我和患有痴呆症的父亲一起度过的最后几天

iamk 日本恐怖故事 2024-04-16 15:00:01 69 0

你身边有痴呆症患者吗?

如果有人存在,那他不会是在一个不[文]该有人的地方说话吗?

如果您遇到这样的情况,请不要笑着[章]用温情的目光观看。

因为那个人肯定看到了“某些东西”[来]

我要讲的故事是我在照顾晚年患有阿[自]尔茨海默病的父亲时所经历的可怕故[i]事。

※※※※※※※※※※

我是独生子,由父亲抚养到高中。

当我记得的时候,妈妈已经走了。

我的父亲是一名木匠,脾气暴躁,具[a]有工匠的性格。

他平时在家里安静安静,没有什么特[m]别的爱好,但是却会因为一点小事就[k]发脾气,和妈妈经常发生激烈的争吵[.]

有时候,我小时候父亲的愤怒就是针[c]对我的。

当时,妈妈主动提出要保护我。

我的父亲很爱喝酒,每天晚上都不会[n]错过喝一杯。如果他喝了适量,他会[恐]微笑而平静,但喝到一定程度后,他[怖]会突然变得..仿佛打开了开关,他[鬼]突然变了样,暴走起来,屡屡对母亲[故]进行无理暴力。

那时的父亲,并不是他平时温柔的父[事]亲,而是一个可怕的恶魔,有着一张[文]像年轻人一样的脸,仿佛有着完全不[章]同的性格。

即便如此,我认为妈妈还是很小心,[来]不让我成为唯一受到影响的人。

半夜妈妈的哭声让我睡不着,我用被[自]子蒙住头,双手捂住耳朵。

早上醒来,走到餐桌前,我看到妈妈[i]的眼睛像大岩同学一样肿,我很震惊[a]

每次看到母亲如此可怜的身影,小时[m]候的我都会咒骂自己的无能为力。

我想妈妈大概是受不了这样疯狂的日[k]常生活,离家出走了。

妈妈失踪后,我是由爸爸独自抚养长[.]大。,直到高中。

最终,我无法忍受父亲屡次的醉酒事[c]件和家庭暴力,所以我高中一毕业就[n]离家出走。

然后,通过学校的介绍,我在大阪的[恐]一家汽车公司找到了工作。

然后,他住在那里的宿舍,打工,考[怖]了个机械师和汽车相关的资格,35[鬼]岁退休,回到老家,用了一点点退休[故]金和自己有的钱。攒钱买了一辆车。[事]我开了一家小维修店。

有一天,当我45岁的时候,我努力[文]工作,赢得了信任和业绩记录,客户[章]数量大幅增加。我也开始雇用几名员[来]工。

你会接触到意想不到的人。

那个碰巧来要求检查车辆的人是我父[自]亲的弟弟。我是说,我的叔叔。

在与叔叔多次交谈时,我得知已经辞[i]去木匠工作退休的父亲患有阿尔茨海[a]默型痴呆症。

症状似乎越来越严重,叔叔也颇为担[m]心。

我第一次听到这个故事的时候,觉得[k]这样一个狗屎父亲死了就好了,但毕[.]竟是他唯一的直系亲属。

这就是为什么我决定留在她身边直到[c]最后。

因为我单身且体重较轻,所以我搬出[n]了一直居住的公寓来照顾父亲。

我决定将商店运营的小细节留给我信[恐]任的员工,只有重要的事情才去商店[怖],其他一切都通过电话或远程处理。[鬼]

嗯,我最终可能会住进一个机构,但[故]在那之前我决定和我爸爸一起住在我[事]父母家里。

※※※※※※※※※※

当我们刚开始同居时,我对父亲因痴[文]呆症而做出的奇怪行为感到困惑.这[章]是一系列

例如,

○ 如果有人突然拿走了他的钱包或手表[来],他会生气。

○ 到外面闲逛。

○你刚吃完饭,还有东西吃吗?他问[自]

