10个人散步时的故事

iamk 日本恐怖故事 2024-02-12 06:00:01 97 0

这是我根据真实故事写的,但基本上是站在我的角度,对不明白的部分,我补充了听别人说的,作为补充。

老实说,现在想想,10多年后,这可能是一场梦……

抱歉这么长。

人名是首字母。

我先解释一下人物。

我(N)上初二。他看起来完全是“男人”。大约在这个时候,遇到心灵现象变得更容易。

n(弟弟)……那时候,他上小学四[文]年级。他有着被长辈喜爱的天赋。我[章]什至不知道为什么。

你是我的同学。独生子女,对年幼的[来]人很亲切。怪物猎人的朋友们。

K君……我的同学。如果你换座位,[自]那将永远是隔壁的烂边。由于他的性[i]格和说话方式,他的绰号是“爷爷”[a]

R君……我的同学。在 TRPG 中,一位似乎只掌握了超自然知识的[m]词曲作者。根是温柔的。

T君...R君的次子。初中一年级[k]。受哥哥的影响,他对鬼故事着迷,[.]但又目瞪口呆。勤劳的人。

i-kun...R-kun的弟弟[c]。小学三年级学生。大家的偶像。

A-前辈:国中三年级学生。脸很像[n]栗原。他有非常阳刚的一面。

前辈B……A学长的同学。向我们两[恐]个宣传Vocaloid的来电者。[怖]而这件事的始作俑者。

阿学姐……阿学姐的同学。三人都很[鬼]帅,只是这家伙帅的向量不一样。这[故]是一种迷恋(过去式)。

9:1=男:女。

我们是跆拳道的学生,我们都在同一个区上学。

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暑假结束。

跆拳道课一般每周晚上8:00开始[事],9:00结束。我马上回家,教室[文]里只剩下学生。

下一个tpage

9:00以后,爸爸妈妈来接我。

因为大家都要等父母来接我们,所以[章]我们围成一圈坐着,聊些无聊的事情[来]

B前辈:“你还有那么多时间,不如[自]去后山走走?”

突然, senior's suggestions 是i和T给力的回答。

我的大儿子R也想去,但是

我回答说,“我们没有灯。”

我:“哦,我背包里有三个备用灯,[i]你要用吗?还没电池呢。”

>n “带妹妹可以吗?”我偷偷带了一个手电筒,大约是

原来是爷爷送给我的礼物。

只要Kai-san我就没事

R君:认真的吗?

E前辈:“我要一个也是。我可以借一个吗?”来了。

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决定大家去山里走一走。轻)兜里就[a]走了。

跆拳道学校位于社区中心旁边的一栋[m]小楼里,周围都是居民区。

沿着教室后面向北的路走,就能找到[k]B学长说的通往那座山的路。

当地人称这座山为“坎坎山”,但不知其真名。

在当时,这是我和弟弟都没有听说过的名字。

当时不清楚为什么声音这么大。

坎坎山的路就像是另一个世界,只有几间房子,多是稻田和田地。

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这是农村,如果你有一盏路灯,你就幸运了。

我们离开的时候,天已经黑了,但大满月照耀着,夏日的三角,美得可以合唱《妖物语》的歌。已经是晚上了.

好像有打消我怕人多的效果,感觉进入山道的时间一眨眼就过去了。

对了,栏目顺序是

A senior E senior I n i Mr. Y Mr. T Mr. K Mr. R Mr .B学长

排列顺序为←后前→

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前辈B“你分开了吗?”

完成是时候进入树林了。正说着要去[.]通往山顶的石阶,B学姐突然停了下[c]来。

一个红色围兜的地藏在中间,从那里[n]向左向右整齐地分开。

看来你已经走到了一条Y字路。

Mr. No~“你信吗?”

后排嘘声一片,B学姐却已经把灯转[恐]到正确的道路上走了。

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我们一边齐唱模仿《三坡》,一边稳[怖]稳地爬上山坡,一点也不担心打扰到[鬼]邻居。

在我面前唱歌的我和n好像一点都不[故]害怕,但是当歌声停止的时候,我感[事]觉听不到虫子的声音了。知道的时候[文]有点害怕。

每年的这个时候正是盛夏,所以你应[章]该能听到蟋蟀和蜥蜴的叫声。

我强行生怕在山路上听不到,一边拼[来]命地唱着歌一边走下坡。

突然

E学长对我喊道:“N先生,停一下[自]。”

。当我惊讶地转身时,我用智能手机[i]拍了一张照片。

因为学长突然一闪,前排的人似乎都[a]吃了一惊,“哇!?”

