回事
“可是,哈哈哈哈嗨嗨嗨嗨嗨嗨嗨嗨[k]嗨嗨fugufugufu”
接着,男人恍然大悟。
解说员笑了。
那是解说员失去理智和话语的笑声。[.]
在屏幕的另一边,解说员在地板上爬[c]来爬去又笑又打。
可是
突然,动作停止了。
发生了什么事?
解说员突然安静下来,男人盯着屏幕[n]。
解说员缓缓站起。
他的眸光微微一凝。
解说员的脸转向你。
解说员的眼睛盯着我。
很明显,你在看着我。
然后
“咪”
解说员瞪大了眼睛对着屏幕这边开始[恐]尖叫!
“我不应该看到那个!”
这该死的。
扭来扭去的。
这就是我的想法!
振作起来!我一边捶打一边小声嘀咕!尖叫!
诅咒,灭亡等等。
我不应该看到那个。不不不不不不不不不不不不不不不不不不不不不不不不不不不不。”
``他们该死。你好。
嘿嘿嘿嘿嘿嘿嘿嘿嘿嘿嘿嘿嘿! ! ! !
屏幕的另一边,解说员正在尖叫。
“怎么了!这到底是什么东西!”
屏幕这边的男人浑身一颤。
但不管男人怎么闹,
“I-I-I-I-I-I-I-I[怖]-I-I-I-IIIIIIIII[鬼]IIIIIIIIIIIIIIII[故]IIIIIIIIIIIIIIII[事]IIIIIIIIIIIIIIII[文]IIIIIIIIIIIIIIII[章]IIIIIIIIIIIIIIII[来]IIIIIIIIIIIIIIII[自]IIIIIIIIIIIIIIII[i]IIIIIIIIIIIIIIII[a]IIIIIIIIIIIIIIII[m]IIIIIIIIIIIIIIII[k]IIIIIIIIIIIIIIII[.]IIIIIIIIIIIIIIII[c]IIIIIIIIIIIIIIII[n]IIIIIIIIIIIIIIII[恐]IIIIIIIIIIIIIIII[怖]IIIIIIIIIIIIIIII[鬼]IIIIIIIIIIIIIIII[故]IIIIIIIIIIIIIIII[事]IIIIIIIIIIIIIIII[文]IIIIIIIIIIIIIIII[章]IIIIIIIIIIIIIIII[来]IIIIIIIIIIIIIIII[自]IIIIIIIIIIIIIIII[i]IIIIIIIIIIIIIIII[a]IIIIIIIIIIIIIIII[m]IIIIIIIIIIIIIIII[k]IIIIIIIIIIIIIIII[.]IIIIIIIIIIIIIIII[c]III...他的嘴。
不过呢。
Mishiri……
带着奇怪的声音。解说员的动作突然[n]又停了下来。
Mishiri……
Mikiri……
解说员的头还不自然地直立着,猛然[恐]仰起。
也是一个不可能的角度,以至于忽略[怖]了颈部的结构。
同时直视
Gokiri。
脖子上、下巴上或其他骨头上有裂缝[鬼]。
解说员嘴巴大。
我张大嘴巴,大得不可思议。
张开嘴巴的大小,轻松达到50公分[故]。
由于嘴巴的结构,这是不可能的尺寸[事]。
与其说它是开放的,
“某事”正在强迫它开放
。
这真是一个非人的转变。
笔直站立,
四肢无力下垂,
强行张开的嘴巴让人联想到喇叭。
已经是超越人形的“东西”了。
滚。
一股鲜血从像是鼻子的地方流了出来[文]。
太黑太浑,称不上是血。
滚。多罗里。
从解说员被压扁的耳朵和眼睛里,从变成一个巨大洞口的嘴巴里,从全身的每一个洞里,都溢出了鲜血般的液体,喷涌而出。
它的出现,就是一口鲜血不断涌出的[章]坩埚。
比沙里!