○用筷子吃面包,用手吃米饭。

○他们坚持认为那里有不应该出现的[i]人或动物。

故事的结局是晚上睡觉。还没等他说[a]话,他突然坐直了身子,礼貌地鞠了[m]一躬,表示可以告辞了。

一开始我很恼火,指出每一个错误,[k]但后来我意识到这是没有意义的,并[.]开始回应父亲的言行。开始同情这一[c]点。

我终于意识到,安抚人的自尊心和情[n]绪比让他们明白事实更重要。

然后,

我想这件事发生在有一天晚餐时,大[恐]约是在我们开始在父母家同居三个月[怖]后。

※※※※※※※※※※

“嘿龙司”

我听到我父亲的声音从我身后的客厅里传来。

我正在厨房里洗碗,当我停下来走过[鬼]去时,发现父亲正坐在客厅中间的一[故]张矮桌前。

大约半小时前,我们在同一个地方一[事]起吃完晚饭,刚刚躺在隔壁佛坛室的[文]蒲团上。

椒盐切工和古铜色表面。

黑色上衣和下衣的球衣。

父亲一如往常的样子,抬头看着站在[章]一旁的我,脸上的表情略显凝重。

``怎么了?''

我一问,爸爸就板着脸说

``你“太粗心了。不是这样的。

你看,幸子就坐在那里。

好吧,我们准备一些饮料和晚餐吧。[来]”她说,而里面没有人。在她面前,[自]指着那个地方。

我很震惊。

因为“幸子”是失踪母亲的名字,而[i]我已经很久没有从父亲那里听到她的[a]名字了。

我强忍着反驳的冲动,他说,

“好吧。

但我没有听,所以可能需要一段时间[m]。”父亲说,“ “啊,没错。不过长途旅行她肯定累[k]了,所以我们还是尽快去做吧。嘿,[.]幸子。”他看着空荡荡的前面,开心[c]地微笑着说道。

※※※※※※※※※※

那一天此后,父亲的行为发生了变化[n]

在那之前,他会整天在房子里闲逛,[恐]但现在他开始对着房间里的空旷的地[怖]方说话。

当我漫不经心地听着他们的谈话时,[鬼]那头的人似乎是一位母亲,说了诸如[故]“我对当时发生的一切感到抱歉”之[事]类的话。 “我不会再给你添麻烦了。”他一脸[文]悲伤地对我说道。

即使在晚餐时,我也和他友好地交谈[章],就好像他就坐在我面前一样。

此外,当我晚上睡觉时,我开始在我[来]睡觉的蒲团旁边放另一张蒲团。

我父亲的奇怪行为持续了一段时间,[自]但不知为何,大约三个月后,也就是[i]八月盂兰盆节前后,突然停止了。

在此之前,他每天都在做着对母亲来[a]说是那么有意义和有趣的活动,但现[m]在他又回到了以前单调、死气沉沉的[k]生活。

事实上,天色比以前更黑了,我坐在[.]佛坛后面的阳台上,整天凝视着花园[c]

有一天,黄昏时分,我在垂肩坐在门[n]廊上的父亲旁边排队,漫不经心地向[恐]他打听妈妈的情况。

然后,父亲看着花园,仿佛眺望远方[怖],说道:

“我不知道。我还没意识到,他就回[鬼]家了。”

“你要回去哪里?”

当我问起时,父亲保持沉默,悲伤地[故]低下头。

※※※※※※※※※※

几天后,早餐时。

当我看着父亲时,我发现了一些奇怪[事]的事情。

我一直穿的黑色球衣上沾满了泥。

尽管我几乎不出门。

我立即拿了一件备用球衣让他换上。[文]

然而,第二天的早餐仍然沾满了泥。[章]

如果你仔细观察,你会发现她的手脚[来]全都是黑色的,甚至连指甲也是如此[自]

我试图问父亲为什么,但他低着头没[i]有回答​​。

也许它在晚上闲逛?

