热瑜伽工作室

iamk 日本恐怖故事 2024-04-07 15:00:01 63 0

郁闷的雨季即将结束,炎热的夏季又来临了。

洋子每年都会以这样的想法迎接夏天[文]:今年夏天我想穿可爱的比基尼。

然而,她的肚子上的肉搁在比基尼短[章]裤的上面,屁股上的肉从后面突出来[来]

我对此无能为力,所以我放弃了。

梳妆台后面,有几件我提前买来给自[自]己打气的比基尼。

但是今年,我二十多岁的最后一年,[i]我决定做点什么来赢得一个好男人。[a]

但我没有智慧或精神力去独自做任何[m]事情。

Youko早就听说一位工作中很受[k]欢迎的同事要去瑜伽保持身材,于是[.]她在网上搜索了各种瑜伽馆,但都很[c]贵。我不太清楚了解内容。

那些在电视上打广告的健身房声称具[n]有出色的减肥效果,价格非常昂贵,[恐]让您大吃一惊。

然而,有一天,一位有着类似担忧的[怖]同事 Noriko 向我介绍了一家看起来不错的瑜伽馆[鬼]

我查了一下,发现这是一家热瑜伽馆[故],而且很便宜,每个月7400日元[事],而且位置很完美,就在我上班的路[文]上。

洋子立即邀请纪子报名参加试听课程[章]

◇◇◇◇

那天我去的时候,是在一栋很老的建[来]筑的三楼。

这可能是它如此便宜的原因之一。

大楼没有电梯,他们气喘吁吁地爬楼[自]梯到三楼,打开门走了进去。

“嗯?”

洋子一进大厅,就不知为何感到一阵[i]寒意。

这不是热瑜伽吗?

即使我告诉纪子也是如此吗?他似乎[a]并没有什么特别的感觉,只是这么说[m]

总之,我完成了招待会,换上了运动[k]衫。

两人运动时总是穿着宽松的运动衫来[.]遮掩体型,但接待处的女士看到他们[c]却皱起了眉头。

“运动衫不适合,因为你会出很多汗[n]。你没有紧身衣吗?不过T恤和短裤[恐]就可以了。”

这绝对是引导.齿话是这么说,所以[怖]为了以防万一,洋子和纪子都带了短[鬼]裤。

洋子忘记了她的T恤,所以她换上了[故]运动胸罩和短裤,Noriko换上[事]了T恤。

进入工作室的时候,正在做热瑜伽,[文]气氛热得让人窒息。

大堂的温度可能是故意降低的。

演播室里,有一个看起来很聪明的教[章]练在镜子前摆姿势,还有大约五个看[来]起来像棉花糖男人的老太太。

他穿着一件色彩缤纷的紧身衣,但不[自]是开玩笑,它看起来像一个有胳膊和[i]腿的啤酒桶。

与这些人相比,洋子和纪子稍微清醒[a]了一些,发现自己的比例还算不错,[m]但目标本来就不一样。

看这五个人,他们担心这个瑜伽馆恐[k]怕起不了多大的作用。

然后试训就开始了,稍微拉伸一下就[.]感觉出汗了。

已经很久没有感觉到汗水顺着身体表[c]面流淌了,这种感觉真好。

我不知道为什么,但我有生以来第一[n]次,汗水顺着皮肤流下来的感觉感觉[恐]如此美妙。

这种感觉与炎热夏日背上流汗的感觉[怖]完全不同,你会上瘾的。

完成30分钟的试用课程后,当我走[鬼]上体重秤时,我比开始前的体重轻了[故]0.3公斤。

见此举有效,两人决定第二天正式申[事]请并开始参加。

“嘿洋子,你今天做瑜伽时出汗了吗[文]?”

“是的,当然。我出汗很多。为什么[章]?”

