【三个鬼故事】

iamk 日本恐怖故事 2024-01-13 09:00:01 397 0

这是一个与众不同的早晨。

下到客厅,就听见妈妈在切菜。

看来爸爸已经出去了。

我去洗手间的时候,姐姐正在给我梳头。

“早上好”

“早上好”

我们寒暄了几句,照常离开了家门口[文]的稻田。

但是...最近有件事让我很苦恼。[章]

住在同一个街区同一个街区的我的青[来]梅竹马美雪表现得很奇怪。

我小时候常和她一起出去玩。

她这几天好像很郁闷。

即使我在城里看到他,他也总是低着头走路,甚至不看我的眼睛。

【三个鬼故事】

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(我们可以见一面吗?)

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想了想,我去了便利店.我路过,拿了两个哈根达斯巧克力布朗尼,然后开始朝她家走去。

当我从兼职工作中拿到第一份薪水时,我买了这个冰淇淋,它让我很开心。

(美雪记得吗?)

就算不记得了,这个冰淇淋对我来说[自]也很特别。

不知是否还能再见到那笑容……

就在我边走边想着这些事情的时候,[i]我看到了她的房子。

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久违的拜访深雪的家,虽然阳光明媚[a],但心里却有些阴森森的感觉。

我按了对讲机,没有任何反应。不知[m]道大家早上都出门了吗?

(对不起...)

Ice不适合没有预约的参观。按照[k]这个速度,它会很快融化。

我穿过大门来到石板路另一边的前门。

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犹豫地敲门,没有反应。把手放在门[.]上当我打电话给它时,令我惊讶的是[c],它没有上锁。

在这个时代,不锁前门是不明智的。[n]

或者家里有人?

我往屋子里看了看

不好意思。

我大声喊了一声,只剩下寂静。

“这里有人吗?”

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小学低年级的时候,我常常自己上上[恐]下下,但到了这个年纪,不由得感到[怖]害怕.

(但是……)

我看了一眼手里的哈根达斯盒子。

(冰激凌做礼物不太好,一会就化了[鬼]。)

...5分钟。。让我等五分钟。

这样告诉自己后,我将脚轻轻放在门[故]框上。

经过客厅和客厅,我走向祖母住过的日式房间隔壁的楼梯。

走廊地板上的吱吱声。

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(这声音不会有人过来吗?)

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这屋子里拜访人虽然我去过那里,我[事]有一个奇怪的想法。

从楼梯出来,穿过大厅,左边的房间[文]就是她的房间。

怀着对擅自闯入的愧疚,他迟疑着敲[章]了敲门,却无人回应。

我从门缝里悄悄往里瞥了一眼,却不[来]见人影。

好久没看到美雪的房间了上小学的时[自]候,相比之下,美雪的房间清爽了一[i]些,感觉东西少了点,但是小熊维尼[a]的大毛绒玩具和强尼的扇子还是一如[m]既往的陈列着,这就是美雪的房间,[k]证明是怀旧的。

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我进了一个房间,感觉有点局促,可[.]能是因为我的身体长大了。

虽然我觉得我不能一个人去房间里找[c]东西,我最终环顾四周。

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然后我突然看到我桌上的精装本。

淡粉色封面上用金色字体写的“DIARY”……

……这是一本日记。

我犹豫地拿起日记本,翻了翻。

前几页讲述了一个愚蠢的故事。

和朋友一起玩,看过的电影感想,社[n]团比赛成绩,不懂指数函数和对数函[恐]数等等……

(虽然他考得很好,但他有那样的烦[怖]恼。)

我很惊讶听到一些似乎是关于我的哈[鬼]根达斯的事情。看来当时让她开心的[故]并不是演技。

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不知何时,她的心情发生了变化。

“我无法接受现实”、“我觉得我心里有个洞”、“我什么都做不了,我什么都做不了”……

所有那些话,笔触都乱了

(美雪出事了)

是的,有事要说服我,但真正发生的事情并没有写清楚。

“○○心身医学”的字母开始出现。听起来你开始心理健康了。

毫无疑问,他的精神严重受损。

日记的一角,写着利他林、可瑞明、巴比妥等小字,难道是抑郁症或安眠药?

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她已经走投无路了。发生了什么?

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我疯狂地翻着书页,试图找出美雪变化的原因。

我发现日记的内容自大约两个月前起发生了翻天覆地的变化,但我无法确定是什么原因造成的。

多久了?

突然

Goton!

这声音让我的心都要从嘴里跳出来了[事]

楼下。有一个人

有没有人在你全神贯注的时候回家了[文]

危险!哎呀! !

我该怎么办?躲在什么地方?

