当地城市的 FM 广播电台。
你好FM是一个两小时的信息节目，每天早上7:00到9:00播出，周六和周日除外，是这个小电台的旗舰节目。
个性是矢泽理沙。
曾任各大电视台KBM女播音员的她，曾受托主持一档晚8点的综艺节目。
不愧是能言善道的人。
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在人气最旺盛的时候，理沙突然辞去[文]了电视台的工作，搬到了关东地区北[章]部的一个地方城市。
这是事实上的退休。
现在，她以当地活动、酒店婚礼和文化课礼仪指导等活动为生。
我以为我再也不会涉足广播行业了，但我身边的人怎么可能会对我漂亮的外表、敏捷的思维和过去的成就置之不理。
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三年前，当一家本地公司推出一个迷[来]你 FM 广播电台时，我的前同事 Makoto Sato 要求我做一个仓促的工作，我很不情[自]愿接受了，但我继续更新，一直持续[i]到今天。
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不像我之前工作的大台，一个人担当[a]多个角色是很困难的，但要提前排练[m]和详细开会，一点都不麻烦。
你要做的是在节目开始前大约一个小时进入展位，查看当天要阅读的手稿以及当地和国家的报纸，然后阅读发给节目的电子邮件和文件，选择节目中播放的音乐。一旦掌握了程序和整体流程，就可以冲天而起。如果你习惯了它，这可能是任何人都可以做的工作。
因为那种安慰，理沙无法辞掉这份工作。
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当Risa进入工作室时，她从自己[k]的瓶子里拿出一杯温热的咖啡，端到[.]热门的“Today's Magic”专区。查看收到的内容[c]社交网络。
本来这段时间很难得到赞助，所以我[n]放了一个“八字”来填补空白。
然而，当我介绍了二月初后不久就登[恐]场的“情人节爱情咒语”时，
“成功了。谢谢。
``我能够理解我的单相思。''
成功故事，例如“感谢这个节目，我[怖]最喜欢的男朋友向我求婚了。”
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从那时起，这个任何人都可以轻松做[鬼]到的“魔术”通过口耳相传，特别是[故]在年轻女性中流传开来，成为早上清[事]醒的信息节目。一下子就着火了。
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广播听众年龄相对较大，但在7点25分开始这个角落后，年龄段突然变得年轻化。
不过，由于最近的事态发展，出现了和之前节目中介绍的非常相似的诅咒，以及很可能会在播出代码中被抓到的东西。我开始收到旨在销售可疑信息产品的帖子，我开始认为是时候重新考虑了。
但是，新项目的想法不会那么容易出现，所以有一段时间我决定充分利用我的能力来争取时间。
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一天。
当 Risa 检查她的日常文件和听众发送给该程[文]序的电子邮件时，她看到了一封带有[章]附件的异常电子邮件。
“咦！这是什么帖子？”
现在，快速浏览一下。
“亲爱的Risa Yazawa先生
现在，我要说的是，我已经回到了过[来]去，并且我是最棒的。这是一个有效[自]的诅咒。
但是，您想要授予的请求仅限于“您[i]正在寻找的东西”和“您想要的东西[a]”去寻找。”
有很多事情，你必须尽可能地遵循，[m]才能得到立竿见影的效果。
附件中提供了详细信息。
请大家先熟悉帖子内容，再介绍给听众。
发布者：有栖川孝子（匿名）
电台名：《爱丽丝》
<准备事项>
：剪刀（工艺或缝纫用）
：一杯没有任何配料的温汤
：挂钩
：金属配件和连接工具钩子
：章鱼串或细绳
<要遵守的规则>
：总是一个人（一个人）。
：私人房间
：锁好门窗。
：用一根绳子系住其中一把剪刀的手柄，并在尖端打一个环。
：将中央挂钩挂在天花板上，然后用挂环挂起来。
：跪坐时悬挂的长度在头顶上方约5[k]厘米
：使房间变暗。或者拉上窗帘来阻挡外面的光线。
：汤是咸的。
<诅咒程序>
①坐在剪刀下。
② 闭上眼睛，慢慢地说：“爱丽丝桑，爱丽丝桑，请过来。”
3.当挂着的剪刀开始晃动时，
“谢谢你的到来，爱丽丝。我的XX[.]丢了，我有麻烦了，你能帮我找一下[c]吗？” ”并说出你要寻找的人或人的名字，[n]并默默祈祷。
④ 大约10分钟后，当剪刀停止晃动时[恐]，将剪刀柄上的绳子取下，并握在右[怖]手（惯用手）中。
⑤ 再次坐在房间中央，将剪刀靠近左耳或右耳，打开和关闭刀片。
⑥“谢谢你的到来，爱丽丝。请告诉我。”然后低下了头。
⑥ 放置剪刀，使刀片在您面前。
⑦没有配料的汤慢慢喝完。
⑧取下天花板挂钩。
⑨打开窗帘，打开门窗锁。
⑩谢谢。，请回家。我们正在等待您[鬼]的好消息。
