来自远古时代的邀请外传-风子：第1部-

南风子遇到祖先是著名阴阳师的五条夏树和式神流花的六年前，风子18岁，刚刚进入大学。

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现在是六月，雨季即将来临，晴朗的[文]天空下，正是看到风子和她的朋友葵[章]樱并肩走在大学内绿树成荫的小路上[来]，真是令人耳目一新。

两人今年春天进入大学，第一节课正[自]好坐在一起，因为他们是同一个系的[i]，很快就成为了朋友。

小樱来自长野县长野市，枫子来自山[a]形县新座市，两人都是独居。

反观小樱，性格开朗、积极主动，外[m]表有些浮夸，风子则身材娇小，很容[k]易被误认为是小学生，性格稍显内向[.]，朴素的性格，让他们几乎是截然相[c]反的，虽然性格相同，却奇异地能够[n]互相关心。

“啊？小樱，你说什么了吗？”

身高只有小樱肩膀的枫子突然问道，[恐]我问，抬头看着走在我旁边的小樱。[怖]

“是啊？我什么也没说。枫子耳朵很[鬼]空吧？”

“是啊，我已经说了很多次了……嘿[故]，小樱，已经说过了。今天就结束了[事]吧？吃完了我们喝茶吧？”

“阿部？”

“哦不，我们走吧喝茶吧。”

“哦，是山形方言。不过那个‘ny[文]a’很可爱，很好听。”

“自从考上以后，我就拼命学习看电[章]视时的东京话。一不小心，总是会说[来]出来。特别是结尾“na”总是变成[自]“nya”，这让我无法接受。”

“是的。 ，我经常用长野方言。哟。前几天我[i]说了“Gomusee”，结果没人[a]听得懂。”

“我也不知道，什么是“Gomusee”？”

“是的，就是肮脏的意思。”

“呃，我从来没有听说过。但是方言[m]很难纠正。我不知道什么是方言”

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两人正在热烈讨论方言时，他们听到[k]身后传来脚步声，我听到他们同时拍[.]着肩膀。

“雅虎！”

拍拍我肩膀的人是同一部门的山田丽[c]奈。

``当小樱和风子并肩行走时，他们[n]真的看起来像父母和孩子。''

``嘿丽奈，风子看起来真是没办法了。像个小学生，可我……不过，她是“妈妈”，再年轻也很容易就过了30岁了吧？是不是有点过分了？”

枫子似乎已经习惯被称为小学生了。小樱没有任何反应，但她似乎很生气，撅起嘴唇，瞪着丽奈。

“对不起，对不起，我只是实话实说[恐]。哈哈。另外，今晚我们为什么不在[怖]我的公寓开个章鱼烧派对呢？我在购[鬼]物时抽奖中了章鱼烧盘区。一个人。[故]我在餐厅吃饭感到孤独，所以我们一[事]起吃吧。''

``是的，没关系。你会做什么，枫[文]子？''

` “嗯。走吧。”

◇◇◇◇

Reina的公寓距离吉祥寺站步行[章]约15分钟，枫子和在车站遇见的小[来]樱在洗手台前排队，我穿过野头公园[自]，向丽美的住处走去。

“小樱，你去过丽娜的公寓吗？”

风子是第一次来吉祥寺。

吉祥寺自古以来就是安养寺、高泉寺[i]、莲成寺、月草寺四座寺庙聚集的寺[a]庙街，如今它已成为一个有点时尚的[m]街道，年轻人聚集，但实际上却有着[k]相当悠久的历史。

“是啊，就一次。虽然和枫子那间破旧的公寓不同，虽然有点旧，但却是一栋时尚的混凝土公寓。那些孩子其实很有钱不是吗？”

枫子第一次来吉祥寺，似乎很好奇，[.]牵着小樱的手，在吉祥寺的街道上闲[c]逛。

井之头公园也绿意盎然，即使是工作[n]日，池塘里随处可见乘船的情侣。

雷纳的公寓位于公园对面住宅区的一[恐]角。

外观是一栋三层混凝土建筑，到处都[怖]是雨水的污渍，给人一种有些陈旧的[鬼]感觉，但也是一栋比较时尚的建筑。[故]

放眼四周，院子里有大树，树龄相当[事]老，营造出一种平静的氛围。

“呵呵，那就好，有这样的大楼，估[文]计不用担心邻居的吵闹了。”

