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iamk 日本恐怖故事 2024-04-27 18:00:01 62 0

“我给你这个。”

三十年前,那个女孩微笑着递给我一[文]个树脂小浣熊娃娃。

它用两条腿站立,长约3厘米。

那可爱的畸形表情,和那个女孩有些[章]像。

你说你是从扭蛋扭蛋中得到的。

“请把它当成我,永远珍惜它。”

我当时小学四年级,所以九岁、十岁[来]

我想知道“永远”在那时意味着多长[自]时间。

但是那个娃娃仍然在我手里。

这么小的又便宜的玩具,送它的人肯[i]定早就忘记了。

送礼物的人不会留下任何东西,所以[a]很容易忘记。

但是,除非接收者扔掉或丢失它,否[m]则他们每次看到它都会想起它。

但是为什么我当时会得到这个...[k]

更重要的是...

那个女孩是谁?

每当我看到这个娃娃,我就会想起那[.]个孩子用双手把它递给我的笑脸,我[c]的脸上也带着微笑。

然而,那可能是十年前的事了,就在[n]我遇到我妻子的时候。

有一天,当我想到这件事时,我试图[恐]记住孩子的名字,但我记不住。

这是一个住在附近的女孩,我在她的[怖]房间里收到了这个。但除此之外我什[鬼]么也不记得了。

在那之前,我绝对记得它……我应该[故]记得。

小学五年级的时候,因为父母工作的[事]原因我转学了,从此就没有见过她了[文]

每次看到这个娃娃,我都有一种朦胧[章]的感觉,我应该记得,但我记不起来[来]

就这样,十几年过去了。

我娶了老婆,有了孩子,我不知道有[自]多少次想过把这个娃娃扔掉。

但是,我并没有下定决心必须扔掉它[i],而且由于它的尺寸适中且不显眼,[a]我把它放在桌子上并想:“可以吗?[m]”并忽略了扔掉它。确实如此。

如果你说是因为我记得的那个笑容,[k]那可能是真的。

下一步年龄

************

“嘿,爸爸,给我这个。”

在家用电脑工作。我在那里的时候,[.]我今年十岁的女儿放学回家,站在我[c]的桌子旁边,指着笔架旁边的浣熊娃[n]娃。

“啊,好吧,请说吧。”

这是一个我以为我可以随时扔掉的娃[恐]娃。

如果你想要一个可爱的女孩,没有理[怖]由拒绝。

因为我正在工作,所以我只回答了两[鬼]个问题就说好,没有任何问题或答案[故]

“谢谢!”

女儿高兴地抱起娃娃,双手捧着,离[事]开了房间。

当我看到这个时,我停止了工作。

他看起来就像我记忆中三十年前的那[文]个女孩。

现在想来,我女儿和当时那个女孩同[章]龄,大概有种似曾相识的感觉吧。

然而,这样一来,我记忆中的那个女[来]孩就完全被我的女儿取代了,无论我[自]如何努力回忆小学时的那些记忆,我[i]能记住的也只是我的女儿。女儿的笑[a]容。Ta。

************

“哦,对了,那个浣熊娃娃怎么了?[m]

************

“哦,对了,那个浣熊娃娃怎么了?” p> p>

吃晚饭的时候,我突然想起来,问女儿。

“呵呵,就这样了,后天送给隆君的[k]生日礼物。”

女儿带着略带羞涩的笑容回答道。不[.]知为何,他看着妻子的脸,又笑了。[c]

“呵呵,我妈妈告诉我,如果你把那[n]个娃娃送给你喜欢的男孩,他们一定[恐]会产生感情。”

什么?这是什么意思?

