【夏风声】海风答

iamk 日本恐怖故事 2024-01-14 12:00:01 129 0

‖湛蓝的天空。空气中弥漫着海滩的气息,让我想起了我以为已经忘记的回忆。有趣的、悲伤的、可怕的……所有这些现在看起来都像是很久以前的事了。

闷热中听着大海的咆哮。看到堤坝下的大海在你面前展开,让人想脱掉衣服直接跳入水中。但是我害怕大海。想到这里,我不由的感到了一丝寒意。

当我突然看向站在我身边的男孩时,他正一动不动地凝视着无尽的大海,在地平线上的某个地方。他的头发在海风中飘扬,很漂亮。神原零,日本魔术师联合会T支部的长子兼干事。他比我小一岁,但他的才华是公认的,也是公认的。被周围的人亲切地称为零,性格沉稳容易让人喜欢。不过,他身上的气息却有些玄妙,甚至可以感觉到妖娆的气息。大约 90 分钟前,他给我打电话。

〉〉○

〉醒来的时候,感觉和平时不一样。我的身体出奇地轻。早上8:00,睡在我旁边的铃菜不见了。你醒了吗?

果然到了客厅,我就看到了铃菜和露。城崎铃菜是我的女朋友,昨天约会后她就住在我家。

“早上好”

“早上好!”

铃菜高兴的回答道,不过她想必也醒[文]了。声音有些蓬松,又有些清新。

早上好,哥哥。

穿着淡蓝色的和服,小雨坐立不安的说道。

“早上好……兄弟?”

“Tsuyu酱,从现在开始,你要[章]称呼Shiguno为‘大哥’了~[来]!像兄妹一样就好了!”

你是兄妹吗?说到底,Tsuyu是[自]我的sister子,所以叫她哥哥[i]比较合适。我一回到家就说,“叫我[a]丹娜大人”,他一直叫我丹娜大人。[m]

“嘿兄弟!如果你是我的兄弟……不[k]是很好吗?”

“当然可以!”

我立即给出了答案。茹...你太可爱了,你。

‍总之,今天是从早上开始就发生了很多变化的一天。不,只是平时不注意而已,但每天总有一些事情可能会发生变化。

』事情发生在我吃完早饭后不久。顿时,屋子外面充满了某种东西的痕迹,也弥漫在了屋子的内部。

“什么!?”铃无和月羽也似乎察觉到了存在,纷纷做好了准备。我的眼中浮现出一种幻想,仿佛有一大群黑色的虫子笼罩着我的视线。那种被压缩的恶意瞬间膨胀,几秒后又像泄了气的气球一样缩小。

“刚刚发生了什么……”

〉铃菜用颤抖的声音喃喃道。

“我不知道”

‖刚说完,我手里的手机震动了一下[.]。看向屏幕,是零的来电。我按下通[c]话按钮接听了电话。

“你好”

“志咕同学,你现在可以来办公室吗[n]?”

“哦,好的。铃菜什么?”

“哦,好的。铃菜什么?”

“你好” p>

“志咕同学没事,回头见。”

‖说完,电话就挂断了。听零的声音[恐],似乎有些不耐烦。我想知道是否发[怖]生了什么事。

〉告诉露丝和铃菜我要去办公室,我[鬼]就离开了家。

‖○

‖办公室里只有零。当我到达时,他[故]只是说了句“走吧”,然后就离开了[事]办公室。

“喂,你在哪?”

“请跟兔子走”

∀他语气越来越严肃,我找不到合适[文]的词来回应,我决定保持沉默。因为[章]之前发生的事情,我有很多想问他的[来]事情,但我现在好像不是可以问他的[自]情况。正在我这么想的时候,他叫住[i]了我。

“这是第一次。”

‖ “那个”一定是之前的征兆。我点了[a]头。

“我从小就住在这个镇子里,但这种[m]事还是第一次见,咦,怎么回事?”[k]在那个水平上。”

他的脸上露出了笑容。你玩得开心吗[.]?这个情况。我是这么想的,但无一[c]例外,我也是这么想的。我因对未知[n]事物的恐惧而心烦意乱。然而,某处[恐]散发着巨大恶意的东西正在盘旋,想[怖]要知道它的身份。

“零,这个镇上发生了什么事?”

“我现在就去看看。用这双眼睛。”[鬼]

∀他的眼睛他说过...