先生,对不起,我只是想拍一张大家[m]欢乐气氛的纪念照。

B君,对不起给你一个惊喜。

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在地面从泥土变成鹅卵石的地方,预[k]计顶峰就在附近。

这是我第一次知道学长们曾经登过顶[.]峰。

n“姐姐,姐姐,庙里有东西。”

突然,弟弟跟我说话了。

顺着莱特哥哥所指的方向看去,有一尊压倒恶魔的巨大石像。

没错,它看起来就像我们参观的寺庙[c]前的雕像。

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不过,这尊雕像只有下半身用来践踏[n]邪灵。

不知道他到底是个什么样的人,大概[恐]是因为山体滑坡什么的。

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我说,“还有吗?”p>

K君:“呃,有大东西!”

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看着发出可怜兮兮声音的K君,K先生和R先生远远领先于我们所在的位置,他们似乎在那里发现了什么。

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我赶过去的时候,也看到了某种踏煞[怖]石像的残骸。

不出所料,上半身被切割得干干净净,和我和弟弟找到的那个一样。曾是。

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只有恶魔保留了他们可怕的面部特征[鬼],雕刻成他们的眼睛会盯着我们看。[故]

我哭了

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i-kun ``我们已经回家了...''

R-kun ``我刚走完楼梯

虽然你勉强同意了哥哥的话,但还是摆脱不了对陌生事物的恐惧。

n 我紧紧地牵着Y的手,夹在中间走路(可爱)。

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离开雕像,我们再次排成一列走向楼梯......

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不知怎么的鹅卵石道路继续。

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我们沿着没有虫鸣、没有风声的空旷[事]的马路走着,渐渐的,话也越来越少[文]了。

灯光只照在鹅卵石路面上

终于,领头的B学长停了下来。

B前辈:“……对不起,我可能走错[章]路了。”

当然大家嘘了。

别傻了

你以为我让你走了多远?

我们还是初中生那时的学生们 所以我想怎么责备B前辈就怎么说。[来]

而且B前辈也是十几岁,反驳说自己[自]不会输的。

B前辈``不知道!

B前辈比了个手势要走。

阿学姐试图让他冷静下来,但他似乎生气了,打了他。

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回来的路上,气氛比回来的时候差了[i]一大截,转身就去...

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……好吧……或者地面不会变成泥土。

不是我当时很火

是不是路漫漫其修远兮?

我感觉毛孔里直冒冷汗。

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不只我一个人觉得奇怪,其他人也都[a]有。

乙前辈``...嘿,B,这条路很[m]适合你,对吧?''

乙前辈``…………''

E前辈``嘿,B先生,请说些什么~"

n"...等等,我们可以回家吗?">

Y君," B前辈,你没事吧?不舒服吗?”

B前辈只是沉默。

当时,我想起了刚刚在电视上看到的一部动漫,叫《虫师》。

忘了故事的名字了,不过

主人公被山牛困在了冬天的山上,结[k]果落入了出不去的情况。

突然闪回来,喉咙痛。

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在哥哥面前,我不想示弱,所以我努[.]力表现得很好,但是

T君的光消失了

听到有人尖叫,我惊得跌跌撞撞。

T先生``没了!电池没了!>

毕竟是我啊!不管怎样,我摔倒了,[c]掉了灯。

前辈E``N先生,你还好吗?p >nextpage

当时,我听到了清晰的声音

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p>砰

这不是踢罐子的声音,而是刨石头的[n]声音,像是在处理石头。

它会从你回头的地方回响。

T努力让自己冷静下来,其他人也拼[恐]命想让他冷静下来,所以似乎没有人[怖]注意到。

突然有种想跑大家的冲动。

当时说的什么我都忘了,不过,

我记得拉着后面B学长的手,把其他[鬼]人往前推。

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B前辈``N酱!?

我说,“吵,带上你哥跑!”是个男[故]

不过,既然你是一个能冷静判断事情[事]的人,请理解我的突然举动

你们这些鬼女王告诉你们,快跑!”[文]

从后面

燃烧

燃烧

燃烧砰砰砰

< p >kang-kang-kang-kang-kang-can-can

我们肯定能听到有东西在追我们。

前辈B回头一看,“哇!是吧!”我[章]不置可否地拉了一下我的胳膊。

我一开始就听到砰的一声!”他喊道[来]

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我拼命的跑着,还是跑不出鹅卵石路[自]

B前辈的灯熄灭了。

我听到一个声音在说“八佰八”,但[i]我还是踩着脚灯跑了起来。

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我 20 米穿梭跑的最好成绩是 29。

当时,一开始就听到有人摔倒的声音[a]很大。

Y君“爷爷没事吧!?”

