[诅咒之血]①-2016年1月下旬

iamk 日本恐怖故事 2023-07-27 08:30:02 694 0

结语

2016 年 1 月下旬

旧公寓的一个房间。

昏暗的房间内,沙发上坐着一个男人[文],摆弄着手机。

男人的脸正对着智能手机的小屏幕,[章]小显示屏的灯光照亮了他的脸。

无事可做。

这只是浪费时间。

我只是在搜索可怕的网站,因为我想[来]看到一些可怕的东西。

哦?

男人的手指停了下来。

一个有趣的关键字引起了我的注意。[自]

[诅咒之血]

“搜此者必死”

“发疯必死”

这样的关键词引起我的注意。

好像这是一种叫做【不该搜索的词】[i]的东西。

并显示某个URL。

根据相关文章,凡是看到这【诅咒之[a]血】的人都会死

“死”

而且,“我疯了”……

操作智能手机的男人的手指停了下来[m]

……

见了必死。

嗯,吓人。

但是我也想看

但是我有点害怕...

我该怎么办...

……

好吧,让我们看看!

男子犹豫片刻,打开了【诅咒之血】。

【解说:我搜了不该搜的词】

超越了网址。这是一段在著名视频网[k]站上发布的视频。

男人点击播放按钮。

...

...

智能手机屏幕上出现了一名穿T恤的[.]男子,他是这段视频的解说员。欢快[c]的语气

“大家好。

今天,我想实实在在的去搜一下某些[n]【不该搜的词】。

那个词就是【诅咒之血】!

有传言说最近这个词在国外很火... /p>

我要死了这是正确的!

不,这很可怕。

更何况,他们不只是死,而是死于疯[恐]狂!

而今天,当着屏幕另一边观众的面,[怖]我要搜索那些【不该搜索的词】!

看着对象……[诅咒之血],

你是不是对我的丑感到惊讶?

或者,

是你确定你会发疯然后死去?我给你[鬼]录了个视频。

好了,开始吧。

请好好看看屏幕另一边的观众是如何[故]让我发疯的,也可能不会!

开始搜索吧!

视频中,身穿T恤的解说员开始操作[事]笔记本电脑。

我的盲点看不清我的笔记本电脑屏幕[文]

这可能是制作的一部分。

男人对屏幕上解说员的动作很感兴趣。

屏幕上,解说员正在敲击键盘继续搜[章]索。

“嗯……是的,出来了,是投影出来[来]的!”

眼前的就是那个【诅咒之血】吗?

……嗯……?

这是什么?

它看起来像一张脏纸......

我想我以前在哪里见过这个....[自]..

我认为这是一个类在大学里。我想.[i].....

是的,没错。但这是扭曲的,

转身

转身扭动

? ?

解说员不动了。

什么?这是怎么回事?

男人盯着屏幕。

紧接着。

音乐:6

啊啊啊啊啊! ! ! 』

哇!

突然,解说员尖叫起来。

奇怪的尖叫声让男人跪倒在沙发上。

即便如此,我也没有放开智能手机的画面,投射出在地上拼命扭动的解说员的影像。

“啊,gagakakagakaf[a]ugaagbababababab[m]a”

什么鬼!这是怎么回事

“可是,哈哈哈哈嗨嗨嗨嗨嗨嗨嗨嗨[k]嗨嗨fugufugufu”

接着,男人恍然大悟。

解说员笑了。

那是解说员失去理智和话语的笑声。[.]

在屏幕的另一边,解说员在地板上爬[c]来爬去又笑又打。

可是

突然,动作停止了。

发生了什么事?

解说员突然安静下来,男人盯着屏幕[n]

解说员缓缓站起。

他的眸光微微一凝。

解说员的脸转向你。

解说员的眼睛盯着我。

很明显,你在看着我。

然后

“咪”

解说员瞪大了眼睛对着屏幕这边开始[恐]尖叫!

“我不应该看到那个!”

这该死的。

扭来扭去的。

这就是我的想法!

振作起来!我一边捶打一边小声嘀咕!尖叫!

诅咒,灭亡等等。

我不应该看到那个。不不不不不不不不不不不不不不不不不不不不不不不不不不不不。”

``他们该死。你好。

嘿嘿嘿嘿嘿嘿嘿嘿嘿嘿嘿嘿嘿! ! ! !

屏幕的另一边,解说员正在尖叫。

“怎么了!这到底是什么东西!”