‖○

‖冷空气夹杂着海风,对肌肤的刺激[故]似乎越来越强烈。

“迎魔者,斩暗影中暗。除此,死而[事]拾尸者无。”

『稻田先生。

“这就像一个隐蔽的并发”

‖当我这么说的时候,他笑了。

“是一回事,不是吗?你能看到怪物并与它们战斗,因为你有能力。即使我们喜欢那样也不知道真正可怕的是什么。”

『对啊。。人们常说人比鬼还可怕,但事实真的如此吗?难道没有比鬼和人更可怕的东西吗? “绝对邪恶”这个词闪过我的脑海。

“志咕同学,那边”

‖零突然指着他这么说的地方。如果你看那里,有什么东西粘在四足动物上。仔细一看,那是一个孩童的灵气。

“你一直都在吗?”

零对我的问题摇了摇头。

“突然就出来了,龙牙岛也是一样,只是灵气一时强一弱,波动剧烈,本来是有条件的,当时是黄昏,现在是正午。精灵本身就那样就好了,但这次不一样。

‖他说完就离我们很近了。一群从未见过海面的小鱼一下子跳了出来。

“原来你感觉到了什么奇怪的东西。”

『零在我吃惊的同时说道。他很冷静。我顿时对这孩子的灵性产生了好奇,朝那边看了过去。

“要驱魔吗?”

』 听到我这么说,零摇了摇头。

“让我净化你。这就是为什么。”

他的话让我的胸口微微一紧。那个孩[文]子,也是一个原本还活着的人的孩子[章]。但是,我想到了驱魔。我要删除它[来]而不说是或否...

“……是啊”

〉话音刚落,水从童灵所在的方向泼[自]了过来。孩子的灵魂已经不在了。

“我被另一个精灵吃了,”

零说。他的脸色有些悲伤。

“你看到了吗?”

‖当我问的时候,他点点头,然后叹[i]了口气。

“灵体之间自相残杀……真不敢相信[a]你们吃的是同一个物种。”

“这到底是怎么回事?”

∀In这个城市……这个问题被问了好几次。但他保持沉默。只是盯着大海。

过了一会儿,零开口了。

“你还记得3年前的7月10日吗?[m]

‖我记得。我永远不会忘记我妹妹希娜被杀的那一天。我默默点头。零继续说道。

“你对你妹妹的能力了解多少,志古鲁先生?”如果你知道的话我不会感到惊讶。

“不知道这也叫能量吸取吗,雏有能力吸收附在她身上的精灵之力,这引起了很多问题。”

‖我继续说道。

“所以我才觉得那件事和那件事有关。”

``是啊。还有,咲希好像知道了什么。她脸上带着惊讶的表情,但她顿时意识到了什么,苦笑一声。

“啊哈哈,你是不是已经知道御影的[k]事情了?”

“你应该相信长坂先生吧?” 零默默点了点头,然后开口说道。

“那个人早就被称为禁术师了。就是[.]因为巫师联盟的总部这么做了。前几[c]天我在 T 支部和我父亲谈过,但御影和长坂同[n]学并不是那么坏的人。”

“你说你下次要去见你父亲。”

“是的。他们要讨论这个镇上发生的异常。”

< p>雏、长坂同学……她们和现在发生的事情有关系吗?就在我迷迷糊糊地想着这些的时候,身后传来熟悉的声音叫我的名字。

“志古~零~!你在这种地方做什么[恐]?”

“铃奈,你怎么会在这里?”

〉她跑来了over 当我问他的时候,他笑着说,

“四姑,你今天醒来后有什么变化吗[怖]?我要改名字了,整个城市好像都在[鬼]发生什么……”

我叹了口气。

“我有咲酱的消息~”

『铃奈对疲惫低头的我说道。

“Saki-chan?那是谁?”[故]

‖当我反问她时,她咯咯地笑了起来[事]

“我没看出来,原来是那个女孩在手[文]势里,好像是今天早上逃跑了,一直[章]在说话,直到手势醒了。”

>我惊呆了。我体内的蛇已经逃脱了……这就是为什么我今天早上醒来时感到如此轻松。

“那么,咲希说了什么?你们现在在[来]哪里?”他让我明天下午去办公室集[自]合他们,他说他想让T分部所有知道[i]石鼓的人都集合。 "

〉咲树那家伙,什么都别跟我说,想[a]干什么就干什么……话虽如此,我们[m]是不是要谈一些重要的事情,比如明[k]天召集人?应该是那个东西

“那我会联系可能会来的人。”

‖零说着拿起了手机。

“啊,有点不对劲”

』听到我这么说,铃菜摇了摇头。

“手势不应该是道歉哟~。啊,是小[.]咲让小露改名的~”

