10年糖果

iamk 日本恐怖故事 2024-02-13 03:00:01 110 0

公司后辈百合子的故事。

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百合子10岁生日的夏天,一家四口去露营庆祝,看来他是去

度过愉快的一天后,百合子说她做了一个奇怪的梦。

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梦里,百合子和家人在当晚下榻的平房里玩得很开心。

我和姐姐玩得不亦乐乎,“谁把嘴里的糖舔得最久?”这是一个简单而充满童趣的游戏。

吃糖游戏赢了,转身就看到爸爸在外面请人。

在入口一侧将包裹放在手里,一言不[文]发地离开的是一个身穿某著名快递公[章]司制服的人。上面写着.

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送到露营地租来的平房……

除了那种不适,并没有什么特别奇怪[来]的地方,但百合子对于一些原因,她[自]说,“那个人不应该被允许进来!”[i]

当您看到盒子里的东西时,这种想法[a]会变得更加焦虑。

送来的包裹是一个大瓶子,里面装着[m]几只红黑色的小虫子。

看着那只偶尔发出萤火虫般光芒的昆虫,绘里子感觉到了某种不祥。

百合子无法整理思绪,被父母催着去睡觉了。

也就是

那个bug是某事通过的标志。

如果有那个bug,就会有东西来这[k]里。

为了安全地通过那个东西,永远不要[.]打开那个瓶子。

百合子学姐起身,匆匆下了床……

时间已经很晚了,父亲已经打开罐子,把里面的虫子都杀光了。

百合子同学一边哭一边呼吁立即撤离。

但最终,也只是孩子口中所言。

父母果然脸色大变,吩咐百合子躲起来。

绘里子先生立刻逃进了平房的内置架子里,屏住呼吸出神。

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但是一个人让我焦虑得难以忍受。

我受不了了,当我从架子上往外看时,我看到了我的父亲和母亲在房间的中央。我看到

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可以看到,它的周围环绕着许多黑影[c],左右晃动。

据说影子没有身体,似乎只是在周围漂浮。

仔细一看,百合子一家人面前站着一个穿着和服的女人。

我听不清楚,他却在小声责怪我为什么要杀导盲虫。

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女人突然转身,看到了架子上的百合子同学。

百合子说她觉得心跳加快了。

“……哦……还有一个……”

低声细语的呢喃声,让人无比的恐惧。

牙根不合在一起……它们嘎嘎作响,颤抖不已。

女子像是看穿了这般,淡淡一笑,抬起一只手,缓​​缓向百合子同学招手。

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看着看着,惠理子的心里顿时涌起了[n]一股强烈的意志。

那就是

“做错事,要老老实实道歉!!道歉[恐]了,一定会被原谅的!!”

它是孩子们特有的道德。

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百合子下定决心,走到女人面前。

他坐在地上,没有看女人的脸,就提[怖]高了声音。

对不起! !请原谅我! !

就在我连连连连道歉时,眼前的女人[鬼]摸了摸百合子的肩膀。

“你真是太聪明了,你不是……对了[故],只有你知道事情的真相……” ......

女人笑得那么灿烂,女人

女人把百合子同学放到椅子上,坐下[事]后,对着百合子小声说道。

“你们这是比赛看看你能不能把糖含在嘴里的时间最长,对吧?……把这颗糖一直含在嘴里。 /p>

分发的糖果据说很大,颜色像龟甲。

这次比赛绘里子老师很强,她总能舔[文]到最久,所以她对自己的忍耐力很有[章]信心。

这件事让她一听,心里就松了口气,[来]欣然答应了。

>

然而,当百合子把糖果放到嘴里时,女人的笑容完全变了,变得害怕起来,瞪着百合子同学说了些离谱的话。

“...那就把糖放在嘴里10年。”

