夏夜噩梦:阳台上出现女人

iamk 日本恐怖故事 2024-04-18 21:00:02 276 0

小林从阳台入口探出头来,迷人的圆脸上挂着微笑,说道:“嘿,你过来一下。”然后招呼坐在客厅沙发上玩玩具的真锅。手机。

“你在做什么?”真锅站起来,穿过[文]客厅,走到阳台入口处,疑惑地问道[章]

我穿上凉鞋,站在栏杆旁的小林身边[来]

然后,他看着小林的个人资料,问道[自]:“怎么了?”

黄昏时分,朱红色的云彩在天空中蔓[i]延。

真锅和小林是同一所大学的同学,他[a]们住在大学附近的公寓里。

大学目前正在放暑假。

真锅是典型的中等身材类型。

小林则是圆脸,略显厚重的迷人类型[m]

这座四层楼房有两栋相对的公寓楼。[k]

小林指着前方稍稍下方的地方。

当真锅看到它时,他倒吸了一口气。[.]

一个女人站在他面前隔壁大楼的阳台[c]上。

那是真锅和他的朋友们所站的四楼公[n]寓下面一层房间的阳台。

和两人所站的阳台大小一样,大概三[恐]米宽,两米宽。

由于是从上面看的,所以我可以大致[怖]看到那里发生了什么。

女子有一头及肩的黑色直发,肤色白皙。

夏夜噩梦:阳台上出现女人 日本恐怖故事

感觉很微妙。

不过,她似乎没有穿任何衣服,也没[鬼]有掩饰自己那丰满的白皙美胸和胯间[故]的影子,坐在背上,身上还拖着一个[事]黑色的大塑料袋。努力。是。

然后,他将它放在阳台的一角,擦了[文]擦额头的汗水,消失在了里屋里。

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“你没有把垃圾留到明天去倒掉吗?[章]

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真锅说道看了小林的个人资料,原来[来]如此。

“好吧,我想就是这样,但我想我觉[自]得我已经获得了一些东西。”

小林低声说道,调皮地笑了笑,快步[i]从阳台走进了房间。

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几天后。

真锅和小林早上都呆在自己的房间里[a],下午在公寓附近的一家超市打工,[m]晚上八点后一起回到公寓。

我听到真锅的声音,他正在阳台上为[k]两个人洗衣服。

“嘿,来试试吧!”

小林正在厨房里洗碗,这时他把手伸[.]了进去。我停下来,走到阳台上。

真锅正从栏杆上往下看,脚边放着一[c]大篮待洗的衣服。

站在我旁边的小林也朝同一个方向看[n]去。

几天前,他们在前楼三楼的阳台上看[恐]到了那个裸体女人。

但是,现在那里的人不是一个女人,[怖]而是一个男人。

看起来像一个穿着海军蓝色西装的老[鬼]人。

他靠在阳台栏杆上,茫然地看着外面[故]

“你是男朋友吗?”

当真锅板着脸嘀咕时,小林回答道:[事] “不,就是这样。你是不是太老了?[文]

“那么,你的父亲呢?”

真锅也对小林说道,但他没有回答,[章]只是盯着阳台上的老人。Ta。

男子最终转身,跌跌撞撞地走进了房[来]间。

就好像被什么东西引导一样。

第二天早上。

那天值班洗衣的小林起得有点早,启[自]动了洗衣机,把两个人的衣服放进篮[i]子里,就走到了阳台上。

天空略有阴云,但没有下雨的迹象。[a]

然后,他开始将衣物一件一件地晾干[m]

等他烘干了大部分衣服后,漫不经心[k]地看了一眼对面的大楼。

我的视线前方是阳台。

在狭窄空旷的混凝土空间的角落里,[.]有一个又大又黑的垃圾袋。

小林进了屋。就在那时我试图回去。[c]

阳台后面的推拉门打开了,一个女人[n]出现了。

看到她的那一刻,他倒吸一口冷气。[恐]

女人依然是一丝不挂,和上次一样,[怖]拖着一个黑色的大垃圾袋,重重地放[鬼]在了阳台的一角,然后又消失在了房[故]间里。

现在有两个垃圾袋排成一排。

早餐时,小林向真锅讲述了阳台上发[事]生的事情。

“我可能和昨晚拜访的那个人度过了[文]一个愉快的夜晚,今天一早他离开后[章],我就把堆积的垃圾装进指定的垃圾[来]袋里,然后扔进垃圾袋里。”他们又[自]在阳台上。这不是发生过的事吗?”[i]

真锅一边喝了一口餐后咖啡一边说道[a]

“嗯,我想是这样,但为什么她总是[m]裸体呢?”