“什么……!”我带着这种心情看着大海。刚才还在水面上蹦蹦跳跳的鱼已经不在了,平静的海面展开。只有一丝微风,都让我的耳膜震动,像嘈杂的声音在脑海中回荡。这就像试图给你一个答案。


作者:mahiro
原文:【夏風ノイズ】潮風アンサー

 青く澄んだ空。磯の香りを含んだ空気は、忘れたと思っていた記憶を、一つ二つと思い出させてくれる。楽しかったこと、悲しかったこと、恐ろしかったこと・・・それら全てが、今では遠い昔の出来事のように思えてしまう。

 噎せ返るような暑さの中で潮騒を聞[c]いている。堤防の下、目の前に広が[n]る大海原を見ていると、服を脱ぎ捨[恐]ててそのまま飛び込みたくなるよう[怖]にも思える。だけど、海は怖い。そ[鬼]んなことを考えていると、僅かだが[故]寒気がした。

 ふと、隣に立つ少年を見やると、彼[事]は水平線のどこか、果てしない海の[文]向こうを身動ぎせず見つめていた。[章]潮風に靡く彼の髪は美しく、整った[来]顔立ちということも相俟って、まる[自]で女性のようにも思えてしまう。神[i]原零、日本呪術師連盟T支部支部長[a]の長男であり幹部。俺よりも一つ年[m]下だが、その才能は自他共に認める[k]ものだ。周囲からはゼロの愛称で親[.]しまれ、普段から穏やかな好かれや[c]すい性格。しかし、彼の纏うオーラ[n]はどこか神秘的で、妖艶ささえ感じ[恐]られる。そんな彼に呼び出されたの[怖]は、今から90分ほど前のことだっ[鬼]た。

   ○

 目が覚めると、いつもとは違う違和[故]感があった。妙に身体が軽い。時刻[事]は午前八時、隣で寝ていた鈴那の姿[文]は無い。もう起きたのだろうか?

 案の定、居間へ行くと鈴那と露の姿[章]があった。城崎鈴那は俺の彼女で、[来]昨日のデート後にそのまま家へ泊っ[自]たのだ。

「おはよう」

「おっはよーしぐ!」

元気にあいさつを返した鈴那だった[i]が、彼女も寝起きなのだろう。その[a]声はどこかふわふわとしており、な[m]んだか新鮮だ。

「旦那さま・・・に、兄さん。おは[k]ようございます」

露は水色の着物を着てモジモジとし[.]ながらそう言った。

「お、おはよう・・・兄さん?」

 俺が訊き返すと、鈴那が笑いながら[c]言った。

「露ちゃん、これからはしぐのこと[n]兄さんって呼ぶんだって~!兄妹っ[恐]て感じでいいじゃん!」

兄妹か。そもそも露は俺の義妹なの[怖]だから、兄さんと呼ぶ方が正しい。[鬼]家に来て直ぐ、俺が「旦那様と呼べ[故]」なんて言ったばっかりに、今まで[事]ずっと俺のことを旦那様と呼んでき[文]たのだ。

「に、兄さん!兄さんでも、いいで[章]すよね・・・?」

「もちろんだ!」

 俺は即答した。露・・・可愛過ぎる[来]ぞ、お前。

 それにしても、今日は朝から変わっ[自]たことの多い日だ。いや、普段気に[i]していないだけで、毎日何かが必ず[a]変わっているのかもしれない。

 事が起こったのは、朝食を食べ終え[m]てから少し経った頃のことだ。不意[k]に何かの気配が家の外に充満し、そ[.]れらは屋内にも浸み込んできた。

「何だっ!?」

 俺は咄嗟にそう叫んだ。鈴那と露も[c]気配に気が付いたようで身構えてい[n]る。まるで、黒色の蟲たちの大群が[恐]視界を覆ってゆくかのような空想が[怖]目に浮かぶ。それほど圧縮された悪[鬼]意のようなものが一瞬で肥大し、数[故]秒で風船が萎むように小さくなって[事]いった。

「なんだったの・・・今の」

 鈴那が震えた声で呟く。

「わからない」

 俺がそう言った直後、手に持ってい[文]たスマートフォンが振動した。画面[章]を見ると、ゼロからの着信だ。俺は[来]通話ボタンを押して電話に出た。

「もしもし」

「しぐるさん、今すぐ事務所へ来て[自]くれませんか?」

「おお、わかった。鈴那は?」

「しぐるさんだけでいいです。では[i]、また後で」

 そう言って電話は切られた。ゼロの[a]声から察するに、やや焦っているよ[m]うだ。やはり何かがあったのだろう[k]か。

 露と鈴那に事務所へ行く旨を伝え、[.]俺は家を出た。

   ○

 事務所にはゼロ一人だけだった。俺[c]が到着すると、彼は「行きましょう[n]」と一言だけ言って事務所の外へ出[恐]た。

「おい、どこに?」

「兎に角ついてきてください」

 彼のいつもより真面目な口調に返す[怖]言葉が見つからず、黙ってついてい[鬼]くことにした。先程のこともあった[故]ので彼に訊きたいことは山ほどある[事]が、どうも訊ける状況ではなさそう[文]だ。そんなことを考えていると、彼[章]の方から声を掛けてきた。