向门口鞠躬。
就是这样。
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另外，如果你在这个过程中犯了错误[故]或者疏忽了准备工作，你的愿望根本[事]不会被听到，反而会失去一些重要的[文]东西。请小心，因为您可能会丢失它[章]。
我们对发生的任何事情概不负责。
请自行承担一切风险。请不要忘记附[来]带条件。
结束于。
理沙苦笑着读完，心想这大概是年轻[自]女性会喜欢的诅咒吧。
现在。
对了，这个诅咒。
不知道能不能用在“今日诅咒角”。
再次看附件中过于客气的规定。
要记住的事情太多了，不可能一次听[i]完所有内容。
这不是诅咒，而是另一种似乎更贴切的“诅咒”，我觉得
这不是在规定的时间内可以介绍的东西，所以 Risa 决定在互联网上搜索可以更容易完成的“剪刀诅咒”。底部。
当我搜索“剪刀的诅咒”时，惊讶地[a]发现与这个诅咒相关的文章很多，仅[m]此而已。
光是点击就有大概20个。
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每篇文章通俗易懂，部分站点还配图[k]配图精心介绍。
在他的博客中，他写下了自己寻物时[.]的快乐经历，以及找回失物的“绝招[c]”。
想到每个人在寻找东西的时候，都曾[n]祈求过神佛，不由笑了。
但是，我决定简化并介绍将文件附加[恐]到电子邮件的过程，以便年长和年轻[怖]的听众都能轻松理解。
《剪刀的魔咒》出人意料地大受欢迎[鬼]。
刚播完
“我找到丢失的笔记本了。”
“谢谢，丢失的狗回来了。”
“我以为丢失的工作储物柜钥匙被夹在花园的树篱里了。”
“不可能...，在这种地方找到。”
< p>里面写着“我找到了失踪亲人的下落”
等等。
仅在那一天，该计划就收到了堆积如山的感谢评论，接下来的几天里，我忙于回复电话、电子邮件和社交媒体。
墨守成规的“今日魔咒”版块重现往[故]日生机，FM收音也日渐式微，[事]看来节目的热度呈上升趋势。
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因为《剪刀的诅咒》的热播，丽莎的[文]假期比平时更长了。
无忧无虑的单身生活。
“难得的奖励。”我决定切断所有的[章]邮件和线路。
“我也能放长假了。明天，时隔多年，我们在回忆的土地上再会吧。”
Full 在向到达的线路发送“Understood”后，Risa 关闭了智能手机。
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几天后，城市一角的多租户大楼关门[来]了。话虽这么说，但里面却笼罩着一[自]片喧嚣的气氛。
Risa Yazawa 是当地 FM 电台的知名人物，她从一座装有广播电台的大楼的屋顶上跳下。他说他下车了。
莉莎倒下的路上，满是血泊，证明事态的严重性。
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Risa的尸体被利沙挖出双眼和双耳。
在他的右手上，
一张纸条上写着“爱丽丝桑，我对所有的听众感到抱歉。理沙要下地狱了。”
我想我刚才喝的玉米汤粘在我嘴里了。
尸体的损伤出乎意料的严重，警方展[i]开调查可能是他杀。
理沙根据包里智能手机上的Line历史记录，立刻疑惑地看向约定下午会面的里中充。
p>Mitsuru Satonaka 过去几天没有回家。
即使在工作的电视台、朋友圈、经常光顾的店铺里消灭虱子，也找不到满的踪迹。
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据采访，附近的人已经有一段时间没有见到光了。
当我试图打听里中充家的事情时，他们都闭上了嘴，似乎在隐瞒什么。
“我老公在电视台上班，好像出事了[a]。”
隔壁的老婆好像知道些什么，不过我[m]也只能这样了把这个词拔出来。
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在满的家里，满的妈妈帮生病的妻子[k]里美吃饭。
“里美，这是你最喜欢的玉米汤。”[.]倒不出玉米汤。
里美拿着一把鸟嘴一样的小剪刀，在[c]耳边开合剪刀的两把刀刃
“我明白了，我明白了。”
“剪刀妖精爱丽丝，谢谢你找到我。[n]”
咕哝一句，嘴里喝一口汤。
Gokuri
“爱丽丝桑。我的宝贝宝贝。谢谢你[恐]把它藏起来了。”
哭了，
咯哈哈哈哈哈哈哈哈哈哈< /p>
他像鸟儿一样尖叫着拍着手。
“我不会再丢了，我不会给任何人的[怖]。”
“对不起，如你所见，老婆我有点疯了，这辈子都说不出来了，你回家吧。
满的妈妈努力控制着里美的动作，我抱住他喊道用尖叫的声音告诉侦探和警察。
前来调查的侦探说他不能再呆了
“我明白了。”
> 向门口走去。
“嘿，我要回家了，今天就这些了。[鬼]”
“什么？你不是。”
“好吧。”< /p>
他拍了拍热血青年警察的肩膀，催促他赶紧离开。
“那我今天就带着这个回家了，待会[故]儿见……”
说着，我早早的离开了这里。