”我穿的T恤根本没有湿。”

洋子只穿着运动胸罩,但她能感觉到[来]汗水顺着额头、背部和腋窝流下来。[自]尽管这是理所应当的是的,我的胸罩[i]并没有我想象的那么湿。短裤也是如[a]此。

“那间工作室的温度肯定很高,但湿[m]度又很低,所以你身上的汗水和衣服[k]很快就会干吧?”

``是的。

◇◇◇◇

从那天开始,洋子下班后去参加了一[.]周的高温瑜伽课,洋子增加5公斤.[c]实现减肥有。

当然,除了瑜伽之外,过去一周我也[n]注意了水的摄入量(果汁和酒精)和[恐]饮食,但结果超出了我的预期。

半个月过去了,我原本不足70公斤[怖]的体重已经降到了不到60公斤。

纪子也是如此,两人都对结果感到高[鬼]兴,这超出了他们的预期。

我距离达到低速 50 公里范围的目标仅差一口气。

除了夏季比基尼之外,我的梦想是在[故]万圣节打扮成战斗机女孩并跳狐狸舞[事]

“嘿,洋子,我想知道为什么和我一[文]起工作的老妇人不减肥。”

Noriko 突然问了这个问题,就像她想到了什[章]么一样。我做到了。

洋子的脑海里浮现出啤酒桶身躯上老[来]妇人汗流浃背做瑜伽的画面。

“你知道,我们连吃饭都管理得很好[自]。那些老太太们因为在做瑜伽,所以[i]可以安心地吃喝玩乐。我相信你不会[a]的。”没减肥。”

“嗯,也许是这样。”

而Noriko决定推荐给其他关心[m]体重的朋友。,我偷偷拍了照片用我[k]的智能手机拍摄工作室的照片。

虽然女性练习瑜伽的工作室内一般禁[.]止拍照,但 Noriko 可能想详细传达当时的情况。

我偷偷把它藏在毛巾里拍照。

********

正在回来的路上。

“诶,什么?这是什么!”

正走在去车站的人行道上,看着智能[c]手机的典子突然大声喊道。

他似乎正在查看之前在瑜伽馆拍摄的[n]视频。

“什么?发生了什么事?”

洋子从侧面看着纪子正在看的智能手[恐]机屏幕。

“嗯?”

屏幕上还可以看到阳子、纪子和年长[怖]的女性正在做瑜伽姿势。

我可以看到几个小物体粘在它的身上[鬼]并在移动。

当然,我不记得做瑜伽时身上有类似[故]的东西。

“这是什么?嘿 Noriko,请放大一点。”

两人移到人行道边缘,以免妨碍其他[事]行人,然后放大观察粘在他们身上的[文]东西。

“哇……”

那是一个小人类。

苍白瘦弱的身体,腰间只缠着一块布。

热瑜伽工作室 日本恐怖故事

那个半透明的东西是我在哪里见过的[章]“gaki”的样子。

它的大小只有15到20厘米左右。[来]

阳子和纪子各有四五个饿鬼,有些年[自]长的妇女有近十个。

那些饿鬼在做什么呢?

饿鬼正在舔汗。

他用长长的舌头舔着流淌的汗水和漂[i]浮在皮肤上的汗水。

也许我之所以觉得流汗的感觉这么好[a],就是因为被这个饿鬼舔的感觉。

“我、我觉得恶心……”

洋子拼命地扮鬼脸。

也许这就是我明明应该出汗但衣服却[m]没有湿的原因。

“不!我要停止那个瑜伽了!”

纪子喊道,但洋子却担心了一会儿。[k]

当然,这个饿鬼虽然令人毛骨悚然,[.]但毫无疑问他在那边通过瑜伽正在稳[c]步减肥。

也许是因为那个饿鬼,我才这么瘦吧[n]

洋子没有回答纪子的话。

◇◇◇◇

然而,果然,洋子的脑海里浮现出那[恐]个饿鬼的形象,她犹豫着要不要去瑜[怖]伽。接下来的几天。

然后,午休时,Noriko 约我和她一起吃午饭。

``我有一个朋友叫风子酱,她有很[鬼]强的灵力,风子酱的一个朋友是巫女[故]。她说她对怪物了解很多。,有人问[事]我什么那个恶心的矮人就是。”