我当然知道我妻子的桌子上有那个娃[怖]娃,那么这个呢?当被问到时,我只[鬼]是回答说是小学时收到的。

既然你提到了,你妻子问的是谁?无[故]论如何,为什么?我什至没有被问到[事]

他只是简单地回答:“嗯,是的。”[文]

“你真忘了,那件礼物是我送你的。[章]

妻子看着我和女儿,笑了。Ta。

不,这不可能。

什么是妻子?他们是在一位同事邀请[来]参加的一次盲人聚会上相识的,两年[自]后他们结婚了。

妻子的娘家姓与我的记忆不符。

那个女孩是他的妻子。

就像无论如何你都会注意到它一样。[i]

当我上小学时,当我忙着踢足球时,[a]我的妻子似乎一直在看着我。

然后她对我施了一个爱咒,这是她从[m]学校的一个朋友那里学来的。

“准备一根蜡烛和一个虫子别针,然[k]后施展一个咒语。不过我忘了那是什[.]么咒语了。”

“一支蜡烛和一只虫子针...黑色[c]。这很神奇。所以?”

我重复了五天,第五天晚上我做了一[n]个梦。

据说,一位身穿深紫色斗篷的陌生女[恐]子出现,并拿出一个小娃娃,要她送[怖]给自己的情人。

那就是那个浣熊娃娃。

看来我确实是通过扭蛋扭蛋得到了那[鬼]个娃娃。

但是,他不知道为什么会出现在自己[故]的梦里。

梦中斗篷女子说道。

“如果另一个男孩接受了,我们一定[事]会在一起。”

“如果他不接受呢?”

“这样的话,合适的奖励在等着你。[文]''

奖励?

但是我老婆没有多想,就说她把娃娃[章]送给了我。

“但不久之后,我爸爸搬走了,我也[来]搬到了另一个地方,所以我放弃了,[自]认为这毕竟只是一个咒语。”

然而开始工作几年后,我碰巧回到那[i]个集体聚会,惊讶地发现也许这个咒[a]语是真实的。

然后,当我们开始约会,来到我的房[m]间探望时,我看到我桌上的那个娃娃[k],我确信就是因为那个咒语,我们才[.]重逢的。据说,他做过。

“但是爸爸从来没有意识到我就是给[c]他娃娃的人。这不是很可怕吗?”

“我希望你能告诉我。我我只记得你还是个小学生的时候,留着短发,晒得黑黑的,等你长大了,留长发,化了妆,我就根本认不出你了。”

他苦笑着说道,当我偶然遇见我的妻子时,我知道了她的名字。已经从记忆中消失了。

我想知道是否有原因。

我的妻子直到今天才提到这件事。

当我们再次见面时,我有什么理由不[n]认识当年送我娃娃的女孩呢?

“但是,这个娃娃肯定有效吧?如果[恐]我把它送给隆君就完美了,对吧?”[怖]

我的女儿看起来很高兴。我抓住了娃[鬼]娃。

◇◇◇◇

然而,两天后,当我下班回到客厅时[故],女儿正坐在餐桌旁。满脸泪水。

他的面前是他送给隆君的貉娃娃……[事]

头已经被去掉了。

“怎么了?”

据我女儿说,她今天在学校试图把这[文]个娃娃送给Takashi君。

高志君似乎很受欢迎,当班长,一个[章]堪称恶霸的女孩突然靠近他时,他从[来]她身边夺走了娃娃,将其踩在了她的[自]脚下。看来是这样。

“未经允许你做什么?”

女孩被那个对他大喊大叫的女孩吓坏[i]了,但随后隆君突然将她推开,她摔[a]倒了。向她吐口水。

孩子脸色苍白地回家了,女儿也说不[m]能交出破布娃娃,就带回家了。

“娃娃坏了,但我不认为隆是那种会[k]向别人吐口水的人。”

如果有的话,我女儿说,他似乎他震[.]惊的同时,也对这个娃娃感到好奇。[c]

“如果你不能给我的话,会有某种惩[n]罚吧?”

女儿一脸担忧地看着妻子的脸。

“没关系。你自己没有使用任何法术[恐]吧?”