小林边说边带着把面包送到嘴边。

真锅想了想,也许是觉得累了,他站[k]起来开始准备打工。

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一周过去了,暑假已经过半了。

真锅和小林和两位女同学一起去了海[.]边。

乐趣很快就过去了,晚上 9 点左右我们都回到了公寓。

当我们在客厅的沙发上喝着啤酒,聊[c]着那天的趣事时,我说:“我感觉有[n]点风” ……真锅站起来,走到阳台上。

很快我就听到了他的声音。

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“喂,等等!”

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“什么事?”小林也站了起来走到阳[恐]台上,一边走,一边和站在栏杆旁的[怖]真锅站在一起。

然后,他看着真锅所指的地方,说道[鬼]:“嗯?”

那就是那个阳台。

它被入口窗扇漏出的微弱光线照亮。[故]

原来一个角落有两个黑色垃圾袋,现[事]在有四个。

下一步年龄

“嘿,从那以后,我已经好几次倒垃[文]圾了。”

小林深深点头,真锅低声说道..

就在他正要说什么的时候。

当那个阳台的推拉门突然打开的时候[章],一个人从里面出现了。

那是一个身材修长的年轻人,穿着T[来]恤和牛仔裤。

男人双手撑在栏杆上,茫然地看着外[自]面。

他脸上的表情和刚才出现的西装老者[i]一样茫然。

过了一会儿,青年转身,步履蹒跚地[a]消失在阳台上。

真锅张开嘴,表情严峻。

``前几天是一个西装革履的老人,[m]这次是一个年轻的兄弟。

那到底是谁?女人?”

小林只是盯着那个阳台,没有回答。[k]

第二天,真锅早上有打工,小林也没[.]有打工,所以他就在里面闲逛了一上[c]午。他的房间。

下午,他离开公寓去附近的便利店买[n]午餐。

当他提着塑料袋回到公寓时,一股冷[恐]气打湿了他的后颈。

当我惊讶地抬头望天时,不知不觉间[怖],天色就像泼了墨水一样,漆黑一片[鬼]

“要下雨了吗?我得把洗好的衣服收[故]起来。”

小林自言自语道。 ……我快步朝公寓门口走去。

然后,我注意到在我前方大约10米[事]处公寓门口附近有一个黑色的人影。[文]

他感到可疑,停下来盯着看。

由于周围昏暗,看不清楚,但那人似[章]乎穿着一件黑色长外套。

他认出了她齐肩的黑发和白皙的脸。[来]

是那个女人……

他低声说出这句话后,小林不知为何[自]就被绑了起来.从现场就像我不能动[i]

与此同时,大雨倾盆而下。

─如果我不快点离开这个地方...[a]