枫子抬头看了一眼大楼，我注意到了[章]她自己的。我将它与我住的木头公寓[来]进行了比较，叹了口气。

“是啊，我的公寓不像枫子的那么破[自]旧，但是隔壁房间的噪音让我很烦恼[i]。”

“可惜了”

雷娜的房间是301房间，位于三楼[a]尽头，由于大楼内没有电梯，所以两[m]人爬上了大楼中央的外部楼梯。大楼[k]到达三楼。Ta。

小樱突然发现枫子正在爬楼梯，一脸[.]痛苦的表情。

“怎么了，枫子？你不舒服吗？”

“是的，我有点不舒服。”

``爬上楼梯……如果你感觉不舒服，是不是因为你运动量不够？这样不行，我以后要吃很多章鱼烧了。”

听到小樱的话，枫子深吸一口气，苦笑起来。

“没关系。我想很快就会修复。”

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约定的下午，六点整，小樱按响了蕾[c]娜房间的门铃，就像她一直在等待一[n]样，门立刻打开了，蕾娜出现了。

“欢迎光临。我一直在等你了。进来[恐]吧。”

“抱歉打扰你了。”

随着丽娜的招手，小樱和当枫子进入[怖]房间时，她发现房间是1DK的平面[鬼]图，前面是6张榻榻米的餐厅厨房，[故]后面是8张榻榻米的客厅。

“哇，你真可爱，自从你上次来这里[事]以来，你的装修有没有改变过吗？”[文]

当我从相对简单整洁的玻璃门进入客[章]厅时餐厅的厨房里，我看到了小樱。[来]我环视了一下房间，大声叫道。

客厅的窗帘、被套、地毯，搭配少女[自]般的淡粉色和白色，尽显蕾娜的品味[i]。

“是的。那天小樱来的时候我刚刚搬[a]进来。从那以后我买了很多东西。现[m]在，坐在那里吧。”

可能很高兴受到称赞，雷纳微笑着指[k]了指放在房间中央的圆形矮桌。

然而，跟着小樱走进房间的枫子仍然[.]感到恶心。伊诺卡表情有些不安地环[c]顾房间，但还是跟着小樱坐到了垫子[n]上。

圆桌中央已经摆好了章鱼烧盘子，每[恐]一个面前都摆着纸杯和小盘子。

“什么？丽娜，你说什么了吗？”

当丽娜伸手去拿塑料瓶给两人倒果汁[怖]时，风子突然问丽娜。Ta。

“嗯？没有，我什么也没说。”

丽奈一脸狐疑的看着枫子，小樱则一[鬼]脸惊讶的看着枫子。 。

“枫子，你是不是应该去耳鼻喉科检[故]查一下？空耳朵太多了。”

“对不起。”

枫子撅起嘴唇，但还是诚恳地道歉。

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三个年轻女孩聚在一起，绝对不乏话[事]题。

我们不可能不谈论学校、时尚、同学[文]，当然还有爱情。

显然，三人刚搬到东京，还没有男朋[章]友，而就读女子大学的女孩们正在积[来]极争论去哪里找男朋友，但主要只是[自]说说而已。小樱和丽奈都在，性格内[i]向的风子只是微笑着听她们说话。

“那么枫子会怎么做呢？你想尽快找[a]个男朋友吧？”

枫子默默地听着两人的谈话，丽奈却[m]向她挥了挥手。他把她的食指放在她[k]的手臂上。他戳了戳她，但风子笑着[.]挥了挥手。

“不，我不着急。如果有一个男人过[c]来，说他对我没意见，我会考虑一下[n]。”

“别等。那种想要追求风子的人就是[恐]混蛋、宅男、萝莉控，所以你要主动[怖]去追那些认为风子不错的人。”

小樱生气地说。风子苦笑道。

“但是我又小又丑，就算我自己说出[鬼]来，也会被甩的。”

“枫子，山形方言。”

丽奈笑着确认了枫子的结尾，然后迅速站起来，走到枫子身后，突然将一只手从身侧放在枫子的胸前。

``看来这个世界上有一些男人更喜[故]欢平胸男人，所以即使有枫子可爱的[事]胸部，也不值得。我必须用它作为容[文]器。 ”

“耶。”

枫子的胸口突然被按摩，痛苦地扭动[章]着身体，但蕾娜很快就松开了手，回[来]到了座位上。Ta。

“不，我很惊讶。风子真的没有胸，[自]就像我小学的时候一样。”