钠我很担心,所以那天我决定和父亲[a]一起睡。

※※※※※※※※※※

晚上。

我躺在父亲旁边的蒲团上,父亲则睡[m]在佛坛室的蒲团上。

当我痛苦地盯着漆黑的天花板时,我[k]听到旁边传来父亲若有所思的声音。[.]

``幸子,幸子,那次我真的很抱歉[c]

这是我的错。

幸子,……请原谅我。”

父亲痛苦地重复着同样的话,半晌突[n]然醒了。

然后,在黑暗中四肢着地爬到佛坛室[恐]的后面,是时候打开障子,打开推拉[怖]窗了。

然后我从阳台走下花园。

我走到推拉窗前,在父亲没有注意到[鬼]的情况下往外看。

月光下,父亲赤着脚在花园里摇摇晃[故]晃地走着。

正当我继续观看时,父亲走到西角一[事]棵大柿子树下,慢慢跪下,像猫狗一[文]样双手开始挖土。

──哦,爸爸,你在做什么?

我忍不住嘟囔着,震惊地看着这一幕[章],但最终父亲停了下来。

悬了一会儿,他又站了起来,开始朝[来]阳台走去。

我赶紧回到被窝里。

过了一会儿,父亲来到我旁边的蒲团[自]旁,躺在那里,好像什么也没发生过[i]一样。

当我看看床边的手机时,已经凌晨两[a]点多了。

确认父亲睡着了,我下定了决心。

我在黑暗中慢慢站起来,走到阳台上[m],走进花园。

然后去东角的储物棚,从里面拿出铲[k]子。

然后,我走到柿子树下,依靠手机的[.]灯光,用铲子把爸爸刚才挖的地方挖[c]了。

50一边擦着额头上的汗挖了大约一[n]厘米后,铲尖碰到了某个东西。

我把铲子放在身边,小心翼翼地用双[恐]手铲掉周围的泥土。

看起来是一个很大的鱼里。

我用双手抓住吉里的两侧,用尽全力[怖]把它举起来。

它很重,但我还是把它放到了地上。[鬼]

那是一个类似工具箱的东西,大约长[故]1米,宽30厘米,高30厘米。

它就像我父亲当木匠时使用的工具箱[事]

我拍掉盒子表面的泥土,紧张地把手[文]放在盖子上,慢慢地把它掀起来。

刚一这么做,一股霉味就扑鼻而来。[章]

─里面有什么?

考虑到这一点,我将盖子放在旁边,[来]一手拿着手机,然后在盒子内照射一[自]盏灯。

当我往里面一看时,我发出一声轻微[i]的尖叫,屁股摔倒了。

我感觉我的心跳得很快。

终于,我恢复了平静,再次鼓起勇气[a]往盒子里看去。

这是一具正在腐烂的人类尸体。

一半以上的头发都掉了。

一张让人想起骷髅的腐烂的脸。

还有紫色、僵硬、肌肉发达的手臂和[m]腿。

...

它被放在一个盒子里,就像棺材里的[k]埃及木乃伊一样。

而最让我震惊的是尸体所穿的衣服。[.]

虽然沾满了泥土,但我还是认出了这[c]件衣服,它的图案看起来就像无数小[n]花散落在淡黄色的底座上。

这是我妈妈每天穿的衣服。

──妈妈,为什么……

我和患有痴呆症的父亲一起度过的最后几天 日本恐怖故事

我失望地跪在那里,轻轻地抚摸着它[恐]。瘦弱的手就像一棵枯树。

有什么东西顺着我的脸颊流下来,顺[怖]着我的下巴滴下来。

当我最后一次看到妈妈完全变了样的[鬼]时候,乌多注意到他的肩膀周围有一[故]些奇怪的东西。

那是一根长约二十厘米的棍子,顶部[事]附有类似黑色金属的东西。

我把它放在眼前,用手机灯照亮它。[文]