他想,但他的身体已经一直不动。

温热的水滴纷纷侵蚀着他的全身。

女人再次转向小林,完全不为突如其[m]来的雨所困扰。

当他从正面看到那张脸时,他的背脊[k]一僵。

他的眼睛睁得大大的,左右黑眸看向[.]了错误的方向,嘴巴和鼻子下面的下[c]巴都不见了,就像被割断了一样。

她慢慢地将外套的前襟从一边拉到另[n]一边。

小林睁大眼睛,深吸了一口气。

外套下面,是女人娇嫩的雪白赤裸的[恐]身体。

最引起我注意的是她丰满的胸部下方[怖]腹部的奇怪东西。

它有着红黑色的巨大嘴唇,大约有三[鬼]十厘米宽。

渐渐地,她的嘴唇开始上下折叠,从[故]缝隙中我可以看到一排锋利的獠牙般[事]的牙齿。

与此同时,我隐隐约约听到了鸟儿诡[文]异的鸣叫声。

小林的恐惧终于达到了极点,当场瘫[章]倒在地,腰部仿佛掉了出来。

然后,下一刻,他失望地低下了头,[来]双手垂下,一动不动。

女人重新合上外套的前襟,在雨中慢[自]慢向对面的大楼走去。

小林也站了起来,低着头,跟着女人[i]的背影慢慢走着。

然后,两人径直从公寓楼门口走去,[a]从门口进入。

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当晚真锅打完工回到自己的公寓时,[m]客厅的沙发上只有他一个人歪着头。[k]

已经晚上九点多了,小林还没有回家[.]

─你出去玩了吗?

但是在这种情况下,他总是应该写下[c]来或者提前拨打他的手机.....[n].

我一直在尝试拨打他的手机。, 没有反应。

最终真锅等到了半夜,小林却始终没[恐]有出现在他的房间里。

第二天早上是倒垃圾的日子,真锅穿[怖]着房间的衣服走出公寓,手里还挂着[鬼]两个黑色的大垃圾袋。公寓入口处。[故]步行至附近的垃圾站。

当我打开铁丝网门进去时,一个角落[事]里已经放了五个黑色垃圾袋。

将带来的两件垃圾摆到面前后,真锅[文]随意地将目光转向了角落里的一件垃[章]圾。

我瞬间震惊了。

透过黑色垃圾袋的表面,可以看到一[来]个人的轮廓。

下面有胳膊和腿……

他一靠近,一脸紧张,发出一声小叫[自]:“哇!”打它。

真锅急忙从口袋里掏出手机,用颤抖[i]的手指按下了“110”。

分离器

当警察赶到现场检查角落里的五个黑[a]色垃圾袋时,发现里面有人头、四肢[m]和躯干。里面塞满了内脏等。

而且,每一处都受到了严重的损坏,[k]就好像被某种野兽撕碎了一样。

真锅在垃圾站偶然看到的是小林的头[.]

警方随后调查发现,5个垃圾袋内共[c]塞有4具被肢解的男子尸体。

据说,它们全部都被残忍地撕碎了,[n]仿佛遭到了凶猛野兽的袭击。

警方讯问真锅后,对街对面大楼的房[恐]间进行了搜查。

据称,一名男性上班族从去年起就开[怖]始租用该空间。

然而,该男子并没有被发现,房间内[鬼]还发现了多件男子的衣服和内衣,墙[故]壁和地板上还发现了血迹。

从那以后,真锅看到的那个女人就再[事]也没有出现过。

fin

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由Nekojiro介绍


作者:ねこじろう
原文:夏の夜の悪夢─ベランダに現れる女

小林は愛嬌のある丸顔をにやつかせながらベランダ入口から顔を出すと「おい、ちょっと来てみろよ」と言って、リビングのソファーに座り携帯をいじる眞鍋に手招きした。

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眞鍋は「何にやついてんだよ?」と[文]訝しげに尋ねながら立ち上がるとリ[章]ビングを横切り、ベランダの入口ま[来]で歩く。

サンダルを履くと、手すりのところ[自]に立つ小林の隣に並び立った。

そして小林の横顔を見ながら、「ど[i]うしたんだ?」と問いかける。

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時刻はちょうど夕刻の頃で、空には[a]朱色の雲が広がっていた。

眞鍋と小林は同じ大学の同級生で、[m]大学近くのアパートの一室を二人で[k]シェアしていた。

大学はちょうど夏休み期間中だ。

眞鍋は中肉中背のありきたりなタイ[.]プ。

対して小林は、丸顔でちょっと太め[c]の愛嬌のあるタイプ。

この四階建てのアパートは2棟あり[n]、向かい合って並んでいる。

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小林が正面やや下方を指差す。

眞鍋はそこに視線をやると、「あっ[恐]」と息を飲んだ。

その目線のちょうど先にある隣の棟[怖]のベランダに女が立っている。

そこは眞鍋らの立っているアパート[鬼]4階より1個下の階の1室のベラン[故]ダ。

広さは二人の立つベランダと同じで[事]、間口3メートル幅2メートルほど[文]だ。

上方斜めからの眺めだから、そこの[章]様子はおおよそ確認出来た。

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女は肩までくらいのストレートの黒[来]髪で色白の顔をしている。