小樱闻言捂着肚子笑了起来，风子的[i]脸色看起来快要哭了。

“嗯，我知道枫子有小学生的身材，[a]但是丽奈，男人们看到你这样穿着裙[m]子跪着，内裤外露地吃章鱼烧，就会[k]失去兴趣。”

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“没关系，现在只有女人了。而且，男人看到我漂亮的内裤，都会流口水，靠近我。”

“不，是的，别说内裤镜头，就说内裤镜头。男人肯定会转身走开。” /p>

“我一定会退缩。”

“我会靠近一点。”

“我拉一下。”

“我再靠近一点。”

“拉回来。”

就在这时，小樱和丽奈开始了无休无[.]止的争论。

下巴

房间里某处传来清晰的金属声。

谈话意外地停止了，三人环顾房间。[c]

“不，蕾娜，不要给我说这么奇怪的[n]妙语。”

小樱对蕾娜说道，她的声音有点颤抖[恐]，但当然是在她面前。我知道，一边[怖]吃章鱼烧一边争吵的蕾奈不可能发出[鬼]这样的声音。但我害怕我必须说点什[故]么。

“不是我。”

当然，蕾娜立即否认，一脸担忧。

他们的目光转向枫子，不过枫子当然[事]没有任何东西可以发出这样的声音。[文]

“你听到外面有声音吗？风铃？”

很难想象这声音是从这栋楼的隔壁传[章]来的。小樱站起身，拉开窗帘，向外[来]看去，阳台上却没有任何东西。

“我不知道那是什么。听起来像是凛[自]的声音。丽娜，你总是听到这种声音[i]吗？”

丽娜对于小樱的问题摇了摇头。Ta[a]。

“嗯，今天第一次听到。不知道那是[m]什么声音。”

不知为何，枫子盯着丽奈的脸。有。[k]

三人继续在房间里听着，却已经听不[.]到声音了，只是隐隐约约听到远处某[c]处有汽车驶过的声音，以及人们行走[n]的脚步声。在同一栋公寓楼内。仅此[恐]而已。

“我不知道那是什么。”

小樱重新坐下，拿起留在电炉上的章[怖]鱼烧。

然后，他们又继续聊了一会儿如何交[鬼]男朋友，似乎是想忘记刚刚发生的事[故]情，但突然一看时钟，已经快半夜了[事]，小樱和枫子意识到末班车已经快到[文]了。

“我们回家吧。”

小樱对风子说道，丽奈惊慌地抓住了[章]小樱的袖子。

并不是因为他们玩得很开心所以他们[来]应该呆得更久，而是他们更像是害怕[自]什么，但我不认为之前的声音是唯一[i]的原因。

“嘿，拜托。拜托，我们一起过夜吧[a]。”

“怎么了，丽娜？”

丽娜问小樱。他看着两人。他们脸上[m]带着担忧的表情。

“今天，我担心一个人睡觉。所以我[k]请他们以章鱼烧聚会为幌子来。”

“什么发生了什么事？告诉我。”

枫子对蕾娜说了这句话，蕾娜点点头[.]。

…

◇◇◇◇ 接中间部分

三波風子が、名のある陰陽師を祖先に持つ五条夏樹、そして式神である瑠香と出会う六年前、当時風子はまだ大学に入学したばかりの十八歳だった。

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六月、まだ梅雨入り前の気持ち良く[c]晴れ渡った空の下、目に染みるよう[n]な新緑に覆われた大学内の小道を風[恐]子と友人の青井さくらが並んで歩い[怖]ている。

この春大学に入学し、同じ学科であ[鬼]ったふたりはたまたま最初の授業で[故]席が隣り合わせだったことで、すぐ[事]に仲良くなった。

さくらは長野県長野市出身、風子は[文]山形県新座市の出身で、共にひとり[章]暮らし。

その一方で明朗快活、積極的で見た[来]目もやや派手なさくらに対し、小柄[自]で小学生に間違われてしまいそうな[i]風子はやや内向的で地味な性格と、[a]ふたりはほぼ正反対の性格なのだが[m]、不思議とお互いに気の置ける存在[k]となっていた。