K 好像掉了。

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大家半路都停了下来,费了好大劲才[m]让K起身。

砰砰砰砰

……砰砰

声音停止了。

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有史以来第一次,我们点亮了声音。[k]

以下是我听视力最好的阿学姐说的。

・它的身体像漆一样红

・像马一样,两侧有眼睛,眼球突出

p>

・不是人,但看起来像人(?)

・有一个 paiotsu

・它拖着一个像 shimenawa 的东西

>

・可能是四足动物(没看到下半身)

我看到有红色的东西在爬,但说实话[.]我不知道详情.

然而,当我们一下子打开灯的时候,[c]嗡嗡声停止了,眼前那个红色的“东[n]西”似乎也停止了。

E前辈``可怕...什么都恶心.[恐]..''

A-前辈``呃,可能会很可怕, 但别踢我...''

我立即给了 T 一个备用电池和 B 一个备用灯。

那被光点亮的‘东西’一点动静都没有,尽管发出咔嚓咔嚓的声音。

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每个人的灯光都可以通过声音照耀。[怖]

我哭了,B学长也边哭边道歉:“对[鬼]不起,各位。”

就算找到了怪物,也没有退路。

我没有勇气(也没有想)跑到隔壁的[故]竹林里。

然后有人扔了东西。

乒乓球大小的苏打糖。

n“谁有糖果,往那边扔!快点!”[事]

我和R君,A前辈和E前辈有糖果球[文],所以我们都“Oni wa soto!”把糖果扔在地上

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然后红色的“东西”开始收集糖果。[章]

明显是人手。

出现了很多奇长的,我看到至少有十[来]多条从黑暗中冒出来。

说实话,虽然我是个初中生,还是个[自]女生,

还是有点漏了。

我很害怕,但是

那一刻,我觉得地面不是冰冷的石头[i],而是潮湿的泥土。

R拉了我的胳膊。

R先生说:“N先生要回家了!站起[a]来!”

我已经分不清走哪条路了,不知不觉[m]又回到了教室,和大家挤在一起。

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当时钟终于到了九点的时候,感觉好[k]久好久了 好像就像一个谎言。

但所有人都喘不过气来。

我睡在Y的背上,K因为摔倒,白衣[.]服上沾满了泥。

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我摔了两次,弄脏了我最喜欢的 Roxy T 恤。

回到家,哥哥叫我去洗澡。

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9:00左右,一些家长走进教室,[c]看到我们明显脏兮兮的样子,尖叫起[n]来。

R家的兄弟们都把衣服弄脏了,看样[恐]子老妈还挺生气的。

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当然,妈妈问我怎么了。

当我说“我们都去了后面的寒寒山”[怖]时,

B前辈和E前辈的妈妈们冲了过来。

谁让你去的?还是

拒绝?你服用了吗(抱歉我不知道)[鬼]

我平时话太多素未谋面的妈妈们带着[故]我可能被打死的气势问我问题。

说实话,我是担心B学姐有什么不好[事]的下场,所以才保持沉默。

A学姐说, ”对不起,我说,“既然下课早,我[文]就带大家去山上了。

B前辈:“No!Ho!”

因为B前辈的跪拜,我们都跪倒在地[章]向监护人道歉.

E学姐的妈妈跪在地上

“你是不是遇到了恶魔之类的东西?”

我问.

不知道是不是恶魔二字,不过

至少大家对自己看到的都是诚实的。

抬头一看,厄前辈妈妈的眼睛分明是凝视着的,要是做不好,我感觉比那个红色的“东西”还要可怕……

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之后我们特别被中间的两个家长劝说[来]他们没被解散被罚了,不过

从那天起,B前辈和E前辈就不上课[自]了。

而在十月份,由于老师的情况,决定[i]关闭跆拳道班。

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当我像往常一样等待我的监护人回家时,我想,“这是我和这个成员最后一次见面了。”

我是被学长叫来的。

前辈A:“N酱……嗯,你还记得我[a]们去那座山的时候吗?”

我:“ ...是的,你是在谈论 B 前辈和 E 前辈吗?”让我看到了一些东西

照片。

我和我哥在那里,心不在焉

我能看到我和Y,我能看到的只是一[m]个看起来像球体,像蚊子柱的东西。[k]

学长A``他给我发了E的消息,问[.]我他能看到什么吗。

你知道那是什么吗?

p>

我``...对不起,老实说,我只[c]知道有多少个球体。''

A-senpai ``哦,是的,谢谢N酱。我会告诉[n]E的。

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抱歉不完整。

之后在毕业典礼上又遇到了A前辈,[恐]但是B前辈和E前辈都没有出席,之[怖]后就再也没有机会见到他了。

后续有两个故事。

①为什么我哥那个时候会说“扔糖”[鬼]

我看到一个漫画,讲的是你快要被扔[故]糖了被鬼吃掉了。”不过,结果还好[事](?),暗暗感谢哥哥。

②堪堪山是什么?