是金土。

更重要的是,它是一件专业产品,手[章]柄上刻有制造商的名字。

我也记得这个。

小时候,我经常把它摆来摆去玩,我[来]爸爸会骂我,说这不是玩具。

如果你在灯光下仔细观察它,你会发[自]现它的头尖上附着着一些东西。

“不知道这是什么?”我用手指捡起[i]它,举到眼前,我震惊了。

有几根黑毛。

一种不好的预感掠过我的脑海。

当我恐惧地把手机灯照到尸体的头上[a]时,我的脊背瞬间升起一股寒意。

头的前面凹陷得很深。

我握着金土的右手止不住颤抖。

说完,我跌跌撞撞地站起来,盖上盒[m]子的盖子。

然后,我把它捡起来,放回我挖的坑[k]里,用铲子盖上土,松了一口气。

我在那里站了一会儿,看着自己埋下[.]的地方,不知道为什么,一股火热的[c]情绪从内心深处涌了上来。

并没有停止,很快心脏就开始剧烈跳[n]动。

我感觉脸上泛起红晕。

突然,我感觉脖子上有什么冰冷的东[恐]西。

我匆匆抬头望向夜空。

在我意识到之前,所有的星星都消失[怖]了。

─也许要下雨了……

我一边小跑回门廊一边心里想着. 登上佛坛。

同时,天开始下雨了,就像桶打翻了[鬼]一样。

我在黑暗中走到父亲的床边。

喝酒当我正视着父亲熟睡的脸庞时,[故]刚才那种火热的感觉又涌了上来,我[事]开始感觉心脏跳到了嗓子眼。

我的头很快就变白了。

─不允许。

我嘟囔着这句话,当场跪下,右手抓[文]起塞在口袋里的刀,慢慢地在头顶上[章]晃过,碰触到了我的脸。父亲的额头[来],瞄准四周。

就在那时,我试图一次性扭转一切。[自]

、、、龙司

突然,身后传来熟悉而怀念的女声。[i]

我惊讶地回头一看。

但只有漆黑的黑暗。

断断续续地传来单调的雨声。

下一刻,

房间里变得明亮如白昼,强烈的雷声[a]袭来。伴随着大地的隆隆声。

摇动

繁荣!

令我惊讶的是,金土从我的右手滑落[m]

正当我急忙去捡的时候,父亲的脸映[k]入眼帘,他的眼睛睁得大大的,嘴巴[.]张得大大的,好像惊呆了。

他愣住了,一副刚刚遇到了什么可怕[c]的事情的样子。

一丝焦虑掠过我的脑海。

“爸爸……”

我轻声呢喃着,用颤抖的右手轻轻碰[n]了碰他的额头手.视图.

酷得像瓷器一样。

fin

分隔符

由Nekojiro介绍


作者:ねこじろう
原文:認知症の親父と過ごした最後の日々

あなたの回りには認知症の方はいらっしゃらないでしょうか?

もしおられたらその方は、誰もいな[恐]いはずのところに語りかけていたり[怖]してないでしょうか?

もしあなたがそんな場面に出くわし[鬼]た時は、どうか笑わないで暖かい目[故]で見守っていただきたい。

何故なら、その方には間違いなく「[事]何か」が見えているのだから。

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これから語る話は、晩年アルツハイ[文]マー型の認知症を患った親父の介護[章]のために一緒に過ごした俺が体験し[来]た恐ろしい話だ。

※※※※※※※※※※

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俺は一人っ子で、高校までは親父に[自]育てられた。

お袋は物心付く頃にはいなくなって[i]いた。

親父は大工で職人気質の短気な性格[a]だった。

普段家では無口で大人しくて特に趣[m]味とかもなかったのだが、些細なこ[k]とでキレたりすることがあり、お袋[.]とはよく派手な夫婦喧嘩をしていた[c]ものだった。

たまに親父の怒りの矛先が、幼い俺[n]に向けられることがあった。

そんな時お袋は身を呈して俺を守っ[恐]てくれていた。

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親父は酒が好きで毎晩晩酌を欠かす[怖]ことがなくて、そこそこの酒量なら[鬼]ニコニコして穏やかで良い感じなの[故]だが、ある時点を越えると突然スイ[事]ッチが入ったかのように豹変して暴[文]れだし、お袋に理不尽な暴力を繰り[章]返していた。