屏幕这边的男人浑身一颤。

但不管男人怎么闹,

“I-I-I-I-I-I-I-I[怖]-I-I-I-IIIIIIIII[鬼]IIIIIIIIIIIIIIII[故]IIIIIIIIIIIIIIII[事]IIIIIIIIIIIIIIII[文]IIIIIIIIIIIIIIII[章]IIIIIIIIIIIIIIII[来]IIIIIIIIIIIIIIII[自]IIIIIIIIIIIIIIII[i]IIIIIIIIIIIIIIII[a]IIIIIIIIIIIIIIII[m]IIIIIIIIIIIIIIII[k]IIIIIIIIIIIIIIII[.]IIIIIIIIIIIIIIII[c]IIIIIIIIIIIIIIII[n]IIIIIIIIIIIIIIII[恐]IIIIIIIIIIIIIIII[怖]IIIIIIIIIIIIIIII[鬼]IIIIIIIIIIIIIIII[故]IIIIIIIIIIIIIIII[事]IIIIIIIIIIIIIIII[文]IIIIIIIIIIIIIIII[章]IIIIIIIIIIIIIIII[来]IIIIIIIIIIIIIIII[自]IIIIIIIIIIIIIIII[i]IIIIIIIIIIIIIIII[a]IIIIIIIIIIIIIIII[m]IIIIIIIIIIIIIIII[k]IIIIIIIIIIIIIIII[.]IIIIIIIIIIIIIIII[c]III...他的嘴。

不过呢。

Mishiri……

带着奇怪的声音。解说员的动作突然[n]又停了下来。

Mishiri……

Mikiri……

解说员的头还不自然地直立着,猛然[恐]仰起。

也是一个不可能的角度,以至于忽略[怖]了颈部的结构。

同时直视

Gokiri。

脖子上、下巴上或其他骨头上有裂缝[鬼]

解说员嘴巴大。

我张大嘴巴,大得不可思议。

张开嘴巴的大小,轻松达到50公分[故]

由于嘴巴的结构,这是不可能的尺寸[事]

与其说它是开放的,

“某事”正在强迫它开放

这真是一个非人的转变。

笔直站立,

四肢无力下垂,

强行张开的嘴巴让人联想到喇叭。

[诅咒之血]①-2016年1月下旬 日本恐怖故事

已经是超越人形的“东西”了。

滚。

一股鲜血从像是鼻子的地方流了出来[文]

太黑太浑,称不上是血。

滚。多罗里。

从解说员被压扁的耳朵和眼睛里,从变成一个巨大洞口的嘴巴里,从全身的每一个洞里,都溢出了鲜血般的液体,喷涌而出。

它的出现,就是一口鲜血不断涌出的[章]坩埚。

比沙里!

智能手机屏幕上沾满了鲜血。

大量的鲜血落在了屏幕另一边的摄像[来]头上。

“咦!”

这血不是直接沾到他身上

,而是像是碰到了什么不干净的东西[自],男人摸了摸自己的手机。出去

[诅咒之血]

当他触摸到屏幕另一边的鲜血时,脑[i]子里突然冒出这句话。

冷静,冷静。

这是屏幕另一边发生的事情。

不用惊慌!

男人好不容易回过神来,拿起手机,目光转向了另一块屏幕。

血染屏幕的另一边,是伪装成铜管乐器的血色流光。

它一动不动。

活着还是死了?

画面上没有任何动静,只有时间流逝[a]

这是什么视频?

是假的吗?电脑动画?

但是,你真的要为一个发布的视频制[m]作这么精致的CG吗?

……不看了。

出于厌恶,这名男子操纵了智能手机[k],断开连接,然后关闭了屏幕。

擦除,

擦除……

是的,

不会消失!

我无法断开连接!

智能手机的屏幕上,不断出现沾满鲜血、突然变了的现场解说员。

困惑的人反复按下智能手机上的电源按钮。

但它不接受任何操作。

为什么它不会消失!

这是怎么回事!

...?

等等?

如果这个视频不是CG,就不是虚构[.]

,而且这个解说员真的死了...

这到底是谁? 但是你上传了这个视频吗?

男人脊背发凉。

牢不可破的智能手机。持续播放的亮[c]红色屏幕。

抓住解说员的脸,强行开口的“东西[n]”的存在……

Zawa...