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我环顾四周。壁橱里、床底下、窗外[章]的阳台上……想想所有的可能。

但是

(躲哪儿都没有用,如果是美雪的话[来],我想她迟早会来这个房间的。)

转念一想,我轻轻地凝视着大厅。

没有人。我试着慢慢走向楼梯,以免[自]发出任何声音。

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如果有人回家并留在客厅里,希望我[i]们能出去而不会撞到对方。

我双手扶着墙走下楼梯,祈祷它不会[a]吱吱作响。

从楼梯中间可以看到一楼的大厅。

・・・・・・我看不见任何人。

我们可以这样下去吗?

我一步一个脚印,听着周围的声音。[m]

无处可躲。如果现在有人在大厅里,[k]那就结束了。

……依旧没有人影。也许他刚到家,[.]正在洗手间。

机会来了。

我大胆的走向前门。

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然后我想起一件可笑的事。

我把我的哈根达斯忘在二楼了。

我不由自主地回头看了看楼上。

返回获取它或继续前进。

我犹豫了一下,就在这时。

嘎坦!

我听到了声音。

视线前方是楼梯旁的日式房间。

Tap-tap-tap-tap.[c]..

我简直不敢相信自己的眼睛。

日式房间内,佛坛自行摇曳,排列在壁龛中。

佛坛前,四处散放着估计是供奉过家人的香炉和香炉,灰在榻榻米上划出弧线。

之前的声音就是这些滚落下来的声音[n]

亲,亲! !

佛坛的螺栓转动。尖锐的金属声响起[恐]

(这样不好,你不能留在这里,再不[怖]快点逃,快点!)

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Gi, gi, giiiiiiiiiiiiiii[鬼]iiii..

祭坛门缓缓打开,伴随着沉重的响声,同时,一股浓烈的恶臭刺入了我的脑海鼻子。

一种不祥且令人不快的气味,酸甜但不腐烂。

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死亡的气息...

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当我想起这个词的时候,慢慢的从佛坛后面白色的东西爬了出来。

在那青白色、紫红色的斑点之间,出现了虫蚀般的斑点,看上去就像是一只人手。

你像蚯蚓一样蠕动着手指,抓住了佛[故]坛的边缘,从佛坛后面出现了一个看[事]起来像一团黑线的球体。底部。

丝状的是女人的头发。

透过纠结的缝隙,泛黄的眼睛看着我……

“呜呜呜”

一个凄凉的声音戳在我干涸的喉咙里。

和她目光对上的那一瞬间,我条件反射地想要逃跑,却当场瘫倒在地。

我觉得我腰没了。

咦……

伴随着大门吱呀一声,女人缓缓的从[文]祭坛上走了出来。

皮肤皱纹很深,说明这女人是个老太[章]婆。

丧服?原本是纯白的,却裹着一层微[来]微发黄的裹尸布,一脸僵硬毫无表情[自]的看着我,完全不是这个世界的东西[i]

噗……噗……噗……

老妪从祭坛上溜了出来,缓缓却稳稳地向我走来犹如摇摆不定。

随着老妪的靠近,死亡的恶臭更加难闻。

(这房子曾经是死人的家)

我挣扎着向后退去,滑向前门。继续[a]前进。

我不得不尽快离开这所房子,但我的[m]目光无法从那个凹陷的老太婆眼眶上[k]移开。

呜呜呜呜呜呜呜呜呜呜呜呜呜呜呜呜呜呜呜呜呜呜呜呜呜呜呜呜呜呜呜呜呜呜呜呜呜呜呜呜呜呜呜呜呜呜呜呜呜呜呜呜呜呜呜呜呜呜呜呜呜呜呜呜呜呜呜呜呜呜呜呜呜呜呜呜呜呜呜呜呜呜呜呜呜呜呜呜呜呜呜呜呜呜呜呜呜呜呜呜呜呜呜呜呜呜呜呜呜呜呜呜呜呜呜呜呜呜呜呜呜呜呜呜呜呜呜呜呜呜呜呜呜呜呜呜呜呜呜呜呜呜呜呜呜呜呜呜呜呜呜呜呜呜呜呜呜呜呜呜呜呜呜呜呜呜呜呜呜呜呜呜呜呜呜呜呜呜呜呜呜呜呜呜呜呜呜呜呜呜呜呜呜呜呜呜呜呜呜呜呜呜呜呜呜呜呜呜呜呜呜呜呜呜呜呜呜呜呜呜呜呜呜呜呜呜呜呜呜呜呜呜呜呜呜呜呜呜呜呜呜呜呜呜呜呜呜呜呜呜呜呜呜呜呜呜呜呜呜呜呜呜呜呜呜呜呜呜呜呜呜呜呜呜呜呜呜呜呜呜呜呜呜呜呜呜呜呜呜』

当我的四肢徒劳地穿过走廊时,老太婆腐烂、长满斑点的手臂正要抓住我的腿。

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And

Gacha, gacha gacha

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一道金属声从前门传来.