10年...不可能这么长时间一直舔一颗糖。

当我这么说,我试图抗议……我感觉[自]天旋地转,过了很久。他说他从噩梦[i]中醒来。

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百合子在她平房的床上醒来。

我松了一口气起身,做好准备,出了门,外面传来了一阵阵的风声。

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百合子的左脸颊就像是【久鸟志山。[a]肿得像个疙瘩一样】,硬得一碰就发[m]出咯咯的声音。它比看上去还要大,[k]而且嘴巴肿胀。

就连吃早饭的时候,百合子也说因为嘴里突然冒出肿块,不仅不能好好咀嚼,而且吃起来也很奇怪。

看到女儿把饭菜洒了,她的父母早早离开了营地,赶往医院。

到医院检查时,诊断出驼峰不是恶性的,可以通过简单的手术切除切除。

听说手术后不会留下疤痕,她的父母抚摸着胸口,但百合子却不是这样。

护士看到百合子的脸很惊讶,说:

“你看起来像在吃大糖!”

<说到p>,我想起了梦中的约定。

10年...嘴里一直吃着糖...如果你能做到,我会救你的家人和你的命...

尽管你还很年轻,百合子女士却意识到这个硬块是她不得不一直放在嘴里 10 年的“糖果”。

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驼峰可以通过手术轻松去除……然而,最重要的人Eriko-san表示她永远不会去除驼峰,并继续歇斯底里的狂暴。

据说平时文静无忧无虑的百合子的转变令她的父母感到困惑。

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起初,她的父母以为她只是怕割,好心劝说,结果她父亲气死了女儿的倔强。,

“随心所欲!”

说到底,不是恶性的,又是不方便的,就想马上砍掉稻田。

百合子先生抚摸着她的胸口,没有食言。

可是,从那以后,百合子同学的日子就在地狱里度过了。

女孩的脸变成了【脱驼峰老人】……光是这一点,就已经是精神上的一大痛点了。

如果你走在大街上,都会被好奇好奇的目光盯着。桑和其他人不相关地四处嗅探,想知道发生了什么。

从同学的嘲笑和戏弄中发展起来的欺[.]凌行为,给绘里子的性格蒙上了一层[c]阴影。

即便如此,百合子表示她无法决定将[n]其移除。

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百合子在成为国中生进入敏感期后,仍继续保护着小布。

欺凌变得更加严重,性格阴暗讨厌的百合子也遭到了老师的厌恶。

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但是……对 Eriko 来说,最困难的事情是她的家人不理解。

无论她为自己的梦想抱怨多少次,她的家人都认为那不过是一场梦,只不过是一种愚蠢的存在。

据说曾因为驼峰而被同样欺负一段时间的妹妹,对百合子诅咒厌恶。

就这样,我忍受着世人冷眼的目光,忍受着家人的“割掉”“手术”的话语! 10岁的夏天百合子20岁生日.

那天,全家人都在家,心血来潮,决定为百合子久违的生日祝贺。

10年糖果 日本恐怖故事

当生日蛋糕准备好,蜡烛点亮,屋子[恐]里的灯暗了下来……………………

继续看一直戴着它的妹妹抬起头,扒开眼白,张了张嘴,据说是小声说的。

他话音刚落,烛光中摇曳的妹妹影子,一瞬间变成了一张巨妇的脸。

那张脸瞪了百合子一眼,立马就消失了,不过据说除了她妹妹,全家人都亲眼目睹了。

就在这时,另一个幻象出现了。

在父母面前,百合子的驼峰像一阵风一样消失了。

百合子同学……用颤抖的指尖抚摸自己的左脸颊,确认那里什么都没有,流下了十年的泪水…….

“现在想想,第一个找我麻烦的是我[怖]的妹妹,‘切驼峰’……”

百合子同学已经成了习惯低头。边说[鬼]话边摸脸。

“……不知道那个想要杀我们的女人[故],是不是被逼着说的……”

从那天起,小妹妹似乎动情了不稳定[事],打算去辅导。

至于你的父母……

“……在我20岁生日后的几天,他[文]们签下了我现在的公寓合同,被赶出[章]我父母家。“我想她认为那天她害怕[来]都是我的错......”