“是啊。”

不过,既然是关于我和我的妻子……[怖]既然如此,就不能否认这个人偶拥有[鬼]某种力量。

“如果你担心,明天就假装不舒服,[故]逃学,整天在家放松。”

这就是我说的。我拍拍女儿的头。

也许他不想去上学不仅仅是因为玩偶[事]的奖励,还因为和隆的事件。

我女儿决定听从我的建议,逃学。

◇◇◇◇

第二天我继续在家工作。

我女儿从早上起就一直躲在房间里。[文]

好吧,时间会证明一切,因为这是小[章]学时苦乐参半的爱情记忆。

下午,我在家接到一个电话。

这是警方发来的。

他的妻子外出购物时遭遇交通事故。[来]

虽然我在电话里听说她会当场死亡,[自]但我还是带着女儿赶到了医院。

妻子的尸体已经在太平间里了。

当他看到妻子时,他后悔带上了女儿[i]

妻子的脖子与身体分离。

警方称,骑自行车去购物的妻子在躲[a]避跳下自行车的孩子时险些摔倒,而[m]当汽车试图避开她时,她却错误地控[k]制了方向盘并击中了她,好像它正在[.]向我冲来。

妻子显然被夹在汽车和护栏之间,头[c]被炸飞。

“是因为那个娃娃……”

在我旁边,女儿颤抖着声音嘀咕道。[n]

当我看到妻子完全改变的样子时,我[恐]也这么想。

是妻子将咒语封印在了那个娃娃身上[怖]

这是否意味着砍掉娃娃头的奖励是给[鬼]了妻子?

在我身边,站在妻子的尸体前,女儿[故]从太平间跑了出来,眼里满是泪水,[事]浑身发抖。

也许他不忍心看到母亲如此残忍。

◇◇◇◇

然后,到了晚上,警察来找我,我坐[文]在妻子的尸体旁边,神情恍惚。

白天报告我妻子事故的警察是另一个[章]人。

警察说这话的时候,脸上的表情很悲[来]伤。

“看来这位年轻女士在学校用美工刀[自]刺伤了她朋友的女儿。”

毫无疑问,她就是压碎那个娃娃的人[i]

女儿将母亲的死归咎于孩子。

我的脑子一片空白,什么也想不起来[a]

◇◇◇◇

如果我摆脱那个娃娃我想知道如果我[m]这么做的话会发生什么。

如果我把它当作可燃垃圾扔掉的话.[k]..

我最终把那个娃娃送给了我的女儿,[.]因为我花了很多时间去珍惜它。也许[c]是那个因为有了布娃娃而不耐烦的女[n]巫,对她的妻子低声说道。

不过,最终,妻子在小学时依靠黑魔[恐]法,大概是付出了生命作为补偿。

只有在您未能交出物品时,您才会收[怖]到“报应”。

显然,女巫的解释是不够充分的,但[鬼]这已经是三十年前的事了。

冷静期不起作用。

一切完成后。

还有...

...

现在,在我面前的是一个断头貉娃娃[故]

你认为我应该用这个做什么?