智能手机屏幕上沾满了鲜血。
大量的鲜血落在了屏幕另一边的摄像[来]头上。
“咦!”
这血不是直接沾到他身上
,而是像是碰到了什么不干净的东西[自],男人摸了摸自己的手机。出去
[诅咒之血]
当他触摸到屏幕另一边的鲜血时,脑[i]子里突然冒出这句话。
冷静,冷静。
这是屏幕另一边发生的事情。
不用惊慌!
男人好不容易回过神来,拿起手机,目光转向了另一块屏幕。
血染屏幕的另一边,是伪装成铜管乐器的血色流光。
它一动不动。
活着还是死了?
画面上没有任何动静,只有时间流逝[a]。
这是什么视频?
是假的吗?电脑动画?
但是,你真的要为一个发布的视频制[m]作这么精致的CG吗?
……不看了。
出于厌恶,这名男子操纵了智能手机[k],断开连接,然后关闭了屏幕。
擦除,
擦除……
是的,
不会消失!
我无法断开连接!
智能手机的屏幕上,不断出现沾满鲜血、突然变了的现场解说员。
困惑的人反复按下智能手机上的电源按钮。
但它不接受任何操作。
为什么它不会消失!
这是怎么回事!
...?
等等?
如果这个视频不是CG,就不是虚构[.]
,而且这个解说员真的死了...
这到底是谁? 但是你上传了这个视频吗?
男人脊背发凉。
牢不可破的智能手机。持续播放的亮[c]红色屏幕。
抓住解说员的脸,强行开口的“东西[n]”的存在……
Zawa...
我感觉左耳周围有东西存在。
我对那个“东西”感到恐惧。
人不能动。
我什至不能转身。
这里有人。
这个房间里有人。
有“东西”。
我看不见你。
我只是在看视频。
但是显然,我附近有“东西”……
男人的脑海里蹦出一个词。
[诅咒之血]
...
时间到了。
打勾。
男子抱头。
打勾。
我的后脑勺一阵刺痛。
痒。
痒痒的。
痒痒痒痒。
痒痒痒痒!
他扶着头倒在地上。
这是一种强烈的瘙痒。
我有一种难受的瘙痒感,就像无数只小虫子在我的脑袋里爬来爬去。
“这是什么鬼!
我好恶心……别进来!
别进来!
p>p>
停止!
痛得我都受不了了。
男人在地板上挣扎,抱着他的头。
“哎哟,哎哟,不行,给我滚开。哦哦哦哦……”
男人的声音戛然而止。
它一动不动。
几秒钟后。
慢慢的,站起来。
这个手势和刚才的解说员很像。
男人站直身体,双臂紧紧抱住自己的身体。
慢慢的,紧的,紧的。
即使破坏自己的身体,那股非人的力量也不会停止。
就算你的手臂骨碎了
就算你的肋骨碎了
就算你的五脏六腑被压碎了
就算你的脊椎骨被砍断了螺丝,
即使嘴里喷出鲜血
,我也要拥抱你。
继续拥抱。
有痛感。疼得要命。碎骨痛。
可是我叫不出来。
“某物”支配着男人的身体。
大概是【诅咒之血】
无尽的痛苦中,男人想道。
现在我面临着和视频中解说员一样的命运。
这感觉……
全靠【诅咒之血】的。
我明白了。
什么是【诅咒之血】?