どちらかというと華奢な感じだ。

ただ彼女はどうやら衣服を身に付け[自]ていないようで、白く豊満な胸や股[i]間の翳りを隠しもせず中腰になり、[a]何か大きな黒っぽいビニール袋を懸[m]命に引きずりながら後退していた。[k]

そしてベランダの片隅にそれを置き[.]額の汗を軽く拭うと、奥の室内に姿[c]を消した。

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「明日出すゴミを置いたんじゃない[n]か?」

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そう言って眞鍋は小林の横顔を見る[恐]

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「まあ、そんなとこだろうけど、何[怖]か得した気分だろう」

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小林はそう呟くと悪戯っぽくニヤリ[鬼]と笑い、サッサとベランダから室内[故]に入って行った。

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その数日後のこと。

眞鍋も小林も午前中は部屋にいて、[事]午後からはアパート近くのスーパー[文]でアルバイトとして働き、午後8時[章]過ぎに一緒にアパートに帰った。

ベランダで二人分の洗濯物を取り込[来]んでいた眞鍋の声がする。

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「おい、来てみろよ!」

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台所で洗い物をしていた小林は手を[自]止めると、ベランダへと歩く。

取り込まれた洗濯物の入った大きな[i]カゴを足元に置き、眞鍋が手すりか[a]ら下方を見ている。

隣に並んだ小林も同じ方を見た。

そこは彼らが数日前に全裸の女を見[m]た、正面の棟の三階ベランダ。

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だが今そこにいるのは女ではなく、[k]男だった。

紺のスーツ姿の年配の男性のようだ[.]

彼はベランダの手すりに寄りかかり[c]、ただボンヤリと外を眺めている。[n]

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「彼氏かな?」

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眞鍋が険しい顔で呟くと、小林は「[恐]いや、それにしては歳が離れてない[怖]か?」と言う。

「じゃあ、父親とか?」

眞鍋はさらに小林に言ったが、彼は[鬼]それには答えることはなく、ただベ[故]ランダにいる年配の男性をじっと見[事]ていた。

男性はやがて後ろを向くと、フラフ[文]ラと室内に入って行った。

まるで何かに誘導されるかのように[章]

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翌日の朝。

その日洗濯当番だった小林は少し早[来]起きし洗濯機を回し2人分の洗濯物[自]をかごに入れ込むと、ベランダに出[i]る。

空は薄曇りだが、雨の降りそうな気[a]配はない。

それから彼はテキパキと洗濯物を一[m]つ一つ干し始めた。

あらかた干し終えた後彼は何気に、[k]向かいの棟に視線をやる。

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視線の先には例のベランダあった。[.]

誰もいない狭いコンクリートの空間[c]の片隅には大きな黒っぽいゴミ袋が[n]一個、ポツンとある。

そして小林が室内に戻ろうとした時[恐]だ。

あのベランダ奥のサッシ扉が開き、[怖]女が現れた。

彼女の姿を見た瞬間、彼はハッと息[鬼]をのむ。

女はやはり全裸で、あの時と同じよ[故]うに黒っぽい大きなゴミ袋を重たそ[事]うに引きずりながら運びベランダの[文]片隅に置くと、再び室内に消えた。[章]

これでゴミ袋は2個並んだ。

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朝御飯の時、小林はベランダでの事[来]を眞鍋に話した。

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「多分昨晩訪れた男と夜を楽しみ、[自]今朝早く男が帰った後、溜まってい[i]たゴミを指定ゴミ袋にまとめて、ま[a]たベランダに置いたんじゃないか?[m]