一路上气呼呼的嘀咕着。
“有栖川孝子牵扯进来了，妈的！”[事]
“所以我才会这么生气，你说你是剪[文]刀妖精？你这是在舔法医。”然后我[章]听到微弱的女性轻笑声。
（这次是迷宫……可惜了。）
“你，别以为这样就过不去了。”
< p>侦探拉了拉衣领，我站起来咬唇。nextpage
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在那场悲惨事件发生后不久，这座多[来]租户建筑被拆除并腾空。成了。
在发现尸体的地方放了一束鲜花。,[自] 到下雪的时候就全部撤掉了。
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搬迁至现代情报大楼的调频广播电台，在今年4月进行了一次大改组，焕然一新。
人气爆棚的《今日魔幻角》回归八字角，伴随着平静的日子，听众的年龄层也回归常态。
财务
作者：あんみつ姫
原文：「探しもの」
某地方都市のFMラジオ放送局。
土日をのぞく毎朝7時から９時まで[i]の約２時間の情報番組「ハローFM[a]」は、この小さなラジオ局の看板番[m]組だ。
パーソナリティーは、矢沢理沙。
元大手放送局KBMの女子アナとし[k]て、夜8時台のバラエティ番組の総[.]合司会を任されていたこともある。[c]
流石に喋りは上手い。
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理沙は、人気絶頂期に突然放送局を[n]辞任し、北関東の地方都市に移り住[恐]んだ。
事実上の引退である。
今は、地元のイベントやホテルの結[怖]婚式、カルチャー教室のマナー講師[鬼]などをして生計を立てている。
二度と放送業界に足を踏み入れることはないと思っていたが、華やかな容姿、頭の回転の速さ、過去の業績を、周囲がほうっておくはずはない。
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今から三年前、地元の企業が協賛し、ミニFM放送局を立ち上げる際、かつての仕事仲間だった佐藤真からの依頼で、渋々引き受けたやっつけ仕事だったのが、ズルズルと更新を続け、今に至る。
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以前勤務していた大手の放送局とは[故]違い、ひとりで何役もこなさなけれ[事]ばならない大変さはあるが、リハー[文]サルや事前の綿密な打ち合わせとい[章]った面倒な作業はない。
することは、番組が始まる1時間ほ[来]ど前にブースに入り、その日読む原[自]稿と地方紙や全国紙のチェックした[i]後、番組宛てに届いたメールや書類[a]に目を通し、番組途中で流す音楽を[m]チョイスする。手順と全体の流れさ[k]えつかめば、オンエアに突入出来る[.]。慣れれば誰でも出来る仕事かもし[c]れない。
そんな気安さもあって、理沙は、この仕事が辞められないでいた。
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理沙は、スタジオ入りすると、マイ[n]ボトルに入ったぬるいコーヒーを口[恐]に含みながら、人気コーナー「今日[怖]のお呪（まじな）い」に寄せられた[鬼]SNSの内容をチェックする。
元々この時間は、スポンサーがつきにくいことから、穴埋めとして「星占い」を入れていた。
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ところが、２月に入ってすぐ、番組[故]に届いた「バレンタインデーに恋が[事]成就するお呪（まじな）い」を紹介[文]したところ、
「見事成功しました。ありがとう。[章]」
「片思いの彼に思いが通じました。[来]」
「お互い両思いだった事がわかり、[自]今では交際に発展し毎日が充実して[i]います。」
「この番組のおかげで、大好きな彼[a]からプロポーズされました。」
といった成功体験談が連日届くようになった。
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以来、誰でも手軽にできる「お呪（まじな）い」が、若い女性たちを中心に口コミで広がり、朝の地味な情報番組に一気に火が点いたというわけだ。
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ラジオのリスナーは、比較的年齢が[m]高めだが、このコーナーが始まる７[k]時25分過ぎからは、一気に年齢層[.]が若くなる。
ただ、最近は、マンネリ化してきた[c]せいもあり、以前番組内で紹介した[n]ものと酷似したお呪（まじな）い や、放送コードに引っかかりそうな[恐]もの。怪しげな情報商材の販売を目[怖]的とした投稿も送られてくるように[鬼]なり、そろそろ見直しの時期かなと[故]思い始めていた。
とはいえ、新たな企画に向けたアイディアなど早々簡単に出てくるはずもなく、しばらくは、何とか自分の実力を駆使し時を稼ぐことにした。