…我不应该看的。
与这样的遗憾相反,
“咳……”
继续掐死自己的男人吐出含糊不清的[恐]话。
“咯咯”
是细小的声音
“咯咯咯咯咯咯咯咯咯咯咯咯咯咯咯[怖]咯咯咯咯咯咯咯咯咯咯咯咯咯咯咯咯[鬼]咯咯咯咯咯咯咯咯咯咯咯咯咯咯咯咯[故]咯咯咯咯咯咯咯咯咯咯咯咯咯咯咯咯[事]咯咯咯咯咯咯咯咯咯咯咯”
是小声
“咯咯咯咯咯咯咯咯咯咯咯咯咯咯哈[文]哈哈哈哈哈哈哈哈哈哈哈哈”
是笑声。
那是‘某物’发出的欢快的声音,看[章]到它就会杀死任何人。
…
music:2
…
当公寓的房东察觉到异常,走进房间[来]时。
A man who kept twisting his own body with the strength of his own arms said,
"Gufuhihihihihihi[自]hihihihihihihihi[i]hihihihihihihihi[a]hihihihihihihihi[m]hihihihihihihihi[k]hihihihihihihihi[.]hihihihihihihihi[c]hihihihihihihihi[n]hihihihihihihihi[恐]hihihihihihihihi[怖]hihihihihihihihi[鬼]hihihihihihihihi[故]hihihihihihihihi[事]hihihihihihihihi[文]ch'
" >Has laughter tinged with madness.
它看起来像是某种机器的一部分……[章]它看起来像一颗螺丝。
……
……
几个小时后。
波士顿马萨诸塞州总医院已确认大量人类死亡。
参加尸检的医生尖叫起来。
“天哪!天哪!”
(大家大家,脑子坏掉了!!)
作者:yuki
原文:【呪われた血】①-2016年1月下旬
エピローグ
2016年1月下旬
…
古びたアパートの一室。
その薄暗い部屋の中に、ソファに座[来]りスマフォをいじる男が一人いた。[自]
スマホの小さな画面に向き合う男の[i]顔は、小さなディスプレイの光で照[a]らされてる。
特に何をするでも無かった。
ただの暇潰しだった。
怖いもの見たさで、恐怖系サイトを[m]検索していただけだった。
お?
男の指が止まる。
興味深げなキーワードが目に入った[k]のだ。
【呪われた血】
『これを検索した者は、死ぬ』
『気が狂って、死ぬ』
そんなキーワードが目にとまる。
どうやらこれは、いわゆる、【検索[.]してはいけない言葉】という類いの[c]モノのようだ。
そして、とあるURLが表示される[n]。
関連記事によると、この【呪われた[恐]血】を目にした者は、
『死ぬ』
らしい。
しかも、『気が狂って』…。
スマフォを操作する男の指が止まる[怖]。
…。
見たら死ぬ、か。
うーん、怖いなぁ。
でも、見てみたい気もする
けど、ちょっと怖い…。
どうしよう…。
…。
よし、見よう!
数瞬の躊躇いの後、男は、【呪われ[鬼]た血】にアクセスした。
…
…
【実況:検索してはいけない言葉を[故]検索してみた】
URLの先。それは、有名な動画サ[事]イトに投稿されていた、一つの動画[文]だった。
男は再生ボタンをクリックする。
…
…
スマフォの画面に映される動画の中[章]で、この動画の実況者であるTシャ[来]ツ姿の男性が現れ、陽気な口調で喋[自]り出した。
『ハロー、皆さん。
今日は、とある[検索してはいけな[i]い言葉]を実際に検索してみようと[a]思います。
その言葉とは、[呪われた血]!
この言葉、最近、外国で話題になっ[m]たという噂なのですが…、
なんとなんと、この検索した先にあ[k]るモノを見たものは…、
死んでしまうんだそうです!
いやー、怖いですね。
しかも、だだ死ぬんじゃなくて、気[.]が狂って死んじゃうんだそうです![c]
そして、今日僕は、画面の向こう側[n]の視聴者さん達の見ている前で、そ[恐]の[検索してはいけない言葉]を検[怖]索してみようかと思います!
その検索先にあるモノ…[呪われた[鬼]血]を見て、
僕が無様に驚くのか、
それとも、「ふーんなんだそんな程[故]度かぁ」とがっかりするのか、
まさかまさか、本当に気が狂って死[事]んじゃうのか、
そんな僕の様子を面白おかしく見て[文]欲しくて、この実況動画をあげまし[章]た。
ではでは、そろそろ始めたいと思い[来]ます。
画面の向こう側の視聴者さんは、僕[自]の気が狂う、か〜もしれない様を、[i]よ〜くご覧下さいませませ!