前年,当地的电台节目报道了一个鬼[文]故事,一位网友发了一个故事lis[章]tener.有“Mount Kankan”在

内容我依稀记得......

很久以前,我的家乡因水灾而歉收,许多人家家户户挨饿。好像没有。

于是,村民们在山上建了神社(也许是神社),祈求五谷丰登。

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但是没有食物可以供奉,不知如何是好。p>

好像是锁起来了,或者供奉的

看来那一年的水稻和蔬菜长得不错。[来]

当然,村民们害怕女儿们的诅咒

在山上放置了几个moribito[自](?),并制造了一个屏障,让他们[i]尽可能远离神社尽可能。据说它被拉[a]伸了。

……也许这叫做地方信仰,但我以前[m]从未听说过。

那座山是叫做‘堪堪山’。”

我记得当时被妙语吓坏了。


作者:ⓃⒺⓀⓄ
原文:10人で散歩した時の話

実話を元に書きましたが、基本は私からの視点、自分が分からなかった箇所には他の人から聞いたことを補足として付け加えています。

正直、10年以上経った今から考え[k]ると、何かの夢だったのかもしれま[.]せん…。

とにかく長いです、すみません。

個人名はイニシャル表記です。

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先に登場人物を説明しておきます。[c]

私(N)…当時中学2年生。見た目[n]が完全に「男」だった。心霊現象に[恐]遭遇しやすくなったのもこの頃。

n(弟)…当時小学4年生。年上から滅法可愛がられる天賦の才がある。何故かは本人にもよく分かっていない。

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Y君…私の同級生。年下にとても優[怖]しい一人っ子。モンハン仲間。

K君…私の同級生。席替えしたら必ずお隣さんになる腐れ縁。性格と話し方によりあだ名が「じいさん」。

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R君…私の同級生。TRPGだとオ[鬼]カルトの知識だけカンストしてそう[故]な曲者。根は優しい。

T君…R君家次男。中学1年生。兄[事]に影響されて怪談話に興味津々だが[文]ビビリ。苦労人。

i君…R君家末弟。小学3年生。皆のアイドル。

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A先輩…中学3年生。顔が栗原類に[章]似ている。スゲー男らしい一面があ[来]る。

B先輩…A先輩の同級生。私たち中[自]2組にボカロを布教した発信者。そ[i]して今回の事件の発端者。

E先輩…A先輩の同級生。3人ともイケメンだがこの人はベクトルの違うイケメン。片想いでした(過去形)。

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9:1=男:女です。

私たちはキックボクシング教室の生徒で、全員同じ地区の学校に通っています。

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夏休みの終わり頃のことです。

キックボクシング教室は、毎週夜の[a]8時に開始して9時に終わることが[m]多いのですが、

この日は先生が仕事の関係で30分も経たずにすぐ帰ってしまい、生徒だけが教室に居残ることとなりました。

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9時過ぎになれば、親の迎えがやっ[k]て来ます。

全員が保護者の迎えを待たなくてはならなかったので、私たちは円になって他愛もない話をしていました。

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B先輩「あんさ、まだこんなに時間[.]あるけ、裏山の方とか散歩でもして[c]みん?」

唐突な先輩の提案に、勢いよく返事[n]したのはi君とT君でした。

長男のR君も行きたい様でしたが、[恐]

「俺たちライト持ってないんすよ」と答えました。

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私「あ、なら私のリュックの中に、[怖]予備のライト3つあるよ。これ使う[鬼]?まだ電池入れとらん」

n「姉ちゃん持ってきて良かったん[故]?」

弟の言ってることはごもっともで、[事]

当時は結構値段の高かった200ル[文]ーメン(大体20m先はしっかり見[章]えるくらい)の懐中電灯を、私はこ[来]っそり持ってきてしまいました。

元は祖父が私宛にくれたプレゼントです。

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私「壊さん限り大丈夫」

R君「あ、マジで?じゃあiに貸し[自]てやってくれん?」

E先輩「俺も欲しい。一本借りても[i]ええ?」

予備の2本が渡り、残りの1本は誰かのライトが切れた時用として保存しておきました。

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一応、全員が山の散歩に行くという[a]ことで決まりまして、