典子在会议室打开便当时开始了谈话[文]

根据纪子听到的说法,那个矮人是一[章]种叫做“智者”的怪物,也是饿鬼的[来]一种。

它是一种怪物,喜欢舔人类的汗液,[自]尤其是油性汗液,健康人在工作或运[i]动时会抓挠。他似乎对流汗不感兴趣[a]

据说他们更喜欢胖子出的油汗,以及[m]极度紧张时出的油腻汗。

或许这意味着健康人的汗液是咸的、[k]油腻的、无味的。

``这就是为什么它会像幽灵一样,[.]永远纠缠在特定的人身上然后离开。[c]就是这样。并不是说没有。那很好。[n]

“嗯,是的……Noriko,你还[恐]有上次的视频吗?”

Noriko 看起来我拿出她的智能手机,又给洋[怖]子看了我前几天在瑜伽馆拍的视频。[鬼]

“我明白了。”

“啊?这是怎么回事?”

“你看,你在这张图最后看到的教练[故]是这样的……虽然我出汗了,但没有[事]一只动物粘在我身上。”

“是的。那是因为你很瘦。我确信枫[文]子酱的故事是正确的。” '

◇◇◇◇

完成工作离开办公室后,洋子抬头看[章]了看天空。

已经是夏天了,即使在这个下班的时[来]间,阳光依然刺痛。

当我走出有空调的办公室时,我立刻[自]就出汗了。

穿着衬衫,汗水从我的背上流下来,[i]真恶心。

突然,在瑜伽馆的那种愉快的感觉又[a]回到了我的背上。

(也许我应该再去那里一次....[m]..)

洋子然后注意到了一些事情。

那些啤酒桶女士。

我认为那些人被那种感觉迷住了。

而且,即使他们不知道名为“师师馆[k]”的饿鬼存在,他们也一定知道,如[.]果你减肥了,你就无法体验那种感觉[c]了。

这就是为什么他会做出一些奇怪的行[n]为,比如即使他参加瑜伽,也会故意[恐]增加体重。

我的脑海中可以看到年长女性的面孔[怖],尽管她们正在做一些非常艰难的瑜[鬼]伽姿势,但她们脸上却带着欣喜若狂[故]的表情。

乔希坎或许不会只附身于某个特定的[事]人,做坏事,但它会用那种感觉迷住[文]人们,降低他们减肥的欲望,继续靠[章]自己吃饭。也许他正在这么做。

Mono-Kai 毕竟很可怕。

(但是我减掉的体重也反弹了。情况[来]正在好转……我只是需要减肥。 )

这是恶魔在洋子心里低语的一句话。[自]

阳子全身被汗水舔掉的感觉又回来了[i]

而洋子的脚又迈向了那个瑜伽馆。

◇◇◇◇ FIN


作者:天虚空蔵
原文:ホットヨガスタジオ

鬱陶しい梅雨ももうすぐ終わり、また暑い夏がやってくる。

今年の夏こそ可愛いビキニを着たい[a]、陽子は毎年そう思って夏を迎える[m]

しかしビキニのショーツの上に乗っ[k]かるお腹のお肉、そして背後ではみ[.]出すお尻のお肉。

これがどうにもならず、これまでず[c]っと諦めてきたのだ。

タンスの奥には、励みにしようと前[n]もって買ったビキニが何着もしまい[恐]込まれている。

しかし二十代最後の年になる今年こ[怖]そ素敵な男性を射止めるために何と[鬼]かしよう、そう一大決心をした。

でも自力で何とかできるほどの知恵[故]も精神力もない。

会社のモテ同僚がヨガに通って体型[事]を維持しているという話は前から聞[文]いていたため、陽子はいろいろなヨ[章]ガスタジオをネットで検索してみた[来]のだが、どれも値段や内容にピンと[自]こない。