......我没有好久没见她了……

百合子笑得好像快要哭出来了,最后还一脸严肃地补充道。

“……如果我现在再做那个梦,在同等条件下,我会把糖放进嘴里……我会毫不犹豫地当场咀嚼,然后全部吃完”

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百合子舔了10年的糖。

即使一家人的[生活]仍未解散,但[纽带]似乎消失了。


作者:怪談師Lv.1
原文:10年飴

会社の後輩、有理子さんの話。

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有理子さんが10歳の誕生日を迎え[自]た夏、お祝いを兼ねて、ご家族4人[i]でキャンプに行ったそうだ。

楽しい1日を過ごした夜、有理子さ[a]んはおかしな夢を見たと云う。

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夢の中で、有理子さんはご家族と、[m]その夜泊まったバンガローで楽しい[k]団欒を過ごしていた。

妹さんと仲良く興じていたのは、『[.]口の中の飴玉を、誰が一番長く舐め[c]ていられるか?』という単純で子供[n]らしい遊びだ。

飴勝負に勝って、ご満悦で振り向くと、お父さんが外から誰かを招き入れているのが見えた。

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手に持った荷物を玄関の脇に置き、物も言わずに出て行ったのは、有名宅配メーカーの制服を着た人影だったという。

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キャンプ場の貸し出しバンガローに[恐]宅配……

その違和感を除けば、別段変な所は[怖]見受けられなかったそうだが、有理[鬼]子さんは何故か「あの人は、入れて[故]はいけなかった!」と思ったという[事]

そしてその思いは、箱の中身を目にした時、より大きな不安へと変わる。

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届けられた荷物は、赤黒い小さな虫[文]が数匹入った、大きな瓶だったそう[章]だ。

その虫が時折、蛍の様に光を放つの[来]を見て、有理子さんは不吉な物を感[自]じた。

考えが纏まらないまま両親に促され、床に就いた有理子さんだが、眠りに落ちそうになる寸前に、何故か虫に対する答えがパッと浮かび上がったという。

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それは、

あの虫は、何かが通る為の目印であ[i]る事。

あの虫がいると、何かがここにやっ[a]て来てしまう事。

その何かを事無き様にやり過ごす為には、あの瓶を絶対に開けてはならない事。

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有理子さんはガバリと起き上がり、[m]慌ててベットから下りたが……

時既に遅く、お父さんが瓶を開けて[k]中の虫を殺してしまっていた。

泣きながら今浮かんだ考えと早急な[.]避難を訴える、有理子さん。

だが所詮は子供の言う事……なかなか両親には伝わらず、家族が混乱する内に、森の中から太鼓の音がドーンドーンと聞こえ出し、徐々に近付いて来たと云う。

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流石に両親も顔色を変えて、有理子[c]さんに隠れる様に指示をした。

有理子さんは咄嗟にバンガローの造り棚の中に逃げ込み、夢中で息を殺したそうだ。

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だが、1人で居ると不安に耐えられ[n]なくなってくる。

我慢できずに、棚の中からそっと外を盗み見ると、部屋の中央に父と母……その2人に挟まれる様に妹が身を寄せあい、震えているのが見えた。

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その周りを幾つもの黒い影が取り囲[恐]み、左右にユラユラと揺れているの[怖]が分かる。

影に本体は無く、ただぼんやりと漂[鬼]っている様に見えたという。

よく見ると有理子さんの家族の正面[故]に、着物の女が立っていた。

ハッキリとは聞き取れなかったが、静かな口調で何故案内虫を殺したのか……責めている様だ。

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その女が不意に振り返り、造り棚の[事]有理子さんを見た。

有理子さんは、心臓が音を発てて早[文]くなるのを感じたという。

『……嗚呼…もう1人おったなぁ…[章]

静かで、おっとりとした口調の呟き[来]が、とてつもなく恐ろしかった。

歯の根が合わない……ガチガチと音[自]を発てて震える。

その様子を見透かしているかの様に、女は細く嗤うと片手を上げて、ゆっくりと有理子さんを手招いた。

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それを見ている内に、有理子さんの[i]中に突然、強い意思が芽生えたと云[a]う。