回头一看,大门的压花玻璃后面有一[.]个人影。

有人回来了。

Kachan,nice

看到开门进来的身影,我的眼睛都瞪[c]大了。

是美雪。

什么鬼。你什么时候回来的?

“快跑!”

有什么东西抓住了我的脑袋。你可以[n]感觉到寒冷,就好像你在触摸冰。

我的脑袋被一股不可抗拒的力量扭曲了。

美雪强行从我的视线中消失了。

相反,映入我眼帘的是一张老妇人的脸,她张着嘴巴想要吞下我。

“哇哇哇哇”

“哦,哦,哦,哦,哦,哦,哦,哦[恐],哦,哦,哦,哦,哦,哦,哦,哦[怖],哦,哦,哦发出了类似的声音

那是一种空洞的声音,像是风声在山[鬼]洞中回荡。

一团黄色的硫磺状气体从老妇人的嘴[故]里飘向我。

气体缓缓飘向我的嘴巴。

被吸入神秘气体的生理厌恶所淹没,我拼命摇头,可是老太婆的手是从哪里来的,像被钳子夹着一样不要动。

相反,他强行张开了我的嘴。

“N,N,嗯!”它从我的身体里冲了进来。

“额,额,嗯嗯嗯嗯”

连微温的污水都吞下了一样强烈的不适感让我想当场呕吐,气体似乎已经被被我的身体吸收了,什么也没有从我的喉咙里出来。

“……嗯?”

一道声音从前方传来。是美雪。

“米……美雪……跑……跑……跑…[事]…”没有出来。

“咦?为什么?为什么?……纯一,[文]你?”

“美雪,快跑。你留在这里很危险。[章]

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下一刻,意想不到的事情发生了。

美雪突然用手捂着脸哭了起来。

“……嗯?”

接下来是我一愣。

美雪继续颤抖着肩膀抽泣。

“嗯?要不……”

“对不起……谢谢……谢谢……我让[来]你……”

“什么?……发生了什么……?”

“谢谢你,纯一,我很高兴最后一次[自]见到你,因为我不会”短期内不能再[i]见到你。”・・?

深雪对着一头雾水的我喊道。

“今天是第49次追悼会的最后一天[a],你已经不属于这个世界了。”

你不再是

他已经死了!”

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“你在说什么?”

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“那天,你家被烧毁的那天。从那天[m]起,我就无法接受现实。我很无助,[k]什么也做不了。”

“我无法接受现实”

< p>“我觉得自己心里有个洞”

“我什么都做不了。我什么也做不了[.]。'

...日记里的话浮现在我的脑海里[c]

“我给你打过很多次电话,哪怕是鬼[n],哪怕是在梦里,都没有。”

医院。我吃了药,但没有,什么都没有改变。”

我听到一个小声音。

炊烟自指尖升起。它很小,但它肯定[恐]会吞噬我的身体。

“我也问过我已故的祖母,如果她看[怖]到你,请告诉我来看看她。”

>

我的身体被烟雾笼罩,我忘了……应[鬼]该抹去的记忆又回来了。

一个普通的早晨。

平凡的一天。

半夜吵闹。

令人作呕的高温。

没有电。

刺鼻的恶臭。狗叫声。

有热量的地板。干扰呼吸的烟雾。倒塌的书架。

门把手烫得摸不着,走廊里充满了黑烟,还有蜿蜒的火焰。闪烁的视线。

浓烟滚滚,热风难耐。

遥远的意识。脱皮。

姐姐的惨叫声,有人跑来跑去。

玻璃破碎的声音,将视野染红的火焰漩涡,以及爆炸声。

昏倒的母亲的身影。父亲试图帮助我[故]

萨西一只伸出的手,一只扭动的手,一只抽搐的手,一只不动的手,一只烧焦的手。

墙纸烧焦的味道,头发烧焦的味道,皮肤烧焦的味道,肉烧焦的味道……

死亡的声音,悔恨的表情,木头的噼[事]啪声,眼珠子的噼啪声,

白烟,黑烟,红红红红的超越。・・・・・ ・・・・

“哇,哦,哦,哦,哦,哦,哦,哦[文],哦,哦,哦,哦,哦,哦,哦,哦[章],哦,哦,哦,我的整个身体都在燃[来]烧,并且崩溃了。

是的,我死了。大约两个月前的那一[自]天,我在半夜被卷入一场火灾……

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平常的日常生活,只是因为拒绝承认[i]自己的死亡,失去了实质的身体不断[a]重复的日常生活的空壳而已。

“啊啊啊啊啊!”