各自携帯と小銭とお菓子(私は予備の電池とライト)をポケットに入れて出発しました。

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キックボクシングの教室は、公民館[m]の隣にある小さな建物で、周囲には[k]住宅街が広がっています。

教室の裏手にある北地区方面の道を進めば、B先輩の言う山へ続く道が1本通っています。

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その山は、地元では「カンカン山」[.]と言われているそうで、本当の名前[c]は分かりません。

当時の私も弟も初めて聞く名前でし[n]たし、そもそも北地区に赴いたこと[恐]すら無かったので新鮮でした。

何故カンカンなのか、というのも当[怖]時は不明でした。

カンカン山の道中はまるで別世界のように静かで、家が数軒あるだけ、田んぼや畑が大半を占めています。

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田舎なもので、街灯は1本あればラ[鬼]ッキーです。

私たちが出発した頃には、既に辺り[故]は真っ暗でしたが、大きな満月が輝[事]き、『化物語』の例の曲を合唱でき[文]る程の夏の大三角形がとても綺麗な[章]夜でした。

大勢で散歩するのは怖いという気持ちを紛らわす効果があるようで、山道に入るまでの時間があっという間に感じました。

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因みに、列の順番としては

A先輩 E先輩 私 n i君 Y君 T君 K君 R君 B先輩

←後 前→

10个人散步时的故事 日本恐怖故事

の順に並んでいます。

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B先輩「あれ?分かれてら」

完全に森の中を入った時です。山の[来]頂上に続く石造りの階段まで行こう[自]やと話していたら、ふとB先輩が止[i]まりました。

赤いよだれ掛けをしたお地蔵さま1[a]体が真ん中にあり、そこから綺麗に[m]左右に分かれていました。

Y字の道に着いたみたいです。

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K君「B先輩、もしかして道間違え[k]ました?」

A先輩「おーいBさんよおー、後輩[.]ちゃんを困らせんなよ~」

B先輩「うるせぇわ、右だ!俺の勘[c]がそう言っている」

R君「勘すか、勘なんすか、その勘[n]信じていいんすか」

後列は結構ブーイングの嵐だったのですが、B先輩はライトを既に右の道へ向けて歩いてしまいました。

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『さんぽ』の替え歌を、近所迷惑も[恐]考えないで合唱しながら、どんどん[怖]坂を上っていきました。

前で歌うi君とnは全然怖がる様子[鬼]は見られませんでしたが、

私は歌声が止んだ時に、やけに虫の音が聞こえないなと気づいて少し怖くなっていました。

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この時期は夏真っ盛りですから、鈴[故]虫やら蜩の音がちょっぴりでも聞こ[事]えるはずなのですが…。

山道だと聞こえないのかな、と無理矢理怖い気持ちを押し込んで、必死に歌いながら斜面を歩いていきました。

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すると突然

E先輩「Nさん、ちょっと止まって[文]

と声を掛けられました。ビックリし[章]て振り向けば、スマホで写真を撮ら[来]れてしまいました。

いきなり先輩がフラッシュを焚いたものですから、前列も「うぉっ!?」と驚いたようです。

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T君「ねーえー今のAくん!?」

私「E先輩よ」

E先輩「ごめん、なんか今の皆の楽[自]しそうな雰囲気、記念に撮りたかっ[i]ただけやけ。

Bくーん、ビックリさせてごめんな[a]ー」

B先輩「お前次にまたやったらぶっ[m]●すぞー!」

特にその後は何事もなく、道なりをずっと歩いていました。

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地面が土から石畳に変わったところ[k]で、頂上が近いことが予想されまし[.]た。

この時初めて知ったのですが、先輩[c]方は一度頂上に登ったことがあるら[n]しく、

他の面子はそもそもカンカン山に入るのは今回が初めてでした。

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n「姉ちゃん姉ちゃん、お寺にある[恐]やつがある」

急に前から弟が話しかけてきました[怖]

弟のライトが指す方を見れば、ごろ[鬼]んと大きな、邪鬼を踏み潰す石像の[故]跡がありました。

確かに、私たちが参拝するお寺の門前にある像とそっくりです。

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しかし、その像は邪鬼を踏みつける[事]下半身しかありません。

その上は土砂崩れか何かで削れてしまったのでしょう、どんな人物かは分からない状態でした。

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私「他にもありそう?」

n「さっき来る途中にもあった。け[文]どこんな大きゅうなかった」

K君「うへぁっ、何かでかいのがあるー!」

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情けない声を挙げたK君の方を見ると、私たちのいる場所よりもずっと先にK君とR君がいまして、二人はそこで何かを見つけたようでした。