「あれ、あんなことは初めてです」[来]

 “あれ”とは先程の気配のことだろ[自]う。俺は頷いた。

「俺も小さい頃からこの街に住んで[i]るけど、あんなすごいのは初めてだ[a]。なぁ、何があったんだ?」

「たぶん、あんなものじゃないです[m]よ。除霊できないとかそういうレベ[k]ルじゃないヤツがどこかにいる」

彼の顔には微笑が浮かんでいた。楽[.]しんでいるのか?この状況を。そう[c]思ったが、もれなく俺もそのようだ[n]。得体の知れないモノへの恐怖で気[恐]が動転していた。だが、そのどこか[怖]では凄まじい悪意を放つ何かの正体[鬼]を知りたいという欲求が渦巻いてい[故]た。

「ゼロ、何が起きているんだ?この[事]街で・・・」

「それを今から見に行くんですよ。[文]いや、その一つを。この目で。」

 そう言った彼の目は・・・。

   ○

 潮風に混じり皮膚を刺激する冷たい[章]空気は、ジリジリとその強さを増し[来]ているような気がする。

「怪異と相対する者、陰にて闇を斬[自]る。尚、死して屍拾う者無し」

 隣で海を見据える彼が独り言のよう[i]に呟いた。

「まるで隠密同心だな」

 俺がそう言うと彼はフッと笑った。[a]

「同じようなものですよね。怪異が[m]見え、能力を持つが故にそれらと戦[k]う。そんな僕らでも、本当に恐ろし[.]いものをまだ知らない」

 その通りだ。よく、幽霊よりも人の[c]方が恐ろしいと言うが、果たして本[n]当にそうなのだろうか。幽霊や人よ[恐]りも恐ろしいものが存在するのでは[怖]ないのだろうか。『絶対悪』という[鬼]言葉が脳裏を過った。

「しぐるさん、あそこ」

 不意にゼロがそう言ってある一点を[故]指さした。そこに目をやると、テト[事]ラポットに何かがくっついている。[文]よく見ると、それは子供の霊だった[章]

「あそこに、ずっといたのか?」

 俺の問いにゼロは頭を振った。

「急に出てきましたね。龍臥島の時[来]もそうでしたが、一時的に霊の気配[自]が強くなったり弱くなったりと、変[i]動が激しいんですよ。あれは黄昏時[a]という条件付きでしたが、今は真昼[m]。霊自身がそうしているのならいい[k]のですが、これは違う」

 彼がそう言った直後、俺達と程近い[.]場所の海面を見たこともない小魚の[c]群れが一斉に飛び跳ね出した。

「何かの異変を察知したんですね」[n]

 俺があっけにとられていると、ゼロ[恐]がそう言った。彼は至って冷静だ。[怖]俺はふと子供の霊のことが気になり[鬼]、そちらに目をやった。

「除霊、するか?」

 俺がそう言うと、ゼロは頭を振った[故]

「浄霊してあげましょう。除霊は、[事]痛いですから」

 彼のその言葉に、俺は少しだけ胸が[文]締め付けられた。あの子も、元は生[章]きていた人の子なのだ。それなのに[来]俺は除霊しようと思った。有無を言[自]わさず消してしまおうと・・・。

「・・・そうだな」

 俺がそう言い終えた瞬間、子供の霊[i]が居た方向から水飛沫が上がった。[a]そこには、もう子供の霊の姿は無か[m]った。

「喰われたんですよ。他の霊に」

ゼロが言った。その顔は、少し憂い[k]を帯びていた。

「見たのか?」

 俺がそう訊くと、彼は頷いてからた[.]め息を吐いた。

「霊同士の共喰い・・・信じられま[c]せんよ。同種を食べるなんて」

「一体、何が起きているんだ?」

 この街で・・・何度目かになるその[n]質問を口にする。しかし彼は黙った[恐]ままだった。そして、ただひたすら[怖]海を見つめていた。

 暫くすると、ゼロが口を開いた。

「3年前の7月10日、覚えていま[鬼]すか?」

 覚えている。忘れることもない、妹[故]のひなが殺された日だ。俺は黙って[事]頷く。ゼロは話を続けた。

「しぐるさんは、妹さんの能力につ[文]いてどこまで知ってるんですか?」[章]