我不自觉地向美雪伸出了手。

美雪也向我伸出手,抓住了我丑陋的[m]手。

但在我们的手还未触碰的时候,我的[k]意识又一次陷入了混沌的黑暗之中。[.]

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“我想陪在你身边”

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这句话在我的意识里留下了余味。我[c]感觉就像

我的思绪在某处徘徊。

那是一个没有时空感的空间。

我不知道我这样做多久了。

不知不觉,有人拉着我的手,飘向了某处。

我仿佛到了某个地方,睁开眼,只见一处如流淌的江河,光彩如雾。

河对岸,早到的父亲叼着烟站着。

然后,在迷雾中闪烁,姐姐和妈妈也[n]出现了。

每个人都穿着着火前常穿的衣服,但[恐]或许是被灯光包围的缘故,显得更漂[怖]亮了一些。

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我去那里会不会和大家一样?

看到自己被烧成灰烬,变成一团白骨[鬼]和炭火,我有点尴尬。

如果你在被这条光之河净化的过程中渡到对岸,就能恢复到原来的模样。

再看向一旁,曾经住在深雪家的老妪正穿着褪色的白衣面无表情地站着。

她是带我来这里的人。

我向老太婆鞠了一躬,开始向光亮的[故]方向走去。

当我正要把脚伸进河里

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(我想在你身边)

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>

这句话犹如铃铛一般在我脑海中响起。

我的脚停了下来。

如果我坚持下去,我就能再次和我的[事]家人在一起。

但是……

(你被美雪保护了吗?)

我对老妇人说。

老妪面无表情,一言不发。

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(灵魂死后还能提升等级吗?)

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在幕后,我能感受到我的家人拼命想[文]阻止我。

我的脑海里闪过一丝犹豫。

现在回想起来,能和家人在一起该有[章]多幸福。

可是……

我的脑海里浮现出深雪肩膀颤抖着哭泣的画面。

她受苦,是初恋唯一的心愿。

我想让它成真。

我也想陪在她身边。

我低下了头。

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(我要保护她)

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我是老太婆……美雪的我看直了到我[来]祖母的脸上。

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(好想陪在她身边)

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老太婆一副冷酷的法官模样,我觉得[自]片刻松了口气。

我们背对着光转身再次面对黑暗和混[i]乱。

·

·

·

我没有和家人一起走,我住在这个世[a]界上有一个老女人。选择留在

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之后,我有没有可能成为美雪的守护者,和她在一起?他有没有被迷住,成为老太婆的傀儡?>那就是另外一回事了。


作者:修行者
原文:【三題怪談】

いつもと変わらない朝だ。

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リビングに降りていくと、母がトン[m]トントンと野菜を切っている音が聞[k]こえてくる。

父はもう外に出かけているようだ。[.]

洗面所に行くと、姉が髪を梳いてい[c]た。

「おはよ」

「・・・おはよ」

いつもと変わらない挨拶を交わし、いつもと同じように家を出た。

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だが・・・・・・。最近気になるこ[n]とがあるのだ。

同じ町内の同じブロックにいる幼馴染、ミユキの様子がおかしい。

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小さい頃から一緒によく遊んだ、初[恐]恋・・・といってもいい感情を抱い[怖]てる彼女。

そんな彼女が、ここ最近すっかりふ[鬼]さぎ込んでいる様子なのだ。

街で見かけても、ずっと俯いたように歩いていて、目も合わせてくれない。

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(たまには少し、会うことが出来ないかな?)

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俺は少し考えてから、コンビニに寄[故]ってハーゲンダッツのチョコブラウ[事]ニーを二つ手にすると、彼女の家に[文]向かって歩き出した。

俺が初めてバイトで給料が入ったときに買ってやったら、滅茶苦茶喜んでいたアイスだ。

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(ミユキは憶えているだろうか?)[章]

もしも憶えていなくても、俺にとっ[来]ては特別なアイス。

これでもう一度、あの笑顔を見れな[自]いだろうか・・・・・・。

そんなことを考えながら歩いているうちに、彼女の家が見えてきた。

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久しぶりに訪れるミユキの家は、陽[i]光に明るく照らされているが、心な[a]しか陰気な感じを受けた。

インターホンを押してみたが、反応はない。みんな朝から出かけているのだろうか?

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(参ったな・・・・・・)

アポなしで訪れるのにはアイスは不[m]向きだった。このままじゃすぐに溶[k]けてしまうだろう。

俺は門扉を通り、石畳の向こうにある玄関扉まで進んだ。

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ためらいがちにノックするも、反応[.]はない。ドアに手をかけてみると・[c]・・、驚いたことに、鍵がかかって[n]いない。

今のご時世、玄関の鍵をかけないな[恐]んて、不用心にもほどがある。

それとも、家の中に誰かいるのだろ[怖]うか?