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急いで駆けつけると、そこにも邪鬼[章]を踏みつける何かの石像の跡があり[来]ました。

やはりそれも、上半身がスパッと綺麗に切れていまして、私と弟が見つけたものと何ら変わらない状態でした。

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邪鬼だけはおぞましい顔の作りを保[自]っており、目線がちょうど私たちを[i]睨むような形に彫られていたので、[a]

i君は泣きかけていました。

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i君「兄ちゃんもう帰ろうよ…」

R君「ばっか、この先はあと階段昇[m]るだけやし。そしたら帰るけ、それ[k]まで我慢しろよな」

兄の言葉に渋々納得したi君でした[.]が、やはり見慣れないものに怖いと[c]いう気持ちは拭えないのでしょう、[n]

nとY君の手をぎゅっと繋いで真ん中に挟まれながら歩いていました(可愛い)。

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像のことはあとにして、私たちは再び一列になって階段を目指して歩いたのですが…

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何だかやけに石畳の道が続いています。

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虫の音も風の音もしない、開けた道[恐]をひたすら歩いてばかりで、次第に[怖]皆の口数が少なくなっていきました[鬼]

ライトの先は一向に石畳ばかりを照[故]らし、

とうとう先頭のB先輩は足を止めてしまいました。

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B先輩「……すまん、俺、もしかし[事]たら道を間違えたかもしれん」

当然皆から大ブーイングが来ます。[文]

ふざけんなよ、とか

どれだけ歩かせたと思ってんすか、とか

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当時の私たちもまだ中学生でしたか[章]ら好き放題にB先輩を責めてしまい[来]ました。

そしてB先輩も思春期ですから、逆ギレして負けじと言い返します。

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B先輩「知らねぇし!俺はお前らの[自]先生でもパパでもないんだぞ!

つか、そんな文句あるなら今すぐ戻[i]る、退け、ひけー!!」

シッシッとあっち行けのハンドサイ[a]ンをするB先輩。

A先輩が宥めるのですが、怒りが収まらないようでA先輩にも当たっていました。

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雰囲気が行きと比べて圧倒的に悪く[m]なった帰り道は、

今度はE先輩が先頭になり、黙って来た道を引き返して行ったのですが…

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…なかなか地面が土に変わらなくて。

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私はあの時、暑いというよりも、

何か道が長くない?と考えてしまい[k]

冷や汗が全身の毛穴から噴き出した気がしました。

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異変を感じたのは私だけではなく、[.]皆も同じようでした。

E先輩「…おい、B、この道で合っ[c]てるよな?」

B先輩「…………」

E先輩「おーい、Bさま~、何か言[n]ってくださいまし~」

n「…待って、俺ら帰れるん?」

私「帰れるはずよ、多分…」

Y君「B先輩、大丈夫ですか?気分悪いんですか?」

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B先輩はひたすら無言でした。

私はこの時頭の中で、当時テレビで見たばかりの『蟲師』というアニメを思い出していました。

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その話の題名は忘れてしまったので[恐]すが、

主人公が山のヌシのせいで冬の山に[怖]閉じ込められてしまい、抜け出せな[鬼]い状況に陥る展開がありまして、

急にそれがフラッシュバックして喉が苦しくなりました。

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弟のいる手前、弱音は見せたくなか[故]った私はとにかく気丈に振る舞って[事]みましたが、

T君のライトが消えて

誰かの叫び声があがった時に驚いて[文]躓いてしまいました。

T君「消えた消えた!電池!電池な[章]い!ヤバイ!」

R君「落ち着けT!電池あるから落ち着け!Nさん電池ちょうだい!」

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結局私かよ!というツッコミはとも[来]かく、私も転んでライトを落として[自]しまいました。

E先輩「Nさん大丈夫?怪我してな[i]い?」

私の前にいたE先輩がライトを拾ってくれたのですが、

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その時にハッキリと

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カンッ

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と聞こえました。

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缶を蹴る音ではなく、石細工の時の[a]ような、石を削る音に近い「カンッ[m]」という音でした。

引き返した先から響いてきます。

T君は何とか落ち着き、他の人もT君を宥めるのに必死だったため、誰も気づいてないようでした。

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ふと急に、皆を走らせないと、とい[k]う衝動に駆られまして、

その時私が何と言ったのか忘れてし[.]まったのですが、

一番後ろにいたB先輩の手を掴んで、他の人たちを前へ前へと押し出したのは覚えています。

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B先輩「Nちゃん!?何々どうした[c]ん!?」

R君「え、まさかNさん、先輩と駆[n]け落ち!?」

私「うるさい、おんし弟連れて走れ[恐]や!!」

R君は肝が据わっていると言えばいいのか、こんな時でも軽口を叩けるウザい男でした。

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しかし、物事を冷静に判断できる人[怖]であるため、私の突発的な行動に了[鬼]解して