我感觉左耳周围有东西存在。

我对那个“东西”感到恐惧。

人不能动。

我什至不能转身。

这里有人。

这个房间里有人。

有“东西”。

我看不见你。

我只是在看视频。

但是显然,我附近有“东西”……

男人的脑海里蹦出一个词。

[诅咒之血]

...

时间到了。

打勾。

男子抱头。

打勾。

我的后脑勺一阵刺痛。

痒。

痒痒的。

痒痒痒痒。

痒痒痒痒!

他扶着头倒在地上。

这是一种强烈的瘙痒。

我有一种难受的瘙痒感,就像无数只小虫子在我的脑袋里爬来爬去。

“这是什么鬼!

我好恶心……别进来!

别进来!

p>

p>

停止!

痛得我都受不了了。

男人在地板上挣扎,抱着他的头。

“哎哟,哎哟,不行,给我滚开。哦哦哦哦……”

男人的声音戛然而止。

它一动不动。

几秒钟后。

慢慢的,站起来。

这个手势和刚才的解说员很像。

男人站直身体,双臂紧紧抱住自己的身体。

慢慢的,紧的,紧的。

即使破坏自己的身体,那股非人的力量也不会停止。

就算你的手臂骨碎了

就算你的肋骨碎了

就算你的五脏六腑被压碎了

就算你的脊椎骨被砍断了螺丝,

即使嘴里喷出鲜血

,我也要拥抱你。

继续拥抱。

有痛感。疼得要命。碎骨痛。

可是我叫不出来。

“某物”支配着男人的身体。

大概是【诅咒之血】

无尽的痛苦中,男人想道。

现在我面临着和视频中解说员一样的命运。

这感觉……

全靠【诅咒之血】的。

我明白了。

什么是【诅咒之血】?

…我不应该看的。

与这样的遗憾相反,

“咳……”

继续掐死自己的男人吐出含糊不清的[恐]话。

“咯咯”

是细小的声音

“咯咯咯咯咯咯咯咯咯咯咯咯咯咯咯[怖]咯咯咯咯咯咯咯咯咯咯咯咯咯咯咯咯[鬼]咯咯咯咯咯咯咯咯咯咯咯咯咯咯咯咯[故]咯咯咯咯咯咯咯咯咯咯咯咯咯咯咯咯[事]咯咯咯咯咯咯咯咯咯咯咯”

是小声

“咯咯咯咯咯咯咯咯咯咯咯咯咯咯哈[文]哈哈哈哈哈哈哈哈哈哈哈哈”

是笑声。

那是‘某物’发出的欢快的声音,看[章]到它就会杀死任何人。

music:2

当公寓的房东察觉到异常,走进房间[来]时。

A man who kept twisting his own body with the strength of his own arms said,

"Gufuhihihihihihi[自]hihihihihihihihi[i]hihihihihihihihi[a]hihihihihihihihi[m]hihihihihihihihi[k]hihihihihihihihi[.]hihihihihihihihi[c]hihihihihihihihi[n]hihihihihihihihi[恐]hihihihihihihihi[怖]hihihihihihihihi[鬼]hihihihihihihihi[故]hihihihihihihihi[事]hihihihihihihihi[文]ch'

" >Has laughter tinged with madness.

它看起来像是某种机器的一部分……[章]它看起来像一颗螺丝。

……

……

几个小时后。

波士顿马萨诸塞州总医院已确认大量人类死亡。

参加尸检的医生尖叫起来。

“天哪!天哪!”

(大家大家,脑子坏掉了!!)


作者:yuki
原文:【呪われた血】①-2016年1月下旬

エピローグ

2016年1月下旬

古びたアパートの一室。

その薄暗い部屋の中に、ソファに座[来]りスマフォをいじる男が一人いた。[自]

スマホの小さな画面に向き合う男の[i]顔は、小さなディスプレイの光で照[a]らされてる。

特に何をするでも無かった。

ただの暇潰しだった。

怖いもの見たさで、恐怖系サイトを[m]検索していただけだった。

お?

男の指が止まる。

興味深げなキーワードが目に入った[k]のだ。

【呪われた血】

『これを検索した者は、死ぬ』

『気が狂って、死ぬ』

そんなキーワードが目にとまる。

どうやらこれは、いわゆる、【検索[.]してはいけない言葉】という類いの[c]モノのようだ。

そして、とあるURLが表示される[n]

関連記事によると、この【呪われた[恐]血】を目にした者は、

『死ぬ』

らしい。

しかも、『気が狂って』…。

スマフォを操作する男の指が止まる[怖]

…。

見たら死ぬ、か。

うーん、怖いなぁ。

でも、見てみたい気もする

けど、ちょっと怖い…。

どうしよう…。

…。

よし、見よう!