 どうしてお前がそんなことを・・・[来]と言いたいところだが、ゼロがその[自]ことを知っていても何ら不思議なこ[i]とではないだろう。

「エナジードレインとでも言うのだ[a]ろうか。ひなは自分に憑依した霊の[m]力を吸収してしまう能力を持ってい[k]た。まだ幼かったあの子は、力を上[.]手く制御できないことがあって、色[c]々と問題も起こしてたんだよ」

 俺は話を続けた。

【夏风声】海风答 日本恐怖故事

「だから、あの事件もそれが絡んで[n]るんじゃないかと思ってさ」

「しぐるさんは、ひなちゃんを殺し[恐]た犯人が悪霊だと思っているという[怖]ことですか?」

「うん。あと、サキが何か知ってる[鬼]らしい。御影・・・長坂さんから聞[故]いたよ」

 俺の言葉にゼロは一瞬驚いたような[事]表情を浮かべたが、直ぐに何かを察[文]して苦笑した。

「あはは、もう知ってたんですか。[章]御影のこと」

「長坂さんを、信じればいいんだよ[来]な?」

 俺の問いに、ゼロは無言で頷いてか[自]ら話し始めた。

「あの人は、昔から禁術使いとして[i]有名でした。要注意人物とされてる[a]のは、呪術師連盟の本部がそうした[m]からです。この前T支部で父さんと[k]話したんですけど、御影、長坂さん[.]はそんなに悪い人ではないです」

 そう言ってゼロは苦笑した。

「今度、親父さんと会うって言って[c]たな」

「はい。この街で起きている異常に[n]ついて話し合うそうです」

 ひなのこと、長坂さんのこと・・・[恐]今起きている事態と、何か関連があ[怖]るのだろうか?漠然とそんなことを[鬼]考えていると、背後から聞き慣れた[故]声で名前を呼ばれた。

「しぐ~ゼロ~!こんなところで何[事]してんの~?」

「鈴那、どうしてここに?」

 駆け寄ってきた彼女に俺が問いかけ[文]ると、ニッと笑ってからこう言った[章]

「しぐ、今日起きてから何か変わっ[来]たことなかった?」

「突飛なことがありまくって思考が[自]追いついてないよ。露も急に俺の呼[i]び方変えるし、なんか街全体でも色[a]々起こってるみたいだし・・・」

 俺はそう言ってため息を吐いた。

「サキちゃんからの伝言あるよ~」[m]

 疲れて俯き加減の俺に鈴那が言った[k]

「サキちゃん?誰だそれ」

 俺が訊き返すと彼女はクスッと笑っ[.]た。

「やっぱり気付いてなかったんだ~[c]。しぐの中にいた子だよっ、今朝抜[n]け出したみたいで、しぐが起きてく[恐]るまで話してたの」

 俺は唖然とした。俺の中にいたあの[怖]蛇が抜け出した・・・だから今朝起[鬼]きたときに身体が軽く感じたのか。[故]

「それで、サキは何て言ってたんだ[事]?今は何処に?」

「サキちゃん、今は露ちゃんとお散[文]歩に行ってるよ~。あ、伝言ね。明[章]日の午後に事務所へ連中集めろーっ[来]て言ってた。T支部の人で、しぐの[自]こと知ってる人にはみんな集まって[i]ほしいみたいなこと言ってたよ」

 サキのやつ、俺には何も言わないで[a]勝手なことを・・・。それにしても[m]明日、人を集めろだなんて、大事な[k]話でもするのだろうか?恐らく、あ[.]の事を。

「では一応、来れそうな人に僕から[c]連絡入れておきますね」

 ゼロがそう言ってスマートフォンを[n]手に持った。

「あぁ、なんか悪いな」

 俺がそう言うと鈴那が首を横に振っ[恐]た。

「しぐが謝ることじゃないよ~。あ[怖]、露ちゃんにしぐの呼び方変えさせ[鬼]たのもサキちゃんだって~」

「なっ・・・!」

 感謝すべきか、どうなのか・・・俺は微妙な気持ちのまま海を見た。さっきまで騒がしく水面を跳ねていた魚たちの姿はもう何処にも無く、ただひたすらに、静かな海が広がっている。僅かに吹く潮風だけが鼓膜を振動させ、ノイズがかかった音声のように心へと響いた。まるで、何かの答えを教えようとするかのように。

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