テレビでCMを流している抜群のダ[i]イエット効果を謳ったジムは目玉が[a]飛び出すほどの値段だ。

しかしそんなある日、似たような悩[m]みを抱える同僚の典子が良さそうな[k]ヨガスタジオがあると話を持ってき[.]た。

調べてみるとホットヨガスタジオな[c]のだが、月七千四百円と安く、場所[n]も通勤途中にあり申し分ない。

陽子は、早速典子を誘って体験コー[恐]スを申し込んだ。

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◇◇◇◇

当日その場所へ行ってみると、かな[怖]り古びたビルの三階にあった。

こんなところも安さの理由のひとつ[鬼]なのだろう。

ビルにはエレベーターもなく、息を[故]切らしながら階段を昇って三階まで[事]たどり着くと、ふたりはドアを開け[文]て中へ入った。

「え?」

ロビーへ入った途端に、陽子は何故[章]か寒気を感じた。

ここはホットヨガではないのか?

典子に話しても、そう?と言うだけ[来]で特に何も感じていないようだ。

とにかく受付を済ませ、スウェット[自]に着替えた。

ふたりは体型をカバーする意味もあ[i]って、運動する時はいつもぶかぶか[a]のスウェットを着ているのだが、そ[m]れを見た受付の女性が顔をしかめた[k]

「大量に汗をかきますからスウェッ[.]トは不向きですね。レオタードはお[c]持ちではないですか?Tシャツと短[n]パンでもいいですが。」

確かに案内にはそう書かれていたの[恐]で、念のため陽子と典子は短パンを[怖]持って来ていた。

陽子はTシャツを忘れてきたためス[鬼]ポーツブラに短パン、典子はTシャ[故]ツに着替えた。

スタジオへ入るとそこはホットヨガ[事]だけあって、むせ返るほどの熱気だ[文]った。

ロビーは意図的に温度を下げていた[章]のかもしれない。

スタジオには鏡の前でポーズを取っ[来]ているスマートなインストラクター[自]と思しき女性がおり、彼女以外はマ[i]シュマロマンのようなオバサンばか[a]りが五人ほど。

カラフルなレオタードを身に付けて[m]いるのだが、冗談抜きでビア樽に手[k]足が生えたようなイメージだ。

この人達に比べれば自分達はかなり[.]まともなプロポーションをしている[c]と陽子と典子は少しだけ自身が蘇っ[n]たが、そもそも目指すところが違う[恐]

この五人を見る限り、このヨガスタ[怖]ジオの効果はあまり期待できないか[鬼]もしれないとふたりは不安になった[故]

そして体験コースが始まったのだが[事]、軽いストレッチだけでも汗がにじ[文]んでくるのが分かる。

久しぶりに感じる、汗が体の表面を[章]流れる感覚が気持ちいい。

何故だろう、汗が肌を伝う感覚が気[来]持ちいいなんて、生まれて初めて。[自]

夏の暑い日に背中を伝う汗とは全く[i]異なるその感覚は病みつきになりそ[a]うだ。

三十分の体験コースを終え体重計に[m]乗ると、始める前に計った体重から[k]0.3キロも軽くなっていた。

これは効果があると、ふたりは正式[.]に申し込みをして翌日から通うこと[c]にした。

「ねえ、陽子、今日ヨガやってて汗[n]かいた?」

「うん、もちろん。たくさん汗かい[恐]たよ。なんで?」

「着ていたTシャツが全然濡れてい[怖]ないのよね。」

陽子はスポーツブラだけだったが、[鬼]言われてみれば額や背中、脇の下な[故]どに汗が流れるのを感じていたはず[事]なのに、思ったほどブラは濡れてい[文]なかった。短パンも同じだ。