俺は家の中をそっと覗き込んだ

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「すいませーん」

声をかけたが、沈黙が帰ってくるだけだった。

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「誰かいませんかー?」

言いながら、内土間に入ってみる。

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小学校低学年の頃は勝手に上がり込[鬼]んだりしたものだが、さすがにこの[故]年では気が引ける。

(でも・・・・・・)

俺は片手に持ったハーゲンダッツの[事]箱に目をやった。

(手土産にアイスはまずかったな。このままじゃすぐに溶けてしまう。)

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・・・・・・5分だ。5分だけ待た[文]せてもらおう。

俺は自分にそう言い聞かせると、そ[章]っと玄関の上がり框に足をかけた。[来]

応接間とリビングの脇を通り、お婆[自]ちゃんが住んでいたという和室の隣[i]にある階段に向かう。

ギシギシという廊下の床の音が響く。

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(誰かこの音で来てしまうんじゃないだろうか?)

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この家に人を訪ねてきたというのに[a]、おかしな考えが浮かぶ。

階段からホールを通り、左手の部屋[m]が目指す彼女の部屋だ。

勝手に侵入しているという罪悪感か[k]ら、ためらいがちにドアをノックし[.]てみるが、返事はない。

そっとドアの隙間からのぞいてみるが、人の気配はなかった、

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久しぶりに見るミユキの部屋は、小学生のころと比べると幾分とさっぱりしていて、ものが少なくなったような印象だが、以前からあったおおきな熊のプーさんのぬいぐるみや、ジャニーズのうちわなどは相変わらず飾ってあって、ここがミユキの部屋であることを懐かしさと共に証明している。

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俺は自分の体が大きくなったせいか[c]、少し手狭に感じる部屋の中に入っ[n]た。

部屋のものを勝手に物色するわけにはいかないと思いつつ、つい色々と見て回ってしまう。

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と、ふと学習机の上にあるハードカ[恐]バーが目に入った。

薄ピンクの表紙に、金字で「DIARY」の文字・・・・・・・・・

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・・・・・・日記帳だ。

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俺はためらいながらその日記帳を手[怖]に取ると、中をそっと読んでみた。[鬼]

最初の頃のページにはたわいのない[故]話が書かれている。

友達との遊び、見た映画の感想、部[事]活の大会の成績、指数・対数関数が[文]分からない等々・・・・・・。

(あいつ、テストの成績良かったの[章]に、そんな悩みを抱えていたんだな[来]。)

俺のハーゲンダッツの事らしい話も[自]あって、どきりとした。あの時彼女[i]が喜んだのは、演技じゃなかったら[a]しい

ちょっとだけ照れながら、ページを進めていく。

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と、ある時を境に彼女の雰囲気が変[m]わっていた。

「現実を受け入れられない」「心に[k]穴が開いたよう」「何もできない。[.]何も手につかない」・・・・・・。[c]

そんな言葉ばかりで、筆致も乱れている

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(ミユキの身に、なにかあった)

そう確信させるものがあったが、実[n]際に何があったのか、はっきりと書[恐]かれていない。

○○心療内科、という文字がちらち[怖]らと出始めた。メンタルヘルスに通[鬼]い始めたようだ。

精神的に深刻なダメージを負ってい[故]るのは間違いない。

日記帳の隅に、リタリン、コレミナール、バルビタールなどの文字が小さく書いてあるが、これって、うつ病や睡眠薬ではなかっただろうか?

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彼女はかなり追い詰められている。一体何があったんだ?

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俺は必死にページをめくり、ミユキ[事]の変化の理由を見つけようとした。[文]

今から約2カ月前辺りから急激に日記の内容が変化していることまでは突き止めたのだが、それがなにによるものかは、どうしても特定できなかった。

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どれぐらい時間がたっただろうか?

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ふいに

shake

ゴトン!

という音がして、俺は口から心臓が飛び出しそうになった。

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階下だ。誰かいる。

夢中になっている間に、誰か帰って[章]来たのだろうか?

ヤバイ!しまった!!

どうしよう。どこかに隠れるか?

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俺は周りを見渡した。クローゼット[来]の中、ベッドの下、窓の外のバルコ[自]ニー・・・いろいろ可能性を考えて[i]みる。

だが、

(どこに隠れていたって無駄だ。ミ[a]ユキだったらそのうちこの部屋にも[m]上がってくるだろう)

俺は思い直すと、そっとホールに顔を覗き込ませた。

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人の姿はない。俺は音を立てないように、ゆっくりと階段に向かって歩みを進めてみる。

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誰か帰って来たとして、そのままリ[k]ビングにいてくれれば、うまくいけ[.]ば鉢合わせずに外に出られるかもし[c]れない。

俺は壁に手をついて、軋まないよう[n]に、祈るような気持ちで階段を降り[恐]る。

階段の中ほどから、1階のホールが[怖]見えてくる。

・・・・・・誰の姿も見えない。

このままいけるか?