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食後のコーヒーを口に運びながら、[k]眞鍋が言う。

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「まあ、そんなとこだろうと思うが[.]、何で彼女はいつも全裸なんだろう[c]?」

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小林はそう言って、食パンを口に運[n]んだ。

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眞鍋はしばらく考えていたが、めん[恐]どくさくなったのか立ち上がり、バ[怖]イトの準備を始めた。

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それから一週間が過ぎた、夏休みも[鬼]中盤に差し掛かった頃のこと。

眞鍋と小林は同級生の女友達2人と[故]、4人で連れだって海に遊びに行っ[事]た。

楽しいひとときはあっという間に過[文]ぎ、二人アパートに帰ったのは午後[章]9時頃。

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リビングのソファーで二人その日の[来]楽しかったこととかをビールを飲み[自]ながら談笑していると「ちょっと風[i]にでも当たってくるわ」と言って眞[a]鍋が立ち上がり、ベランダに出る。[m]

するとすぐに彼の声がした。

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「おい、ちょっと!」

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「何だよ?」と言いながら小林も立[k]ち上がりベランダへと歩くと、手す[.]りのところに立つ眞鍋の隣に並んだ[c]

そして眞鍋の指差す先に視線をやっ[n]た後、「え?」と声をだした。

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そこはあのベランダ。

入口サッシ扉から漏れる淡い光に照[恐]らされている。

以前は2個だった片隅の黒いゴミ袋[怖]が4個になっていた。

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「なあ、あれからゴミ出しの日、何[鬼]度かあったよな」

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眞鍋の呟きに小林はコクりと頷く。[故]

そして彼が何かを言おうとした時だ[事]

あのベランダのサッシ扉が突然開く[文]と、中から人が現れた。

それはTシャツにジーパンという格[章]好をした細身の若い男。

男は手すりの上に両手を乗せると、[来]ただボンヤリと外を眺めている。

以前に現れたスーツ姿をした初老の[自]男と同じような、放心したような顔[i]で。

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しばらくするとその若い男は後ろを[a]向くとフラフラと歩きながら、ベラ[m]ンダから消えた。

眞鍋が険しい顔で口を開く。

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「この間はスーツ姿のおっさん、今[k]度は若い兄ちゃん。

いったいあの女は何者なんだ?」

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小林は答えることなく、ただじっと[.]あのベランダを眺めていた。

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翌日眞鍋は朝からバイトで小林はバ[c]イトが休みで1日フリーだったから[n]、午前中は部屋でゴロゴロしていた[恐]

午後からは昼御飯を近くのコンビニ[怖]ででも買おうと、彼はアパートを出[鬼]る。

レジ袋を提げてアパートの敷地に戻[故]った時、冷たい滴が彼の首筋を濡ら[事]した。

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驚いて空を見上げると、いつの間に[文]か墨汁をこぼしたようになっていて[章]辺りも薄暗い。

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「一雨くるのかな?洗濯物取り込ま[来]ないとな」

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小林は一人ボソリと呟くと、早足で[自]アパート入口に向かいだす。

すると前方10メートルほど先のア[i]パートエントランス辺りに黒い人影[a]があるのに気が付いた。

不審に思った彼は立ち止まり、目を[m]凝らす。

近辺の薄暗さではっきりとは見えな[k]かったが、その人は黒いロングコー[.]トを羽織っているようだ。

そして肩までの黒髪に色白の顔に彼[c]は見覚えがあった。

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あの女だ、、、

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そう小さく呟いた途端、小林は何故[n]だか金縛りにあったかのようにその[恐]場から動けなくなる。

と同時に大粒の雨がボトボト降りだ[怖]した。

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─早くこの場を離れないと、、、

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と彼は思うが、先ほどから体はピク[鬼]リとも動かない。

生暖かい水滴が彼の体のあちこちを[故]次々浸食していく。

女は突然の雨に全く動じることもな[事]く、改めて小林の方に向き直る。

正面からその顔を見た途端、彼の背[文]中は粟立った。

その両目はカッと見開かれて左右の[章]黒目はあらぬ方向を向いており、鼻[来]から下の口や顎の部分が切断されて[自]いるかのように無いのだ。

彼女はゆっくりコートの前を左右に[i]はだけだした。

小林は大きく目を見開き、息を飲む[a]