それは、

「悪い事をした時は、素直に謝らな[m]ければならない!!謝まれば、きっ[k]と許して貰える!!」

という子供特有の道徳心だった。

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覚悟を決めた有理子さんは、女の前[.]に進み出る。

女の顔も見ないで土下座をすると、[c]声を張り上げたそうだ。

「ごめんなさい!!許して下さい、[n]お願いします!!」

何度も繰り返し、謝り続けると、目の前の女が有理子さんの肩に触れた。

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『お前さんは、利口なんだねぇ…そ[恐]う言えば、事の道理に気付いたのも[怖]、お前さんだけだったねぇ………』[鬼]

……ならお前さんに、家族諸とも生[故]き残るチャンスをやろうねぇ………[事]

そう言って女がゾッとする程、艶やかに笑ったそうだ。

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女は椅子に有理子さんを座らせると[文]、有理子さんに優しく語り掛けた。[章]

『お前さん達は、さっき飴玉を長く[来]口に含んで居られるか競争してたろ[自]う?…この飴をずっと口に入れてた[i]ら、お前さんとその家族を見逃して[a]あげようじゃあないか…』

差し出された飴は、大きくて、ベッコウの様な色をしていたという。

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有理子さんはこの勝負に強くて、い[m]つも1番長く舐めている事が出来た[k]ので、自分の堪え性に自信があった[.]

この話を聞いた時も、内心でこれで[c]助かると安堵し、快諾したそうだ。[n]

しかし、有理子さんが飴を口に含むと、女はにこやかだった表情を一変し、恐ろしい目で有理子さんを睨むと、とんでもない事を言い出した。

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『……では10年、飴を口に入れて[恐]いろ。』

10年…そんな歳月、1つの飴を舐[怖]め続けるなんて、とても無理だ。

そう言って、抗議しようとした時…[鬼]世界がぐるりと回る感覚がして、長[故]い悪夢から目覚めたという。

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バンガローのベットで目覚めた有理[事]子さん。

窓の外からは、既に起き出していた[文]家族の、和気あいあいとした楽しそ[章]うな話し声が聞こえてきた。

モソモソと起き出し、支度を済ませて外に出ると、ちょっとした騒ぎになった。

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有理子さんの左頬が、まるで【コブ[来]取り爺さん]のコブの様にプックリ[自]と腫れ、触るとコツコツと音を発て[i]そうな程、固くなっていたのだ。

そのコブは、外見より更に大きく咥[a]内に腫れ上がっていた。

朝食を食べ様にも、口の中に飛び出[m]した腫れ物のせいで、上手く噛めな[k]いどころか、味までおかしく感じた[.]と有理子さんは語る。

ボロボロと食べ物をこぼす娘を見て[c]、ご両親は早々にキャンプを切り上[n]げ、病院に向かったそうだ。

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病院で検査したところ、コブは悪性[恐]の物では無く、簡単な切除手術で取[怖]れると診断された。

手術跡も残らないと聞き、ご両親は胸を撫で下ろしたが、有理子さんはそうではなかった。

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有理子さんの顔を見て驚いた看護師[鬼]が、

「大きな飴を食べてるみたいね!」[故]

と言った事で、夢の約束を思い出したからだ。

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10年間…飴を口に入れ続けろ…そ[事]れが出来たら、家族とお前の命を助[文]けてやる…

幼いながらも有理子さんは、このコブこそが10年口に入れ続けねばならない“飴”なのだと悟ったという。

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手術すれば、コブは簡単に取れる…[章]…しかし、肝心の有理子さんが絶対[来]にコブを取らないと言い出し、ヒ[自]ステリーに暴れ出した。

普段、大人しく手の掛からない子供だった有理子さんの変貌に、ご両親は当惑したという。

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最初は切るのが怖いだけなのだと思[i]っていたご両親は、優しく説き伏せ[a]ていたそうだが、余りに頑固な娘の[m]態度にお父さんがキレて、