俺は周囲の気配を伺いながら、1歩[鬼]ずつ歩みを進めた。

身を隠す場所はない。今誰かがホールにいたら終わりだ。

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・・・相変わらず人の姿はない。ひ[故]ょっとして、帰宅したばかりでトイ[事]レにでも入っているのかもしれない[文]

今がチャンスだ。

俺は思い切って玄関に向かって歩き出した。

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と、俺はとんでもないことを思い出[章]した。

2階にハーゲンダッツを忘れてきて[来]しまったのだ。

俺は思わず2階の階段を振り返った[自]

取りに戻るか、このまま行くか。

俺が一瞬躊躇した、ちょうどその時だった。

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shake

ガタン!

音が聞こえた。

俺の視線の先、階段・・・の隣の、[i]和室の中からだった。

カタ・・・カタカタカタカタカタカ[a]タカタ・・・・・・

俺は自分の目を疑った。

和室の中、床の間に並んで、仏間に[m]なっているのだが、その中の仏壇が[k]独りでに揺れていた。

仏壇の前には、恐らく供えられてい[.]たであろう、お焼香や香炉が転がっ[c]ており、畳に灰が弧を描いていた。[n]

先ほどの音はこれらが転がり落ちた音だろう。

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キン、キン!!

と、仏壇の閂が回転した。辺りに鋭い金属音が響く。

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(ヤバイ。ここにいてはいけない。[恐]早く逃げ出さなければ、早く!)

そう思いながらも、まるで金縛りにでもあったみたいに体が動かない。

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ギ、ギ、ギイイイイイイイイイイイ[怖]・・・・・・

重たげな音を立てながら、ゆっくり[鬼]と仏壇の扉が開く、と同時に、強烈[故]な異臭が俺の鼻を突いた。

酸っぱいような、それでいて甘いような、腐敗臭とも違う、不吉で不快な臭い・・・・・・。

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死臭・・・

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俺がその言葉に思い当たった時、仏[事]壇の奥からゆっくりと白い何かが這[文]い出てきた。

青白い中に赤紫の斑点が虫食いのように浮かび上がるそれは、どうやら人の手のようだった。

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もぞもぞと、指を蚯蚓のように蠢か[章]せ、仏壇の端をつかむと、その奥か[来]ら、黒い紐の塊のような球体が姿を[自]現した。

紐のように見えるのは、女性の髪の[i]毛だった。

乱れ、絡まったその隙間から、黄濁した瞳がどろんとこちらを・・・俺の目を見据えた。

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「う、うわ、うわ」

情けない声がカラカラに乾いた俺の[a]喉を突いた。

女と目が合った瞬間、俺は反射的に[m]逃げ出そうとしたが、その場にへた[k]り込んでしまった。

腰が抜けてしまったらしかった。

ギイイイ・・・

と扉を軋ませながら、女がゆっくりと仏壇から全身の姿を現した。

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皺が深く刻まれた肌は、女が老婆と[.]でもいうべき年代であることを示し[c]ていた。

死装束、というのだろうか。元は純白であったろう、やや黄色に変色した経帷子に身を包み、硬直した顔面から表情という物が欠落した顔でこちらをみるその姿は、およそこの世のものではない。

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ズリ・・・ズリ・・・・・・ス[n]゙リズリ・・・

仏壇から抜け出た老婆は、ゆっくり[恐]と、だが確実に、俺に向かって揺ら[怖]めくように進んでくる。

老婆が近づくにつれ、立ち込める死臭がさらに耐え難いものになっていく。

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(この家は死者が棲む家になってい[鬼]たんだ)

俺は後ろ手にもがくように、玄関に向かってずりずりと進んだ。

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一刻も早くこの家から出なければ、[故]そう思いながらも俺の目は落ちくぼ[事]んだ老婆の眼窩から離すことはでき[文]なかった。

オオ・・・オオオオオオオオオオ・[章]・・

洞窟に響く風のような虚ろな音を口[来]から吐き出しながら、老婆は俺との[自]距離を徐々に詰めてくる。

ドタドタと俺の手足がむなしく廊下を掻き毟る中、もう今にも老婆の腐りかけた斑点だらけの腕が俺の足をつかもうとしていた。

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と、

ガチャ、ガチャガチャ

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金属音が玄関から響いた。

振り返ると、玄関ドアの型板ガラス[i]の向こうに、人影が見える。

誰か帰って来たのだ。

カチャン、キイイ

玄関ドアを開けて入って来た人影に[a]、俺は自分の目が自然に見開かれて[m]いるのを感じた。

ミユキだ。

何という事だ。なんてタイミングで帰って来たんだ。

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「逃げろ!」

俺が声を出すより早く、

shake

ガッ!