それでは、LETS検索START[a]!』
動画内のTシャツ姿の実況者が手元[m]にあるノートパソコンの操作を始め[k]る。
ノートパソコンの画面は死角でよく[.]見えない。
それも演出の一つなのだろう。
男は興味深げに、画面に映る実況者[c]の動向に注目する。
画面の中では、実況者がキーボード[n]を叩き検索を進めている。
『えーっと…、はい、出てきました[恐]、映されました!
今、私の眼の前に表示されているの[怖]が、例の【呪われた血】ですか、ね[鬼]?
…え、と…?
なんでしょうか、これ。
汚らしい、紙切れみたいな…
これ、何処かで見た事がある気がし[故]ますね…、
確か、大学の授業だったかな…、
うん、そうだ。でも、これ、歪んで[事]て、
曲がりくねって
曲がりクネてって、てて
てててててててっててっててってて[文]
てててててててってててってててて[章]ててててててててっててっててって[来]ててっててってっててっててってて[自]っててっててっててててってってて[i]って』
?
??
実況者の動きが停止する。
なんだ? 何が起こっている?
男は画面を凝視する。
その直後。
music:6
『あ、あああああああ、あああああ[a]!!!』
うわ!
突然、実況者が叫び声を挙げる。
その奇妙な叫び声に、男は腰を浮か[m]しソファーから転び落ちた。
それでも手放さなかったスマホの画[k]面には、半狂乱になって床をのたう[.]ちまわる実況者の姿が映し出されて[c]いた。
『あ、がかかかっかがかふがぁぐば[n]ばばばっばば』
な、なんだ! 何が起こってるんだ?
『が、は、はははひひひひほひひ、[恐]うけけけうひひひふぐふぐふ』
そこで、男は気付いた。
実況者が、笑っている事に。
それは、正気も言葉も失った実況者[怖]の、笑い声だった。
画面の向こう側で、笑いながら床に[鬼]這い蹲りビクリビクリのたうち回る[故]実況者。
が、
突然、その動きがピタリと停止する[事]。
何が起こった?
実況者の突然の静止に、男は画面を[文]見つめる。
ゆっくりと立ち上がる実況者。
その目の焦点が、僅かながら落ち着[章]いた。
実況者の顔が、こちらを向く。
実況者の瞳が、こちらを見つめる。[来]
明らかに、こちらを、見ている。
そして、
『み』
実況者は瞳孔を広げたまま、画面の[自]こちら側に向かって叫び出した!
『見ちゃいけなかったんだ!
あれは、のろわれた、ち、だ。
歪んで、グネグネと曲がりくねって[i]た。
それが、俺の頭の中に入ってきた![a]
掻き回すんだよ!ぐちゃぐちゃと叩[m]き混ぜながら、囁くんだよ! 叫ぶんだよ!