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「ん？さくら、何か言ったかにゃ？[.]」

やや長身であるさくらの肩程しか身[c]長がない風子が、ふと隣を歩くさく[n]らの顔を見上げるようにして尋ねた[恐]。

「ええ？何にも言ってないわよ。風[怖]子って空耳が多いわよね？」

「うん、昔からよく言われる。ねえ[鬼]、さくら、もう今日の授業は終わり[故]でしょ？このあとお茶あべ？」

「あべ？」

「あ、やだ、お茶行こうよってこと[事]にゃ。」

「ああ、山形弁かあ。でもその”に[文]ゃ”っていうのは可愛くていいね。[章]」

「入学決まってからテレビ見ながら[来]必死で東京言葉勉強してるのに、油[自]断するとつい出ちゃうね。特に語尾[i]の”な”がどうしても”にゃ”にな[a]っちゃうのが直らないの。」

「そうなのよね、私なんかもっと頻[m]繁に長野弁が出ちゃうよ。この前も[k]”ごむせー”って言ったら全く通じ[.]ないの。」

「私も知らない。”ごむせー”って[c]何？」

「うん、汚ねーっていう意味。」

「え～、聞いた事ない。でも方言直[n]すのって難しいよね。自分じゃ何が[恐]方言なんだか分かんないんだもん。[怖]」

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ふたりが方言談議に花を咲かせてい[鬼]ると、後ろからぱたぱたと走ってく[故]る足音が聞こえ、ぽんとふたり同時[事]に肩を叩かれた。

「ヤッホー」

肩を叩いたのは同じ学科の山田麗奈[文]だ。

「さくらと風子が並んで歩いている[章]と、ほんとに親子みたいだよね。」[来]

「ちょっと麗奈、風子が小学生に見[自]えるのは仕方がないとして、私が”[i]お母さん”ってことはどんなに若く[a]ても三十をラクに超えてるってこと[m]でしょ？ちょっとあんまりじゃない[k]？」

小学生と言われた風子はもう慣れて[.]いるようで特に何も反応しなかった[c]が、さくらは真剣に怒ったようで、[n]唇を尖らせて麗奈の事を睨んだ。

「ごめん、ごめん、正直に言っただ[恐]けなんだけどな。あはは。それより[怖]も今夜私のアパートでたこ焼きパー[鬼]ティやらない？商店街のくじ引きで[故]たこ焼きプレートが当たっちゃった[事]の。ひとりで食べるのは寂しいから[文]、一緒に食べようよ。」

「うん、いいよ。風子はどうする？[章]」

「うん。行く。」

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◇◇◇◇

麗奈のアパートは吉祥寺駅から徒歩[来]で十五分程のところにあり、駅で待[自]ち合わせた風子とさくらは並んで井[i]之頭公園の脇を抜け麗美の所へと向[a]かった。

「さくら、麗奈のアパートって行っ[m]たことある？」

風子は吉祥寺を訪れること自体これ[k]が初めてだ。

吉祥寺は古くから安養寺、光専寺、[.]蓮乗寺、月窓寺という4軒の寺が集[c]まる寺町であり、現在は若者が集ま[n]るちょっとお洒落な町というイメー[恐]ジを持っているが、実はかなり古い[怖]歴史を持っている。

「うん、一度だけ。風子のボロアパ[鬼]ートと違って、ちょっと古いけどコ[故]ンクリートでできたお洒落なアパー[事]ト。あの子んち、実はお金持ちなん[文]だよね。」

「ふ～ん」

風子は初めて訪れる吉祥寺の街並み[章]を物珍しそうにきょろきょろしなが[来]ら、さくらに手を引かれるようにし[自]て歩いて行く。

井之頭公園も新緑が眩しく、池の上[i]には平日だと言うのにボートに乗っ[a]たカップルがちらほらと見える。

麗奈のアパートは公園を抜けた住宅[m]街の一角にあった。

外観はコンクリートの打ちっぱなし[k]の三階建てで、ところどころ雨水に[.]よるシミがありそれなりの古さを感[c]じるが比較的お洒落な建物だ。

敷地内を見てもそれなりに樹齢を重[n]ねた大きな庭木が植わり、落ち着い[恐]た雰囲気を醸し出している。

「へえ、いいにゃ～、こんなしっか[怖]りした建物だと隣の騒音とかも気に[鬼]しなくていいんだろうね。」

風子が建物を見上げ、自分の住む木[故]造のアパートと比較してため息を吐[事]いた。

「そうね。私のアパートも風子の所[文]ほどボロじゃないけど結構隣の部屋[章]の音が気になるのよね。」

「ボロで悪かったにゃ。」

麗奈の部屋は三階の一番端になる3[来]01号室で、建物にエレベーターが[自]ないため、ふたりは建物のほぼ中央[i]にある外階段を昇って三階まで登っ[a]て行った。