俺の側頭部が、なにかに掴まれた。[k]氷に触れたような冷気が伝わってく[.]る。

と、抗いようのない凄い力で俺の頭[c]が捻じ曲げられた。

強制的に、俺の視界からミユキの姿[n]が消える。

代わりに目に飛び込んできたのは、[恐]俺を飲み込もうとするような大口を[怖]開けた老婆の顔だった。

「う、うわわわわああああ」

「オオ、オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ………………」

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俺の叫びを無視して、老婆がうなり[鬼]声のような音を出した。

まるで洞窟のうろに響く風音のよう[故]な空虚な音だった。

と共に、老婆の口から黄色い、硫黄[事]の塊のような気体の塊が俺に向かっ[文]て漂ってきた。

気体は俺の口を狙うように、ゆっく[章]りと漂ってくる。

得体のしれない気体を吸い込んでし[来]まう生理的な嫌悪感が先に立ち、俺[自]は激しく首を振ろうとしたが、どこ[i]にそんな力があるのか、老婆の手は[a]俺の頭を万力で締め付けたかのよう[m]に動かさない。

どころか、俺の口を強引にねじ開けた。

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「ん、ん、んんんー!」

声にならない叫びをあげた瞬間、黄[k]色い気体が俺の口の中から体内にな[.]だれ込んできた。

「う、うげ、うげえええええ」

生ぬるい汚水でも飲み込んだかのよ[c]うな強烈な不快感で、俺はその場に[n]嘔吐しようとしたが、気体は俺の体[恐]に吸収されたかのようで、喉からは[怖]何も出ない。

「・・・・・・え?」

前方から声がする。ミユキだ。

「ミ・・・ミユ・・・キ・・・、逃[鬼]げ・・・逃げ・・・・・・」

絞り出すように声を出すが、うまく[故]言葉が出ない。

「え?どうして?どうして?・・・[事]ジュンイチ、君?」

「ミユキ、逃げるんだ、ここにいた[文]ら、危ない」

俺はやっとのことで言葉を紡ぎだした。

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と、次の瞬間、意外なことが起こっ[章]た。

ミユキが突然顔に手をやって、泣き[来]だしたのだ。

「・・・・・・え?」

次に面食らったのは俺だった。

ミユキは肩を震わせて嗚咽を続けて[自]いる。

「え?・・・どう・・・・・・」

「ごめんね・・・。ありが・・・と[i]うね。おば、お婆ちゃんだよね。わ[a]た・・・っがお願いした・・・から[m]

「なに?・・・なにが、どうなって[k]・・・?」

「ありがとう。ジュンイチ君、最後[.]にあなたに会えてよかった。だって[c]、もうすぐ会えなくなるから」

「最後?最後って・・・?」

混乱する俺に、ミユキはまるで叫ぶ[n]ように告げた。

「今日が最後の日、49日の法要の[恐]日。あなたはもうこの世の人じゃな[怖]いの。

あなたはもう、

shake

もう死んじゃったのよ!」

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「な、なにを言ってるんだ?」

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「あの日、あなたの家が火事で焼け[鬼]落ちた日、あの日以来、私は現実を[故]受け入れられなかった、なにも手に[事]つかなくって、何もできなくなっち[文]ゃった」

『現実を受け入れられない』

『心に穴が開いたよう』

『何もできない。何も手につかない[章]

・・・日記の中の言葉が俺の頭に浮かぶ。

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「何度もあなたを呼んだ。幽霊でい[来]いから、夢の中でもいいからって、[自]でも駄目だった。

病院にも通った、お薬も飲んだ。でも駄目、何も変わらなかった」

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ブス・・・ブス・・・・・・

小さな音が聞こえてきた。

俺の指先から、煙が上がっている。小さく、だが確実に、俺の体を蝕んでいく。

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「亡くなったお婆ちゃんにもお願いしたの。もしもあなたに会えたら、どうか私に会いに来てくれるように言ってって」

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俺の体が煙に包まれていく、忘れていた・・・。消し去ったはずの記憶がよみがえってくる。