◇◇◇◇ FIN


作者:天虚空蔵
原文:プレゼント

「これ、あげる。」

いまから三十年前、その少女が笑顔[事]で俺に差し出したのは樹脂でできた[文]小さなタヌキの人形。

二本足で立ち、三センチほどの大き[章]さ。

デフォルメされたその愛らしい表情[来]がその女の子にどこか似ていた。

ガチャガチャで取ったものだと言っ[自]ていたっけ。

「これ、私だと思ってずっと大事に[i]してね。」

小学校四年生だったから、九歳か十[a]歳の頃だった。

その頃の”ずっと”はどのくらい迄[m]を想定していたのだろう。

しかしその人形は未だに俺の手元に[k]あるのだ。

こんな小さな、安価な玩具であり、[.]差し出した本人はもうとっくに忘れ[c]ているに違いない。

プレゼントする側は手元に何が残る[n]わけではないのだから忘れるのも早[恐]いだろう。

しかし貰った側は、捨てるか失くさ[怖]ない限り、それを目にするたびに思[鬼]い出す。

でもあの時何でこれを貰ったんだっ[故]け・・・

それよりも・・・

あの子は誰だったっけ。

この人形をちらっと目にするたび、[事]両手で差し出したあの子の笑顔を思[文]い出し、微笑ましい気分になってい[章]た。

しかし、十数年前だったろうか、そ[来]う、女房と出会った頃。

ある日ふと、そういえばと、その子[自]の名を思い出そうとしても思い出せ[i]なかった。

近所に住んでいた女の子であり、あ[a]の子の部屋でこれを貰った。しかし[m]それ以上のことが思い出せない。

それ以前は間違いなく憶えていた・[k]・・はずだ。

俺は小学校五年生の時に親の仕事の[.]都合で転校し、その子にもそれ以来[c]会っていない。

憶えているはずなのに思い出せない[n]、この人形を見るたびにもやもやと[恐]した気分に襲われる。

そしてそのまま十年以上の時が流れ[怖]た。

女房と結婚し、子供も生まれ、その[鬼]間に何度この人形を捨てようと思っ[故]たか分からない。

しかし“捨てねばならない”という[事]ほど強い決意でそう思ったわけでは[文]なく、その適度に邪魔にならない大[章]きさから、机の上に置いたまま”ま[来]っいいか”と捨てそびれてきたのだ[自]

記憶にあるあの笑顔がそうさせてい[i]るのだと言われれば、その通りなの[a]かもしれない。

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*********

「ねえ、パパ、これ頂戴。」

在宅勤務でパソコンに向かい仕事を[m]していると、学校から帰ってきた今[k]年十歳になる娘が俺の机の横に立ち[.]、ペンスタンドの横に置いてあるタ[c]ヌキの人形を指差した。

「ああ、いいよ。どうぞ。」

いつ捨ててもいいと思っていた人形[n]だ。

かわいい娘が欲しいと言っているの[恐]に断る理由などない。

仕事の最中ということもあり、何の[怖]問答もなしに俺はふたつ返事でOK[鬼]した。

「ありがとう!」

娘は嬉しそうにその人形をつまみ上[故]げると両手で握りしめ、部屋を出て[事]行った。

その姿を見て俺は仕事の手が止まっ[文]た。

記憶にある三十年前のあの子にそっ[章]くりだったのだ。

考えてみれば娘はあの時の女の子と[来]同じ歳であり、おそらくデジャヴの[自]ようなものなのだろう。

しかしこれによって俺の記憶に残っ[i]ていたあの子は完全に娘と置き換わ[a]ってしまい、どんなにあの小学校の[m]時の記憶を思い出そうとしても、も[k]う娘の笑顔しか思い出せなくなって[.]しまった。

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***********

「ああ、そう言えばあのタヌキの人[c]形はどうした?」

夕食の時にふと思い出して娘に聞い[n]てみた。

「へへへ、あれはね。明後日たかし[恐]くんの誕生日にプレゼントするんだ[怖]。」

娘はちょっと照れたような笑みを浮[鬼]かべてそう返事をすると、何故か女[故]房の顔を見て再び笑った。

「ふふっ、ママがね、あの人形を好[事]きな男の子にプレゼントすると絶対[文]に結ばれるからねって教えてくれた[章]の。」

えっ?どういうことだ?