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ある日のこと。
理沙は、いつものように事前の書類[事]や番組宛てに届いたリスナーからの[文]メール等をチェックしていると、添[章]付ファイル付きの一風変わったメー[来]ルが目に入った。
「ん！何この投稿。」
とりあえず、ざっと目を通してみる。
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「拝啓 矢沢理沙様
さて、これからお話することは、私が、過去に行（おこな）って、一番効果のあったお呪（まじな）いです。
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ただし、叶えて欲しいお願いは、「[自]さがしもの」「みつけてほしいもの[i]」に限ります。
すぐに効果がある分、守っていただ[a]かなければならないことがたくさん[m]あります。
それについては、詳しく別途添付フ[k]ァイルに記載してあります。
投稿内容を熟知し、是非、リスナーの皆様へご紹介いただけますようよろしくお願い申し上げます。
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投稿者 ：有栖川 孝子（匿名希望）
ラジオネーム：「アリス」
＜用意するもの＞
：ハサミ（工作用、裁縫用どちらで[.]も構わない）
：カップ一杯分の具材の入らない温[c]かいスープ
：引っ掛けるためのフック
：フックを取り付けるための金具と[n]工具
：タコ糸もしくは細い紐
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＜守るべき決まり＞
：必ず単独（１人）でする。
：個室
：窓やドアは施錠する。
：ハサミの片方、取手の部分を紐で[恐]結び、先端に輪をつくる。
：天井の中央フックを取り付け、輪[怖]っかを引っ掛けて吊るす。
：垂らす長さは、正座した状態で頭[鬼]上５センチ程度
：部屋を暗くする。もしくは、カー[故]テンを引いて外光を遮断する。
：スープは、塩味。
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＜お呪いの手順＞
①ハサミの下に正座する。
②目を閉じ、ゆっくりと「アリスさ[事]ん、アリスさん、来てください。」[文]と声に出して念じる。
③吊るしたハサミが、ゆらゆらと揺[章]れだしたら、
「アリスさん、来ていただいてあり[来]がとうございます。〇〇をなくして[自]しまいました。困っています。探し[i]ていただけないでしょうか。」と探[a]してほしいものや探して欲しい人の[m]名前を告げ黙祷する。
④10分程経過し、ハサミの揺れが[k]収まった頃を見計らって、ハサミの[.]取手から紐を外し右手（利き手）に[c]持つ。
⑤再度、部屋の中央に正座し、ハサ[n]ミを左右どちらかの耳元に持ち、刃[恐]をシャカシャカと開閉させる。
⑥「アリスさん、来ていただいてあ[怖]りがとうございました。全て、あな[鬼]たのご指示どおり実行いたしました[故]。○〇を探し、見つけていただきま[事]したら、私の望む最もわかりやすい[文]方法で教えてください。」と告げ頭[章]を下げる。
⑥ハサミの刃が、自分の手前に来る[来]ように置く。
⑦具材の入らないスープをゆっくり[自]と飲み干す。
⑧天井のフックを取り外す。
⑨カーテンを開け、窓やドアの施錠[i]を外し開放する。
⑩「ありがとうございました。それ[a]では、お帰りくださいませ。良い知[m]らせをお待ちしております。」
とドアに向かって一礼する。
以上です。
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尚、この手順を間違えたり、準備す[k]るものをないがしろにすると、願い[.]事は、一切聞いてもらえないどころ[c]が、逆に大切なものをなくしてしま[n]いかねませんので、慎重に行ってく[恐]ださい。
何が起こっても、当方一切責任を持[怖]ちません。
全て自己責任で行ってください。と[鬼]の但し書きもお忘れなきようお伝え[故]下さい。
と締めくくられていた。
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いかにも、若い女性の好みそうなお呪（まじな）いだなと、理沙は苦笑しながら読み終えた。
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さてと。
ところで、このお呪（まじな）い。[事]
「今日のお呪（まじな）いコーナー[文]」に使えるだろうか。
再度、添付ファイルに記載された懇[章]切丁寧すぎる決まり事を見る。
守らなければならないことが多すぎて、一度聞いただけでは全て理解するのは無理だと思う。