「きっとあのスタジオは、温度を高[章]くしているけど湿度が低くしてあっ[来]て、汗とか着ているものはすぐ乾く[自]んじゃない?」

「そうなのかなあ」

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◇◇◇◇

そしてその日から一週間、仕事の後[i]にそのホットヨガへ通い、陽子は何[a]と五キロの減量を達成していた。

もちろんヨガだけではなく、この一[m]週間はジュースやお酒などの水分摂[k]取量や食事にも気を配っていたのだ[.]が、それにしても期待以上の成果だ[c]

そして半月が過ぎる頃には、七十キ[n]ロ手前だった体重が、六十キロを切[恐]った。

それは典子も同様であり、ふたりで[怖]思っていた以上の成果を喜んだ。

目標の五十キロ台前半まであと一息[鬼]だ。

夏のビキニだけじゃなく、ハロウィ[故]ンはふたりでファイターズガールの[事]格好をしてキツネダンスを踊ろうよ[文]、と夢も広がる。

「ねえ、陽子、私不思議に思うんだ[章]けど、一緒にやってるオバサン達は[来]なんで痩せないのかな。」

典子がふと思いついたように疑問を[自]口にした。

陽子の脳裏に、汗をかきながらヨガ[i]に励んでいるオバサン達のビア樽体[a]型が浮かんだ。

「私達は、ほら、食事の管理までき[m]ちんとやっているでしょ。あのオバ[k]サン達は、ヨガをやっているからっ[.]て安心して、好きなだけ飲んだり食[c]べたりしてるから痩せないのよ、き[n]っと。」

「そっか、そうかもね。」

そして典子は、体重を気にしている[恐]他の友人達にも勧めようと、こっそ[怖]りスタジオの様子をスマホで撮影し[鬼]た。

女性達がヨガに励んでいるスタジオ[故]内は基本的に撮影が禁止されている[事]のだが、典子はその様子を具体的に[文]伝えたかったのだろう。

こっそりタオルの中に隠して撮影し[章]ていた。

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********

その帰り道だった。

「えっ、何?何これ!」

駅までの歩道を歩きながらスマホを[来]見ていた典子がいきなり大きな声を[自]あげた。

どうやら先程ヨガスタジオで撮影し[i]ていた動画をチェックしていたよう[a]だ。

「何?どうしたの?」

陽子は典子が見ていたスマホの画面[m]を横から覗き込んだ。

「えっ?」

画面にはヨガのポーズを取っている[k]陽子、典子、そしてオバサン達も映[.]っている。

その体に何か小さな物がいくつもま[c]とわりついて動いているのが映って[n]いたのだ。

もちろんヨガをやっている間、その[恐]ような物が体についていた記憶など[怖]ない。

「何これ。ねえ典子、ちょっと拡大[鬼]して見せてよ。」

他の歩行者の邪魔にならないように[故]歩道の端へ避けたふたりは、そのま[事]とわりついているものを拡大してみ[文]た。

「ひえっ・・・」

それは小さな人間だった。

青白く痩せ細った体で腰の周りに布[章]を巻いただけの姿。

半透明のソレは何かで見たことがあ[来]る”餓鬼”そのものの姿だ。

その大きさは、十五から二十センチ[自]程度しかない。

その餓鬼が、陽子、典子にそれぞれ[i]四、五匹、オバサン達の中には十匹[a]近いソレを纏わりつかせている人も[m]いる。

そしてその餓鬼達が何をしているの[k]か。

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餓鬼達は汗を舐め取っていた。

流れる汗、そして肌に浮いてくる汗[.]を長い舌で舐めているのだ。

汗が流れる感覚が気持ち良いと思っ[c]ていたのは、この餓鬼に舐められる[n]感覚だったということか。

「き、気持ち悪い・・・」

陽子は思い切り顔をしかめた。

汗をかいているはずなのに着ている[恐]物が濡れていなかったのはこのせい[怖]だったのか。

「やだ!私、あそこのヨガ、止める[鬼]!」

典子はそう叫んだが、陽子は一瞬悩[故]んだ。

もちろんこの餓鬼は気味が悪いのだ[事]が、あそこのヨガで順調に痩せてい[文]るのは間違いないのだ。

もしかしたら痩せられているのはあ[章]の餓鬼のおかげなのかもしれない。[来]