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コートの下には女の華奢な白い裸体[m]があった。

そして何より目を引いたのは、その[k]豊満な胸の下方にある腹部にある奇[.]妙なもの。

それは幅30センチはありそうな巨[c]大な赤黒い唇。

唇は少しずつ上下に綻びだし、隙間[n]から鋭い牙のような歯が並んでいる[恐]のが見えてきた。

同時に鳥のような不気味な鳴き声が[怖]、微かに漏れ聞こえてきていた。

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小林の恐怖はいよいよマックスに達[鬼]し、腰がぬけたかのように情けなく[故]その場にへたりこんだ。

そして次の瞬間、彼はがっくりと首[事]を項垂れると、だらりと両手を下に[文]垂らしピクリとも動かなくなる。

女は再びコートの前を閉じると、雨[章]の中ゆっくり向かいの棟に向かって[来]歩きだした。

小林も項垂れた姿勢のまま立ち上が[自]り、とぼとぼと女の背中に付き従い[i]歩きだす。

そして二人は向かいアパートのエン[a]トランスを真っ直ぐ進み、入口から[m]中に入って行った。

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その日の夜バイトからアパートに帰[k]った眞鍋は、リビングのソファーで[.]一人首を傾げていた。

時刻は既に午後9時を過ぎようとし[c]ているのに、小林が帰ってこないか[n]らだ。

─どこか遊びにでも出掛けたのかな[恐]

でも、そんな時はあいつ必ず書き置[怖]きするか、前もって携帯に連絡する[鬼]はずなんだが、、、

何度となく携帯に電話を入れてみる[故]のだが、応答がない。

結局眞鍋は深夜まで待ってみたが、[事]とうとう小林が部屋に姿を見せるこ[文]とはなかった。

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翌朝はゴミ出しの日だったから、眞[章]鍋は部屋着のまま両手に黒く大きな[来]ゴミ袋を2つぶら下げてアパートの[自]外に出ると、敷地入口辺りにあるゴ[i]ミステーションまで歩く。

金網のドアを開け中に入ると、既に[a]片隅に黒いゴミ袋が5個置かれてい[m]た。

持ってきたゴミ2個をそれらの手前[k]に並べると、眞鍋は何気に片隅のゴ[.]ミの一つに視線を移す。

そして一瞬で驚愕した。

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黒いゴミ袋の表面から人の横顔が透[c]けて見える。

その下方には腕とか足が、、、

彼は緊張した面持ちでそこに顔を近[n]付けた途端、「うわっ」と小さく悲[恐]鳴を上げて尻餅をついた。

眞鍋はポケットから慌てて携帯を出[怖]すと、震える指で『110』とタッ[鬼]チした。

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駆けつけた警察官たちが片隅に置か[故]れた5個の黒いゴミ袋の中身を確認[事]したところ、中には人間の頭部や手[文]足、胴体臓物等がぐちゃぐちゃに詰[章]められていたようだ。

しかもそれぞれのパーツの損傷は酷[来]く、まるで何かの野生動物に食いち[自]ぎられたかなような状態だったとい[i]う。

ゴミステーションで眞鍋が偶然に見[a]たのは、小林の頭部だった。

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後から警察が調べた結果、5個のゴ[m]ミ袋の中には総勢4名の男性のバラ[k]バラ死体が詰められていたらしい。[.]

その全てが狂暴な野生動物に襲われ[c]たかのように、無惨に引きちぎられ[n]ていたという。

そして眞鍋への警察の聴取から、向[恐]かいの棟のあの部屋が捜索された。[怖]

そこは昨年から会社員の男性が借り[鬼]ていたということだった。

だがその男性は見当たらず、室内か[故]らは複数の男性の衣服や下着、壁や[事]床からは血痕が確認された。

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あれから眞鍋が見た女が現れること[文]はなかったという。

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Presented by Nekojiro

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