その時の親父はいつもの穏やかな親[来]父ではなく、全くの別人格が憑依し[自]たかのように般若のような面構えを[i]した恐ろしい鬼のようだった。

そんな時もお袋は俺だけには被害が[a]及ばぬよう配慮してくれていたと思[m]う。

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深夜お袋の泣き叫ぶ声で眠れず、布[k]団を頭から被り両手で耳を塞いで寝[.]たりしていた。

朝起きて食卓に付くと片目をお岩さ[c]んのように腫らしていたお袋がいて[n]、度肝を抜かれるなんてこともあっ[恐]たりした。

そんなお袋の可哀想な姿を見るたび[怖]、幼い俺は己れの非力さを呪ったも[鬼]のだった。

恐らくお袋はそんな狂った日常に耐[故]えきれず、家を出ていったのだろう[事]と俺は思っていた。

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お袋が姿を消した後、俺は親父の手[文]一つで育てられるんだけど、それも[章]高校までだった。

親父の度重なる酒乱やDVに結局耐[来]えきれなかった俺は、高校を卒業と[自]同時に家を出る。

それから学校の紹介で大阪にある某[i]車会社に就職した。

そしてそこの寮に入り働きながら整[a]備士や車関係の資格を取り35歳の[m]時退職して再び故郷に戻ると、僅か[k]な退職金と貯めた金を元手に車両整[.]備の小さな店を始めた。

そこで頑張って信用と実績を重ねる[c]とお客さんもそこそこ増えだし、従[n]業員も数人雇うようになった45歳[恐]のある日のこと。

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思わぬ人と接点を持つことになる。[怖]

偶然に車検を依頼に来たその人は、[鬼]なんと親父の弟だった。つまりは叔[故]父さん。

何度となく叔父さんと話しているう[事]ちに、既に大工を辞めて隠居してい[文]る親父がアルツハイマー型の認知症[章]を患っているということを知る。

そしてその症状は酷くなっていく一[来]方らしくて、叔父さんもかなり心配[自]しているということだった。

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初めその話を聞いた時、あんなクソ[i]親父なんかの垂れ死んだらいいなど[a]と思ったのだが、やはりそこはたっ[m]た一人の肉親。

だから最後くらいは俺が寄り添って[k]やるかと決断した。

俺は独身で割りと身軽だったという[.]こともあり、親父の介護をするため[c]それまで住んでいたマンションを引[n]き払う。

そして店の業務の細々したことは信[恐]頼する従業員たちに任せ、重大な件[怖]の時だけ店に行くことにし、それ以[鬼]外は電話やリモートで対応すること[故]にした。

まあいずれは施設に入れることにな[事]るのだろうが、それまでの間と思っ[文]て親父と二人実家で暮らすことにし[章]た。

※※※※※※※※※※

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同居を始めた当初は、認知症に起因[来]する親父のおかしな行動に戸惑いの[自]連続だった。

例えば、

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○突然財布とか腕時計とかをとった[i]と怒りだす。

○外を徘徊する。

○たった今食事を終えたのに、すぐ[a]ご飯はまだか?と聞いてくる。

○箸でパンを食べたり手でご飯を食[m]べたりする。

○そこにいないはずの人や動物がい[k]ると言い張る。

○挙げ句の果ては、夜寝る前にいき[.]なり正座して、それではそろそろ失[c]礼致しますと丁寧に礼をする。

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最初のうちはイラつきながらいちい[n]ち間違いを指摘していたが後からそ[恐]れは無意味だということに気付くと[怖]、親父の言葉や行動に適当に共感す[鬼]るようになってきた。

事実を分からせるよりも、本人のプ[故]ライドや感情を宥める方が重要だと[事]いうことにやっと気付いたのだ。

そしてあれは、

実家で同居を開始して3ヶ月くらい[文]が経った、ある日の晩ご飯の時のこ[章]とだったと思う。

※※※※※※※※※※

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「おい竜二」

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背後の居間の方から親父の声がする[来]