陽子は典子の言葉に返事をしなかっ[自]た。

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◇◇◇◇

しかしさすがに陽子もあの餓鬼の姿[i]が脳裏に浮かび、それから数日はヨ[a]ガへ行くのをためらっていた。

すると昼休みに典子が一緒にお昼を[m]食べようと声を掛けてきた。

「私の友達に風子ちゃんていう霊感[k]の強い子がいて、その風子ちゃんの[.]お友達に巫女さんみたいな人がいる[c]んだ。その人が物の怪にとっても詳[n]しいって言っていたから、あの気持[恐]ち悪い小人が何なのか聞いて貰った[怖]の。」

会議室でお弁当を広げながら典子は[鬼]そう話を切り出した。

典子が聞いた話によると、あの小人[故]は”ジョウシカン(嘗脂汗)”と言[事]う名の妖怪で、やはり餓鬼の一種だ[文]そうだ。

人間の汗、それも脂汗を好んで舐め[章]る妖怪であり、健康な人が仕事や運[来]動で掻く汗には興味を示さないらし[自]い。

太った人間が掻く油分を多く含んだ[i]汗、そして極度に緊張した時に掻く[a]脂汗を好むと云われているそうだ。[m]

健康な人の汗はしょっぱいだけで油[k]っ気がなく美味しくないということ[.]なのだろう

「だから幽霊みたいに特定の人に延[c]々と取り憑いて離れないということ[n]はないんだって。良かったね。」

「ふうん、そうなんだ・・・ 典子、この前の動画、まだ持ってる[恐]?」

典子はスマホを取り出し、先日ヨガ[怖]スタジオで撮った動画をもう一度陽[鬼]子に見せた。

「なるほどね。」

「ん?どうしたの?」

「ほら、この一番端に映っているイ[故]ンストラクターの先生はこんなに汗[事]掻いてるのに一匹もまとわりついて[文]いないのよ。」

「ホントだ。先生は痩せてるからだ[章]わ。風子ちゃんの話は間違いないわ[来]ね。」

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◇◇◇◇

仕事を終え、会社を出た陽子は空を[自]見上げた。

もう季節はすっかり夏になっており[i]、退社のこの時間になってもまだま[a]だ日差しが痛い。

冷房が効いていたオフィスから外へ[m]出ると、あっという間に汗が噴き出[k]してきた。

ブラウスを着た背中を伝う汗が気持[.]ち悪い。

ふと、あのヨガスタジオで感じてい[c]たあの心地良い感覚が背中に蘇った[n]

(あそこにまた通っちゃおうかな…[恐]

そこで陽子はある事に気がついた。[怖]

あのビア樽のオバサン達。

あの人達はあの感覚の虜になってい[鬼]たのではないだろうか。

そして彼女達はジョウシカンという[故]餓鬼の存在は知らなくとも、痩せる[事]とあの感覚が味わえなくなることも[文]体得していたに違いない。

だからヨガに通いながらも故意に太[章]ると言う奇妙な行動に走っているの[来]だ。

かなり厳しいヨガのポーズを取りな[自]がらも、どこか恍惚とした表情を浮[i]かべていたオバサン達の顔が脳裏に[a]浮かんだ。

ジョウシカンは、特定の人間だけに[m]取り憑いて悪さをすることはないの[k]かもしれないが、あの感覚で人を虜[.]にし、痩せる意欲を削ぎ落として延[c]々と自分の餌場にしているのかもし[n]れない。

やはり物の怪は恐ろしい。

(でも落とした体重もリバウンドし[恐]てきているし・・・とにかくしっか[怖]り痩せればいいのよ。)

陽子の心の中で悪魔がそう囁いた。[鬼]

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陽子の全身にあの汗を舐め取られる[故]感覚が蘇る。

そして陽子の足は再びあのヨガスタ[事]ジオへと向かっていた。

◇◇◇◇ FIN

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