もちろん女房はあの人形を机の上に[来]置いていたことは知っていたし、こ[自]れは?と聞かれた時は小学生の時に[i]貰ったと答えただけだ。

そう言えば、その時女房からは、誰[a]から?とも、何故?とも聞かれなか[m]った。

ただ、”ふうん、そうなの”と返し[k]て来ただけだった。

「あなた、本当に忘れているのね。[.]それ、プレゼントしたのは・・・私[c]よ。」

女房は俺と娘の顔を見比べながらに[n]やっと笑った。

いや、そんなはずはない。

女房とは会社の同僚に呼ばれて参加[恐]した合コンで知り合い、その二年後[怖]に結婚した。

女房の旧姓は俺の記憶に合致すると[鬼]ころはなかった。

あの女の子が女房だったなんて。

いくらなんでも気がつきそうなもの[故]だ。

小学生の頃、女房はサッカーに明け[事]暮れていた俺の事をずっと見ていた[文]らしい。

そして学校の友達から教わった恋の[章]おまじないを俺に向かって掛けたそ[来]うだ。

「蝋燭と虫ピンを用意して呪文を唱[自]えるの。もうどんな呪文だったか忘[i]れちゃったけどね。」

「蝋燭と虫ピンか・・・黒魔術だな[a]。それで?」

それを五日間繰り返すのだが、その[m]五日目の夜に夢を見た。

濃い紫色のマントを身に纏った見知[k]らぬ女性が現れ、小さな人形を差し[.]出してこれを恋の相手に手渡せと言[c]ったそうだ。

それがあのタヌキの人形だった。

あの人形をガチャガチャで手に入れ[n]たということは本当のようだ。

ただ、何故それが夢に出てきたのか[恐]は分からないという。

夢の中でそのマントの女性は言った[怖]

「相手の男の子が受け取ってくれれ[鬼]ば、間違いなく結ばれるからね。」[故]

「受け取ってくれなければ?」

「その時はそれ相応の報いが待って[事]いるわ。」

報い?

しかし女房はあまり深く考えること[文]なく、俺にその人形を渡したのだと[章]言った。

「でもそのあとすぐにパパは引っ越[来]しちゃうし、私も別のところに引っ[自]越して、やっぱり只のおまじないだ[i]ったんだなって諦めてたの。」

ところが就職して何年か後にあの合[a]コンで偶然再開し、もしかしてあの[m]おまじないは本物だったのかと驚い[k]た。

そして個人的に付き合うようになっ[.]て俺の部屋に遊びに来た時に、机の[c]上にあの人形が置いてあるのを見て[n]、再会はあのおまじないのお陰だと[恐]確信したという。

「でもパパは人形を渡したのが私だ[怖]って、今日まで全く気付いてなかっ[鬼]たのよ。酷くない?」

「言ってくれればいいのに。ショー[故]トカットで真っ黒に日焼けしていた[事]小学生の頃の君の記憶しかないんだ[文]から、大人になって髪を伸ばして化[章]粧されたら全く分かんないよ。」

そう言って苦笑いしたが、女房と偶[来]然再会した頃に女房の名前が記憶か[自]ら消えていた。

何か理由があるのだろうか。

そして女房も今日までそのことをま[i]ったく口にしなかった。

再会した時にあの時人形をくれた女[a]の子だと気づいてはいけない理由が[m]何かあるのか?

「でもさ、このお人形は絶対的に効[k]果があるって事でしょう?たかしく[.]んにプレゼントしたらバッチリって[c]ことよね?」

娘は嬉しそうに人形を握りしめた。[n]

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◇◇◇◇

しかしその二日後、仕事を終えてリ[恐]ビングに戻ると娘は泣き腫らした顔[怖]でダイニングテーブルに座っていた[鬼]

その目の前には、たかしくんに渡し[故]たはずのタヌキの人形が置かれ・・[事]

首が取れていた。

「どうしたんだ?」

娘の話によると、今日学校でたかし[文]くんにこの人形を渡そうとした。

たかしくんはかなりの人気者のよう[章]で、同じクラスのリーダー、いわゆ[来]るいじめっ子と呼んでいい女子がい[自]きなり近づいてくると、横からこの[i]人形を娘から取り上げて足で踏みつ[a]けたそうだ。

「何を勝手なことしてるのよ!」

そう怒鳴ったその女子に娘は怯んだ[m]のだが、そこでたかしくんはいきな[k]りその女子を突き飛ばし、倒れた彼[.]女に向かってペッと唾を吐きかけた[c]のだ。

その子は真っ青になってそのまま帰[n]ってしまったそうだが、娘も壊れて[恐]しまった人形を渡すことが出来ずに[怖]そのまま持ち帰ってきたと言った。[鬼]

「人形が壊れちゃったこともそうだ[故]けど、たかしくんが人に唾を吐きか[事]けるような人だと思わなかった。」[文]