さくらがふと気がつくと階段を昇る[m]風子が何か辛そうな表情をしている[k]。

「どうしたの、風子？気分でも悪い[.]？」

「うん、何だか、ちょっと。」

「このくらいの階段を昇るだけで気[c]分が悪くなるなんて、運動不足じゃ[n]ない？だめよ。これからたこ焼きを[恐]お腹いっぱい食べるんだから。」

さくらの言葉に風子は大きくひとつ[怖]深呼吸をして苦笑いを返した。

「大丈夫。すぐ直ると思うから。」[鬼]

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約束の午後六時ぴったりにさくらが[故]麗奈の部屋の呼び鈴を押すと、待ち[事]構えていたようにすぐにドアが開き[文]麗奈が顔を出した。

「いらっしゃい。待っていたわ。さ[章]あ、入って。」

「お邪魔しま～す。」

麗奈の手招きに従い、さくらと風子[来]が部屋の中に入ると、そこは1DK[自]の間取りで、手前に六畳程のダイニ[i]ングキッチンがあり、奥に八畳程の[a]居室がある。

「わあ、かわいい。この前来た時か[m]ら模様替えした？」

比較的シンプルに整頓されたダイニ[k]ングキッチンからガラス戸を挟んだ[.]居室に入るとさくらが部屋を見回し[c]て声を上げた。

居室は女の子らしい薄いピンクと白[n]でコーディネートされたカーテンや[恐]布団カバー、カーペットなどで整え[怖]られ、麗奈のセンスが伺える。

「うん。この前さくらが来てくれた[鬼]時はまだ引っ越してきたばかりだっ[故]たからね。あれからいろいろと買い[事]揃えたんだ。さ、そこに座って。」[文]

褒められて嬉しかったのだろう、麗[章]奈はにこにこしながら部屋の中央に[来]置かれた丸いローテーブルを指差し[自]た。

しかし、さくらに続いて部屋に入っ[i]て来た風子はまだ気分が悪いのか、[a]どこか不安げな表情で部屋の中を見[m]回していたが、それでもさくらに続[k]いて座布団に腰を下ろした。

丸テーブルの上には既にたこ焼きプ[.]レートが中央に置かれ、それぞれの[c]前に紙コップと小皿が並んでいる。[n]

「えっ？麗奈、何か言った？」

麗奈がふたりにジュースを注ごうと[恐]ペットボトルに手を掛けた時、ふい[怖]に風子が麗奈に問いかけた。

「え？いいえ、何も言ってないわよ[鬼]。」

麗奈が怪訝そうな顔で風子を見ると[故]、さくらが呆れたような顔で風子を[事]見た。

「風子、あんたいっぺん耳鼻科に行[文]って診て貰った方がいいんじゃない[章]？空耳が多すぎ。」

「ごめん。」

風子は唇を尖らせたが、素直に謝っ[来]た。

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若い女の子が三人集まれば、話題は[自]尽きない。

学校の事、ファッションの事、学友[i]たちの事、そして勿論恋愛に関する[a]話が出ないわけがない。

どうやら三人とも上京してきたばか[m]りでまだ彼氏はいないようであり、[k]女子大に通う彼女達は何処で彼氏を[.]見つけるかをさかんに論議していた[c]が、主に話をしているのはさくらと[n]麗奈であり、どちらかと言えば内向[恐]的な風子はにこにことふたりの話を[怖]聞いているだけだった。

「それで風子はどうするの？早く彼[鬼]氏を見つけたいんでしょ？」

黙ってふたりの話を聞いていた風子[故]に麗奈が話を振って腕を人差し指で[事]つついたが、風子は笑って手を振っ[文]た。

「ううん、私は慌てないの。そのう[章]ち私でもいいって言ってくれる男の[来]人が現れたら考える。」

「そんなの、待ってちゃダメよ。ど[自]うせ風子に言い寄ってくるような奴[i]はろくでもないオタクのロリコン野[a]郎だから、風子がいいって思った男[m]には積極的に行かなきゃ。」