数瞬の躊躇いの後、男は、【呪われ[鬼]た血】にアクセスした。

【実況:検索してはいけない言葉を[故]検索してみた】

URLの先。それは、有名な動画サ[事]イトに投稿されていた、一つの動画[文]だった。

男は再生ボタンをクリックする。

スマフォの画面に映される動画の中[章]で、この動画の実況者であるTシャ[来]ツ姿の男性が現れ、陽気な口調で喋[自]り出した。

『ハロー、皆さん。

今日は、とある[検索してはいけな[i]い言葉]を実際に検索してみようと[a]思います。

その言葉とは、[呪われた血]!

この言葉、最近、外国で話題になっ[m]たという噂なのですが…、

なんとなんと、この検索した先にあ[k]るモノを見たものは…、

死んでしまうんだそうです! 

いやー、怖いですね。

しかも、だだ死ぬんじゃなくて、気[.]が狂って死んじゃうんだそうです![c]

そして、今日僕は、画面の向こう側[n]の視聴者さん達の見ている前で、そ[恐]の[検索してはいけない言葉]を検[怖]索してみようかと思います!

その検索先にあるモノ…[呪われた[鬼]血]を見て、

僕が無様に驚くのか、

それとも、「ふーんなんだそんな程[故]度かぁ」とがっかりするのか、

まさかまさか、本当に気が狂って死[事]んじゃうのか、

そんな僕の様子を面白おかしく見て[文]欲しくて、この実況動画をあげまし[章]た。

ではでは、そろそろ始めたいと思い[来]ます。

画面の向こう側の視聴者さんは、僕[自]の気が狂う、か〜もしれない様を、[i]よ〜くご覧下さいませませ!

それでは、LETS検索START[a]!』

動画内のTシャツ姿の実況者が手元[m]にあるノートパソコンの操作を始め[k]る。

ノートパソコンの画面は死角でよく[.]見えない。

それも演出の一つなのだろう。

男は興味深げに、画面に映る実況者[c]の動向に注目する。 

画面の中では、実況者がキーボード[n]を叩き検索を進めている。

『えーっと…、はい、出てきました[恐]、映されました! 

今、私の眼の前に表示されているの[怖]が、例の【呪われた血】ですか、ね[鬼]

…え、と…?

なんでしょうか、これ。

汚らしい、紙切れみたいな…

これ、何処かで見た事がある気がし[故]ますね…、

確か、大学の授業だったかな…、

うん、そうだ。でも、これ、歪んで[事]て、

曲がりくねって

曲がりクネてって、てて

てててててててっててっててってて[文]

てててててててってててってててて[章]ててててててててっててっててって[来]ててっててってっててっててってて[自]っててっててっててててってってて[i]って』

??

実況者の動きが停止する。

なんだ? 何が起こっている?

男は画面を凝視する。

その直後。

music:6

『あ、あああああああ、あああああ[a]!!!』

うわ!

突然、実況者が叫び声を挙げる。

その奇妙な叫び声に、男は腰を浮か[m]しソファーから転び落ちた。

それでも手放さなかったスマホの画[k]面には、半狂乱になって床をのたう[.]ちまわる実況者の姿が映し出されて[c]いた。

『あ、がかかかっかがかふがぁぐば[n]ばばばっばば』

な、なんだ! 何が起こってるんだ?

『が、は、はははひひひひほひひ、[恐]うけけけうひひひふぐふぐふ』

そこで、男は気付いた。

実況者が、笑っている事に。

それは、正気も言葉も失った実況者[怖]の、笑い声だった。

画面の向こう側で、笑いながら床に[鬼]這い蹲りビクリビクリのたうち回る[故]実況者。

が、

突然、その動きがピタリと停止する[事]

何が起こった?

実況者の突然の静止に、男は画面を[文]見つめる。

ゆっくりと立ち上がる実況者。

その目の焦点が、僅かながら落ち着[章]いた。

実況者の顔が、こちらを向く。

実況者の瞳が、こちらを見つめる。[来] 

明らかに、こちらを、見ている。

そして、

『み』

実況者は瞳孔を広げたまま、画面の[自]こちら側に向かって叫び出した!

『見ちゃいけなかったんだ!