どちらかと言うと娘はそちらの方に[章]ショックを受けたようだが、やはり[来]この人形のことも気になっていた。[自]

「渡せなかったら”それなりの報い[i]”があるんでしょ?」

娘は不安げな表情で女房の顔を見た[a]

「だいじょうぶよ。だってあなた自[m]身は何のおまじないもしていないで[k]しょ?」

「うん。」

しかし、俺と女房の事からすれば、[.]この人形に何らかの力が宿っている[c]ことは否定できない。

「不安だったら、明日は体の具合が[n]悪くなったことにして学校を休んで[恐]家で一日のんびりしていなさい。」[怖]

俺はそう言って娘の頭を撫でた。

人形の報いのことだけではなく、た[鬼]かしくんとの一件もあって学校へ行[故]きたくなかったのかもしれない。

娘は俺の助言に従い学校を休むこと[事]にしたのだった。

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◇◇◇◇

展示 日本恐怖故事

翌日も在宅で仕事をしていた。

娘は朝から自分の部屋に籠ってしま[文]っている。

まあ、小学校時代のほろ苦い恋の思[章]い出として時間が解決してくれるだ[来]ろう。

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午後、家に電話が掛かってきた。

警察からだった。

買い物に出ていた女房が交通事故に[自]遭ったという。

電話で即死だと聞いていたが、娘を[i]連れて病院へと飛んでいった。

女房の遺体はすでに霊安室にあった[a]

そして女房の姿を見た時、娘を連れ[m]てきたことを激しく後悔した。

女房の首は胴体から離れた状態だっ[k]た。

警察の話によると自転車で買い物に[.]出た女房は、途中で飛び出してきた[c]子供を避けて倒れそうになり、それ[n]を避けようとした車がハンドル操作[恐]を誤って女房の方へ突っ込んできた[怖]らしい。

そして女房は車とガードレールの間[鬼]に挟まれ、首が飛んだらしい。

「あの人形のせいだ・・・」

俺の横で娘が声を震わせて呟いた。[故]

女房の変わり果てた姿を見た瞬間、[事]俺もそう思った。

あの人形に呪文を封じ込めたのは女[文]房なのだ。

人形の首が捥がれた報いは女房へ向[章]かったということなのか。

女房の遺体の前で立ち竦んでいた俺[来]の横で、目から涙を溢れさせガタガ[自]タと震えていた娘が霊安室から飛び[i]出していった。

母親の無残な姿を見ていられなかっ[a]たのだろう。

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◇◇◇◇

そして夕方、女房の遺体の横に座り[m]放心状態だった俺のところに警察が[k]やってきた。

昼間、女房の事故について報告して[.]くれた警察官とは別の人だった。

そしてその警察官は、悲痛な面持ち[c]でこう告げたのだ。

「お嬢さんが、学校で友人の女の子[n]をカッターで刺したようです。」

間違いなくあの人形を踏み潰した子[恐]だろう。

娘は母親の死をその子のせいだと決[怖]めつけたのだ。

俺は頭の中が真っ白になり何も考え[鬼]られなくなっていた。

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◇◇◇◇

もし俺があの人形を処分していたら[故]どうなっていたんだろう。

<燃えるゴミ>として[事]捨てたりしていたら・・・

自分の娘にあの人形を与えることに[文]なったのは、俺が延々と後生大事に[章]あの人形を持っていた為、しびれを[来]切らしたあの魔女が女房に囁いたの[自]かもしれない。

しかし結局、女房は小学生のあの時[i]、黒魔術を頼った時点で、自分の命[a]を代償として差し出してしまったと[m]いうことなのだろう。

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手渡しに失敗した時にだけ”報い”[k]を受けるわけではなかったのだ。

明らかに魔女の説明不足だが、もう[.]三十年も前の話だ。

クーリングオフは効かない。

全ては終わった後なのだ。

そして・・・

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今、俺の目の前にある首の取れたタ[c]ヌキの人形。

俺はこれをどうすべきだと思う?

◇◇◇◇ FIN

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