台所で洗い物をしていた俺が手を止[自]めそちらに行くと、親父が居間の真[i]ん中にある座卓の前で正座していた[a]

半時間ほど前に同じ場所で一緒に晩[m]御飯を終え、さっき隣の仏間に敷い[k]てある布団に横になったところなの[.]にだ。

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ごま塩の角刈りに赤銅色の顔。

上下黒のジャージ。

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いつもの風体の親父が少し険しい顔[c]をしながら、脇に立つ俺の顔を見上[n]げる。

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「どうしたの?」

と尋ねると、親父は真顔で

「お前呑気なこと言ってんじゃねえ[恐]ぞ。

ほら、そこに幸子が座っとるやない[怖]か。

はよ酒と晩飯の準備せんか」と言っ[鬼]て、正面の誰もいない箇所を指差す[故]

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俺はドキリとした。

というのは「幸子」というのは、い[事]なくなったお袋の名前で、親父の口[文]からお袋の名前を聞いたのは本当に[章]久しぶりだったからだ

俺は言い返したい気持ちをぐっと押[来]さえながら、

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「分かった。

でも俺は聞いてなかったから、少し[自]時間かかるかも」と言うと、親父は[i]「ああ、そうだったな。でもこいつ[a]も長旅で疲れているはずだから、出[m]来るだけ早くしてやれよ。なあ幸子[k]」と言って誰もいない正面を見てさ[.]も嬉しそうに笑った。

※※※※※※※※※※

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その日を境に、親父の行動に変化が[c]現れる。

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それまでなら日がな1日家の中でゴ[n]ロゴロしていたのが、室内の誰もい[恐]ないあちこちの空間に向かって話し[怖]かけるようになる。

その話の内容をそれとなく聞いてみ[鬼]ると、どうやら相手はお袋のようで[故]、「あの時はいろいろすまなかった[事]」とか「もうお前には苦労かけんか[文]らな」などと神妙な顔で語りかけて[章]いた。

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晩御飯の時も、まるで自分の正面に[来]お袋が座っているかのように親しげ[自]に話しかけていた。

また夜寝る時も、自分の寝ている布[i]団の横にもう一つ布団を敷いてから[a]寝るようになった。

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そんな親父の奇妙な行動はしばらく[m]続いたのだが、3ヶ月くらいが経っ[k]た8月の御盆の時候の頃に何故だか[.]ピタリと止まった。

それまであんなに毎日甲斐甲斐しく[c]お袋をもてなすような行為をしてい[n]たのが、以前のような単調な生気の[恐]ない生活に戻ってしまったのだ。

いやむしろ以前に増して暗く塞ぎこ[怖]むようになり、仏間奥の縁側に腰掛[鬼]け、日がな1日庭をじっと眺めてい[故]た。

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ある日の夕暮れ時に俺は、縁側に肩[事]を落として座る親父の隣に並ぶと、[文]それとなくお袋のことを聞いてみた[章]

すると親父は遠くを見るような目で[来]庭を眺めながら、

「分からん。いつの間にか帰ってし[自]まった」と言う。

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「帰ったって、どこに?」

俺が尋ねると、親父は黙って悲しそ[i]うに下を向いた。

※※※※※※※※※※

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それから数日後の朝御飯時のこと。[a]

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親父を見た俺はおかしなことに気付[m]く。

いつも着ている黒のジャージが泥だ[k]らけなのだ。

ほとんど外なんかに出ることがない[.]というのに。

俺はすぐに替えのジャージを持って[c]きて、着替えさせた。

だがその翌日の朝御飯の時も泥だら[n]けだった。

よく見ると手足も爪まで真っ黒だ。[恐]

俺は親父に理由を問うてみたが、う[怖]つ向いて答えない。

まさか夜中に徘徊してるのでは?