さくらが怒ったように言うと風子は[k]苦笑いした。

「でも私はチビでブスだから、自分[.]からいってもフラれるだけだにゃ。[c]」

「風子、山形弁。」

麗奈が笑いながら風子の語尾にチェ[n]ックを入れると、すっと立ち上がっ[恐]て風子の後ろに回り、いきなり風子[怖]の脇から胸に手を当てた。

「世の中にはぺちゃパイの方が好き[鬼]って言う男もいるらしいからさ、風[故]子のこんな可愛い胸でも武器にしな[事]きゃ。」

「や～ん。」

いきなり胸を揉まれた風子は体を捻[文]じって身悶えたが、麗奈はすぐに手[章]を離し自分の席に戻った。

「いや、びっくり。風子ってホント[来]に胸ないんだ。私の小学生の時みた[自]い。」

それを聞いてさくらは腹を抱えて笑[i]い、風子は泣きそうな顔になった。[a]

「まあ、風子の小学生体型は分かっ[m]てたけど、麗奈、あんただってそん[k]な風にスカートなのに立膝して、パ[.]ンツ丸見えでたこ焼き食べてる姿を[c]見ると男は引いちゃうよ。」

「いいじゃない、今は女だけなんだ[n]から。それに私の魅力的なパンチラ[恐]なら男は涎垂らして寄ってくるわよ[怖]。」

「いや、そう言うのはパンチラって[鬼]言わないで、パンモロって言うのよ[故]。男は絶対引くわ。」

「そんなことない、寄ってくる。」[事]

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「絶対に引く。」

「寄ってくる。」

「引く。」

「寄ってくる。」

「引く。」

さくらと麗奈が無限の言い合いを始[文]めたその時だった。

チーン

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どこかで澄んだ金属音が部屋中に響[章]いた。

思わず会話は止まり、三人は部屋の[来]中を見回した。

「やだ、麗奈、変なオチをつけない[自]でよ。」

さくらが多少声を震わせながら麗奈[i]に言ったが、勿論自分の目の前でた[a]こ焼きを食べながら言い合っていた[m]麗奈が、そんな音を鳴らすことが出[k]来るはずがない事はわかっていた。[.]しかし、何か言わないと怖かったの[c]だ。

「私じゃないもん。」

もちろん麗奈は不安そうな表情です[n]ぐに否定した。

ふたりの視線は風子に向いたが、も[恐]ちろん風子もそんな音を鳴らすよう[怖]なものは持っていない。

「外から聞こえた？風鈴？」

この建物で隣からの音とは考えにく[鬼]い。さくらが立ち上がり、カーテン[故]を開けて外を見たがそのようなもの[事]はベランダにはない。

「何だったんだろう。凛の音みたい[文]だったけど。麗奈、この音はいつも[章]聞こえるの？」

さくらの問いに麗奈は首を横に振っ[来]た。

「ううん、今日初めて聞いた。何の[自]音だろう。」

何故か風子はじっと麗奈の顔を見て[i]いる。

そのまま三人はじっと部屋の中を伺[a]っていたが、もうその音は聞こえず[m]、どこか遠くで車の通る音や同じア[k]パートの中を歩く人の足音がかすか[.]に聞こえるだけだ。

「何だったんだろうね。」

さくらは座り直すと、ホットプレー[c]トの上に残っていたたこ焼きを摘ま[n]んだ。

そしてしばらく今の音の事を忘れよ[恐]うとするように彼氏をいかに作るか[怖]という話を続けていたが、ふと時計[鬼]を見るともう零時近くになっており[故]、さくらと風子はそろそろ終電を意[事]識しないといけない時間だ。

「そろそろ帰ろうか。」

さくらが風子に言うと、麗奈が慌て[文]たようにさくらの袖を掴んだ。

それは楽しいからもっと居ろという[章]ことではなく、何かに怯えているよ[来]うな雰囲気だが、その原因は先程の[自]音だけとは思えない。

「ねえ、お願い。今夜はふたりとも[i]泊って行って。」

「どうしたの、麗奈？」

さくらの問いかけに麗奈は不安そう[a]な表情でふたりの顔を見た。

「今日はね、ひとりで寝るのが不安[m]だったの。だからたこ焼きパーティ[k]にかこつけてふたりに来て貰ったの[.]よ。」

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「何があったの？話して。」

風子が麗奈に向かってそう言うと麗[c]奈は頷いた。

…

◇◇◇◇　中編へつづく