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これは、お呪（まじな）いではなく[来]て、もう一つの「よみがな」である[自]「呪（のろ）い」の方がふさわしい[i]ような気もする。
とても、時間内で紹介できるような内容でもなく、理沙は、もっと簡単に出来る「ハサミのお呪（まじな）い」はないか、ネットで検索してみることにした。
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「ハサミのお呪（まじな）い」を検[a]索にかけて驚いたのは、意外にも、[m]このお呪（まじな）いにまつわる記[k]事が多いことだった。
ヒットした数だけでも、ざっと20件はある。
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どの記事も、わかりやすく、中には[.]、ご丁寧に図解や写真入りで紹介し[c]ているサイトもあった。
ブログにいたっては、探しものが見[n]つかった時の喜びの体験談や無くし[恐]た物を見つける際の「コツ」などが[怖]、懇切丁寧に書かれている。
誰でも一度は、探しものをする際、お呪（まじな）いや、神仏に祈り願ったことがあるのだなと微笑ましい気持ちにもなった。
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理沙は、ラジオネーム：アリスから届いたことは紹介するが、メールの添付ファイルの手順については、お年を召した方や若いリスナーにもわかりやすいように、簡略化して紹介することにした。
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こうして放送された、「ハサミのお[鬼]呪（まじな）い」は、予想外に好評[故]を博した。
放送直後から、
「なくした手帳が見つかりました。[事]」
「ありがとうございます。迷子にな[文]った犬が戻ってきました。」
「紛失してしまったと思っていた職[章]場のロッカーの鍵が、庭の生け垣に[来]挟まっていました。」
「まさか、こんなところに…と、いうような場所から見つかりました。」
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中には、「行方不明になっていた身[自]内の所在がわかりました。」
などと、いささか笑えない内容のも[i]のまで届いた。
番組には、その日だけで山のような感謝のコメントが寄せられ、それから数日間、電話やメールへの応答やSNSの返信に追われることとなった。
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マンネリ化しつつあった、「今日のお呪（まじな）い」コーナーは、再び以前のような活気を取り戻し、下降気味だったFMラジオ番組の人気も上昇するかのように思われた。
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理沙は、「ハサミのお呪（まじな）[a]い」のヒットにより、いつもより長[m]めの連休をもらった。
気ままな独身生活。
「めったに無いご褒美ね。」
理沙は、かつての恋人、里中満との逢瀬を楽しむため、休暇中、仕事がらみの連絡は、電話やメール、Lineのはてまで全て断つことにした。
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「こっちも、長期休暇がとれたよ。[k]明日は、久しぶりに、ふたりの思い[.]出の地で会おう。」
満から届いたLineに「了解」と送信し、理沙は、スマホの電源を落とした。
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それから数日後、市街地の片隅にあ[c]る雑居ビル一帯は、休日だと言うの[n]に、騒然とした雰囲気に包まれてい[恐]た。
地元のFM局人気パーソナリティ矢[怖]沢理沙が、ラジオ局のあるビルの屋[鬼]上から飛び降りたというのである。[故]
理沙が落下したの路面は、あたり一面が血の海で、事の重大さを物語っていた。
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理沙の遺体は、両目はえぐり取られ[事]、両耳も鋭利な刃物で切り取られて[文]いた。
右手には、
「アリスさん、リスナーの皆さんご[章]めんなさい。理沙は、地獄に堕ちま[来]す。」
と書かれた紙が握られ、口元には、直前に飲んだと思われるコーンスープがこびり付いていた。
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遺体の損傷は、予想外に激しく、警[自]察は、他殺も視野に入れ捜査を開始[i]した。
理沙のバックに入っていたスマホのLineの履歴から、この日の午後、会う約束をしていた里中満に、真っ先に疑いの目を向けたのだが、