などと心配になった俺は、その日親[鬼]父と一緒に寝ることにした。

※※※※※※※※※※

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夜。

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仏間に敷かれた布団に寝る親父の横[故]に敷いた布団に、俺は横になってい[事]た。

暗い天井を眺めながら悶々としてい[文]ると、横から親父の思い詰めた声が[章]する。

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「幸子、、幸子、あの時は本当にす[来]まん。

俺が悪かった。

幸子、、だからもう許してくれ」

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親父はしばらく苦しげに同じような[自]言葉を繰り返していたかと思うと、[i]突然ムックリと半身を起こす。

それから暗闇の中四つん這いで仏間[a]奥まで進むと、そろそろ障子を開き[m]サッシ窓を開ける。

そして縁側から庭へと降りたつ。

俺は親父に気づかれないようにサッ[k]シ窓の側まで行って外を覗く。

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月明かりの下、裸足のままふらふら[.]庭を歩いている親父。

そのまま見ていると、親父は西側片[c]隅にある大きな柿の木の下まで行き[n]おもむろに跪くと、まるで犬猫のよ[恐]うに両手で土を掘り返し始めた。

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─お、、親父、何を?

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思わず呟き唖然としながらその様子[怖]を見ていると、やがて親父は手を止[鬼]めた。

そしてしばらくの間がっくりと項垂[故]れているとまた立ち上がり、縁側に[事]向かって歩きだす。

俺は慌てて布団に戻った。

しばらくすると親父も何事もなかっ[文]たかのように俺の隣の布団まで来る[章]と、そのまま横たわった。

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枕元の携帯を見ると、時刻は深夜2[来]時過ぎ。

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親父の寝息を確認すると、俺は意を[自]決した。

暗闇の中ゆっくり立ち上がると縁側[i]まで歩き、庭に降りる。

それから東側片隅にある物置小屋ま[a]で行くと、中からスコップを持ち出[m]す。

そしてさっきの柿の木の下まで歩く[k]と、携帯のライトを頼りに親父が掘[.]り返していた辺りをスコップでザク[c]ザクと掘り出した。

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額の汗を拭いながら50センチくら[n]い掘り進んだ辺りで、スコップの先[恐]が何かに突き当たる。

俺はスコップを傍らに置き、慎重に[怖]両手を使って周囲の土を取り去って[鬼]いった。

それはどうやら大きめの行李のよう[故]だ。

俺はその行李の両脇を両手でしっか[事]り掴むと、思い切り持ち上げた。

かなり重たかったが、なんとか地表[文]に置くことが出来た。

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それは縦1メートル横30センチ高[章]さ30センチくらいある道具箱のよ[来]うなもの。

かつて親父が大工の頃使っていた道[自]具箱に似ていた。

俺は箱の表面の泥を払い緊張した面[i]持ちでその蓋に手を掛けると、ゆっ[a]くり持ち上げていく。

すると途端にカビ臭い匂いがプンと[m]鼻をついた。

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─一体何が入ってるんだ?

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そう思いながら俺は蓋を傍らに置き[k]携帯を片手に持つと、箱の中を照ら[.]してみる。

そして中を覗き込んだ途端、小さく[c]悲鳴をあげながら思わず尻餅をつく[n]

心臓が激しい鼓動を繰り返している[恐]のを感じる。

ようやく俺は気を取り直すと、もう[怖]一度勇気を出して箱の中に視線をや[鬼]る。

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それは朽ち果てた人間の亡骸。

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半分以上抜け落ちた頭髪。

骸骨を思わせるような腐り果てた顔[故]面。

そして紫色で固く筋張った腕や足。[事]

……

まるで棺に納まったエジプトのミイ[文]ラのように箱の中に入れられていた[章]

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そして俺が何より衝撃を受けたのは[来]、その亡骸が着用している衣服だっ[自]た。

泥で汚れてはいたが、薄い黄色の下[i]地に小さな花を無数に散りばめたよ[a]うな柄のワンピースには見覚えがあ[m]る。

昔お袋が普段着にしていたものだ。[k]