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いつもと変わらない朝。

いつもと変わらない日常。

深夜の異音。

むっとする熱気。

つかない電気。

鼻を衝く異臭。犬の鳴き声。

熱を持つ床。呼吸を妨げる煙。倒れ[i]る本棚。

触れないほど熱いドアノブ、黒煙に[a]埋め尽くされた廊下、蛇のような炎[m]。揺らめく視界。

喉を烙く煙、耐え難い熱風。

遠のく意識。めくれ上がる皮膚。

姉の叫び声、誰かが走り回る音。

ガラスの割れる音、視界を真っ赤に[k]染める炎の渦、爆風。

倒れる母の姿。俺を助けようとする[.]父。

さし伸ばされた手、もがき苦しむ手[c]、痙攣する手、動かなくなる手、炭[n]化する手。

壁紙の焼ける臭い、髪の焼ける臭い[恐]、皮膚の焼ける臭い、肉の焼ける臭[怖]い・・・。

断末魔の声、無念の表情、木材のは[鬼]ぜる音、眼球のはぜる音、

白い煙、黒い煙、その先にある赤い、紅い、赫い、アカイ・・・・・・・・・

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「うわああああああああああああああああああああああ!!」

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俺の体は全身が燃え広がり、グス[故]゙グズと崩れだしていた。

そう、俺は死んだのだ。約2カ月前のあの日、深夜の火事に巻き込まれて・・・。

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いつもと変わらない日常、それはただ実態を持たなくなった身が、ただ自分の死を認めないために繰り返す、空虚な日常の抜け殻だったのだ。

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「あああああああああ!」

俺は無意識にミユキに向かって手を[事]伸ばした。

ミユキも醜い俺の手をつかもうと、[文]俺に手を差し伸べてきた。

だが二人の手が触れ合う前に、俺の意識は、再び混沌の闇に沈んでいった。

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「そばに、いたいよ」

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そんな言葉が、かすかに俺の意識の[章]残り香に引っかかった気がした。

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俺の意識はどこかを彷徨っていた。[来]

時間の感覚も場所の感覚もなにもな[自]い空間だった。

どれぐらいそうしていたのかはわか[i]らない。

いつしか、俺は誰かに手を取られ、どこかに向かって漂っていった。

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どうやらどこかに到着したらしく、[a]どれぐらいかぶりに目を開けてみる[m]と、そこには霧のように淡く輝きな[k]がら流れる川のようなところだった[.]

川の向こう側には、先にたどり着い[c]ていたらしい父が、煙草をくわえな[n]がら立っていた。

と、霧に揺らめきながら、姉と母も[恐]現れた。

皆、炎にまかれる前の、いつもの服を着ているが、光に包まれているせいか、少しきれいに見えた。

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俺もそっちに行けば皆みたいになれ[怖]るかな?

俺は焼き尽くされ、骨と炭の塊になった自分の姿をみて、少し恥ずかしくなった。

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この光の川に清められながら向こう[鬼]岸まで渡れば、以前の姿に戻れるの[故]だろう。

ふと傍らを見ると、ミユキの家であ[事]った老婆が、変色した白装束で、無[文]表情に立っていた。

俺をここまで案内してくれたのは、[章]彼女だろう。

俺は老婆に会釈をすると、光に向か[来]って歩き始めた。

川に足を入れようとしたとき、

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(そばに、いたいよ)

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という言葉が、鈴の音のように俺の[自]頭に響いた。

俺の足が止まった。

このまま進めば、俺は再び家族と共[i]にいることが出来る。

だが・・・

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(あなたは、ミユキさんの守護をされているのですか?)

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俺は老婆に語り掛けた。

老婆は無表情のまま、黙して語らない。

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(魂は、死後もその位を上げることはできますか?)

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背後で、俺の家族が必死に俺を止め[a]ようとする気配を感じた。

俺の頭にためらいが浮かんだ。

このまま振り返り、家族と共にいら[m]れたらどれだけ幸せだろう。

だが・・・

肩を震わせて泣くミユキの姿が俺の[k]脳裏に浮かんだ。

苦しむ彼女、初恋の彼女のたった一[.]つの願い。

叶えたい。

俺も、彼女のそばにいたい。

俺は俯いた顔を上げた。

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(俺、彼女の守護をしたいです)

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俺は、老婆を・・・ミユキの祖母の顔をまっすぐに見つめた。

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(彼女のそばに、いたいです)

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冷徹な裁判官のような老婆の表情が、一瞬和らいだように感じた。

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俺たちは光のさす方に背を向け、再[c]び闇と混沌に向かって進みだした。[n]

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俺は家族と共に歩むことなく、老婆と共に現世に留まることを選んだ。

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その後、俺はミユキの守護者となっ[恐]て彼女と共にいることが出来たのか[怖]

それとも、あの死者の棲む家の虜と[鬼]なり、老婆の傀儡となったのか、

はたまた永遠に混沌を彷徨い続ける浮遊者となり果てたのか・・・

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それはまた、別の話だ。

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