あれは、のろわれた、ち、だ。

歪んで、グネグネと曲がりくねって[i]た。

それが、俺の頭の中に入ってきた![a]

掻き回すんだよ!ぐちゃぐちゃと叩[m]き混ぜながら、囁くんだよ! 叫ぶんだよ!

呪われろとか、滅びろとか、何度も[k]なんどもナンドモナンドモ叫ぶんダ[.]あよ。

あれは、アレは、みちゃいけなかっ[c]たんだよ。みちゃいけな、みちゃ…[n]ミチャ、みちゃみちゃ…みちゃみち[恐]ゃみちゃみちゃみちゃみちゃみちゃ[怖]みちゃみちゃみちゃみちゃみちゃや[鬼]やっやっやっやや』

実況者の声は再び狂気に飲み込まれ[故]る。

『そおそおそそだ、のろわれたちな[事]んだよ。ちなんだあよ。

ちだちだちだちだちだちちちいちち[文]いちちちちぃぃぃぃチチチチチチチ[章]チチチチチチィイイイイイイイイイ[来]イイイイ!!!!!』

画面の向こう側で、実況者が叫び狂[自]っている。

「どうしちゃったんだよ! なんなんだよ、これ!」

画面のこちら側の男は動揺する。

だが、男の動揺に関係なく、

『いいいいいいいいいいいいいいい[i]いいいいいいいいいイィぃぃぃぃい[a]イィイィいいぃぃぃぃ…』

実況者は口から大量の涎と唾液を飛[m]び散らせながら、意味不明な言葉を[k]叫ぶだけだった。 

だがその時。

ミシリ…

奇妙な音と共に。実況者の動きが再[.]びピタリと停止する。

ミシリ…

ミキリ…

不自然な程に直立した姿勢のままで[c]、実況者の頭が、ガクンと真上を向[n]く。

それも、有り得ない程の角度で、首[恐]の構造を無視する程に。

真上を向いたまま、

ゴキリ。

首か、顎か、何かの骨が砕けた音が[怖]した。

実況者の口が大きく。

有り得ない程にあんぐりと、大口を[鬼]開ける。

その開いた口のサイズは、ゆうに5[故]0㎝は開いている。

口の構造上、有り得ないサイズであ[事]る。

それは、開いている、というよりも[文]

『何か』に無理矢理にこじ開けられ[章]ている、

という表現がしっくりする。

そんな、人外な、変貌だった。

ピンと直立した姿勢のままで、

四肢は力無く垂れ下がり、

無理矢理開かれた口は、ラッパを連[来]想させる。

それは既に、人の姿を超えている『[自]何か』だった。

ドロリ。

鼻と思わしき部位から、一筋の血が[i]流れ出た。

それは、血というには、黒く濁り過[a]ぎていた。

ドロリ。ドロリ。

実況者の潰れた耳から眼から、巨大[m]な穴と化した口から、全身の穴とい[k]う穴から、その血のような液体が溢[.]れ噴き出す。

その姿は、際限無く血液を湧き上が[c]らせる鮮血の坩堝だった。

ビシャリ!

スマホの画面が鮮血に染まる。

画面の向こう側のカメラに、大量の[n]血液が降り掛かったのだ。

「ヒィ!」

直接、自身に血液が触れたわけでは[恐]ない

だが、汚らわしいモノに触れてしま[怖]ったかのように、男はスマホを投げ[鬼]出す。

【呪われた血】

画面の向こう側の鮮血に触れた瞬間[故]、その言葉が男の頭に浮んでいた。[事]

落ち着け、落ち着くんだ。

これは、画面の向こう側の出来事だ[文]

ビビる必要なんて、ない!

なんとか冷静さを取り戻した男は、[章]摘み上げるようにスマホを持ち上げ[来]、もう一画面に眼を向ける。

血に濡れる画面の向こう側には、金[自]管楽器のような姿に成り果てた血塗[i]れの実況者の姿が映っていた。

ピクリとも動かない。

生きているのか、死んでいるのか…[a]

画面に動きは無く、時間だけ経過し[m]ている。

なんなんだ、この動画は!

まさか、ヤラセ? CG?

だが、たかが投稿動画で、こんな手[k]の込んだCGを作るか?

…もう見るのはやめよう。

気持ち悪さに駆られ、男は、スマフ[.]ォを操作し、接続を切り、画面を消[c]す。

消す、

消す…

き、

消えない!

接続が切れない!