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─お袋、、、どうして、、、

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俺はその場にがっくりと跪くと、そ[.]の枯れ木のような細い手にそっと触[c]れる。

熱いものが頬をつたい、顎先からポ[n]トリと落ちた。

そして最後にもう一度変わり果てた[恐]お袋の姿を見た時、ちょうどその肩[怖]の辺りに奇妙なモノがあるのに気付[鬼]く。

それは20センチほどの、こん棒の[故]てっぺんに黒っぽい金属のような何[事]かが付けられたモノ。

俺はそれを持ち眼前にかざすと、携[文]帯ライトで照らす。

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それはカナヅチだった。

しかも柄のところに製作者の名が彫[章]ってあるプロ仕様のものだ。

これも覚えがあった。

幼い頃振り回して遊んでいたら、お[来]もちゃじゃないぞと親父にこっぴど[自]く怒られたものだ。

さらにライトを翳しながらそれをま[i]じまじと見ていると、そのヘッド部[a]分の先っぽに何かが付着しているの[m]に気付く。

「何だろう」とそれを指で摘まみ眼[k]前に翳した途端、ゾクリとした。

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それは数本の黒髪。

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嫌な予感が胸をよぎる。

もしかしたらと恐る恐る亡骸の頭部[.]に携帯ライトを照らした途端、一瞬[c]で背筋が凍った。

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前頭部が深く陥没している。

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カナヅチを持った右手の震えが止ま[n]らない。

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その後よろめきながら俺は立ち上が[恐]ると、箱に蓋をする。

それからそれを抱え、掘り返して出[怖]来た穴に再び戻しスコップで土を被[鬼]せると、ほっと一つため息をついた[故]

しばらくその場に立ったまま埋めた[事]箇所を凝視していると、何故だか心[文]の奥深いところから熱くたぎるよう[章]な感情が沸々と沸き上がってくる。[来]

それは止まることを知らず、やがて[自]心臓が激しく鼓動をし始めた。

顔に火照りを感じる。

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するといきなりポトリと首筋に冷た[i]いものを感じた。

慌てて夜空を見上げる。

いつの間にか星が一つもなくなって[a]いた。

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─これは一雨くるかな、、、

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と思い俺は小走りで縁側まで戻ると[m]仏間に上がる。

同時にバケツをひっくり返したよう[k]に、ぼとぼと雨が降り始めた。

俺は暗闇の中親父の寝ている枕元の[.]ところまで歩く。

呑気に寝ている親父の顔を真上から[c]眺めていると、また先ほどの熱くた[n]ぎる思いが込み上げてきて喉元に激[恐]しい心臓の拍動を感じ始めた。

頭の中がドンドン真っ白になってい[怖]く。

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─許さない。

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俺はそう一言呟くとその場に跪き、[鬼]ポケットに突っ込んでいた先ほどの[故]カナヅチを右手で握りしめてゆっく[事]り頭上に振り上げていき、親父の額[文]の辺りに狙いを定める。

そして一気に振り下ろそうとした時[章]だった。

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、、、竜二

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突然背後からする、聞き覚えのある[来]懐かしい女の声。

驚いた俺は肩越しに振り返る。

だがそこには漆黒の闇があるだけだ[自]

そして断続的に聞こえてくる単調な[i]雨音。

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次の瞬間、

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室内が昼間のようにピカリと明るく[a]なったかと思うと、強烈な落雷音が[m]地響きを伴いながら起こる。

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shake

ドドーン!

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驚いた拍子に右手からカナヅチが滑[k]り落ちた。

慌てて拾おうとしたその時に、視界[.]に入った親父の顔は、両目を目一杯[c]見開き呆けたようにポッカリ口を開[n]いている。

まるで何か恐ろしいものにでも出会[恐]ったかのような表情をしたまま固ま[怖]っていた。

一抹の不安が心をよぎる。

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「親父、、、」

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俺は小さく呟き、震える右手でその[鬼]額にそっと触れてみる。

そこは陶器のようにひんやりと冷た[故]かった。

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fin

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