R君「お前らゴーストクイーンが仰[故]せだから走れや!」

と指示してくれました。

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後ろから

カンッ

カンッ

カン カン カン カン

カンカンカンカンカンカンカンカン

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確実に、何かが、私たちを追いかけ[事]る音が聞こえてきます。

B先輩は後ろを振り返って「うわっ[文]」と何かを見たようでしたが、

私は「後ろ気にしている暇があるなら走ってくれませんかね!」と問答無用で腕を引っ張りました。

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カンカンという音は先頭にも聞こえ[章]てきたようで、

i君をおんぶするY君が「みんな後ろ見んなよ!」と怒鳴ってくれました。

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全速力で走るのですが、やはり石畳[来]の道から抜け出せません。

B先輩のライトが消えました。

ヤバイヤバイ、と声がしましたが、私のライトで足元を照らしながら走りました。

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20mシャトルランの最高記録が2[自]9の私は、

正直いつ転んでもおかしくないくら[i]いに足と体力が限界でした。

その時先頭で、誰かが派手に転んだ[a]音がしました。

Y君「じいさん大丈夫か!?」

K君が転んだようです。

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全員が途中で止まり、K君を起き上がらせるのに少し手間取ってしまいました。

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カンカンカンカン

…カン

音が止まりました。

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私たちは、初めて音の鳴る方を照ら[m]しました。

以下、一番視力の良かったA先輩から聞いたものです。

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・漆のような赤い体だった

・馬と同じく目が横に付いており、[k]目玉が飛び出ていた

・人ではないが人の姿だった(?)[.]

・パイオツがあった

・しめ縄のようなものを引きずって[c]いた

・多分四足歩行(下半身は見えなかった)

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私は赤い何かが這っている姿は確認[n]できましたが、正直そこまで詳しく[恐]は分かりませんでした。

しかし、私たちが一斉に照らすとあ[怖]の五月蝿い音が止んで、

目の前にいる赤い『何か』も止まっている様子でした。

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E先輩「キモ…なにあれキモい…」[鬼]

A先輩「ええか、怖いかもしんない[故]けど蹴るなよ…」

私はすぐにT君に予備の電池を渡し[事]て、B先輩に予備のライトを渡しま[文]した。

音がカチャカチャ鳴っても、ライトで照らす『何か』は全く身動きもしませんでした。

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全員のライトが音の先を照らすこと[章]ができました。

i君は泣き出してしまい、B先輩も[来]「皆ごめんなさい」と謝りながら泣[自]いてしまいました。

化け物を見つけても帰り道が無いの[i]です。

隣の竹藪に突っ込む勇気(と考え)はありませんでした。

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その時、誰かが何かを投げました。[a]

ピンポン玉サイズのソーダ飴です。[m]

n「飴玉持ってる人向こうに投げて[k]!はやく!」

弟の切羽詰まった声に、飴を取り出[.]すのも焦ります。

私とR君、A先輩とE先輩が飴玉を[c]持っていたので、

全員で節分のように「鬼は外ー!」と飴を地面に投げつけました。

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すると、赤い『何か』は飴玉をかき[n]集め始めました。

明らかに人の手です。

妙に長いそれが何本も出てきて、

少なくとも10本以上は暗闇から現れたのを見てしまいました。

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正直に告白すると、中学生なのに、[恐]女なのに、

少し漏らしてしまいました。

怖くて腰が抜けてしまいましたが、[怖]

その時、地面が冷たい石ではなく、湿った土という感触がしました。

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R君が、私の腕を引っ張ってくれま[鬼]した。

R君「Nさん帰るから!立って!![故]

その後はR君に引っ張られながら、[事]山から抜け出すことができたようで[文]した。

どういうルートを辿ったのかはもうあやふやで、気づけば教室の中に戻って皆と一緒に固まっていました。

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時計はようやく9時になったところ[章]で、あんなに長いと感じたのが嘘の[来]ようでした。

しかし、皆息を切らしています。

i君はY君の背中で眠っていて、K君は転んだせいで白い服が泥だらけになっていました。

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二度も転んだ私は、お気に入りのR[自]OXYのTシャツを汚してしまいま[i]した。

弟から「帰ったら姉ちゃんから風呂入れよ」と言われてしまいました。

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9時を過ぎた頃、保護者数人が教室[a]内に入って、明らかに汚れている私[m]たちを見て絶叫していました。