呪われろとか、滅びろとか、何度も[k]なんどもナンドモナンドモ叫ぶんダ[.]あよ。
あれは、アレは、みちゃいけなかっ[c]たんだよ。みちゃいけな、みちゃ…[n]ミチャ、みちゃみちゃ…みちゃみち[恐]ゃみちゃみちゃみちゃみちゃみちゃ[怖]みちゃみちゃみちゃみちゃみちゃや[鬼]やっやっやっやや』
実況者の声は再び狂気に飲み込まれ[故]る。
『そおそおそそだ、のろわれたちな[事]んだよ。ちなんだあよ。
ちだちだちだちだちだちちちいちち[文]いちちちちぃぃぃぃチチチチチチチ[章]チチチチチチィイイイイイイイイイ[来]イイイイ!!!!!』
画面の向こう側で、実況者が叫び狂[自]っている。
「どうしちゃったんだよ! なんなんだよ、これ!」
画面のこちら側の男は動揺する。
だが、男の動揺に関係なく、
『いいいいいいいいいいいいいいい[i]いいいいいいいいいイィぃぃぃぃい[a]イィイィいいぃぃぃぃ…』
実況者は口から大量の涎と唾液を飛[m]び散らせながら、意味不明な言葉を[k]叫ぶだけだった。
だがその時。
ミシリ…
奇妙な音と共に。実況者の動きが再[.]びピタリと停止する。
ミシリ…
ミキリ…
不自然な程に直立した姿勢のままで[c]、実況者の頭が、ガクンと真上を向[n]く。
それも、有り得ない程の角度で、首[恐]の構造を無視する程に。
真上を向いたまま、
ゴキリ。
首か、顎か、何かの骨が砕けた音が[怖]した。
実況者の口が大きく。
有り得ない程にあんぐりと、大口を[鬼]開ける。
その開いた口のサイズは、ゆうに5[故]0㎝は開いている。
口の構造上、有り得ないサイズであ[事]る。
それは、開いている、というよりも[文]、
『何か』に無理矢理にこじ開けられ[章]ている、
という表現がしっくりする。
そんな、人外な、変貌だった。
ピンと直立した姿勢のままで、
四肢は力無く垂れ下がり、
無理矢理開かれた口は、ラッパを連[来]想させる。
それは既に、人の姿を超えている『[自]何か』だった。
ドロリ。
鼻と思わしき部位から、一筋の血が[i]流れ出た。
それは、血というには、黒く濁り過[a]ぎていた。
ドロリ。ドロリ。
実況者の潰れた耳から眼から、巨大[m]な穴と化した口から、全身の穴とい[k]う穴から、その血のような液体が溢[.]れ噴き出す。
その姿は、際限無く血液を湧き上が[c]らせる鮮血の坩堝だった。
ビシャリ!
スマホの画面が鮮血に染まる。
画面の向こう側のカメラに、大量の[n]血液が降り掛かったのだ。
「ヒィ!」
直接、自身に血液が触れたわけでは[恐]ない
だが、汚らわしいモノに触れてしま[怖]ったかのように、男はスマホを投げ[鬼]出す。
【呪われた血】
画面の向こう側の鮮血に触れた瞬間[故]、その言葉が男の頭に浮んでいた。[事]
落ち着け、落ち着くんだ。
これは、画面の向こう側の出来事だ[文]。
ビビる必要なんて、ない!
なんとか冷静さを取り戻した男は、[章]摘み上げるようにスマホを持ち上げ[来]、もう一画面に眼を向ける。
血に濡れる画面の向こう側には、金[自]管楽器のような姿に成り果てた血塗[i]れの実況者の姿が映っていた。
ピクリとも動かない。
生きているのか、死んでいるのか…[a]。
画面に動きは無く、時間だけ経過し[m]ている。
なんなんだ、この動画は!
まさか、ヤラセ? CG?
だが、たかが投稿動画で、こんな手[k]の込んだCGを作るか?
…もう見るのはやめよう。
気持ち悪さに駆られ、男は、スマフ[.]ォを操作し、接続を切り、画面を消[c]す。
消す、
消す…
き、
消えない!
接続が切れない!
スマフォの画面には、鮮血に染まり[n]、豹変した血塗れの実況者が映り続[恐]けている。
混乱した男は、スマフォの電源ボタ[怖]ンをカチカチと連打する。
だが、操作を受け付けない。
なんで消えないんだ!
どうなっているんだ!
…?
待てよ?
この動画が、CGではなく、ヤラセ[鬼]でもなく、
実際に、この実況者が死んでいると[故]したら…、
一 体 誰 が 、 こ の 動 画 を ア ッ プ し た ん だ ?