スマフォの画面には、鮮血に染まり[n]、豹変した血塗れの実況者が映り続[恐]けている。

混乱した男は、スマフォの電源ボタ[怖]ンをカチカチと連打する。

だが、操作を受け付けない。

なんで消えないんだ!

どうなっているんだ!

…?

待てよ?

この動画が、CGではなく、ヤラセ[鬼]でもなく、

実際に、この実況者が死んでいると[故]したら…、

一 体 誰 が 、 こ の 動 画 を ア ッ プ し た ん だ ?

男の背筋に、ゾクリと怖気が奔る。[事]

切れないスマフォ。再生を続ける真[文]っ赤な画面。

実況者の顔面を掴み無理矢理に口を[章]こじ開ける、『何か』の存在…。

ザワ…

左耳の辺りに、気配を感じる。

その『何か』の怖気を感じる。

男は動けない。

背後を振り向くことすらままならな[来]い。

誰かいる。

この部屋に、誰か、いる。

『何か』が、いる。

姿は見えない。

俺は、動画を見ているだけだった。[自]

だが明らかに、俺の近くに『何か』[i]がいる…。

男の脳裏に、言葉が浮かぶ。

【呪われた、血】

…。

その時だ。

チクリ。

男が頭を抱えた。

チクリ。

頭の奥底がチクチクした。

痒い。

痒い痒い。

痒い痒い痒い。

痒い痒い痒い痒い!

頭を抱えながら男は床に倒れ込む。[a]

それは、猛烈な痒みだった。

頭の中で無数の小さな虫が這うよう[m]な、不快な痒みがあった。

「な、なんだこれ!

き、気持ち悪い…、入ってくるな![k]

俺の中に入ってくるな!

やめろ! やめ…」

やがて痒みは痛さに変わり、更には[.]激痛に変わった。

それは、立つ事すら出来ない痛みだ[c]った。

男は頭を抱えながら、床でのたうち[n]回る。

「痛い痛い痛いよ、やだよ、俺の中[恐]から出て行ってよ。やだよ、嫌だよ[怖]。やだやだやだやだぁあやいややや[鬼]やぁ、あああああああああああ…」[故]

男の声が止まった。

ピクリとも動かない。

そして数秒後。

ゆっくりと、立ち上がる。

その仕草は、先程の実況者によく似[事]ていた。

男は、直立のまま、自身の体を両腕[文]でギュウと掻き抱く。

ゆっくりと、ギュウギュウと、抱き[章]締める。

その人外の膂力は、自身の体を破壊[来]しても止まらない。

腕の骨が砕けようとも、

肋骨が粉砕しようとも、

内臓が潰れようとも、

背骨が捩子切られようとも、

口から血液が飛沫となって絞り出そ[自]うとも、

抱き締める。

ギュウギュウと、抱き締め続ける。[i]

痛みは、あった。死ぬ程痛かった。[a]骨砕け内臓潰れる痛み。

だが、叫べない。

『何か』が男の身体を支配している[m]

それはおそらく【呪われた血】

際限無く続く痛みの中で、男は思う[k]

今俺は、動画に映っていた実況者と[.]同じ運命を辿っている。

これじゃ、まるで、感…せ、ん。

全ては【呪われた血】によるもの。[c]

今なら解る。

【呪われた血】が、何なのか。

…見るんじゃなかった。

そんな後悔とは裏腹に、

「ク…」

自らの身体を絞め続ける男は、掠れ[n]た言葉を漏らす。

「クヒ」

それは、小さな声だった

「くひくひくひひひひひほはひはひ[恐]はひははっははひひ」

それは笑い声だった。

目にした者を狂い殺す『何か』の、[怖]喜びの、声だった。

music:2

アパートの大家が異常に気付き、部[鬼]屋の中に踏み込んだ時。

自らの身体を自身の腕の膂力で捻ら[故]せ続けた男が、

「グフひひひひひひひひひひひひひ[事]ひひっひっひ」

狂気に彩られた笑い声を挙げていた[文]

その姿はまるで、何かの機械の部品[章]の様な…、螺子の形に似ていた。

数時間後。

ボストン・マサチューセッツ総合病[来]院にて、多数の人間の死亡が確認さ[自]れた。

検死に立ち会った医師が喚き出す。[i]

「Oh my God!  Oh my God!」

(なんてことだ!!)

「in full strength…Brains is mixer!mixer!!」

(みんな、みんな、脳味噌がグチャグチャになってる!!)

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