R君家は兄弟全員が服を汚していたので、お母様はかなりご立腹のようでした。

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勿論私たち姉弟も、母から何があっ[k]たのか訊かれました。

私が「裏にあるカンカン山に、皆で[.]行ったそ」と言うと、

B先輩とE先輩のお母さんが此方に詰め寄ってきました。

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誰が行こうと言ったほ?とか

れーふー?(すみません分かりませ[c]ん)を取ったか?とか

普段あまり話したことのないお母様方から殺されるんじゃないかという勢いで質問されました。

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素直に言うとB先輩が酷い目に遭う[n]かもと不安になり黙っていると、

A先輩「すみません、俺が言い出し[恐]ました。授業が早く終わったから、[怖]皆を山に連れて行きました」

まさかのA先輩が、嘘で名乗り出てしまいました。

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B先輩「違う!違うんよ母さん、俺[鬼]が山に行こうって言ったほ、本当に[故]ごめん!Aは俺を庇って嘘を言っち[事]ょるほ!」

土下座するB先輩につられて、私たち全員が保護者に向かって土下座して謝りました。

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E先輩のお母さんは正座をして

「あんたら、何か鬼みたいなもんに[文]会うたか?」

と訊いてきました。

鬼、という言葉にあたるかはわかり[章]ませんが、

少なくとも全員おかしなものを見た[来]ことを正直に話しました。

チラリと上を見ると、E先輩のお母さんの目が明らかに据わっていて、下手したらあの赤い『何か』よりも恐ろしく感じました…。

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その後は中2組の保護者の説得によ[自]って、私たちは特に罰を受けること[i]もなく解散しましたが、

あの日以来、B先輩とE先輩は教室[a]に通わなくなりました。

そして10月になると、先生の都合によりキックボクシング教室は潰れることが決まってしまいました。

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このメンバーで会うのも最後だね~[m]、といつものように保護者の帰りを[k]待っている時に、

私はA先輩から呼び出されました。

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A先輩「Nちゃん…あのさ、例の山[.]に行った時のこと、まだ覚えとる?[c]

私「…はい……B先輩と、E先輩の[n]ことですか?」

A先輩「うん、どっちかって言うと[恐]Eのことかな」

先輩はスマホのLINEを開いて、何かを見せてきました。

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写真です。

そこには私と弟、ぼんやりとi君と[怖]Y君が見えて、

その周辺をぶわぁと蚊柱のようにオ[鬼]ーブらしきものが映っているだけで[故]した。

A先輩「Eからメッセ来てさ、『N[事]さんに何か見えるか聞いてほしい』[文]って言われたんよ。

何かわかる?」

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私「…すみません、正直オーブの数[章]すげぇなってくらいしか分かりませ[来]ん」

A先輩「そっかー、うん、Nちゃん[自]ありがとうね。Eにそう伝えとくわ[i]

A先輩はまた学校で会おうね、と言ってそのまま別れました。

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中途半端になってすみません。

その後A先輩と再会したのは卒業式[a]でしたが、B先輩とE先輩は参列し[m]ておらず、

その後も会う機会は全くありませんでした。

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後日談が2つあります。

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①何であの時弟が「飴玉投げろ」と[k]言ったのか

n「人の頭って飴玉みたいな形をし[.]とるから、

幽霊に食われそうになるんやったら[c]飴玉投げろって漫画で見た」

…どんな漫画読んだんだよと呆れてしまいましたが、結果オーライ(?)だったので弟には密かに感謝しています。

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②カンカン山とは

一昨年のことなんですが、ローカルラジオ番組で怪談特集をやっておりまして、リスナーが投稿した話に「カンカン山」があったんです。

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内容がうろ覚えなんですが…

昔、私の地元は水害により不作の時[n]期が続いて、飢餓に苦しむ家が絶え[恐]なかったそうです。

そこで村の人々は山にお社(祠だったかも)を建てて豊作を祈りました。

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しかし、供えられる食べ物が無いの[怖]でどうしようかと悩んだ結果

活きの良い若い娘たちを無理矢理連[鬼]れていって

社の中に出られないよう閉じ込めた[故]か何かで神様に捧げたらしく、

その年は米も野菜も逞しく育ったのだそうです。

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当然娘たちの祟りを恐れた村の人た[事]ちは、

山に数体のモリビト(?)を置いて[文]、社に極力近づかないように結界を[章]張ったとのこと。

…地元信仰と言うのでしょうか、あまり私は聞いたことの無い話でしたが

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「社に閉じ込められた娘達が怒り狂[来]うから

その山は『カンカン山』と言われて[自]いる」

というオチにゾッとしたのは覚えています。

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