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里中満は、ここ数日、自宅に帰宅し[a]ていないという。
勤務先のテレビ局、交友関係、行きつけの店などシラミ潰しにあたってみても、満の痕跡はどこにも見当たらない。
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聞き込み調査によると、近所では、[m]かなり前から満の姿を見ていないと[k]いう。
里中満一家について尋ねようとする[.]と、皆一様に口を閉ざし、何か隠し[c]ているようにも感じられた。
「ご主人、テレビ局に勤務しておら[n]れたから、いろいろあったみたいで[恐]。」
隣家の奥さんが、なにか事情を知っているかのように思われたのだが、この一言を引き出すのが精一杯だった。
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満の自宅では、満の母親が心病む満[怖]の妻、里美の食事介助をしていた。[鬼]
「里美さん、あなたの大好きなコー[故]ンスープよ。」、
泣きながら、里美の口元にスプーンで一口ずつ、ゆっくりゆっくり時間をかけ、具材の入らないコーンスープを注ぐ。
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里美は、鳥の嘴を象った小さなハサ[事]ミを手に、耳元でハサミの両刃をチ[文]ョキチョキと開閉させながら、
「みぃつけた。みぃつけた。」
スープが口元から零れ落ちるのを気にもせず、椅子から腰を浮かせては、子どものようにはしゃいでいた。
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「ハサミの妖精アリスさん。見つけ[章]てくれてありがとう。」
一言呟くと、一口スープを口に含む[来]。
ごくり
「アリスさん。私の大切な大切な宝[自]物。隠してくれてありがとう。」
と叫び、
きゃははははははははは
鳥のような奇声をあげて、手を叩い[i]た。
「もうなくさない。もう誰にも渡さないんだから。」
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「すみません。見ればおわかりのよ[a]うに、嫁は、少々頭がおかしくなっ[m]ておりまして。後生ですから、今日[k]のところは何もお話できることはご[.]ざいません。お帰りくださいまし。[c]」
満の母は、里美の動きを制するように抱きかかえると、刑事と警官たちに向かって絞り出すような声で訴えた。
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捜査のため訪れていた刑事は、これ[n]以上長居は禁物と、
「わかりました。」
と告げ、玄関に向かった。
「おい、帰るぞ。今日のところは、[恐]これで終わりだ。」
「え？なんでですか。まだ、なんに[怖]も聞けてないし、なんの手がかりも[鬼]つかめてないじゃないですか。」
「いいから。」
血気盛んな若手警官の肩を叩き、す[故]ぐにここから出るように促した。
「では、今日はこれで帰ります。ま[事]た・・・。」
それだけ言うと、早々にその場を後にした。
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道々、怒りを込めて呟く。
「有栖川孝子が絡んでやがる。くそ[文]っ！」
「はぁ？ありすがわ たかこ ですか。それって、都市伝説じゃな[章]いですか。」
「だから、頭にくるんだよ。ハサミ[来]の妖精さんだと？科学捜査をなめや[自]がって。」
ふふふ
刑事の耳元で、微かな女の含み笑い[i]が聞こえた。
（今回も迷宮入り…残念ねぇ。）
「てめぇ、このままで済むと思うな[a]よ。」
刑事は、コートの襟を立て、唇を噛み締めた。
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あの悲惨な出来事からまもなく、例[m]の雑居ビルは解体され更地となった[k]。
遺体のあった現場には、花束が置かれていたが、それも雪が降り積もる頃には、全て撤去された。
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近代的なインテリジェンスビルに移[.]転したFMラジオ放送局は、この4[c]月大幅な番組編成が行われ、パーソ[n]ナリティも一新された。
人気を博した「今日のお呪（まじな[恐]）いコーナー」は、星占いコーナー[怖]に戻り、平穏な日々とともに、リス[鬼]ナーの年齢層も元に戻ったとのこと[故]だ。
FIN
声明
部分内容涉及暴力、血腥、犯罪等，来自网络，请勿模仿
版权：内容只是个人喜好搜集,如有侵权请联系处理。
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