男の背筋に、ゾクリと怖気が奔る。[事]
切れないスマフォ。再生を続ける真[文]っ赤な画面。
実況者の顔面を掴み無理矢理に口を[章]こじ開ける、『何か』の存在…。
ザワ…
左耳の辺りに、気配を感じる。
その『何か』の怖気を感じる。
男は動けない。
背後を振り向くことすらままならな[来]い。
誰かいる。
この部屋に、誰か、いる。
『何か』が、いる。
姿は見えない。
俺は、動画を見ているだけだった。[自]
だが明らかに、俺の近くに『何か』[i]がいる…。
男の脳裏に、言葉が浮かぶ。
【呪われた、血】
…。
その時だ。
チクリ。
男が頭を抱えた。
チクリ。
頭の奥底がチクチクした。
痒い。
痒い痒い。
痒い痒い痒い。
痒い痒い痒い痒い!
頭を抱えながら男は床に倒れ込む。[a]
それは、猛烈な痒みだった。
頭の中で無数の小さな虫が這うよう[m]な、不快な痒みがあった。
「な、なんだこれ!
き、気持ち悪い…、入ってくるな![k]
俺の中に入ってくるな!
やめろ! やめ…」
やがて痒みは痛さに変わり、更には[.]激痛に変わった。
それは、立つ事すら出来ない痛みだ[c]った。
男は頭を抱えながら、床でのたうち[n]回る。
「痛い痛い痛いよ、やだよ、俺の中[恐]から出て行ってよ。やだよ、嫌だよ[怖]。やだやだやだやだぁあやいややや[鬼]やぁ、あああああああああああ…」[故]
男の声が止まった。
ピクリとも動かない。
そして数秒後。
ゆっくりと、立ち上がる。
その仕草は、先程の実況者によく似[事]ていた。
男は、直立のまま、自身の体を両腕[文]でギュウと掻き抱く。
ゆっくりと、ギュウギュウと、抱き[章]締める。
その人外の膂力は、自身の体を破壊[来]しても止まらない。
腕の骨が砕けようとも、
肋骨が粉砕しようとも、
内臓が潰れようとも、
背骨が捩子切られようとも、
口から血液が飛沫となって絞り出そ[自]うとも、
抱き締める。
ギュウギュウと、抱き締め続ける。[i]
痛みは、あった。死ぬ程痛かった。[a]骨砕け内臓潰れる痛み。
だが、叫べない。
『何か』が男の身体を支配している[m]。
それはおそらく【呪われた血】
際限無く続く痛みの中で、男は思う[k]。
今俺は、動画に映っていた実況者と[.]同じ運命を辿っている。
これじゃ、まるで、感…せ、ん。
全ては【呪われた血】によるもの。[c]
今なら解る。
【呪われた血】が、何なのか。
…見るんじゃなかった。
そんな後悔とは裏腹に、
「ク…」
自らの身体を絞め続ける男は、掠れ[n]た言葉を漏らす。
「クヒ」
それは、小さな声だった
「くひくひくひひひひひほはひはひ[恐]はひははっははひひ」
それは笑い声だった。
目にした者を狂い殺す『何か』の、[怖]喜びの、声だった。
…
music:2
…
アパートの大家が異常に気付き、部[鬼]屋の中に踏み込んだ時。
自らの身体を自身の腕の膂力で捻ら[故]せ続けた男が、
「グフひひひひひひひひひひひひひ[事]ひひっひっひ」
狂気に彩られた笑い声を挙げていた[文]。
その姿はまるで、何かの機械の部品[章]の様な…、螺子の形に似ていた。
…
…
数時間後。
ボストン・マサチューセッツ総合病[来]院にて、多数の人間の死亡が確認さ[自]れた。
検死に立ち会った医師が喚き出す。[i]
「Oh my God! Oh my God!」
(なんてことだ!!)
「in full strength…Brains is mixer!mixer!!」
(みんな、みんな、脳味噌がグチャグチャになってる!!)
声明
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