「勝手にしろ!」

と怒鳴り出した。

結局、悪性では無いのだし、不便だからすぐに切る気になるだろう…友達に笑われたら、すぐに切りたくなるだろう…とその場での切除の話は流れた。

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約束を破らずに済み、胸を撫で下ろ[k]した有理子さん。

しかし……それからの有理子さんは、地獄の日々を送る事になる。

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女の子の顔が、【コブ取り爺さん】[.]になってしまった……それだけでも[c]、精神的苦痛は大きかった。

道を歩けばジロジロと好奇の目を向[n]けられ、近所のオバサン達は無縁量[恐]にどうしたのかと嗅ぎ回る。

クラスメイトには馬鹿にされ、から[怖]かわれ、それが発展して起きた苛め[鬼]は、有理子さんの性格にも影を落と[故]した。

それでも有理子さんは、切除に踏み切れなかったという。

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やがて中学生になり、多感な時期を[事]迎えても、有理子さんはコブを守り[文]続けた。

苛めはより苛烈な物に変わり、暗くオドオドとした性格となってしまった有理子さんは、教師にも疎まれる様になる。

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だが……有理子さんが1番辛かった[章]のは、家族から理解して貰えない事[来]だった。

何度、夢の話を訴えても、家族にし[自]てみれば『所詮、夢の話』でしかな[i]く、そんなものを信じて、治る物を[a]治さない有理子さんは、愚鈍で間抜[m]けな存在でしかない。

特に彼女のコブのせいで一時期、同様の苛めを受けた妹さんは、有理子さんを言葉汚く罵り、疎んじていたという。

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そうして、世間の冷たい視線にも、[k]家族の「切れ!」「手術しろ!」と[.]いう言葉にも、実力行使にも堪えき[c]り、遂に10年目の夏を迎えた、有[n]理子さん20歳の誕生日。

その日は珍しく家族全員が家にいて、どういう気まぐれか……久しく無視され続けていた、有理子さんの誕生日をお祝いしてくれる事となった。

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誕生日ケーキも用意され、蝋燭に火[恐]を灯し、部屋の明かりを落とした時[怖]……………

ずっと俯いていた妹さんがガバッと[鬼]顔を上げ、白目を剥いて口を開き、[故]

『………口惜しや………』

と、妹さんの声ではない声で言った[事]という。

その言葉が終わらない内に、蝋燭の[文]火にユラユラと揺れる妹さんの影が[章]、一瞬巨大な女の顔になった。

その顔は有理子さんを睨み付け、すぐに消えたそうだが、妹さん以外のご家族全員が目撃したという。

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更にその時、もう1つの怪異が起こ[来]る。

ご両親の目の前で、有理子さんのコ[自]ブが、プスーッと空気が抜けるみた[i]いに、消えたと云うのだ。

有理子さんは……震える指先で左頬[a]に触れ、何もない事を確認すると、[m]10年分の涙を流して泣いたという[k]……。

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「今思い返すと、妹が1番「コブを[.]切れ」って煩かったんですよ…」

有理子さんは、すっかり癖になって[c]しまった、俯き加減で顔を触りなが[n]ら語る。

「……私達を殺したかったあの女性[恐]が、言わせてたのかなぁ…とも思い[怖]ますね……。」

妹さんはあの日以来、少し情緒不安[鬼]定になっていて、カウンセリングに[故]通っているそうだ。

ご両親はというと…

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「…20歳の誕生日の数日後に、今のマンション契約してきて実家を追い出されました…妹の事も、あの日怖い思いをしたのも、全部私のせいだと思ってるみたい…」

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……ずっと会ってません…

有理子さんは、泣き出しそうな顔で[事]笑い、最後に真顔で付け加えた。

「…もし今、あの夢をもう1度見て、同じ条件で飴を口に入れる事になったら……私は躊躇わずに、その場で噛み砕いて、全てを終わらせると思います…!」

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有理子さんが、10年間舐め続けた[文]飴。

家族の[命]は溶けずに残っても、[絆]は溶けて無くなってしまった様だ。

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